【特別企画】
スローライフ+アクションRPGの新作「ハーヴェステラ」体験レポート
2つの遊び方を交互にプレイしながら、謎多きストーリーを進めていく
2022年9月14日 12:00
- 【ハーヴェステラ】
- 11月4日 発売予定
- 価格:7,680円(税込)
スクウェア・エニックスが11月4日に発売予定のNintendo Switch/PC(Steam)用RPG「ハーヴェステラ」(Steam版は11月5日発売予定)。ファンタジー世界を舞台にスローライフとアクションRPGが楽しめるファンタジー×生活シミュレーションRPGだ。
本作の大まかなゲーム内容は、農作業などのスローライフパートでお金を稼いだり、回復アイテムなどを獲得し、素材収集やストーリー進行をメインとした冒険で素材などを入手。それらの素材を使って装備を強化したり、稼いだお金でアイテムを買ってゲームを進めながら、条件を満たしてストーリーを楽しんでいくという流れだ。
今回はゲーム序盤部分を約1時間超プレイできる機会があり、ストーリーの導入部分、スローライフの一部の農作業と、そしてアクションRPG部分の冒険の序盤が体験できた。早速そのレポートをお届けしていきたい。
死季の謎を巡るストーリー。未来からやってきたと語る少女の存在が鍵
本作の舞台となるのは巨大な4つの結晶体が存在する惑星。ここでは春・夏・秋・冬の季節が存在するが、季節の変わり目に“死季”という現象が発生するようになっていた。死季は光の塵が大気を覆う危険な状況で、人々は建物の中に籠もって外に出ない。ゲーム冒頭、主人公はとある村で目が覚める。主人公が目覚めると村には“死季”が訪れており、そんな状況下で主人公は謎の少女に「この世界とあの子を救うことができるのかもしれない」という言葉を伝えられる。
そこでまた主人公は意識を失ってしまうが、死季が終わったあとに、村の医者「クレス」に助けられ目覚めることになる。記憶を失っている主人公は一旦村で様子を見ることになるのだが、その夜に村の近くに巨大な飛来物が降ってくる。その中には村人たちに忌み嫌われている“魔族”という人型の生命体が倒れており、クレスと主人公はその魔族を救出する。魔族とともに拠点で休む主人公だが、なんと魔族だと思われていた生命体の正体は人間の少女で、彼女は未来からやってきたと語るのだ。
彼女はこの世界の未来に不穏なことが起こることを示唆し、独自にこの世界の調査を開始するのだが……というストーリー展開だ。
本作におけるゲーム進行はかなり自由だが、登場キャラクターたちとのストーリーも存在しており、特にゲーム序盤は物語を中心にゲームが進んでいく。
のんびりスローライフを楽しみながらキャラクターを強化
次に本作のゲームシステムを紹介していく。冒頭でも述べた通り本作はスローライフを楽しむパートと、素材収集やストーリー進行を中心とした冒険要素を楽しむパートに大きく分かれており、スローライフ部分では農作業や釣りをすることができる。今回はゲーム序盤のプレイだったのだが、農作業は比較的早い段階からプレイできた。
本作には主人公の拠点となる住宅があるのだが、その目の前に畑がある。最初は荒れており、岩などの障害物が邪魔であまり多くの作物を育てることはできない。このあたりはゲームを進めてアイテムを手に入れればより広い土地を使えることがゲーム内で示唆されていた。
この畑を耕し、種を植え、水をやり作物を育てていく。作物により収穫可能になるまでの日数は異なり、収穫可能になるまでは毎日水をやる必要がある。
なお本作には季節の概念があり、季節ごとにオススメの作物が変化する。この辺りはアイテム説明に記載があるので、それをチェックしながら農作業を進めていくと良い。
収穫した作物は、そのまま食べたり、料理に使ったり、出荷してお金を稼ぐなど様々な用途に使用する。どれも重要な要素なので、基本的に常になんらかの作物を育てながらゲームを進めていくことになるだろう。
特にお金は重要で、作物の種の購入や、新しいアイテムの購入など様々な用途に利用する。後述する冒険では敵を倒した際に直接お金を手に入れることはできないので、メインは獲得したアイテムを売って入手することになるだろう。
ほかにも今回のゲームプレイでは体験できなかったが釣りといった要素もあることが確認できた。そういった要素を楽しみながらのんびりとゲームを進めていくことができる。
冒険パートでも素材を集めよう
本作には作物を育てたり釣りをしたりといったのどかな要素に加え、冒険ができるエリアが存在し、出現する敵を武器やスキルで倒していく冒険パートが存在する。
画面左下に体力ゲージが出現するエリアでは、武器を片手に出現するモンスターを倒しながらマップを探検していく。エリア内には様々なアイテムが落ちており、作物の種や鉱石などを入手できる。これらは農作業に活かしたり、アイテムのクラフトなどに使用することが可能だ。
フィールドでは攻撃やダッシュ攻撃というアクションに加え、ジョブによって異なる強力なスキルを使った攻撃や、登場するNPCとパーティを組んで戦う要素、また属性という概念があり弱点属性で攻撃すると大ダメージを与えられる概念など、しっかりとアクションRPGの要素が盛り込まれている。
ただ本作ではリアルタイムでゲーム内時間が経過しており、夜になると拠点で休む必要がある。この時間は農作業などのスローライフパートでも経過するので、無限に冒険をし続けたり、延々とエリアの深部を目指すことはできなくなっている。
そのため深部を目指すならスローライフ部分を最小限に抑えたり、逆に素材を集めるだけならのんびりと町で買い物したり、畑を耕してから冒険に行けば良い。このあたりのバランス感覚が絶妙だと感じた。
今回のゲームプレイでは季節が変わる部分は体験できなかったが、30日が経過すると季節が変化するシステムも存在し、その季節によって育つ作物が異なったりするのでそこは意識したいところだ。もっともゲームプレイ全体でタイムリミットなどがあるわけではないとのことなので、自身のプレイスタイルにあわせてのんびりとゲームを楽しむのが良いだろう。
また、ストーリーの核心部分に触れる部分までは体験できなかったが、「死季」や「魔族」というワードなどは非常に気になる部分だ。またちらりと「季石教団」という組織がこの世界には存在していることも明らかになり、これらがどう絡んでいくかなどが非常に楽しみだ。
季節の概念やリアルタイムに経過する時間の概念があるため、「ゲームプレイ全体でタイムリミットがあるのかな」と感じるかもしれないが、そういったシステムはなく自分のペースでゲームを進められるので安心してほしい。そのため、毎日冒険をして素材を集めたり、農業に励みお金を稼いだりと自分の好きなペースでゲームを楽しむことが可能だ。
農業をはじめとしたのどかなスローライフが楽しめるだけでなく、ときには冒険に出てモンスターと戦いアイテムを集めるといったファンタジー世界ならではの体験ができる。さらに、村では様々なキャラクターたちとの掛け合いや、スクウェア・エニックスが得意とする骨太なストーリーが楽しめる作品になっているようだ。
全体を通してのんびりとスローライフを楽しみながら、アクション性の高い冒険をし、少しずつストーリーを進めていくという、ゲームの大まかなサイクルを体験できた。鍵になるのは焦らずのんびりというワードだろうか。自分なりのペースでまったりと楽しめるのがウリだろう。なお、製品版にセーブデータを引き継げる体験版が配信されているため、本作の世界を気軽に体験可能だ。
© 2022 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.