【特別企画】

Switch/Steam用「モンスターファーム1&2 DX」発売直前! 高速モードや育成記録など遊びやすくなる新要素を紹介

限定版「25周年記念BOX」フォトレポートも掲載

【モンスターファーム1&2 DX】

12月9日 発売

価格:
3,520円(税込、DL通常版)
15,070円(税込、限定版)

 コーエーテクモゲームスは12月9日にNintendo Swich/PC(Steam)用育成シミュレーションゲーム「モンスターファーム1&2 DX」と限定版「モンスターファーム1&2 DX 世界に1つだけの25周年記念BOX」を発売する。

 「モンスターファーム1&2 DX」は、プレイステーションで「モンスターファーム」が発売されてから25周年を記念したタイトル。2019年より移植版として順次配信されたNintendo Switch/Android/iOS用「モンスターファーム」と「モンスターファーム2」がセットになり、「海外版モンスター」や育成記録といった新要素が追加されている。また、PCユーザーにとっては待望となるSteam版も発売される。

 さらに、モッチーのメタルフィギュアやサントラCDなどの「モンスターファーム」グッズが収録された25周年記念BOXも発売される。

 1997年(平成9年)の発売から25年。時代は平成から令和へと変わり、新たなゲーム機も続々と発売されるなか、昔の姿をほぼそのままに「モンスターファーム」シリーズを遊ぶことができるというのはかなり感慨深いものがある。

 今回は、本作から追加された新要素と、限定版「モンスターファーム1&2 DX 世界に1つだけの25周年記念BOX」の中身を一足先に体験することができたので、併せて紹介したい。

【「藤田課長」プレゼンツ:「モンスターファーム」25周年記念サプライズ動画】

トレーニング・修行・大会・冒険!! 「モンスターファーム」の基本要素をおさらい

 1997年7月24日、テクモ(現:コーエーテクモゲームス)から発売されたプレイステーション用育成シミュレーションゲーム「モンスターファーム」。そして、1作目の発売から1年半が経過した1999年2月25日に「モンスターファーム2」が発売された。

 両作品ともプレーヤーはブリーダーとなり、調教助手と協力しながらモンスターを育て、モンスター同士を戦わせる大会に出場させて名人を目指すというものだ。1・2ともにゲーム性は同じだが、舞台となる大陸や所属するブリーダー団体が異なる。「モンスターファーム2」では、「モンスターファーム」で助手としてプレーヤーを支えてくれたホリィが対戦相手として登場するなど地続きで繋がっている作品といえる。

「モンスターファーム」と「モンスターファーム2」の両調教助手が出会う大会もある

 プレイステーション版では、実際のCDをプレイステーション本体に読み込むことで育成するモンスターを召喚していた。移植版からはCDの読み込みではなく、曲のタイトルやアーティスト名を検索してモンスターを召喚する形に変更となった。プレイステーション版のようにCDを読み込むことはできなくても、“あの頃”を思い出せる仕様となっている。

曲名やアーティスト名を入れて検索
目当ての曲を選ぶとモンスターが召喚できる

 育成したいモンスターを召喚できたら、「ファーム」と呼ばれる育成場に連れて行き、大会で戦えるように育てていく。基本となる育成方法は「モンスターファーム」では「仕事」、「モンスターファーム2」では「トレーニング」と呼ばれている。呼び方の通り、「モンスターファーム」ではトレーニングをしながらお金を稼ぐことができるが、「モンスターファーム2」では大会に勝利するか、「アルバイト」というミニゲームをプレイしてお金を稼がなくてはならない。毎月エサ代がかかるので、トレーニングをして育てるか、大会に参加してお金を稼ぐか、その駆け引きが必要となる。

ファームに連れて行って育成スタート
「モンスターファーム」ではお仕事しながらトレーニング
「モンスターファーム2」ではトレーニングに集中
そのかわりアルバイトでお金を稼ぐことができる

 トレーニング(仕事)では、ライフ・ちから・かしこさ・命中・回避・丈夫さの6つの能力の中から、どの能力を上げるかを選ぶことができる。それぞれトレーニングには成功と失敗があり、成功すればモンスターの能力値が上がるが、失敗しても能力値が下がることはない。ただ、モンスターには寿命があるため、失敗すると無駄に時間が失われてしまうのが残念かつもったいない。失敗した際はモンスターを叱ることもできるが心が痛む。トレーニング中のモンスターの頑張りを見ていると、だんだん応援したくなるほど愛着が湧いてくるのがまたいい。

いろいろなトレーニング(仕事)がある
失敗したときに叱るのも心が痛む

 ある程度モンスターを育てることができたら、大会に参加させよう。育成をしなくても大会には出場可能だが、ほぼ痛い目を見て終了してしまうので、ある程度の育成をしてから大会に出場させた方がいい。大会はランクごとに分けられており、両作品とも下のランクからスタートとなる。ただ、「モンスターファーム2」のみ、モンスターが所属しているランクより1つ上のランクの大会にも出場可能だ。お金に余裕があるなら、最初はひたすらトレーニングに励み、いきなり1つ上のランクの大会に出場するという作戦も立てられる。

大会はモンスターのランクごとに開催される
「モンスターファーム2」では1つ上のランクの大会にも挑戦できる

 大会ではモンスター同士を戦わせて相手をK.Oするか、相手のライフより自分のライフが多い状態でタイムアウトになることで勝ちとなる。

 自分のモンスターがK.O負けしてしまうと、ケガをしてそのまま大会を棄権、最悪死に至ることもある。モンスターに指示を出しながら、モンスターの性格や特性をうまく利用するなど、育成しているモンスターに合わせた戦い方をする必要がある。試合の流れを見て、勝つのが難しいと判断した時点で棄権するなど、勇気ある決断を迫られるときもある。

大会は手に汗握る

 トレーニングや大会のほかにも、修行場でモンスターがひとりで能力強化に挑んだり、学者と一緒に探検に出かけたりなど、様々なイベントも用意されている。一筋縄ではいかない育成シミュレーションに頭を悩ませながら、モンスターを育てていくのは本作ならではの楽しさといえる。自分好みにモンスターを育てるもよし、モンスターの特徴にあわせて育成方法を変えるもよし、プレーヤーとモンスターが二人三脚で成長していくことができる作品となっている。

修行には立ち会えないのでひたすら見守ることに

 また、「モンスターファーム」のセーブデータ内にいるモンスターを「モンスターファーム2」に呼び出すこともできる。「モンスターファーム」で気にいっていたモンスターを2でも育てられるのがまた嬉しい。

「モンスターファーム」のセーブデータを読み込む
冬眠中のモンスターを選ぶ
「モンスターファーム」のモンスターが「モンスターファーム2」に登場

7つの新要素でさらに楽しく遊びやすくなる!!

 「モンスターファーム1&2 DX」では、前回の移植版からさらに7つの新要素が追加された。

 まず1つ目に、両作品ともに冬眠させることのできるモンスターの数が10体から20体へと増加した。枠が倍になったことで育てたモンスター、これから育てたいモンスターをより多く保存しておくことができるようになった。単純にとても嬉しい追加要素だ。

倍に増えたので気になっているモンスターはとりあえず冬眠させておける

 2つ目に、セーブデータの枠も倍へと増加した。移植版では有料個別販売となっていたが、今回は最初からすべての枠が解放されている。

セーブデータの枠も7枠から14枠に増加

 3つ目に育成記録が見られるようになった。直近8週間でモンスターにどんなことがあったのか確認できるようになっているので、ゲームを再開したときにチェックし、前回までどんな風に育成したのか確認しながら、今後の育成計画を立てることもできる。

どんなトレーニングをしたか直近8週間分確認できる

 4つ目は「モンスターファーム2」のみになるが、当時のサウンドでプレイすることができる「原作サウンド」が追加された。移植版の時はそんなに気にならなかったが、改めて原作サウンドを聞いて、当時の遊んでいた記憶も甦ってさらに懐かしい気持ちになった。

切り替えた瞬間懐かしさが倍増した

 5つ目も「モンスターファーム2」のみになるが、「海外版モンスター」が追加された。今回のプレイでは出てきてはくれなかったが、「Forward golem(ゴーレム種)」、「Boxar bajarl(バジャール種)」、「Kung-Fu-Hare(ハム種)」、「Satan Clause(ラッキー種)」、「Ninja Kato(アーケロ種)」、「Shishi(バクー種)」の6体が追加。和名がどうなっているのかもとても気になるので、いつかは手に入れたい6体だ。

 6つ目はランダム対戦ランキング機能の追加だ。オンラインでランダムに選ばれた相手と対戦できるランダム対戦において、対戦結果のランキングが表示される。ランキング上位を目指して、モンスターの育成に力が入る機能追加となっている。

 7つ目は演出高速モードの導入だ。メニューからこのモードに切り替えると、常に2倍ほどの速度でゲームが進むようになる。通常時のゆったりとした時間の流れも良かったが、どんどんモンスターを育てていきたい熟練ブリーダーや、さくっと遊びたい方、遊べる時間が限られている方にかなり嬉しい機能となっている。

演出高速モードは「モンスターファーム」、「モンスターファーム2」どちらも変更可能だ

 これらの追加要素のうち、「海外版モンスター6体追加」、「原作オリジナルサウンド追加」、「高速動作モード追加」がNintendo Switch/Android/iOS用ですでに配信された移植版「モンスターファーム2」で有料アップデートとして980円(税込み)で、また配信版「モンスターファーム」、「モンスターファーム2」両作品で無料アップデートとして「DX版モンスター甲子園参加機能追加」と「DX版フリー対戦参加機能追加」が今冬配信予定となっている。

限定版「モンスターファーム1&2 DX 世界に1つだけの25周年記念BOX」の中身拝見!!

 25周年を記念して作られた限定版「モンスターファーム1&2 DX 世界に1つだけの25周年記念BOX」を一足先に見せてもらうことができた。

 記念BOXでは、「モンスターファーム1&2 DX」ゲームソフト(Steam版はSteam CDキー同梱)、【永久保存版!】黄金のモッチーメタルフィギュア メタル台座シリアルナンバー付き、【永久保存版!】モンスターファーム1&2 コンプリートサウンドコレクション、【永久保存版!】モンスターファーム内部企画資料、【特別編集最新号!】小冊子 テクモプレイヤーズマグ(TPM) Vol.2021、【復刻!】「モンスターファーム2」 秘密のCD、【復刻!】モンスター甲子園ビニールリュック モッチーが同梱されている。

こちらはPC(Steam)用の25周年記念BOX。箱には「モンスターファーム2」のブリーダー協会FIMBAのマークが刻印されている。

 黄金のモッチーメタルフィギュア メタル台座シリアルナンバー付きは、サイズが掌サイズの大きさながら、その重さと精巧な作りに驚く。そしてモッチーのフォルムの可愛さに改めて気がつく。どの方面から見ても可愛いのはすごい。

黄金のモッチーメタルフィギュア

 サウンドコレクションはCD2枚組で未発表の曲を含む全99曲が収録されている。その曲数もさることながら曲名を見るだけで細部の細部までこだわってモンスターやプレーヤーのことを大切にして作られているのがわかる。驚きと感動を得ることができる一品だ。

モンスターファーム1&2 コンプリートサウンドコレクション

 内部資料とTPMは中身をお伝えすることはできないが、この2つは手に取る前からワクワクが止まらない。特に内部資料は当時開発で使われていたものを再現しているということで、ゲームを制作する過程の資料として見るのもおもしろい。もちろん「モンスターファーム」の世界が作られた資料なので、当時を知りつつ、新たな発見も見つかっておもしろい。

モンスターファーム内部企画資料
小冊子 テクモプレイヤーズマグ(TPM) Vol.2021

 「モンスターファーム2」秘密のCDは発売当時予約特典として配られたレアモンスター「ギンゾー」が出てくるCD。当時きってのスエゾー推しだった筆者はとにかく欲しかったCDだ。当時そのままの紙のCDケースにギンゾーらしきシルエットが写っているパッケージと、中に入っているモッチーが描かれたCDは見ただけでテンションが上がる。手に取った瞬間懐かしさと感動があふれるCDだ。

「モンスターファーム2」 秘密のCD

 そして最後にモンスター甲子園で配られていたモッチーのリュック。当時は実力的にも物理的な距離にも行けずお目にかかれないと思っていたリュックがいま目の前にある。感慨深いような信じられないような不思議な感覚だ。ビニールのピカピカと光っているモッチーがなかなか可愛い。

モンスター甲子園ビニールリュック モッチー

 黄金のモッチーメダルフィギュアはずっしりと重く、光沢も高級感があってかなり素敵だ。また当時の限定品の復刻や内部資料などかなり胸が高鳴るものがぎっしりと詰まっていた。これは「モンスターファーム」ファンなら欲しくなる。

並べてみると圧巻のボリューム

 今回追加される新要素はどれも遊びやすく、さらにワクワクできるような仕様のものばかりとなっている。「モンスターファーム」をプレイしたことある人も、したことがない人もさらに遊びやすくなった「モンスターファーム」をぜひ体感して欲しい。25年経っても色褪せない個性豊かなモンスターたちに心奪われること間違いなしだ。