先行体験
DMMの“サ終ゲーム”が新作の中で復活! 「ReOath-巨神と誓女 外典-」先行プレイレポート
没頭できる本格シミュレーションに。「Lord of Walkure」「Gemini Seed」などのキャラも登場
2025年3月25日 18:00
- 【ReOath-巨神と誓女 外典-】
- 3月26日 サービス開始予定
- 料金:無料(アプリ内課金あり)
DMM GAMES10周年記念タイトルとして開発されたリアルタイムストラテジー「ReOath-巨神と誓女 外典-(以下、ReOath。読みはリオース)」が、PC(ブラウザ版、DMM GAME PLAYER版)/DMM GAMESストアで3月26日に配信される。スマートフォン(AppStore、GooglrePlay)版は後日配信予定。
本作は、2021年に惜しまれながらもサービスが終了した「巨神と誓女」の世界観を踏襲した作品となっており、「巨神と誓女」をベースにしながらも新シナリオの追加やゲームシステムが一新されている。
今回、「ReOath-巨神と誓女 外典-」として生まれ変わった本タイトルを先行プレイすることができたので、その内容をお届けしよう。
考察が捗る謎に満ちた世界観&ストーリー
本作は、昼も夜も無い、あらゆる生命が死に絶えた世界「フレストニア」がゲームの舞台。ここに流れ着いたプレーヤーと「誓女」たちは過去の記憶を失っており、“倒す理由も分からないまま”人知を超えた存在である「巨神」に立ち向かっていく――というストーリーだ。
巨神と誓女はどこからやって来て、何が目的で互いに滅ぼし合っているのか、そのすべてが不明となっている。この謎に満ちた世界観こそが本作最大の魅力である。
多くの謎を含みながら、多くのゲームにあるメインストーリーが“存在しない”、かなり尖った作りになっているのも特徴。基本的には物語を追うという形式ではなく、シミュレーションゲーム部分の進行が前面に出た作品になっている。
ではどこで謎が明かされていくのかというと、ゲームを進めて特定の条件を達成することで「ヒストリーブック」という項目からショートストーリーを閲覧できるようになる。ここでゲーム内では語られなかった誓女や巨神たちの物語を読み解くことができるのだ。
しかし、ヒストリーブックで語られるストーリーはあくまで断片的なもので、物語の全貌が明らかになる訳ではない。この“あえて考察する余地”を残しているのもプレーヤーを惹き込む大きな要素になっている。
拠点や自軍の強化など、じっくり時間をかけて楽しめるゲーム性
ここからはゲーム部分について触れていこう。原作にあたる「巨神と誓女」のジャンルはRPGだったが、本作は自分の拠点を発展させていくパートと、広大な世界に点在している巨神を討伐していくパートの大きく2つに分けられた戦略シミュレーションゲームとなっている。
まず拠点を発展するパートでは、様々な施設を建造し、巨神を倒すために自軍を強化していくのが目的となる。施設には戦力を強化させる練兵場や、装備などを開発できる鍛冶屋などいろいろな種類が用意されている。
すぐに施設を建てていきたいが、ゲーム開始時は自分の領地は狭いため建造スペースがほとんど無い。領地を広げるため、まずはフィールドの敵を倒して解放していくことになる。
戦闘を行うには、スキルなどを発動して戦闘を支援する誓女と、直接敵と戦う兵士とでパーティを編成する。誓女はガチャ、兵士は練兵場を建造することで増やすことができる。兵士の数が多ければ多いほど戦力が強化されるので、領地の空きスペースが許す限り増やしていきたい。
本作の戦闘は操作が不要な完全なオートバトルとなっており、自軍と敵軍の兵がぶつかり合って勝敗を決してくれる。ブラウザやスマホで気軽に遊びたいプレーヤーにとっては面倒な操作がいらないのは嬉しいポイントである。
領地を占領している敵はゲームを進めるほど手強くなってくる。それらの敵に対抗するには、資材を使って練兵場のレベルを上げて強い兵士を揃えたり、アイテムを使って誓女を強化する必要がある。
強化に必要な資材は時間経過や「遠征」での敵の討伐などで地道に集めていく。派手さや斬新さは無いが、この腰を据えてじっくり時間をかけて自軍の強化や拠点の発展させていく過程は、シミュレーションゲーム好きなら時間を忘れてのめり込んでしまう。
続いては世界パートに触れていこう。やれることがたくさんある拠点パートと違い、このパートではとにかく巨神を討伐していくのみというシンプルな内容だ。
フィールドには様々なレベルの巨神が存在しており、討伐目標の巨神を選択して編成したパーティを進軍させていく。プレイを始めたばかりのときは広大なフィールドから倒せそうな手頃な巨神を探すのはかなり大変だと思ったが、便利な巨神の検索機能が備わっている。巨神の種類やレベルで検索ができ、一瞬で目当ての巨神のところまで飛ぶことができるのは非常にありがたい。
巨神との戦闘は、仕掛けた瞬間にバトルが始まるのではなく、拠点から巨神のいる場所まで自軍の部隊が移動する時間が発生する。拠点から巨神までの距離があればあるほど移動の時間が掛かり、到着まで5分ほど掛かる場合もある。この進軍時間については、時間を短縮させるアイテムも用意されている。
拠点でのバトルと同様に、巨神との戦いもすべて自動で行ってくれるので戦闘結果を確認するだけでOK。プレーヤーが操作する楽しさという部分はあえて捨てて、あくまで“シミュレーションゲームとしての快適さを重視したゲーム性”となっている。
世界のフィールドは、他のプレーヤーと共有の空間となっており、オンライン上のプレーヤーと同盟を組んでレイド用の強大な巨神を討伐しに行くという遊びを楽しむこともできる。
今回の試遊でレイド戦を体験してみたが、募集をかけると自分の拠点の近くにいるプレーヤーに通知が行き、そこから同盟を結ぶだけ即座にレイド戦に入ることができた。
こういった他のプレーヤーとチームを組むとなると、従来のゲームだとチャットなどで意思の疎通を図らなければならず面倒な面もあるのだが、本作にはそういう煩わしさは一切無い。
残念ながら今回のプレイでは巨神を討伐することができなかったが、サクッと募集をかけてスピーディーにレイド戦が楽しめたのはとても好印象で、気後れせずに何度も巨神討伐にトライしたくなる設計である。
魅力的な世界観とキャラクターで固めながらも、そういった部分だけで勝負するのではなく、ゲームの核となるシミュレーション部分もしっかり作り込まれていた。
設定などを踏襲しているのでゲーム性は大きく変われど、原作の「巨神と誓女」を遊んでいたプレーヤーには強く刺さるタイトルとなっていると思う。原作ファンはもちろん、シミュレーションゲームのファンにも注目してもらいたいタイトルだ。
DMMクローズ作品のファンが思い出に浸れるように
先行プレイの後には、DMM GAMESの本作の開発メンバーによる質疑応答が行われた。
はじめに「ReOath」の開発経緯については、DMM GAMES10周年に行われた作品人気投票で「巨神と誓女」が1位になったことでグッズ化が決定し、アンケートの熱量からグッズ化だけでは勿体ないとのことで新作の開発がスタートしたとのこと。開発期間は、2022年の夏からプロジェクトが始動し、2年半かかっているそうだ。
本作のこだわった点や見てほしい点は、「Lord of Walkure」や「Gemini Seed」などのDMM GAMESのクローズ済みタイトルからのキャラクター参戦。原作の続きや別サイドからの物語を描いているヒストリーブックを読んで考察を楽しんでもらいたいとのこと。
原作にあたる「巨神と誓女」と、姉妹作である「ANGELICA ASTER」との関係性については、「巨神と誓女」の世界観を引き継いだ精神的続編。「ANGELICA ASTER」は世界観というよりは、ゲームのコンセプトを引き継いだものとなっているようだ。
開発で苦労したのは、クローズ済みタイトルのキャラクターを登場させるにあたって、コラボ先の原作資料や、数年分のメインシナリオを読み込んだこと。代わりに、そうした作品の世界観やキャラクターを深堀りできことで、当時プレイしていた人が思い出に浸れるような作品になり、ここが他のシミュレーションゲームとの大きな差別化になっているのだとした。
プレーヤー同士で短時間でマッチングする仕様については、「自社タイトルはソロで遊んでいるプレーヤーの方が多いので、他者と関わるのが面倒と思わないように」したという。そのためレイド戦で巨神を倒しに行く際に、無駄なコミュニ―ションが発生しないようにしているようだ。
他社IPとのコラボはあるのかという質問には、自社以外の作品とのコラボも実施予定で既に準備を進めており、クローズ済みタイトルだけに拘ってはいない、とした。
最後にユーザーに向けて、「『巨神と誓女』を楽しんでいただいていたお客様はもちろん、過去のIPに触れていたお客様に楽しかった思い出がよみがえってくるような仕上がりになっているので楽しみにしてもらいたい。クローズ済みのタイトルのキャラクターが登場する部分は力を入れており、コラボは高頻度で行っていく予定なので期待していただきたい」とコメントした。