【特別企画】
1人1台の時代到来! Switch版「Apex Legends」&ASTROシリーズでゲーミングヘッドセットの重要性を息子と検証してみた
2021年4月5日 00:00
- 【ASTRO A10】
- 7,150円(税込)
- 【ASTRO A20 WIRELESS】
- 15,180円(税込)
- 【ASTRO A40 TR】
- 16,390円(税込)
- 【ASTRO A50 WIRELSS】
- 32,340円(税込)
FPS/TPSは古くからあるゲームジャンルのひとつだ。かつてはシューティングといえばPCゲームだったが、現在はコンソールゲーム機やモバイル端末も巻き込んで、「PUBG」や「フォートナイト」などヒットタイトルが続々と登場し、日本でも大きなムーブメントになっている。
特に最近プレーヤーが増えており、eスポーツ大会でも定番になりつつあるのが、エレクトロニック・アーツの「Apex Legends(エーペックスレジェンズ)」だ。以前は、PCでプレイする人が多かったが、最近はPS4やSwitchなどのゲームコンソールやスマートフォンでFPS/TPSをプレイする人が増えている。
「Apex Legends」も2021年3月10日、待望のSwitch版が登場。Switchではじめて「Apex Legends」に触れたという人も多いだろう。FPS/TPSで強くなるには、練習や戦術はもちろん大切だが、プレイ環境も重要だ。特に重要なのが「音」である。ゲームコンソールでFPS/TPSをプレイしている場合、TVから出る音で遊んでいる人も多いだろうが、離れたTVのスピーカーからでは敵の足音や射撃音などが聞き取りにくいことがあったり、TVによっては音が遅延することもある。そういった環境でプレイしているゲーマーに、次のステップを目指す上でオススメしたいのがゲーミングヘッドセットだ。
しかし、どれを選んで良いのか、選択肢が多すぎてわからないし、そもそもゲーミングヘッドセットに変えると何がどうスゴいのかわからないという方も多いだろう。あるいは子どもが欲しがっているが、何を買い与えて良いんかわからないということもあるかもしれない。そこで本稿では、筆者と、筆者の中学生の息子の2人で、ロジクールのゲーミングブランド「ASTRO Gaming」のゲーミングヘッドセットを4種類使って、Switch版「Apex Legends」で、そのスゴさを検証してみた。
FPS/TPSにとって重要な「音」。それを正確に表現できるのがゲーミングヘッドセット
友人に誘われたり、ストリーマーにオススメされて「Apex Legends」や「フォートナイト」を始めたのはいいが、なかなか上達しない、すぐ敵に倒されてしまうということに悩んでいる方もいるだろう。これらのゲームの共通点は、敵(他のプレーヤー)がどこから出現するかわからないオンラインマルチプレーヤーゲームであるということと、1人や2人とは限らず場合によっては大量の敵に出くわすことのあるバトルロイヤルと呼ばれるゲームであるところだ。
このため、こうしたバトルロイヤルシューターと呼ばれるゲームでは、敵に狙いを付けさせないようにするために、素早く行動し、ワンチャンスを逃さないように素早く敵に照準を合わせるというシューターの基本テクニックを磨くだけでなく、正確に音を聞き分け、敵の位置を把握することが大切になってくる。そこで効果を発揮するのがゲーミングヘッドセットだ。
日頃TVでゲームをして、TVのスピーカーから音を出している方は、実はあまり良い環境とは言えない。その理由は大きく分けて3つある。1つは、音の聞き漏らしである。FPS/TPSでは遠くにいる敵が発する小さな足音や銃の射撃音を素早く聞き取って、対処をすることが重要だが、離れた場所にあるTVのスピーカーでは、そうした小さな音が周りの雑音でかき消されてしまって聞き取れないことがある。
2つ目は、音の定位がわかりにくいことだ。定位とは、音が発生する位置であり、例えば、右から足音や射撃音が聞こえれば、敵が右側から攻めてきていることが分かるわけだ。しかし、TVにゲームコンソールを繋いでプレイしている場合、TVとプレーヤーの距離が比較的長くなってしまうため、どちらから音が聞こえてきたのか判断するのが難しくなる。
そして3つ目が、音の遅延である。一瞬の判断遅れが命取りとなるFPS/TPSでは、何よりも素早い動き出しが必要だが、Switchなどの機器をHDMI経由でTVに接続した場合、TVの機種によっては映像や音が出るのに数フレームの遅延があるものがある。また、映像と音がずれて、音だけ遅れる場合もあり、音を聞いて反応しようと思っていても、動き出しが遅れてしまう。
このように、ゲームコンソール+TV(のスピーカー)というのは、FPS/TPSを快適に遊ぶための音環境として実はふさわしくないのだ。また、「Apex Legends」や「フォートナイト」では、Switch版でもボイスチャットに対応しているのだが、ゲームコンソール+TVでは、マイクがないので、ボイスチャットも利用できない。
そこでお勧めしたいのが、ゲーミングヘッドセットの導入だ。ヘッドセットとは、ヘッドホンとマイクが一体化したものであり、コールセンター業務やオンライン会議などでも必須の機器だが、特にゲーム用に設計されたゲーミングヘッドセットは、音の聞き分けや定位、装着感などにこだわっているため、FPS/TPSのプレイが格段に快適になるのだ。
海外で人気の「ASTRO Gaming」ブランドのヘッドセット4機種をテスト
それでは実際に、Switchにゲーミングヘッドセットを接続して、「Apex Legends」のプレイがどれだけ快適になり、プレイしやすくなるかを検証してみることにしたい。ゲーミングヘッドセットも各社から発売されているが、ここでは、海外で人気のゲーミングブランド「ASTRO Gaming」から発売されているゲーミングヘッドセット3機種+私物の1機種を使用した。
ASTRO Gamingは、ロジクールの米国法人であるLogitechが2017年に子会社化したゲーミングデバイスメーカーであり、現在は同社のゲーミングブランドとして製品展開している。ASTRO Gamingのゲーミングヘッドセットは、高性能かつ使い勝手がよいことでプロゲーマーなどにも人気があり、日本でもファンが増えている。
今回、用意したゲーミングヘッドセットは、「A10」、「A20 WIRELESS」、「A40 TR」の3機種だが、実は息子は2年くらい前からさらに上位の「A50 WIRELESS」をPCゲームで愛用しているのだ。なので、私物の「A50 WIRELESS」も合わせてレビューする。2年酷使してきて、ヘッドバンドの交換可能なパーツが取れてしまったりしているのだが、問題なく動作はしている。同社のゲーミングヘッドセットは、基本的に数字が大きいほうが上位のモデルとなり、A10とA20 WIRELESSが似た設計で、A40 TRとA50 WIRELESSが似た設計になっている(つまり、A20 WIRELESSがA10のワイヤレス版、A50 WIRELESSがA40 TRのワイヤレス版)。まず、4機種の特徴を紹介しよう。