【特別企画】
マウスコンピューター、ゲーミングPCブランド「G TUNE」を刷新
新型タワーケースを採用したGeForce RTX 5080搭載PCを発表
2025年1月31日 18:47
マウスコンピューターは1月31日、東京秋葉原のe-sports SQUAREで、同社のゲーミングPCブランド「G TUNE」のリブランド&新製品発表会を行なった。新製品には、NVIDIAが1月30日に発売を開始した、最新GPU「GeForce RTX 5080」が搭載されていたほか、最上位の「GeForce RTX 5090」を搭載した製品も参考展示された。
21年目となる「G TUNE」。ロゴデザインとタグラインを刷新
まず、マウスコンピューター代表取締役社長の軣秀樹氏が登壇し、G TUNEのリブランドについて次のように説明した。
G TUNEが誕生したのは2004年1月28日で、21年目がスタートしている。マウスのゲーミングPCは、2015年から比べると大きく成長しており、2024年度も昨年比で130%の出荷台数を予定している。20年の間にゲーミングシーンも大きく変わり、現在では動画配信プラットフォームを活用して、自分のプレイを実況配信することが新たなエンターテイメントとして認知されている。まさに誰もがゲーミングシーンを盛り上げる主役となり、プロとして活躍できる時代になった。こうした流れの中で、G TUNEはゲーミングPCとして一定の評価を得られていると自負しているが、ゲーミングシーンは今後もダイナミックに変化していくと考えており、それに対応するためにはG TUNEも変わるべき時期に来たと考え、リブランドすることにした。
「ゲーミングシーンを盛り上げるすべてのプロフェッショナルを応援する」というのが、新しいG TUNEが目指すべきビジョンであり、そのために3つのミッションに分けて取り組んでいく。
1つめが「最新のゲーミング体験を実現するスペック」、2つめが「プロフェッショナルに応えるハードウェア」、3つめが「ゲームを愛するすべての人を応援する」ということだ。そうした思いの元、ロゴを刷新した。
新ロゴは従来のロゴに宿るシャープで切れ味のあるフォルムを洗練されたエレメントとして引き継いでいる。右上に向かって斜めにカットされたエレメントはさらなる成長と上昇を象徴している。タグラインも従来の「すべてはゲーマーのために」から「ゲーミングシーンを共に、前に。」へ刷新した。また、「G」一文字だけのバージョンなど、ロゴデザインのバリエーションも増やし、周辺機器やグッズなどさまざまな製品に新ロゴを展開していく。
軣氏のプレゼンの最後に、この新ロゴにあわせて発表された新製品にかけられていた布が取り払われた。
NVIDIAの最新GPU「GeForce RTX 5080」を搭載した3モデルが登場
続いて、製品部エキスパートの林田奈美氏が登場し、新製品のスペックについて次のようにプレゼンを行なった。
今回発表する新製品はG TUNE FGシリーズとG TUNE FZシリーズであり、ミッション1の「最新のゲーミング体験を実現するスペック」を満たす製品だ。最大のポイントは、1月30日に発売されたばかりのGeForce RTX 50シリーズを搭載していることだ。RTX 50シリーズは、マルチフレーム生成技術のDLSS 4やAIを活用したニューラルレンダリング、レイテンシを削減するNVIDIA Reflex 2などさまざまな新機能を搭載し、ゲーム体験を大幅に向上する。
G TUNE FG-A7G80は、話題のゲーマー向けCPU「Ryzen 7 9800X3D」と「GeForce RTX 5080」を搭載し、価格は56万9,800円からである。G TUNE FZ-I9G80は、インテルの最新CPU「Core Ultra 9 285K」と「GeForce RTX 5080」を搭載し、Thunderbolt 4もサポートする。こちらの価格は59万9,800円からになる。
今回、新ケースを採用した製品を全部で6モデル発売するが、そのうち3モデルがGeForce RTX 5080搭載であり、最上位のGeForce RTX 5090を搭載した製品も現在開発中である。
冷却性能や使い勝手も大きく向上した新タワーケース
続いて、製品部部長の小林俊一氏が、新しく開発された新タワーケースについて以下のように説明を行なった。
今回、G TUNEのリブランドに合わせて、タワーケースも一新した。これはミッション2の「プロフェッショナルに応えるハードウェア」を実現するケースである。デザイン面で重視したのは、ブランドカラーであるレッドのオリジナルライティングと普遍的なデザインと素材が持つ存在感であり、ライティングは電源を入れると徐々に明るくなるようになっており、高揚感を演出する。ライティングをオフにしたり、明るさを変更することも可能である。
ケースの素材はアルミを採用しており、直線的なスリットデザインと金属の質感が美しい。ゲーミングPCでは冷却性能が重要だが、スリットデザインはエアフローも考慮したもので、最大で7個の空冷ファンと2基の360mm水冷ラジエーターを搭載可能。電源ユニットは専用シュラウド内に設置され、独立したエアフローで冷却されるため、他のパーツに影響を及ばさない。
ガラス製サイドパネルにはG TUNEロゴがあしらわれており、ビジュアル的にもインパクトがあるだけでなく、ツールレスで着脱可能なので、メンテナンス性も優れている。本体上部にUSBポートやヘッドセット端子などを配置。未使用時でもホコリが入りにくいスライドカバーを搭載しているのもポイントだ。大型グラフィックスカードを支えるサポートバーを装備しているので、マザーボードのスロットなどに負担がかからない。また、大型スタンドでスムーズなエアフローを実現しており、ケース前面に引き出しタイプのヘッドホンホルダーを装備していることもポイントだ。さらに、標準でDVDスーパーマルチドライブを搭載。トレイがスリットデザインに溶け込むようになっている。
100セット限定でお得なセットモデルを販売
最後に、販売促進室の桑園勉氏が、G TUNEの販促施策について解説した。
この販促施策はミッション3の「ゲームを愛するすべての人を応援する」を実現するものである。マウスコンピューターは、人気格闘ゲーム「ストリートファイター6」の公式チームリーグ戦のオフィシャルパートナーとして協賛しているほか、「CAG OSAKA」「DetonatioN FocusMe」「SCARZ」「VARREL」「YOSHIMOTO Gaming」の5つのeスポーツチームのスポンサーとなっている。
さらに、本日発表された新製品の販売開始を記念して、3モデル合計100セット限定で、ロジクールのゲーミングデバイスとiiyamaのゲーミングモニターをセットにしたゲーミングセットモデルの特価販売を行なう。ゲーミングモニターはリフレッシュレート240Hz対応の高性能なもので、このセットを買えば最新ゲーム環境が一挙に揃う。
その後、ゲストとしてNVIDIA日本代表兼米国本社副社長の大崎真孝氏、DetonatioN代表取締役社長の梅崎伸幸氏、XENOZ代表取締役社長の友利洋一氏、CELLORB代表取締役社長の鈴木文推氏が登場し、挨拶を行なった。
会場には開発中のRTX 5090搭載機を含む実機が展示
発表会の会場には、新製品の「G TUNE FG-A7G80」と開発中のRTX 5090搭載機が展示されていた。実際にケースを触ってみたが、非常に良くできたケースだと感心した。ガラス製サイドパネルはラッチで固定されており、着脱時にネジを外す必要がない。また、ヘッドホンホルダーや上面インターフェース部分のスライドカバーも便利だ。LEDによる赤いライティングもなかなかお洒落だ。
また、標準で搭載されているDVDスーパーマルチドライブが、フロントパネルのスリットデザインに上手く溶け込むようになっているのも素晴らしい。このあたりはコンシューマーゲーム機にも似た雰囲気というか、洗練されたデザインだ。リブランドを果たしたG TUNEにふさわしい完成度の高いケースといえる。
Ryzen 7 9800X3DとGeForce RTX 5080を搭載し、メモリ32GB、SSD 2TBで56万9,800円という価格もリーズナブルである。特に限定のゲーミングセットはお買い得だろう。