【特別企画】

「あつまれ どうぶつの森」は「博物館」が史上最高にアツい!

見てヨシ、撮ってヨシ! 寄贈と撮影の楽しいスパイラルが止まらない

3月20日 発売予定

価格:5,980円(税別)

 「あつまれ どうぶつの森」をプレイしていて、「これだけはどうしても伝えたい!」と思ったのが「博物館」だった。

 何がすごいって、その展示風景が超本格的だからである。展示物は「ムシ」、「サカナ」、「かせき」と前作までと同じテーマとなっているが、その見せ方が圧倒的にアップグレードされている。

 どれほどのアップグレードかは文章で説明するより画像を見てもらう方がわかりやすいと思うが、簡単に言うと全体的に解像度が「どうぶつの森(以下、ぶつ森)」史上最高なのである。

「博物館」のいち展示室の様子

 それは生き物の一匹一匹だけでなく、展示風景も同じ。ただ生き物やかせきが並べてあるのではなく、リアルな博物館や水族館の展示をしっかり踏襲している。何ならライティングや展示の演出にまでこだわっているため、「この博物館が本当にあったらぜひ行きたい!」と思えるくらいに楽しい展示となっている。

 そこで本稿では、「あつまれ どうぶつの森」の数あるコンテンツの中でもこの「博物館」に徹底的にこだわっていく。その魅力の紹介とともに、筆者が興に乗って撮影しまくった写真の数々をお届けしたい。楽しいぞ博物館!

こちらは「サカナ」の展示室。大型水族館のクオリティだ

これまでと同じようでぜんぜん違う「博物館」の中身

 博物館は、かなりゲームの序盤に登場する。ゲームをまったりと進めつつ、島で捕まえたムシやサカナをたぬきちに届けていると、興味を持ったフータが島へ移住してくる、という流れ。

 最初、フータは調査の名目で生き物たちを受け取ってくれるが、ある程度の数になるといよいよ博物館の本格オープンへとつながっていく。集中的に行なえば、だいたい3から4日間くらいで博物館オープンにこぎつけられるだろう。

今作でも館長を務めることとなる「フータ」。ゲームをスタートして、わりと早い段階で島にやってくる
博物館オープン!

 コンテンツとしての博物館は、前作までと多くは変わらない。ムシやサカナ、あるいはかせきをゲットし、フータに寄贈すればその展示内容が充実していく。フータはかなりの博識であり、寄贈できるものがあれば丁寧に解説までしてくれる。

 解説をしようとするときに怪しい目つきでニヤニヤしたり、寄贈してほしいものがあったときに異様に目が丸くなったりと、今作のフータは表情の変化も面白い。流れそのものはいつもの博物館なのだが、細かいところまで楽しめる作りだ。

表情をくるくる変えるフータ。この会話ひとつ取っても楽しいものになっている

 博物館はロビーを中心に、ムシ、サカナ、かせきの展示コーナーへと分かれている。面白いのは、それぞれのコーナーで雰囲気がまったく違っていること。ムシは日差しの当たる放し飼いの昆虫博物館、サカナは水中トンネルもある水族館、かせきは本格的な老舗の博物館、といった感じだ。

 しかも、同じコーナーの中でも展示テーマがはっきりと別れており、ライティングの色合いや展示方法も細部までこだわっている。特にかせきのコーナーなどはそこだけ3Dモデルのリアリティが違う。プレーヤーのキャラクターがいなければ、「あれ、これって『ぶつ森』だっけ?」と思ってしまうくらいのビジュアルである。

上からムシ、サカナ、かせきの展示室。かせきのリアルさがすごい

ムシ、サカナの作り込みがとにかくすごい

 ここまでところどころ登場しているが、今作は生き物たちの3Dモデルもかなり作り込んでいる。捕まえたサカナやムシを「飾って」みるととても良くわかるのだが、見た目も大きさもどれも見応えがある。

 生き物の大きさに合わせて水槽やムシかごの種類も変わっているので、「うわー細かい!」と驚くこと間違いなし。何かを捕まえたらとりあえず、飾ることを本作ではおすすめしたい。

捕まえたムシとサカナを飾ってみた様子。種類に合わせて容器まで変える芸の細かさに感動する

 大きさついでに言うと、今作は「でかい生き物は本当にでかい」ことを特に伝えておきたい。

 例のひとつとして超インパクト大なのが、「リュウグウノツカイ」だろう。それまではスズキやアジといったよくいるサカナを釣り上げるだけでも満足だったのだが、リュウグウノツカイをゲットしたとき、その大きさに思わず吹き出してしまった。

これが「あつ森」のリュウグウノツカイだ! でかい!
比較の参考。イカだったらこの程度である

 ではリュウグウノツカイを飾ったらどうなるんだ? と思ってやってみたら、プロ御用達といった感じの折りたたみ式の簡易水槽が出てきて、二度吹き出すことになった。このこだわりと細かさ、そして熱量が本当に面白い。プレイしていくほどに、こうした発見がとにかく楽しいのである。

大きすぎるため折りたたみ水槽で飾られるリュウグウノツカイ
一方、金魚の「ランチュウ」は火鉢に。「上見(うわみ)」という上級の鑑賞法だそうです。オシャレすぎません?

博物館、真のメインコンテンツ? 撮影タイムのはじまりだ!

 さて、筆者的にはここから本題だ。そんな風に作られた博物館で、記念の写真を撮りまくるのが何より楽しいのである。

 施設内にはいろいろとフォトスポットを利用してみたり、ズーム機能を使ってアングルを調整してみたり。はっきり言って撮りがいありまくりで、メモリーが圧迫されるほどバシャバシャ撮影してしまった。

寄贈する生き物によっては、展示の内装も含めてガラッと変化する
自撮り風にも撮れる
このリアリティ! そして左側のスプレーと理系用紙製品の造形も見事

 博物館と言えば、寄贈品が増えるほどに館内の展示が充実していくコンテンツであるが、今作はより高い実感がある。何しろ寄贈すれば寄贈するほど、「展示品がひとつ増えた」レベルではなく展示風景そのものがどんどん変わっていくからである。

 種類によっては展示に大きく影響する生き物もいて、“寄贈したら展示内容をチェックする”のはもはやルーティンになりつつある。展示が充実すればバエる写真の可能性も広がるわけで、寄贈と撮影の楽しいスパイラルは留まるところを知らない。

最初は空の展示もぜんぜんある。ここに何が入るのか、想像力を刺激される

 では最後に、筆者が撮影した渾身の写真たちをお届けして本稿を終えたい。あえて写真の詳細は語らないので、写されたものからいろいろと想像していただけたらと思う。そして、「あつまれ どうぶつの森」をプレイする際はぜひ「博物館」を心ゆくまで楽しんでいただきたい。