インタビュー
【特別企画】「S.H.MonsterArts ゴジラ(1964)出現Ver.」、原型師・酒井ゆうじ氏インタビュー
2015年7月16日 16:00
首を全て別々に造形した、「S.H.MonsterArts キングギドラ」もスペシャルカラーで!
そしてもう1つ紹介するのは、同じくプレミアムバンダイの魂ウェブ商店で受注が開始されたばかりの、「S.H.MonsterArts キングギドラ Special Color Ver.」だ。12月発売予定で、受注受付は7月16日16時から。価格は13,800円。
こちらは2012年9月に店頭発売された「S.H.MonsterArts キングギドラ」を、より豪華なカラーリングで再発売するもので、1991年に公開された「ゴジラVSキングギドラ」のポスターをイメージした3色の光線エフェクトパーツや劇中に登場したタイムマシン「KIDS」のミニチュア、そして飛行状態を再現できるロゴ入り台座などが付属する豪華仕様となっている。
もちろんこちらも原型は酒井氏によるもので、発売当初から可動するキングギドラのフィギュアとして、国内だけでなく世界的にも高く評価されている。
「ギドラほど美しい怪獣はいない」と、酒井氏はキングギドラのデザインを絶賛する。そのデザインはいつ見ても新鮮に楽しめるという。「S.H.MonsterArts」のゴジラシリーズは、2011年に最初に発売された「S.H.MonsterArts ゴジラ」のスケールを基準に原型が作られているため、それぞれを並べても違和感のない仕様となっている。このキングギドラも同様で、ゴジラと並べるとその大きさが際だつ。キングギドラは原型制作時、3つの首は複製するのではなく全て別々に作ったというのが酒井氏のこだわりで、製品にもそれが反映されているという。
酒井氏の造形が画面の中で動く! PS4「ゴジラ-GODZILLA-VS」
そんな酒井氏の原型をスキャンして製作された怪獣が登場する「ゴジラ-GODZILLA-VS」についても触れておこう。本作は2014年12月にプレイステーション 3で発売された「ゴジラ-GODZILLA-」をグレードアップさせて発売するもので、最大21体登場する怪獣たちを操作して、文明の破壊や対戦を楽しむアクションゲームだ。タイトルに「VS」とある通り、通常の対戦モードのほか、全世界対応のオンライン対戦を実現している。
今回の取材では、酒井氏にゲームでの怪獣の活躍を見ていただいて、その感想を聞いた。画面の中で動く怪獣を見た酒井氏は「自分が作った怪獣たちがCGになって動くのは、アクションフィギュアになるのと、また違った形で命が吹き込まれていて面白い」と語り、さらに「子供の頃、ゴジラ映画を見たあとに怪獣がもっと見たいという気分のときに、このゲームがあったら幸せかもしれない」とコメントした。
特に酒井氏はゲームをプレイして集めたフィギュアを飾って自分だけのジオラマを作れる「ジオラマモード」には興味津々で、「怪獣は人目線で見ると迫力がある」、「足が映っていないほうがより巨大に見える」など、監督のように配置やアングルを指定して楽しんでいた。
「S.H.MonsterArts」のゴジラシリーズは、今後も酒井氏の原型で継続していく予定だ。今後シリーズで作ってみたい怪獣に「昭和版キングギドラ」を挙げた酒井氏だったが、「実は今準備しているものがあるので、期待していてください」と、新作の存在をほのめかしてその場を締めくくっている。怪獣ファンは今後も「S.H.MonsterArts」の動きには注目して欲しい。
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