ニュース

【スマホアプリ今日の1本】手軽さを重視したゲームプレイ。スマートフォン向けに最適化されたFPS「WANTED KILLER」

12月11日配信

ダウンロード:無料

利用料金:無料

ビジネスモデル:アイテム課金制

「WANTED KILLER」の3大ポイント

・ワンプレイ1分で終わる簡単FPS
・キャラクターの育成要素も充実
・タイムアタックなど多彩なモード

 H2インタラクティブが12月11日に配信を開始したiOS/Android用アプリ「WANTED KILLER」。本作は、スマートフォン向けに最適化された簡単な操作で楽しめるFPSだ。プレーヤーは巨大な悪の組織「ブラック・ターゲット」に立ち向かうエージェントとなり、多彩な武器を操りながら迫りくる敵を倒していく。

 FPSといえばPCやゲームコンソールでは根強い人気がありながら、反面スマートフォン向けとなるとヒット作に乏しいのが現状だ。そんな中、本作はどれだけの存在感を放つのか非常に興味深いところだ。今回、本作を早速プレイしてみたので、そのプレイフィールを紹介する。

【【WANTED KILLER】配信開始!!】

簡単操作ですぐに楽しめるFPS

 本作の進め方は一般的なスマートフォンアプリと変わらない。まずはソロプレイのキャンペーンモードを攻略してキャラクターを育てる。するとPVPやタイムアタック、対戦といった新モードも徐々に開放されていくという流れだ。

 冒頭でも触れたとおり操作はとてもシンプルで、画面左側をタップすると銃を構え、その指をスライドさせることで照準を合わせる。指を画面から離すと自動で遮蔽物に隠れ、さらにこのときに自動で銃のリロードもしてくれる。そして画面右側にある銃弾のアイコンをタップすることで攻撃ができる。プレーヤーが扱える武器はハンドガン、アサルトライフル、スナイパーライフルなど多岐にわたり、その種類によって攻撃の間隔も少しずつ違う。例えばアサルトライフルであればアイコンを押し続けるだけで攻撃も続くので、初心者向けと言えよう。一方スナイパーライフルに連射機能はなく、1発ずつ狙いを定めて撃つ必要が出てくる。

グラフィックはコンシューマのFPSでは一般的なフォトリアルではなく、アニメーション寄り。銃器のデザインも多彩で、目でも楽しませてくれる

 操作するキャラクターは最初から使用できる「リッキー」のほか、「アヤ」、「テオ」、「ミア」という4人が用意されている。リッキー以外の3人は課金通貨の「ジェム」によって開放できる。キャラクターごとで能力は変わらないものの、それぞれで得意な武器に違いが見られる。プレーヤー自身が使ってみたい武器に合わせて、キャラクターを変更していくのもいいだろう。ちなみに本作には武器ガチャなども用意されており、このあたりが課金要素となるようだ。

 また各キャラクターの大きな特徴として、固有のスキルも存在する。リッキーであれば一定時間2丁拳銃となり敵を圧倒できる「乱射」が使用可能。本作の魅力である手軽な爽快感を味わうにはうってつけのスキルだ。またアヤが持つ「イージスシールド」は、一定時間シールドを展開し、敵の攻撃を跳ね返すという強力なスキル。敵からの攻撃を受けてしまいがちな初心者にとっては特に重宝するスキルになりそうだ。

 ここで紹介したスキルはあくまでも初期段階のもので、キャラクターのレベルを上げることでさらに幅広いスキルが開放されていく。銃に加えて防具も豊富で、それらアイテムにもレベルアップの要素が盛り込まれている。元になるキャラクターは4人だが、プレーヤーごとでまったく違った育て方、そしてまったく違った能力になっていくだろう。

ワンプレイは2、3分。すぐに終わる手軽さが魅力

 ここからは本作のメインモードである、キャンペーンについて紹介していく。このモードは悪の組織「ブラック・ターゲット」との闘いが描かれており、現在のところエピソード6までが用意されている。そして1つのエピソードには10個のミッションが存在しており、プレーヤーはこのミッションを順番にクリアしていくことで、次のストーリーを読めるようになる。

 挑戦したいミッションを選ぶと、まずは準備画面に移る。ここでミッションの詳細を確認することになるのだが、注目したいのはミッションごとに制限時間が存在すること。制限時間はミッションごとに異なるが、大体120秒から240秒程度に収められている。裏を返せば、ワンプレイはこの時間内に収まるくらいのボリュームとも言える。手軽にサクサク進行するのは、ほかのFPSにはない確かな魅力だ。

 準備画面で武器や防具の確認も終えたら、次はいよいよバトルがスタートする。バトルは次々と登場する敵を全員倒すと自動で先に進み、また現われる敵を倒す……というのが大きな流れとなっている。アーケードのガンシューティングゲームのように進んでいく、と言えば想像しやすいだろうか。

 敵と戦うときに意識したいのは、やはり正確なエイムだ。本作には一般的なシューティングと同じくヘッドショットが有効なので、可能な限り頭部を狙うことが時間短縮にも繋がる。敵を狙う際の目安として、照準が赤いときは大ダメージを与えられる。スナイパーライフルなど連射が効かない銃を扱う場合は重要な判断材料だ。

ミッションには2種類の銃を持っていくことが可能。特徴の違う銃を使い分けることで、ゲームプレイの幅も広がる
ミッションによっては一般人が巻き込まれていることも。敵だけを上手く撃ち抜く正確性が問われる

 敵の中には近接攻撃を行なうものや、手榴弾を投げてくるものもいる。近接攻撃は相手の隙が大きい代わりに、近づかれてしまうと遮蔽物に隠れてもダメージは免れない。リロードしている間に攻撃される可能性もあるので注意が必要だ。同じく手榴弾も、遮蔽物越しにダメージを与えてくる危険な存在。その一方で、手榴弾を投げようとする瞬間に攻撃を加えると、その手榴弾が爆発。むしろ相手に大ダメージを負わせることもできる。

 ミッションをクリアしていくと、最後にはボスキャラクターも登場する。ボスともなるとヒットポイントが膨大で、攻略するにはそれなりの苦労を強いられるだろう。ボスの攻撃は1発の強さが増していると同時に、長時間に渡り繰り出される。ときには遮蔽物の陰でじっと耐え、反撃の機会をうかがうのも大切だ。

近接攻撃を繰り出す、手榴弾を投げるといった特殊なアクションを行なう敵が出現すると、画面中央にアイコンが表示される。これを目印にして、迅速に対処するように心がけたい
ボスとの戦いは長期戦になりがち。スキルも効果的に使い、確実に銃弾を当てていこう

 このキャンペーンモードを攻略していくと、「タイムアタック」や「対戦モード」といったほかのモードも徐々に開放され、楽しみ方の幅は一気に広がる。タイムアタックは敵の攻撃を受けてもダメージにならず、その代わり時間が加算されるモードだ。好記録を叩き出すためには、キャンペーン以上に敵の攻撃に気を使わなければならず、一味違った緊張感を味わえる。また、「対戦モード」ではFPSの大いなる醍醐味のひとつ、対人戦が楽しめるとあってこちらも盛り上がりが期待できる。

 「WANTED KILLER」は一見FPSとは縁遠い“手軽さ”という魅力を持つ独特な作品であり、スキマの時間でもFPSを楽しむことができる。FPSプレーヤーはもちろん、アーケードのガンシューティングが好きな向きにもお勧めできるタイトルだ。