【特別企画】

マンガで振り返る「ドラクエI&II」最終回:未知のモンスターやイベント、ダンジョンの追加に加えサマルトリア王子の妹が新たに参戦! HD-2D版の見どころ&注目ポイントを総チェック

【ドラゴンクエストI&II】
10月30日 発売
※Steam版は10月31日発売予定
価格:7,678円

 いよいよ10月30日に発売される、スクウェア・エニックスの国民的RPG「ドラクエ」こと「ドラゴンクエスト」と、その続編「ドラゴンクエストII」のHD-2D版「ドラゴンクエストI&II」。

 6月から開始した、ファミコン時代の「ドラクエ」シリーズの懐かしいヨモヤマ話をお届けする本連載も、いよいよ最終回を迎えた。今回は、元祖ファミコン版の「ドラクエI」、「II」経験者から見た、HD-2D版の見どころや要注目ポイントをまとめてみた。今作をプレイするにあたり、何かのご参考になれば幸いだ。

「ドラゴンクエストI」の思い出

今作はココをチェック!

 HD-2D版「ドラクエI」では、元祖ファミコン版から大きく進化したビジュアルだけでなく、新たに追加されたシナリオやイベントにも注目しないわけにはいきません。

 今作には、伝説の勇者ロトの血を引く主人公が夢の中で聞こえた妖精の声を聞き、精霊ルビスの召喚を依頼されるシーンのほか、ローラ姫が竜王に襲われた場面などの過去回想イベントも登場します。

 バトルシーンでは、おおねずみやバブルスライムなど、ファミコン版には存在しなかったモンスターが追加され、同時に複数のモンスターが出現することも。「味方のパーティが誰もいないから不利じゃないか」と思われるかもしれませんが、今作の主人公は「ドラゴン斬り」などの特技のほか、ギラやヒャド、デイン系などさまざまな呪文を習得することができるので、レベル上げに日々精進すれば、やがて並み居る敵や竜王を成敗し、アレフガルドに再び平和を取り戻すだけの力をきっと身に着けてくれることでしょう。

 ほかにも今作では、使用するとさまざまな呪文や特技が習得できるアイテム「巻物」や、シリーズ名物の「ちいさなメダル」、「ドラクエIII」の名物キャラであるカンダタ(の子孫)が登場するのに加え、新ダンジョンも用意されるなど見どころが盛りだくさんです。

 HD-2D版「ドラクエII」で最も気になるのは、やはりサマルトリア王子の妹がパーティに加わることでしょう。

 ファミコン版での兄は、ある程度の強力な武器と呪文が使えるバランス型でしたが、はたして妹はどんなタイプなのか? 現段階では、素早い動きから多彩な特技を繰り出し、メラやヒャド系の攻撃呪文を得意とする一方、バトル中に遊び出すこともあるそう。兄が道草好きなら、妹は「ドラクエIII」の遊び人的な気質を持った自由気ままな性格なのかも?

 ローレシア王子は、新たに「せいけんづき」、「まじん斬り」、「におう立ち」などの特技を、サマルトリア王子は「ギガスラッシュ」などの特技に加え「バイキルト」、「フバーハ」などの呪文も覚え、ムーンブルク王女強力な攻撃、回復系呪文のほかにも「マジックバリア」などの補助呪文も使えるようになるご様子。さらにはサマルトリア王子の妹も含め、HPが半分以下になると使用できる、特技や呪文が進化する新システム「超絶技」をも使いこなす4人の勇者たちの姿にも、もちろん注目せずにはいられません。

 今作は「ドラクエI」と同様に、新たなモンスターやエリアも追加されています。新エリアの海底にはアルメハの町をはじめ、幽霊船や宝物庫、強敵が出現するダンジョン「人魚の聖域」が登場し、アレフガルドの知られざる歴史が刻まれている「世界の思い出」が眠っているのも興味津々ですね。

 ファミコン版の「ドラクエII」に登場した「太陽」、「星」、「月」、「水」、「命」の各紋章は、HD-2D版では「I」と「II」両方の世界をつなぐカギとなっているのも要注目ポイント。しかも、これらの紋章を入手すると、バトル中に一定の確率や特定の条件を満たすとさまざまな効果が発揮されるそうなので、こちらも大いに楽しみです。

 なお本作の実機プレイは、スクウェア・エニックス公式YouTubeチャンネルのアーカイブ動画「狩野英孝のクリティカノヒット 東京ゲームショウ2025特別編」で今でも見ることができます。まだ本配信を見ていない人は、予習も兼ねてあらかじめご覧になっておくといいでしょう。

 では、また会おう。「ドラクエI&II」冒険の旅に挑む読者の勇者たちよ! 皆さんの健闘をお祈りしております。

(完)

【狩野英孝のクリティカノヒット 東京ゲームショウ2025特別編】
【『ドラゴンクエストI&II』TGS2025 スペシャルステージ feat. 狩野英孝のクリティカノヒット】
「マンガで振り返る○○の思い出」とは

 リメイク作品などの発売に合わせてオリジナル版の思い出や当時の背景などをマンガでユル~くふりかえるコーナーです。

絵:橘 梓乃

 ゲーム歴40年超のフリーライター。主な著書・共著は「ファミダス ファミコン裏技編」、「ゲーム職人第1集」、「デジタルゲームの教科書」、「ビジネスを変える『ゲームニクス』」、「ナムコはいかにして世界を変えたのか ゲーム音楽の誕生」など。2014年より日本デジタルゲーム学会ゲームメディアSIG代表も務める。

テキスト:鴫原 盛之(フリーライター)