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アニメとゲームが補完しあう「拡張少女系トライナリー」を体験!
アニメの裏側でラブラブになれ! 状況設定が魅力の新物語体験
2017年4月10日 09:49
コーエーテクモゲームスは、Android/iOS用アニメクロスリンクRPG「拡張少女系トライナリー」を4月12日に配信する。ダウンロード、利用料金は無料で、ビジネスモデルはアイテム課金制。
「拡張少女系トライナリー」は、コーエーテクモゲームスのガストブランドと、東映アニメーションがコラボレーションするアニメクロスリンクRPG。アニメパート、ゲームパートの2つからコンテンツが構成されており、双方を視聴、プレイすることで世界観をより深く楽しめるのが特徴となる。今回は配信に先立って、本作をプレイできたので、その感触などをお伝えする。
アニメの合間を補完するゲーム独自のストーリー
アニメとゲームが連動する、という手法はこれまでも試みられてきたが、本作が特徴的なのは、お互いが物語を補完し合う存在として制作されていることにある。
本作の舞台は、正体不明の繭「フェノメノン」が突如として発生するようになった日本。この「フェノメノン」は、人々が取り込まれると殺し合いを始めるようになるというもので、これを収束するために結成された特殊部隊が「拡張少女系トライナリー」となる。
ゲーム内には毎週配信されるアニメが収録されており、主軸となるストーリーはここで楽しむことができる。詳細なストーリーそのものはぜひアニメを見てほしいが、序盤を見る限りはどちらかというとシリアスな内容で、特殊能力を持った少女たちが不穏な状況に包まれつつも懸命に戦っていくという、「魔法少女まどか☆マギカ」以降の美少女アニメの雰囲気がある。
一方のゲームは物語主導のRPGで、キャラクターは3DCGモデルで描かれ、ドラマパートとバトルパートを交互にプレイしながらストーリーを追っていくものとなる。面白いのは、ゲームで描かれるストーリーはアニメとはまったく異なるアプローチとなっており、アニメに登場しない日常シーンが描かれたり、アニメと同じ場面でも「その時彼女は何を考えていたか」に焦点が当てられている。アニメを見ていなくてもゲームを楽しむこと自体は可能だが、アニメを見ておくことで、より状況を深く理解できるということだ。
またゲームでは、プレーヤー(視聴者)の立場がアニメとは異なっている。アニメは物語を見て俯瞰的に楽しむものだが、ゲームでは、プレーヤーは登場人物たちと「ラブラブになる」という目標を持たされ、キャラクターたちとの積極的な交流を促される。
つまりゲーム側では、お気に入りの少女を“攻略する”という、恋愛シミュレーション的な要素も入ってくる。少女たちとのコミュニケーションはメッセージアプリを介した擬似的な会話パートによって行なわれ、ここでキャラクターの悩みを聞いたりサポートしたりできる。
なお会話パートのひとつには「ヒメゴトチャット」というものがあり、ここでは1対1でより親密な会話ができる。文章のクセや文字の打ち間違いも含めたリアルなやり取りが展開され、彼女たちは心の中を徐々に明かしてくれるのだが、「人知れず壮絶な戦いを繰り広げている少女たちの日常に入り込んでいく」という状況設定はかなり新鮮な感覚だった。
一方でゲームでの試練となってるのはバトルパートで、バトルに使用する「クラン」は主にガチャなどで獲得できる。バトル自体はシンプルなターン制で、基本的には5体連れていけるクランから4体をタップし、攻撃順を決めると敵と交互に攻撃しあう。
ここに属性関係によるダメージ増減や、攻撃順による体力回復などのボーナス、クランに付随するスキル発動などの要素が加わり、これらのバトルをクリアすることで、物語の続きがオープンする。バトルには「キャラクターの心の葛藤を解決する」という意味合いもあり、そうした設定も含めて楽しむのもオススメだ。
アニメはアニメで楽しみつつ、ゲーム側でキャラクターの心情などがより深掘りされる本作。ストーリー構成の仕掛けとして非常に面白い試みになっているので、気になる方はぜひチェックしていただきたい。