【特別企画】

一斉ベータ直前! 「Marvel's Avengers(アベンジャーズ)」でプレイしたい4ヒーローをプレビュー

万能のミズ・マーベル、育てるほどに強いアイアンマン……特色を中心に紹介

 先日、プレイステーション 4/Xbox One/PC用アクションアドベンチャー「Marvel's Avengers(アベンジャーズ)」のベータ先行レポートをお伝えしたばかりだが、もう少し深くプレイすることで、掴めてきたことがある。それが戦闘アクションのコツについてだ。

 今回のベータでは、ミズ・マーベル、ハルク、アイアンマン、ブラックウィドウの4人を中心にプレイできる。内容としてはストーリーモードのほんの少しの体験と、短いサイクルでプレイする「ウォーゾーン・ミッション」がメインとなっている。

【Marvel’s Avengers (アベンジャーズ):ベータ解説トレーラー】

 数は4人であるとはいえ、ヒーローたちのアクションがどう差別化されているかがしっかり反映されているため「Marvel's Avengers」がどんなゲーム体験になるかはわかりやすい。その点でも、本作が気になっているならベータに触れておくと内容がすぐにわかるだろう。

 前回の先行レポートでは全体の流れなどをお伝えしたので、本稿ではもう少し細かい視点、特にヒーローたちの特徴をお伝えしていければと思う。全体で始まるベータに向け、戦闘においてそれぞれにある得意・不得意を押さえておきたい。

ソーやキャプテン・アメリカもプロローグでは扱えるのだが、あくまで“お試し”であり、レベルアップやスキルツリーの開拓などはできない。

のびるしでっかくなるミズ・マーベルは万能キャラ!

 4人の中で最も初心者向きなのは、ミズ・マーベルではないだろうか。手足や体がグイーンと伸びる彼女は、基本的にリーチが長い。移動速度もジャンプ力もあり、さらに手を伸ばして高いところを登ったりできるので、機動性もある。空中の敵は伸びる腕で叩き落とせるし、使いやすさで言ったら4人の中で一番かもしれない。

見た目はちょっと地味なティーンといったところのミズ・マーベルことカマラ・カーン。本気を出したらすごい

 本作では、敵がワラワラと湧いてくる。一体一体はそこまで強くないが、大勢に囲まれるとかなりキツい場面も出てくる感じ。ミズ・マーベルの場合はのびーる手足で攻撃が広範囲にわたるため、間合いに入られる前に叩けるのがいい。もし近づかれても、敵の攻撃に合わせて回避できるし、固有のアビリティでは体がぐにゃっと歪んで攻撃を避ける。先制攻撃と体の変形を繰り返すことで、ミズ・マーベルは相当強い。

 そして必殺技には自身を巨大化するものがあり、これが強い。巨大な体で巨大な腕を振り回し、大型のメカもバコバコなぎ倒す攻撃は爽快。操作していても「この能力、すごい優秀なのでは?」と感じるほど。

大きくなりすぎて画面からはみ出すカマラちゃん

 また頼りになるのが回復能力。これも必殺技のひとつ(サポート)で、再使用まで時間はかかるが、発動した瞬間に自身と周りの体力を回復させる。通常、体力の回復は敵や特定のオブジェクトからドロップする回復アイテムを取得しないとできないのだが、ミズ・マーベルならこの点をフォローできる。戦い方はどこまでも肉弾戦なのだが、だからこその万能さと+αがあるヒーローだ。

俊敏さと身のこなしで魅せるブラックウィドウの体術

 体の機敏さ、訓練された体術で敵と戦いたいなら、ブラックウィドウはかなりいい。身のこなしが完全に戦闘員のそれなので、とにかく見た目が映える。

 ブラックウィドウの戦闘方法は、体術+ガジェット。素早い身のこなしで敵をぶちのめしながら、道具の力でもダメージを出していく。体感としては近接が得意な印象で、遠距離には二丁拳銃の射撃で狙えるが、アイアンマンなどに比べるとまとまったダメージは出ない。

ブラックウィドウの体術がどんどん炸裂していく。表情がいい

 ブラックウィドウの操作でポイントとなるのは、敵の攻撃へのカウンターとして出せるワイヤーだろう。ワイヤーが敵に当たると、グイッとブラックウィドウが近づいて敵に一発食らわせられる。敵の強力な攻撃に介入でき、上手く決まればそのままコンボにつながるし、移動も兼ねているので緊急脱出としても使える。立ち回りによってはダメージをまったく受けず、スイスイ避けながら周りの敵をボコボコにすることも可能だ。

 必殺技では、攻撃範囲が一気に広がる杖、敵の動きを止める電気ショックなどがある。さらに、一定時間姿を隠して考動できるものもあり、これは周囲の味方も効果を受ける。神出鬼没に敵の前に現われながら、撹乱していくタイプのヒーローだ。

ブラックウィドウをプレイしていると見られるかもしれない巨体化3人衆(ブラックウィドウの背後)

装備の充実でどんどん強くなるアイアンマン

 一方で、スキルツリーの成長で立ち回りが変わるのがアイアンマンだ。アイアンマンの特徴は、自由に飛び回れる空中移動とそこから撃てる遠距離攻撃。最初は手のひらからパルサー攻撃を撃てるだけだが、スキルツリーのアンロックによってレーザー、ミサイルが登場する。

成長させると装備が増えるアイアンマン

 筆者のお気に入りはミサイルで、敵に狙いを定めればある程度ホーミングしてくれるところがいい。さらに成長させれば複数弾、しかもロックオンしてくれる優秀機能付きで遠くの敵を大勢叩ける。

 またレーザーを成長させると、近距離攻撃も強力になっていく。これはレーザーを両手から出しながら体を回転させる技で、単体で出しても周囲のザコ敵が吹き飛ぶ強さを持つ。ここまで成長させると、遠近どちらも対応する鉄壁の存在となってくる。

 さらに楽しいのは必殺技として変身できるハルクバスターの召喚だろう。ハルクバスターといえば、アイアンマンがハルクに対抗するために作った超大型スーツ。発動するとハルクバスターが現われて、これを着ることで一定時間ハルクバスターとして行動できる。ハルクバスターはもう想像通りの破壊力なので、使っていて爽快なことこの上ない。使い込むほどに楽しいヒーローとなるだろう。

ハルクバスターだけでなく、おなじみの胸ビームも出せる。
プレイ中最もかわいいと思ったアイアンマンの宝箱の開け方

豪快さでゴリ押し、だがそれがいいハルク

 そして最後はハルク。ハルクといえばすべてを叩き潰すスマッシュだが、ヒーローの性能としてもだいたいそんな感じである。巨体から繰り出されるすごいパンチ、すごいキック、そしてすごい踏みつけ。ハルクの場合はスケールがでかいので、シンプルな攻撃でも豪快でなおかつ強い。

 特徴は、弱攻撃長押しで敵を掴むアクション。小柄な敵ならガシッと掴み、そのままブンブン振り回せる。巻き込まれた敵も当然吹き飛び、振り回された敵はメッタメタ。ワラワラ集まってきたザコ敵たちなら一掃できる爽快な技だ。

やることがいちいち豪快なハルク

 一方で、じゃあ遠距離が弱いのかというとそんなことはない。地面から瓦礫をひっぺがす荒技で弾を無理やり作り出し、そのまま敵に投げつけて遠方の敵もグシャッと潰せる。スキルを成長させると瓦礫がさらに大きくなって、攻撃範囲とダメージ量が上がる。ガッシャンと瓦礫を引き抜くまでに時間がかかるのが玉に瑕だが、ハルクらしさが溢れる印象的な攻撃方法となっている。

 必殺技は、ものすごい力で両手を打ち鳴らし、周囲に衝撃波を放つ「サンダークラップ」。集団を一気に倒せるので、ここぞというときに使うと爽快さこの上ない。両手と両足をブンブン振り回しているだけで楽しいキャラクターだが、攻撃のタイミングを見極めるとパワーに精度の高さが伴ってくるヒーローとなっている。

 特に、ハルクとミズ・マーベルはストーリーミッションで必ずプレイするヒーローとなる。ベータで実際に触れて、使い方をいろいろ試してみていただきたい。ヒーローはスキルツリーを成長させるとどんどん戦いやすく、強くなる。その過程も含めてプレイすることで、本作の方向性が理解できるのではないかと思う。

 しかし裏を返せば、あくまで「今は4人だけ」とも言える。要はチラ見せ段階であり、4人以外にもマイティ・ソー、キャプテン・アメリカ、それに発表済みのホークアイ、プレイステーション限定だがスパイダーマンもいる。これら以外のヒーロー参戦にも期待しつつ、ベータの感触からいろいろと想像を膨らませてみてはいかがだろうか。

スキルツリーの成長とより強いギアの装備でプレイ感が変わっていく。そこも含めてベータを楽しんでいきたい