【特別企画】
ヌルヌル動くって本当? モニターの“144Hzと60Hzの違い”は中学生に分かるのか?「Apex Legends」で比べてみた
2020年12月23日 00:00
いよいよゲーム好き中学生が144Hzの世界を初体験
PCゲームが大好きな中学1年生の息子に、リフレッシュレート144Hzの世界を初体験させてみた。まず、第一声が「画面が広くなって見やすい!」だった。以前は24インチフルHD液晶モニターだったので、解像度は変わっていないが、画面サイズが3インチアップしただけでも、印象はかなり変わるようだ。
息子がリフレッシュレート144Hzでプレイをしたタイトルは、次の3つだ。もちろん、いずれもPC版となる。
- Apex Legends
- フォートナイト
- レインボーシックス シージ
それぞれ息子に数時間~数日間プレイしてもらい、感想を聞いてみたので、順にまとめる。
Apex Legends
最近息子がはまりだしたFPS「Apex Legends」(開発:Respawn Entertainment)。2019年リリースで、今回検証した3つのゲームの中で最も新しいので、それだけPCへの負荷も大きいようだ。
144Hzで「Apex Legends」をプレイした息子の感想
144Hzと60Hzの違いは、動きが速くて滑らかになったのですぐに分かった。エイミングもやりやすくなって、60Hzのときは平均2キルくらいしかできなかったが、6キルくらいできるようになり、より面白くなった。スコープ使ったヘッドショットも狙いやすくなった。もっと練習して上手くなろうという気持ちになった。
数日後、また感想を聞いてみた。
数日間144Hzを満喫した息子の感想
144Hzに慣れてきたみたいで、大分エイミングが上達したと思う。好きな武器はトリプルテイクで、好きなキャラはレブナントなんだけど、この間、僕以外の2人が死んで僕が最後まで生き残って、チームが1位になったのが嬉しかった。
それから、「フォートナイト」と比べて、「Apex Legends」がいいなと思ったところは、クラブチャットがあるので、友達とLINEみたいに使えることと、キル数とかの戦績が友達のもすぐ分かるので、戦績で嘘をつけないのもいいと思う。「フォートナイト」だと結構嘘つくやついるんだよね(笑)。あと、レベルがどんどん上がるので、やりがいがあると思う。来年にはSwitch版が出るそうだから、そうしたら「Apex Legends」をやる友達が増えてくると思うんだけど、それまでにもっと練習して上達したい。そしたら「フォートナイト」みたいに自慢できるし。
昨日、友達が来て、僕のPCで「Apex Legends」をプレイしたんだけど、他の友達のPS4でやったときよりも、動きが滑らかだみたいなことを言ってた。たぶん144Hzは初めてなんだと思う。
やっぱり、「Apex Legends」は新しいゲームだから、画面も綺麗だし、武器や乗り物もいろいろあって面白い。まだ、Switch版がないから、友達とは「フォートナイト」をやることが多いんだけど、今度PS4を持ってる友達と一緒にプレイしてみたいな。
フォートナイト
息子が3年近く遊び続けているクラフト要素のあるTPS「フォートナイト」(開発:Epic Games)。友人とボイスチャットで会話しながらよくプレイしている。
144Hzで「フォートナイト」をプレイした息子の感想
ソロでは、画面が大きくなって遠くの敵も見付けやすくなった。fpsが高いと、動きが滑らかで、急に振り向いたりしても、画面が遅れる感じが少なくて快適だった。「フォートナイト」は結構慣れているので、キル数が大きく上がったりはしてないんだけど、一度144Hzを体験するともう60Hzには戻れない感じかな。クリエイティブでは、連続して建築をするときに、壁を出して次に階段を出すといったことをよくやるんだけど、より早く画面が階段に切り替わるので、連続建築がやりやすくなった。やっぱり「フォートナイト」でも144Hzのほうが何かと有利だと思う。
レインボーシックス シージ
5vs5のチーム戦で戦うFPS「レインボーシックス シージ」(開発:Ubisoft)。2015年リリースと比較的古いタイトルで、負荷も小さい。息子は割とやりこんでいる。
144Hzで「レインボーシックス シージ」をプレイした息子の感想
視点が滑らかに動くようになり、細かなリコイル制御もやりやすくなった。リコイルがやりやすくなったので命中率が上がり、味方グループが勝利する確率があがったと思う。「レインボーシックス シージ」でも、やっぱり144Hzの世界を体験しちゃうと、もう60Hzではやりたくないな。
タイトルによって息子の感想は少しずつ違うが、共通していたのは、やはり60Hzと144Hzには大きな差があり、すぐにその違いが分かったということだ。どのタイトルでも、144Hzのほうが動きは滑らかであり、エイミングの精度も上がったと言っていた。
キル数の向上に関しては、プレイごとの展開に左右される側面を差し引いて考えないといけないが、息子としては、はっきりと144Hzのほうが勝ちやすいという実感があったようだ。横で見ていた筆者の目からも、144Hz時のほうが画面の動きが滑らかなことは分かったし、どのタイトルでも息子のエイミングが目に見えて良くなっていたのが印象的だった。
リフレッシュレート144Hzの恩恵は大きい!ただしPCの性能にも注意
今回の検証により、リフレッシュレート144Hzと60Hzの差は、普通の男子中学生にとっても歴然だということが分かった。最初に説明したように、リフレッシュレートがもっと高いゲーミングモニターもあるのだが、60Hz対応モニターからのステップアップならフルHD/144Hzに対応した「Optix G271」のような製品がお勧めだ。ちなみに「Optix G271」の実売価格は35,800円(税込)程度であり、コストパフォーマンスにも優れる。親が子供のためにモニターを購入する場合でも、子供がお小遣いを貯めて自分で購入する場合でもコスパは極めて重要だ。
ただし、数年前のPCでゲームをプレイしている場合、モニターだけを144Hz対応にアップグレードしても、PCの性能が足りず、144fpsを出せない場合もあるので注意が必要だ。実は、今回の検証でも、これまで使っていた「Core i5-6500」+「GeForce GTX 1060」という環境では、「Apex Legends」で90fps前後、フォートナイトで100fps前後、「レインボーシックス シージ」で110~120fps前後しか出なかった(描画設定は変更していない)。そこで、CPUを「Core i7-7700K」に、グラフィックスカードを「GeForce RTX 2070 SUPER」に変更したところ、どのタイトルでも安定して144fps以上のフレームレートが出るようになった。
まだリフレッシュレート60HzでPCゲームを遊んでいるのなら、是非144Hz対応ゲーミングモニターを導入することをお勧めしたい。HDDとSSDの関係のように、一度144Hzの世界を体験すると、もう60Hzには戻れないだろう。実際、今回の検証に協力してもらって以来、息子はモニターについて熱心に調べている様子だ。今年のクリスマスプレゼントは普段より豪華な贈り物を求められているのかもしれない。
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