【特別企画】

「ELDEN RING」初心者指南第4弾、 可能な限り食い漁りたい「エビ」と「カニ」を超推したい!

食すと物理カット率30→50%近くになることも! ヒビ壺から調香瓶、「写し身の雫の遺灰」などオススメのアイテム活用術を紹介

【ELDEN RING】

2月25日 発売

価格:
スタンダードエディション 9,240円(税込)
デラックスエディション 9,900円(税込)

 2月25日に発売された「ELDEN RING(エルデンリング)」。いまだに多大なる人気を誇る本作だが、その要因のひとつは様々な要素が広く深く絡み合っていることだろう。そのため深掘りすればキリがなく、弊誌の指南書企画もなんと4回目である。

 第1回目は「魔術ビルド」、第2回目は「筋力・技量ビルド」、第3回目は「信仰ビルド」を紹介してきた。……ときたら、いよいよ「神秘ビルド」か? と言いたいところだが、いやいや、待ってほしい。本稿、つまり“初心者指南企画”の主旨はあくまで「ELDEN RING」からフロム・ソフトウェアのゲームに入った人に向けての指南書であり、ぶっちゃけたところ、神秘ビルドはあまり”初心者向け”ではない、と筆者は感じている。

 そこで一旦神秘の話は置いておいて、今回は激推しアイテムの「ゆでエビ」、「ゆでカニ」の話をしたい。使い方がわからないとつい放っておいてしまいがちなアイテムだが、「後半になってますます敵が強くてしんどい。心が折れそう。むしろもう折れている」という褪せ人にとって、インベントリにしまいこんでおくままではもったいないものがいくつもある。「ゆでエビ」、「ゆでカニ」は、そうした中でも特に輝くアイテムたちだ。

 また合わせて、有用な「アイテム」の活用術やそれに伴うNPC「ラニ」のイベントも紹介する。これまでに紹介したものもいくつか登場するが、改めて本作におけるアイテムの重要性を示したい。ただしもちろん、「アイテムなんて使わなくても勝てるし」というようなプロ褪せ人の方々には敵わないので、そこはくれぐれもご了承いただきたい。

甲殻類をバカにするやつは親友をひとり失うんだぞ

 既に到達している人も多いと思うが、リエーニエにて祝福「見晴らしの塔」からほぼ真北に進んだあたりにある「エビ茹でのボロ家」にいる、NPC「ならず者」への邂逅は果たしただろうか。NPC「ラーヤ」のイベントを進めるのにも必要なNPCのため、多くのプレーヤーが会っているだろうとは思うのだが、このならず者はプレーヤーの親友(個人の感想です)とも呼べる存在である。

「エビ好きに悪人はいねえ」と言うが、このならず者が盗っ人なのはツッコんではならない。エビ好きに悪人はいないのだから

 ならず者から買える「ゆでエビ」は、なんと1分間もの間物理系のダメージカット率が15%ちかく上がるアイテム(数値は固定ではないが、計算式が難しいため「すごく上がるんだ」程度に思っておいてほしい)。

 リエーニエに訪れた時点では、ゆでエビは1個600ルーンもする高級伊勢海老レベルなので、ラーヤのイベントついでに1~2個とりあえず買っておいたきり忘れていた、なんていうプレーヤーも多いのではないだろうか。

 ゲーム後半まで来ていれば、「そろそろレベルもあげたくないし、ルーンも鍛石に変えておいたりするくらいが中心になってきた」という頃であれば、600ルーンのエビくらい、業務用ボイルエビと同等程度のものだ。もちろん、まだそこまでルーンに余裕がない人でも、ゆでエビを常に10個は確保しておくくらいのつもりでいてほしい。

 もっと言えば、そこに更に祈祷「黄金樹に誓って」を重ね掛けすることもできてしまう。手元のキャラクターで検証したところ、物理カット率約27.7%だったところ、エビを食べることで38.6%に。さらに「黄金樹に誓って」をかけると、44.7%まで上昇した。敵の物理攻撃ダメージが、約半分もカットできてしまうことになる。

エビを食べる前の物理カット率は、約27.7%
エビを食べた後の物理カット率は38.6%までアップ
黄金樹に誓っては、周囲の味方を含めて、攻撃力と防御力を高める
物理カット率は、44.7%にまでなった

 それだけではない。そんな親友・ならず者は、プレーヤーがアルター高原に入ると王都ローデイルを囲む池の北側あたりの崖下に移動し、今度はカニをゆで始める。

 ゆでカニも相変わらず1個600ルーンで譲ってくれる。エビとカニが同じ値段とは、かなり良心的だ。そんなゆでカニは、1分間、さらに物理系のダメージカット率が上がるという、脅威の食べ物……もといアイテムなのだ。

 さきのキャラクターでカニを食べると、物理カット率は一気に42.2%に。「黄金樹に誓って」をかけると47.9%になった。筆者は素の物理カット率があまり高くないのに、物理カット率を50%近くにまで引き上げられるのだ。もはや、「とりあえずいつでもカニを食べておけ!」というほど効果が高い。ゲームの中でならば甲殻アレルギーの心配も不要なので、ゲーム後半で行き詰っている人は常に食いちぎっておこう。しかもここに祈祷のバフ効果なども乗せられるので、とにかく食べておいて損はない。

カニを食べた後の物理カット率は、42.2%までアップ。
黄金樹に誓ってを重ね掛けすると、物理カット率は、47.9%にまでなった。

 ただし、遺灰「写し身の雫」を使っている人は注意。エビカニをアイテム欄に入れている状態で写し身を呼ぶと、写し身もエビカニを食べだしてしまう。しかも「そんなたくさん食べるの?」とツッコミを入れたくなるほどブチブチ食いちぎってしまい、戦闘で役に立たなくなることもあるので、写し身を呼ぶ際はアイテム欄にエビカニをセットしておかないようにしたい。オススメはポーチのショートカットに登録しておくこと。ポーチの中身は写し身に使われることがないので、プレーヤーは食べたいタイミングで食べつつ、写し身にひたすらエビカニを食べられる心配もない。

 なお親友は、とあるイベントを進めていくと死亡してしまう。その際は鈴玉を落とすので、エビカニを買えなくなってしまうわけではないのだが、親友を失いたくない人は注意してほしい。もちろんうっかり攻撃してしまって倒してしまった場合は、そもそもエビカニを入手できない。誰を殺しても親友にだけは絶対手を出さないよう、友への細心の気遣いと敬愛でもって接しよう。

アイテムにはこんな使い道がある

 エビカニ以外にも様々なアイテムがあるが、本作の有用なアイテムは調合などを駆使する場合が多く、ルーンで解決できるエビカニほど使い勝手に良いものがなかなかないのだが、その分効果が高かったり、意外な使い方があるものもある。ここではそういったアイテムを紹介していこう。

霊薬

 霊薬は絶対に使わないともったいないアイテム。特に一度きりだがダメージの大半をカットする「真珠色の泡雫」は全ユーザーが絶対にほしいレベルだ。魔術・祈祷を使うのであれば、15秒間すべてのFP消費がゼロになる「青色の秘雫」も必須。

 霊薬は、「霊薬の聖杯瓶」を「第三マリカ教会」で拾わないとならない。第三マリカ教会は序盤で必ず訪れているはずの祝福「関門前」の街道をひたすら東に進んだ先にあるので、霊薬の聖杯瓶を取り忘れている人は取っておこう。霊薬に配合する結晶雫は、基本的に各所にある小黄金樹で出てくる「小黄金樹の化身」というボスを倒すことで入手できることが多い。「真珠色の泡雫」はリエーニエの啜り泣きの半島の小黄金樹のボス、「青色の秘雫」はアルター高原西部の小黄金樹のボスでドロップする。

 霊薬は2種類の結晶雫を配合して2つの効果を得られるので、自身の戦い方にあった組み合わせを色々試してほしい。

 他にもいくつかオススメの結晶雫と入手場所(基本的にボスを倒す必要がある)を紹介しよう。

・最大HPの半分を回復する「緋色の結晶雫」: 第三マリカ教会で拾えるが、王都ローデイルの小黄金樹でも2個目を拾うことができる
・最大FPの半分を回復する「青色の結晶雫」: リエーニエ西部の小黄金樹で1つ目、巨人たちの山嶺東部の小黄金樹で2つ目が入手できる
・耐性を高め、状態異常を回復する「斑彩色の硬雫」: アルター高原東部の小黄金樹
・一時的にすべてのカット率を高める「真珠色の硬雫」: ケイリッド東部の小黄金樹
・瀕死の時、自動的にHPを回復する「緋色の泡雫」: 巨人たちの山嶺東部の小黄金樹

 そして“一部のボスを倒すのにほぼ必須とも言えるが、それ以外ではほぼ使い道のない変わった結晶雫”として、血の君主の呪いを軽減する「浄血の結晶雫」がある。これはアルター高原の第二マリカ教会で侵入してくる赤NPC「血の指エレオノーラ」を倒す必要がある。ただしエレオノーラの出現には、NPCユラのイベントを進めなければならない。

 小黄金樹の場所はマップを入手すれば大体めぼしがつくので、ボスを倒してたくさんの結晶雫を入手し、目的やプレイスタイルに応じてその都度配合を変えて使っていこう。

小黄金樹はどこだろうか?

ヒビ壺と脂、投げ矢

 初期から作れる「火炎壺」については以前も紹介したが、改めてヒビ壺で作れるもので役立つものをいくつか紹介する。また、壺と同様、武器に塗ることで効果を出す脂や、状態異常を付与する投げ矢についてもあわせて紹介する。

 ただし作成にはほぼ様々な製法書の他、素材となるアイテムが必要となるので、注意してほしい。ちなみに壺は遠距離から投げられるので、使うタイミングは(ボスの場合)敵の攻撃が激化する後半がオススメ。距離を取って敵のHPを削れるため、序盤に使い切ってしまわないようにしたい。脂は序盤から積極的に使用していって良い。

 まず基本は、やはり火炎壺と火脂だ。特に序盤は火に弱い敵が多いので、積極的に活用しよう。可能であれば油壷を併用して、火ダメージを更にアップさせたい。呪血壺、血脂、氷結壺、氷結脂は出血と凍結での安定した大ダメージを狙えるので、こちらもオススメ。一度状態異常さえ入れば継続的にダメージを与えられる毒系・腐敗系も重要で、糞壺、骨の毒投げ矢、毒脂、腐敗壺、腐敗脂も、ボス戦の後半で上手く使えると、逃げ回りつつガードをしっかりしておくだけで、ボスが倒れてくれたりする。

 魔力壺と魔力脂も多くの物理系の敵に効果的であることが多い(結晶人にはまるで効かないので注意)。反面、雷壺、雷脂といった雷系の攻撃は残念ながら中盤を過ぎるまで入手できないので、雷が弱点だと思われる敵(機械人形のような敵など)と最初に出会う時点では、物理主体ではほぼ使用できないのが残念だ。水場の敵には雷が効くことが多いが、ドラゴンには効かないので、こちらも注意。

 また、実質序盤から使えると言っても良い、聖ダメージを与える聖水壺はアンデッド系の敵に効果的ではあるが、復活は阻止できない。聖脂や骨の聖矢は物語中盤~後半での入手になるので、聖ダメージはしばらく聖水壺頼みになる。

 ちなみにこれも以前に紹介したが、とりあえずホヤの群れを見たらぜひ骨の毒投げ矢を打ち込んで、しばらく離れてみていてほしい。毒を吐くくせに毒に弱く、しかも倒れるときに吐く毒で周囲のホヤも爆発させていくという、非常に面白い光景を見ることができる。もちろん投げ込むのは毒壺でもかまわない。

脂を塗れる武器が限られているところが残念ではあるものの、必要になった時に備えてシンプルな物理属性武器を一本鍛えておくことも必要だ。

調香瓶

 調香瓶も基本的にはヒビ壺と同じで、世界各地に落ちている空き瓶を集めて、その中に香りを製作して詰め込み、使用する。

 調香瓶や製法書などが手に入るタイミングが、既にゲームに慣れた中盤以降ということもあり、あまり使っている人がいなさそうでもったいないのだが、調香瓶としては最序盤で手に入る「調香師の製法書【1】」で作成できる「高揚の香り」は範囲内の味方の攻撃力を高めつつ、一度だけダメージをカットするという非常に強力なもの。ただし、材料に入手数が限られている貴重な「アルテリアの葉」を使用するので、やたらめったらに乱用する香りではない。

 他にも「調香師の製法書【1】」で調香できるようになる「火花の香り」もかなり強力。前方の広範囲に発生する火花で攻撃する技で、技量補正が乗るため、技量ビルドの場合は躊躇わず使用したほうが良い。だが、こちらもアルテリアの葉ほど入手数が限定ではないものの、入手難度が高い「ミランダパウダー」を消費する。だが、調香瓶を全て集めれば、10連続で大ダメージを与えられる手段となるので、どうしても苦手なボスなどを相手にするときは、惜しみなく使おう。手間ではあるが、ミランダパウダーは集め直すこともできる。

 また、火花の香りに限っては、「調香師のタリスマン」を装備することで更にダメージを上げることもできる。戦技「霜踏み」などを使用している場合、凍結した敵に向かって使用することで、更にダメージを稼ぐことも可能。HPが非常に多い敵ほど、高い効果を出す。特に調香瓶系のアイテムは、ヒビ壺系アイテムと比べても使用モーションが早いため、積極的に使うと良い。

アルター高原にある「調香師の廃墟」は、しっかり探索しよう

 なお、これはエビカニのところでも記載したが、写し身は基本的に【プレイヤーがアイテム欄に装備しているアイテムは、どれも使用する可能性がある】。瓶はもちろん、壺だろうが脂、投げ矢だろうが、エビカニだろうが、とにかく装備しているものはなんでも使うのだ。つまりこれを駆使すると、更に強い。特に調香瓶を持っている写し身は、どんな香りでも持たせておきさえすれば役に立つ、と断言しても良いレベルだ。

わかりにくいが、写し身が火花の香りを使用してくれている。

 写し身に持たせる点で特にオススメなのはやはり「高揚の香り」と「火花の香り」だが、神秘補正を受けずに簡単に状態異常に出来る「毒の噴霧」も強力だし、敵の攻撃力を下げる「酸の噴霧」(下がるのは物理ダメージのみ)、被ダメージが大きくなるものの攻撃力とスタミナの最大値を上げる「狂熱の香薬」、雷以外の全被ダメージ、耐性、強靭度が高まるが、動きは鈍くなり、雷に対して弱くなるという「鉄壺の香薬」など、使いどころさえ考えれば、調香は製作難度の高さに比例して強力なアイテムである。

 とりあえず各香りを1瓶ずつ作っておき、必要に応じて写し身に使わせるといった手法からでも良いので、使ってみてほしい。写し身で効果をしっかり確認したあとに、自身で必要に応じて更に調香種類を増やしたり、自身でも必要な場面で使用するなどしていくと、攻略もかなり進むはずだ。もちろん香はマルチプレイ時でも使用できるため、聖杯瓶の数が半減してしまう協力プレイ時にも役立つ。

こちらは高揚の香りを使用。もちろん、プレーヤー側の手持ちの香は減っていない

ぬくもり石

 石の効果範囲内にいる対象の体力を回復する。残念なのは敵のHPすら回復してしまう点なので無節操には使えないのだが、これも写し身に持たせておくことで自身のHPを自動的に回復してもらうことができる。

狂い火石

 基本的な効果はぬくもり石と同様だが、回復できるのは狂い火を宿すプレーヤーのみ。狂い火を宿していないプレーヤーには発狂を蓄積させてしまうので、注意が必要だ。範囲内にいる敵も回復してしまうが、対人戦以外では狂い火を宿す敵はたいしていないため、ぬくもり石よりも使い勝手が良さそうにすら見えるが、マルチプレイ時は他のプレイヤーを発狂させかねない。ソロプレイ限定アイテムと思っておくのが良いだろう。

遺跡石

 敵に向かって投げると、敵の注意をそちらに向けられる。敵の背後に着弾するように投げれば敵に後ろを向かせることもできるし、逆にわざわざ弓などを装備しなくても一体だけ狙った敵を釣れるので、装備重量の問題で常に弓を装備しておけないようなプレーヤーには便利。ただし遺跡石から虹色石や灯り石などが製作できるので、購入で入手できるようになるまではスローイングダガーや骨の投げ矢などと併用していきたい。

扇投暗器

 前方扇状にナイフを5本投げる暗器。散弾と同じなので、適当に投げても当たることが多い。投擲武器は基本的に技量補正が乗るが、このアイテムにも技量補正が乗るので、技量ビルドの人は使いこなしていこう。もちろん技量ビルド以外でも、充分役に立つ。基本的にはNPCのパッチから購入するのだが、パッチのイベント序盤は購入個数に上限があり、進めていくと無限に購入できるようになり、最後まで進めると購入ができなくなるという罠がある。イベントを進めないか(無限購入できるようになったところでパッチを殺害する)、素直に諦めるかの二択を迫られる。

写し身の雫の遺灰の入手場所を今更こっそり記す

 ここまで散々「写し身を使おう」と書いてきておいて今更ではあるのだが、「写し身の雫の遺灰」は初心者ほど絶対に手に入れてほしいアイテムだ。写し身のステータス強化は通常の遺灰同様「墓すずらん」(霊姿の墓すずらん)で行なうのだが、自分と全く同じ装備の遺灰を呼び出すことができる。もちろん装備しているアイテムもそのままだ。

 AIも比較的優秀な上に、最終段階まで育てれば、囮としての役立ち度は他の遺灰よりも頭ふたつくらいとびぬけていると言って良い。ただし「バランスブレイカー」ともなりえるため、あまりに強すぎるがゆえに(これでも下方修正されているのだが)一気に楽なゲームになってしまう可能性もある。そこは承知の上で思い切り使ってみるか、あえて使用せずにプレイを進めていくかは自身の判断で決めてほしい。個人的には初心者救済のような遺灰のひとつだと考えているため、「難しくてクリアができない!」というくらいならば、写し身を駆使することもひとつの道だと考えている。

 その写し身の雫の遺灰は、入手までの道のりが少々長いものの、下記に記しておくので頑張って取りにいってほしい。また、入手方法にはいくつか手段があるのだが、筆者が一番楽なのではないかと思うルートを掲載している。

写し身の雫の遺灰の入手まで

・アルター高原に到達する(転送罠での到達は不可)か、リエーニエで「カーリアの城館」をクリアし、その先にあるラニの魔術師塔にいる魔女ラニに仕え、ラニのイベントを進めてラニが眠るまで進め、ラダーン祭りを開催させる。

ラニに仕えるルート。リエーニエで発生させられるが、カーリアの城館は訪れた時点では難易度が高めだ

・ケイリッドの赤獅子城のボスであるラダーンを撃破する。ラダーンは非常に強敵なため、ある程度のレベルの確保はほぼ必須となる。

・ラダーンを倒すと、リムグレイブの祝福「ハイト砦、西」の北西に巨大な穴が空いており、そこから霊馬で下っていくと「永遠の都ノクローン」へとたどり着く。

・永遠の都ノクローンを攻略していく。道中で自身の写し身と戦う場面などもあるが、ここではまだ遺灰は入手できない。

・祝福「祖霊の森」からは、ジャンプして建物の縁を進んでいくようなわかりにくい道が続く。やがて「夜の神域」というエリアにたどり着ければ、正しいルートを進んでいる目安となる。

・下に降りると巨大な鉄球のようなものがある神殿のようなエリアが、目的地。写し身の雫の遺灰はこの神殿の中に入ってすぐ(2階から入る)、進行方向をまっすぐ進んだところにある石剣の鍵で開く場所の宝箱のなかにある。石剣の鍵であけたエリアには敵が一体いるため、注意しよう。

 ……こう書くと意外と短いように見えるが、ラダーンの強さが半端ではないこと、ノクローンは相当に長いエリアであることから、腰を据えて攻略しなければならないイベントである。

 なお、このあと巨大な鉄球のようなものがある階下へと降り、建物から出て比較的すぐに、祝福「夜の神域」がある。可能であればここまでは進めておこう。

 ただしこの先にラニの求める秘宝があり、秘宝を手に入れてしまってからラニに一度でも話しかけると、NPC魔術教授セルブスが強制的に死亡してしまう。セルブスのイベントが終わっていない場合、ここまでで一度引き返したほうが無難だ。

 なお、祝福「夜の神域」から秘宝までは、ダッシュで駆け抜ければ、大きなバトルもなく、ものの数分で入手可能である。

 ここまで4回にわたり続けてきた初心者向け指南もそろそろ終了となりそうだが、「ELDEN RING」の世界は実に広い。ラスボスを倒しておしまい、でもなければ、むしろラスボスを倒したあとに本気を出しはじめたり、ラスボスが見えはじめて未回収要素に手をのばすプレーヤーも多いのではないだろうか。

 かくいう筆者も比較的走り抜けた後になって、未回収要素を集めだした中のひとりである。そしてそれはもちろん未回収のままにしたくないというコレクター的要素もあれど、「現状の自分の腕の限界」を感じたため色々と可能性を探っていたからでもある。特に調香瓶などは、その色が強いと言っていいだろう(筆者はそもそもアクションが致命的に下手くそなので、それを様々な要素でカバーしているのだ)。

 でも、それで良いのだ。本作には回る順番に正解などない。「ラスボスは倒せたのに、このボスは苦手だな」と思うようなことは多々ある。そんな時に、このアイテム記事のことを思い出してほしい。そして、自身のなりたいビルド、ビルドにあった武器とステ振り、アイテムの活用など、様々な要素を駆使して、全ての褪せ人にエルデの王となってほしい。