【特別企画】
テンキーレスのコンパクトボディにスイッチ交換機能を搭載!ゲーミングキーボード「PRO X」インプレッション
3種のスイッチで自分好みにカスタマイズ!
2019年10月24日 14:00
- 11月14日 発売予定
- 【PRO X】
- 価格:18,000円(税別)
- 【GX BROWN TACTILE/RED LINEAR】
- 価格:各6,300円(税別)
ロジクールは、ゲーミングキーボード「PRO X」と、交換用メカニカルキー「GX BROWN TACTILE」と「GX RED LINEAR」を日本国内にて11月14日に発売する。価格は「PRO X」が18.000円(税別)で、交換用スイッチは各6,300円(税別)。
「PRO X」はプロeスポーツアスリートの協力のもと設計された「PRO」シリーズのゲーミングキーボードで、旧製品「PRO」の後継に当たる製品だ。自社開発の高耐久メカニカルスイッチを搭載するほか、コンパクトなテンキーレス仕様の採用やケーブルが着脱式になっていることなど基本的な"外側の"仕様こそ「PRO」と大きくは変わらないが、本機ではなんと自分でメカニカルキースイッチの換装が可能になってしまった!
発売に先駆けて本機を実際に試す機会に恵まれたので、早速そのインプレッションをお伝えしよう。
「PRO」の基本仕様はそのままに、中身が大きく変わった「PRO X」
「PRO X」はクリック感のあるメカニカルスイッチ「GX青軸」を採用し、デスクのスペースを広く使えるテンキーレス仕様のキーボードだ。"デフォルトで"搭載された「GX青軸」は入力時にカチカチとした小気味良い音と手触りが得られるタイプのスイッチで、メカニカルキーボードらしい使用感を味わえるほか、入力を手で確実に感知できる。好みにもよるがいかにもゲーミング向けといった手触りは非常に好感触だ。
一方で、本機「PRO X」は同時に発表された別売りの交換用メカニカルキー「GX BROWN TACTILE」と「GX RED LINEAR」を用いることで、キースイッチそのものを交換する機構が新たに搭載された。これまでロジクールのキーボードでは一例として「G512」など、同一の本体にそれぞれ「ROMER-Gリニア」と「ROMER-Gタクタイル」を搭載したモデルがラインナップされるという形で、スイッチごとに製品が分かれていた。他のメーカーでもこういった形が一般的だったが、「PRO X」では別売り部品を用いて自前で交換をするような形となる。
交換用キースイッチのうち「GX BROWN TACTILE」は「GX青軸」ほど強い感触ではないものの入力時にカチッとした感触があり、「GX青軸」より静音性に優れるスイッチで、「GX RED LINEAR」はキー入力の負荷が線形に増加していく、つまり反発力が強いスイッチで、同一キーの連続入力や高速入力などに適している。キーの交換自体は付属の工具を用いてキートップとスイッチを外すことで簡単に行なうことができるが、自分で交換する方式になったことで、例えばゲームでよく使うWASDは「GX青軸」で、Enterやスペースキーは「GX RED LINEAR」、その他のキーは「GX BROWN TACTILE」で……などなど、ユーザーごとにキーボードを好きなようにカスタムできるようになった。
さらにWASDや左Shift、Ctrlなど、仮にゲームで特定キーを酷使して壊してしまったとしても、その部分のスイッチだけを交換すれば買い替え無しであっさりキーボードを復活させることができるという意味で、保守性も大きく向上したと言えるだろう。さらに言うとキーの交換作業は電子工作のようでちょっと楽しいし、自分好みのスイッチ配置にした「俺カスタム」のキーボードにはなんだか妙に愛着が湧いてしまう。
また、テンキーレス仕様となっているのも「PRO X」の特徴の1つだ。実は筆者は職場で長らく「PRO」を愛用しているが、それはキーボードの命とも言えるキー入力の快適さと気持ちよさに加え、テンキーレス仕様であることも大きな理由として挙げられる。というのも、個人的にはキーボードに備えられたテンキーでの入力よりも、キーボードとマウスの持ち替え速度を重視しているからだ。
もちろんテンキーで移動を行なうようなタイトルをメインにプレイしていたり、オフィス用途でExcelでの数値入力が多い場合はテンキー付きのモデルが適しているとは思うが、仕事ではテキストを書いたり画像を編集したりでキーボードとマウスを頻繁に持ち替えるし、個人的なメインタイトル「リーグ・オブ・レジェンド」などゲームのプレイ中はキャラクターの操作とテキストチャットを交互に行なうことが多いため、持ち替えのためには物理的な距離が近いほうが良い。また、筆者は片付けがドヘタで編集部も家のデスクにも物が積み上がっていて作業スペースが狭かったりするので、キーボード+マウスの専有面積が狭くて済むというのも大きなメリットなのである。
もちろんその他のゲーマー向け機能も充実しており、ロジクールのドライバソフト「Logicool G HUB」を用いることで、"ゲーミングデバイス"には欠かせないライティングやマクロキーの設定など、細やかな設定を行なうことができる。また、本体右上に備えられた専用キーを押すことで、ライティングや「Logicool G HUB」で設定したキーを無効化する「ゲームモード」のON/OFF(デフォルトではWinとアプリケーションキーがOFFになる)を即時に切り替えることができる。