【特別企画】

恐怖の世界を一足先に体験! 「バイオハザード ヴィレッジ」先行プレイレポート

「村」と「城」、2つのエリアで最恐の恐怖を味わってきた

5月8日 発売予定

【通常版】

価格:8,789円(税込)

【コレクターズ エディション】

価格:31,669円(税込)

【ダウンロード版】

価格:7,990円(税込)

 カプコンが5月8日に発売予定のプレイステーション 5/プレイステーション 4/Xbox Series X|S/Xbox One/PC用サバイバルホラー「バイオハザード ヴィレッジ」。別稿のプレビューにて、ゲームの舞台や世界観、主人公・イーサンに襲い掛かるキャラクターなどが断片的にだが見えてきた。

 弊誌では改めてプレビュー映像の部分をPS5で実際にプレイすることができたので、ゲームのプレイ感をお届けしたいと思う。なお、今回はは製品版相当のROMでの試遊をもとに、村から城までの道中を含めたプレイが体験できた。

戦略性が鍵を握る、骨太な戦闘バランス

 今回の試遊は、雪山で倒れている主人公・イーサンが、ケータイの着信音で目を覚ますシーンから始まる。音が鳴っているのはイーサンのものではなく、近くで倒れている人物の電話からだった。

 目を覚ました場所から、人里を目指して暗闇を進んでいく。前作「バイオハザード7 レジデント イービル」同様一人称視点が採用されており、視界が狭く“背後や暗闇から何かが飛び出してくるんじゃないか”とただ歩みを進めるだけでも緊張が走る。

 さらに、今回はヘッドホンを着用してプレイしたのだが、外部の音が遮断されることで臨場感が凄まじい。自分の置かれている状況に困惑したイーサンが発するリアルな息遣いまでこちらに伝わり、ゲームの中にグイグイと引き込まれる。

電話に出るも、相手にすぐ切られてしまう
目を覚ました場所には横転した車が。どうやらイーサンは事故にあったようだ
とても暗い山道。何か出てこないかビクビクで進む

 グラフィックスも格段にパワーアップしている。朽ちた小屋の中を探索する場面では、血が床に広がっているところを這いずって進むシーンもあったのだが、このとき手に付いた血液の表現がとても生々しく、プレイしていて思わず顔を引きつらせてしまうほどのリアルな映像であった。

小屋の中もこの不気味さ
床の血液がベッタリ。テカリ感がリアルで気持ちが悪い(誉め言葉)

 山中を抜け、このパートのメインの舞台である村を探索していると1人の老人と出会い、その直後にクリーチャーであるライカンが小屋を襲撃してくる。

 初戦闘での武装はナイフとハンドガン。弾の節約を考慮して頭を中心に狙っていきたいところなのだが、前作に登場したクリーチャー「モールデッド」のように動きは遅くなく、軽い身のこなしでこちらに近づいてくるので頭を正確に撃ち抜くのはなかなかに難しい。難易度はノーマル設定だったが、敵の体力と攻撃力がなかなかに高く、本作でもガードはかなり重要になりそうだ。

 戦闘について担当者からアドバイスを伺うと、今作ではフィールド上に設置されている樽やドラム缶などのオブジェクトや地形の高低差などもうまく活用するのが生き抜くポイントだという。実際に試してみると、ハンドガン一発で樽が爆発を起こし敵をまとめて吹き飛ばすことができ、かなり痛快であった。

ライカンの襲来。老人からハンドガンを受け取る
1番弱い敵だが、かなり手強い
樽を撃って大爆発が起こる。オブジェクトを有効活用するのが攻略の鍵になる

 巨大なライカンの襲来、そして命をかけた脱出ゲームに駆り出されたりと、怒涛の展開の連続。今作でもイーサンにはとことん過酷な道が待っていそうだ。

ハラハラな展開がノンストップで続く!

逃げるしか道はない! 巨大な恐怖がイーサンに迫る

 先日配信されたバイオハザード・ショーケースで公開された「ザ・マーセナリーズ」でもショップ要素の存在が明かされたが、ゲーム本編でのショップも実際に確認できた。ショップでは貯めたお金を使うことでアイテムや弾薬の購入、武器のカスタマイズができる。「バイオハザード4」同様、敵を倒すとお金を落としたりするので、クリーチャーとの戦闘がただの障害排除にならない点はとても良い。

さまざまなところで店を構えている商人のデューク
回復アイテムの購入や武器のカスタマイズなどができるので、遊びの幅が前作よりも広がっている

 城のエリアでは、巨人ともいえる大きさを誇るドミトレスク夫人と、その娘たちが迫り来る。追跡者の魔の手から逃げ、城からの脱出を目指すのが目的だ。

 第1作「バイオハザード」同様、城の中はかなり広く入り組んだ構造。そしてなにより、1つの扉を開けるのすらも憂鬱なほど不気味な空気が漂っている。

 城内は閉ざされた扉も多く、進むためには鍵を求めて各部屋をくまなく探索したり、立ちはだかる難解な仕掛けを解いていかなくてはならない。こういった部分は昔ながらの「バイオ」シリーズらしい面白さが存分に出ている。

城の中はとにかく広い。敵が急に飛び出して脅かしてくる場面も
謎解き要素も健在。ヒントをたよりに仕掛けを解いていく

 幾度と無くドミトレスク夫人とその娘たちに追われる場面があるのだが、この追い掛け回されるハラハラ感がハンパではない。特に娘たちは虫の姿になって突然イーサンの近くで姿を現わすものだから心臓に悪い。銃で応戦もしてみたがあまり手応えはなく、普通に銃で倒せる気配はしなかった。

ドミトレスク夫人はゆっくりと迫ってくる。圧がハンパではない
虫が集合して人の形になる。一体何者なのだろうか

 ドミトレスク婦人の鋭い爪で何度も貫かれ、何度もコンティニューを繰り返しながらそろそろ出口が近づいてきたか、という良いところで残念ながら試遊時間が終了。2時間近くプレイしたが、没頭し過ぎて体感的には本当にあっという間に時間が過ぎてしまった。

 担当者によると城の脱出はまだまだ先だったとのことで、これまでのシリーズと比べて本作はかなりのボリューム感がありそうだ。

 世界観やショップシステム、そして屋外の場面が多いところなどは「バイオハザード4」に近い印象を受けた。まだほんの触りしかプレイしていないが「バイオハザード7」と比べるとクリーチャーの種類も豊富に用意されているのも確認でき、シリーズのファンとしては非常に嬉しいところだ。

 「バイオ」シリーズならではの薄暗さに包まれている雰囲気や、不気味なクリーチャーなど、プレーヤーをゾクゾクさせる要素がこれでもかと詰まっていた。映像力も格段に上がったことで、間違いなくシリーズ1の恐怖が味わえるハズだ。

 今回プレイしたバージョンでは弾薬などが通常よりも豊富にあったのでスルスルと進んだが、製品版ではそう簡単にはクリアできない、トライ&エラーを繰り返して突破口を開く骨太な難易度になっているようだ。死に物狂いで生き残るサバイバルホラー体験をテーマにしているとのことで、発売までの期待も高まるところだ。