【特別企画】
「ポケモン S・V」DLC「『ゼロの秘宝』後編・藍の円盤」先行プレイレポート。歴代最高のハイレベルなバトルが楽しめる
2023年12月8日 13:00
- 【「ゼロの秘宝『後編・藍の円盤』」】
- 12月14日 配信予定
- 価格:3,500円(税込) ※前後編含む
ポケモンは、「ポケットモンスター スカーレット・バイオレット ゼロの秘宝 後編・藍の円盤」を12月14日に配信する。
「前編・碧の仮面」の自然豊かな「キタカミの里」を舞台とした林間学校の雰囲気とはガラッと代わり、後編では海底に存在する姉妹校「ブルーベリー学園」を舞台として様々な追加コンテンツを楽しむことができる。前編から続きのストーリーが展開されつつ、「ポケモン S・V」に登場しなかった、おなじみのポケモンが登場したり、より高難易度なバトルやミニゲームが用意されていたりなど、「ポケモン S・V」に負けないレベルの大ボリュームを期待できそうだ。
今回はそんな本作を少しだけ試遊することができたので、新要素を改めて振り返りながら実際にプレイしてみた所感をレポートしたいと思う。
舞台は近未来感のある海中庭園! 「ブルーベリー学園」の“四天王”に挑む!
今回プレイヤーが訪れる事になる「ブルーベリー学園」は、ポケモンバトルが盛んな学校だ。交換留学の中でバトルを極める「リーグ部」に所属して様々なトレーナーとのバトルを楽しんだり、「ブルベリーグ」に君臨する”四天王”に挑戦することがプレイヤーの大きな目的となる。学園内に存在する「テラリウムドーム」を冒険しながら、四天王に挑むための「四天王チャレンジ」をクリアし、バトルでの勝利を目指す。個性豊かな新キャラクター達と交流を深めながらパルデア地方の冒険とはまたひと味違った体験を味わえるだろう。
今回の試遊ではテラリウムドームの散策と四天王の1人「ネリネ」に挑戦するための「四天王チャレンジ」を実際にプレイする事ができた。
「後編・藍の円盤」で注目したいのが、バトルが盛んな学園という設定に恥じぬ歯ごたえのあるコンテンツとなっていた点だ。例えば出現する野生のポケモンのレベルは60~70付近だったり、道中のトレーナーもこのレベル帯より一回り高いレベルのポケモンを平気で使用してくる。
さらに特徴的なのが「ブルーベリー学園」でのポケモンバトルは基本的に全て「ダブルバトル」になっている点だ。行動の読み合いやサポート技が重要な要素となる「ダブルバトル」は「シングルバトル」より難易度が高い印象がある。その上でバトルするトレーナーが割とダブル用の戦術を使ってくる事も多かったため、単純な力押しでは苦戦を強いられるのだ。
「四天王チャレンジ」は「ポケモン S・V」で行っていた「ジムテスト」と要領は同じで、各四天王が用意したチャレンジ内容をクリアする事でバトルに挑めるといった内容になっていた。
今回挑戦した「ネリネ」の場合は、一時的に解放された新たなライド技「ひこう」を使用して特定のコースのタイムアタックを行うというもの。ついに滑空するだけでなく自ら羽ばたけるようになった伝説のポケモンであるコライドンとミライドンで、何もない所から上昇できる感じは今までのライドにはない気持ち良さがあった。実際にライド技として常に使えるようになるのはもっと冒険を進めていった後とのことだが「ひこう」によってパルデア地方での冒険でも探索の幅がさらに広がる事は間違いなさそうだ。
そしてチャレンジクリア後に待ち受けている「ネリネ」戦はネタバレできないので抽象的な表現になってしまうが、一言で言うと”とんでもなく強かった”に尽きる。これまでしっかりとポケモンのダブルバトルでの対人戦をやってきたプレイヤーなら思わずニヤッとしてしまうほど、しっかりした戦術でこちらを追い詰めてくるのだ。
今回の試遊では比較的強めのパーティを使う事ができたのだが、それでも多少相手よりレベルが高い程度であれば戦略負けする可能性の方が高いと思ってしまうほど高難易度な印象だ。何なら筆者は余裕で読み負けて1回敗北している。ダブルバトルならではの難しさも相まって「ポケモン S・V」よりも数段手強い相手となっていたので、ぜひ実際にバトルする時まで楽しみにしておいて欲しい。
そして気になるストーリー部分だが、最初に言ってしまうと今回の試遊ではその全貌が判明する事は無かった。恐らく全プレイヤーが最も気にしている”彼”にまつわる事もほとんど触れられていない。唯一分かった事があるとすれば四天王のキャラクター達も”彼”についてかなり気にしている様子だったという事ぐらいだ。試遊プレイでも徹底して情報を秘匿するレベルなので、コレは前編に続いてプレイヤーを驚愕させるようなシナリオが展開されるのではないかと思わず期待してしまう……!
最終的にはパルデア地方にまで物語が続いていくという情報もあるが、はたしてどのような展開が待ち受けているのか非常に楽しみである。
ポケモンになれる!? シンクロマシンなどを今までにない新コンテンツも多数確認
今回の試遊では、本筋以外の部分でも様々な新要素をプレイできた。
まず目を引いたのが手持ちポケモンになりきって遊べる「シンクロマシン」。シンクロマシンは、テラリウムドーム内に限り、自分のポケモンになりきってMAPを歩き回ることができ、野生のポケモンに攻撃を仕掛けたり道具を拾ったりすることができる新要素だ。ポケモンによっては空を飛んでいたり移動速度が早かったりなど、かなり拘りを感じる作り込みがされており、好きなポケモンを今までにない角度から見ることもできる。
なお、「シンクロマシン」はテラリウムドーム内にいる研究員の研究のお手伝いをすることで使えるようになる。
さらに本作で注目したいのが毎日様々なミッションへ挑戦できる「ブルーベリー・スペシャル・レクリエーション」、略して「ブルレク」だ。ブルレクは、多種多様なミッションが日ごとに更新され、それらを達成する事で対戦や育成で役に立つ道具と交換したりなどができる「ブルーベリーポイント(BP)」を獲得できるシステムとなっている。
「バトルでポケモンを10匹倒す」、「泳いでいる野生のポケモンを写真に撮る」など、ソロで挑戦できるミッションから、サークルミッションというマルチプレイで挑戦する内容があったりなど、かなり多くのミッションが用意されており、冒険をする上での1つの指針にできるだろう。
「BP」の使い道としてもう1つ大きなコンテンツが用意されている。それが「特別講師」というシステムだ。
一定の「BP」を消費する事で、主人公が属する「リーグ部」の部室に、パルデア地方で出会ったおなじみのトレーナーを「特別講師」として呼べるのだが、なんとパルデア地方のジムリーダーを呼ぶこともできるのである。招待したジムリーダーは部室で会話できたり、一緒に写真撮影もできてしまう。キャラクター人気の高い本作において、自由に様々なキャラクターと戯れられるこのシステムは嬉しい……!
さらに、呼んだジムリーダーと再戦もでき、クリア後に挑める強化後のパーティをいつでも拝める。
新たに出会えるポケモン・歴代パートナー・一部の伝説のポケモン。その全てが今作で入手できる!
最後に、本作の一押しポイントにもなっている数多の出現ポケモンについて触れていきたい。「テラリウムドーム」で歴代シリーズ作品に登場した様々な地方に生息するポケモンが野生で多数登場する。13年近く野生で登場していない事で有名な「シママ」などのポケモンや、各作品で最初に仲間になるポケモンも野生で登場するので驚いた。
今回実際に「テラリウムドーム」を歩き回ったところ、パートナーポケモンだからと言って出現しにくいという事はほぼない印象だ。パートナーポケモンが野生で動き回っている姿は珍しいので、「テラリウムドーム」は非常にレアな場所だと言えるだろう。
なお、歴代のパートナーのポケモンたちとは、ゲームを進めることで出会えるようになる。
さらに、「後編・藍の円盤」のエンディング後には「おやつおやじ」と呼ばれる人物と出会える。「おやつおやじ」から各伝説のポケモンに対応する「おやつ」をもらう事でこれまでのシリーズに登場した一部の伝説のポケモンが入手可能となっている。「おやつ」を入手するとパルデア地方の該当するどこかに伝説のポケモンが出現し、勝負を挑んでゲットできるのだが、出現ポイントは「おやつおやじ」から教えてもらえるヒントを元に自力で探す仕組みとなっている。
このシステムに筆者は、数少ないヒントを元にレジアイスなどのレジがつくポケモンをゲットして喜んでいたあの日を思い出して懐かしい気持ちになった。
なお、伝説のポケモンとは、ブルーベリー学園で行われる課外活動「ブルレク」をクリアしていくことで出会えるようになる。
他にも本作には「ジュラルドン」の進化形である「ブリジュラス」や、新たに発見されたパラドックスポケモンである「タケルライコ(ポケモン スカーレット ゼロの秘宝)」に「テツノカシラ(ポケモン バイオレット ゼロの秘宝)」、さらにはDLCのパッケージにもなっている伝説のポケモン「テラパゴス」が登場したりなど、他にもプレイヤーにとって未知のポケモンが登場する事が予想できる。これまでのポケモンと合わせてとんでもない数のポケモンと冒険できる本DLCは、多くのプレイヤーの期待に応えられそうだと今回の試遊で実感できた。
色々と盛りだくさんの本DLCの配信開始が待ちきれないが、「後編・藍の円盤」のストーリーを全て遊ぶためには「ポケモン S・V」と「前編・碧の仮面」のクリアが必要だ。まだクリアしていない人は、配信前に「ポケモン S・V」とDLC前編をクリアしておこう。シナリオ的にも難易度的にもクリア後のレベルが想定されているので、まだ遊びつくせていないプレイヤーは配信前にやり込んでおいた方がいいだろう。パルデア地方の最後の物語を飾るに相応しい冒険が今から楽しみだ。
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