【特別企画】
14年待った甲斐があった!「新すばらしきこのせかい」メディアプレビュー
2021年6月3日 22:00
あの“ワチャワチャ感”はそのまま! チーム全員を同時操作する爽快アクションバトル
「すばせか」の斬新さはバトルにあり。ニンテンドーDS版では上画面のキャラクターを左手の十字ボタンで、下画面のキャラクターを右手のタッチペンで同時に操作する、という斬新かつ慣れれば非常に爽快なバトルシステムだった。今作ではその爽快さがさらに強化、3D表現によってダイナミックに展開されるアクションバトルが楽しめる。
バトルへはスキャン中にプレーヤーを追ってくるノイズシンボルに近づき、接触すればスタート。お馴染みのスクラッチ音と“GET READY”の文字を合図にサイキックバトルが展開される。また、スキャン中の一定時間内に複数のノイズシンボルに触れると、前作にもあった連戦になる「チェーン」が発生し、勝利後の報酬が増えやすくなる。
大きな変更点はチームバトルであること、そしてボタン操作であるということ。PS4版では、左スティックで移動、右スティックでターゲット変更、×ボタンで回避となっている。サイキックを発生させる装備品「バッジ」はチームメンバーに1つずつ装備させることができ、バトルではリンドウは△ボタン、フレットは□ボタン、ミナミモトはR1ボタンといった対応するボタンを押すことで技が発動する。ボタンの割り当てはバッジごとに異なり、操作方法も連打や長押しなど実に多様なものとなっている。
これに加えて、「すばせか」の重要なエッセンスである音楽にも目を向けると、先ほどの映像では人気曲「Someday」の新アレンジバージョンが流れていたのに気づいたはず。今作の楽曲を手掛けるのは前作に引き続き石元丈晴氏。待望の新曲に加え、前作のアレンジ曲も多数収録され、バトルそして作品自体をアツく盛り上げくれる。
サイキックは一人ずつ行なってコンビネーションに繋げてもいいが、複数のボタンを一緒に押して同時に発動させることもできる。複数のキャラクターを同時に動かせるので、まさにチームバトルという印象だ。
各バッジには残りのエネルギーを表すゲージがあり、使い切るとリブート時間が発生。このバッジは連打で……、あのバッジは長押しで……と、両手で同時に複数の操作を要求される「すばせか」独特の“ワチャワチャ感”もしっかり現われている。簡単なボタン操作ながら高い戦略性と爽快アクション、ノリノリのサウンドとの絶妙なバランスが確保されているのは、これぞまさに「すばせか」だと感じさせてくれる。
ちなみに、バッジの種類は300種類以上になるとのこと。攻撃、回復、サポートなど付け替えることで戦略性が大きく変化する。バッジはバトルを通して「BP」を貯めればレベルアップ。特定の条件下で発生するバッジの進化については、今作では「バッジが進化しそうだ…」と進化させるか、させないかを選択できるようになった。条件を満たすと自動的に進化した前作に対し、好きなバッジをずっと使い続けられるので、細かい点だが行き届いた改善であると感じた。
そのほか、サイキックを敵に当てた時に条件を満たしていると、円形のシンクロゲージが出現する。このゲージの表示中に別のキャラクターがサイキックを当てるとシンクロコンボとなり、画面中央上部にあるシンクロ率(SYNC)がアップする。シンクロ率が100%を超えると「マッシュアップバッジ」が出現。この状態でPS4版では〇ボタンを押すと「マッシュアップ」という、爽快感抜群の強力なサイキックを放つことができる。
ボス戦では、3D表現を最大限に活かしたダイナミックなバトルが展開される。今回の試遊で最終ボスとして立ちはだかった“ゴリラ型ノイズ”との戦闘では、104ビル前を舞台に大興奮のバトルを楽しむことができた。ボス戦の途中ではキャラクターたちの会話も発生。104ビルを駆け上がり、強力な落下攻撃を仕掛けてくるボスに対し、警戒を促してくれたり、攻略のヒントを教えてくれる。アクションバトルの進化を一番に感じられる内容となっていた。
「新すばらしきこのせかい」は、PS4/Switch版が7月27日、Epic Games Store版が2021年夏に発売予定。
新たな主人公、新たな物語で展開される“新”作にして、ハードの限界に捉われず前作で表現したかった全ての要素が加えられた“真”の「すばらしきこのせかい」となった本作。本当に14年間待った甲斐があったと思わせてくれる完成度に、新作への不安は一瞬にして吹き飛ばされた。発売まであと1カ月。再びあの渋谷へと集う「死神のゲーム」開催までもうすぐだ。
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CHARACTER DESIGN:TETSUYA NOMURA & GEN KOBAYASHI & MIKI YAMASHITA
※画面は開発中のものです。