インタビュー
「FFXIVオフィシャルアンバサダー」神木隆之介さんインタビュー
「ゲームは僕にとって“繋がり”。もうひとつの世界なんです」
2021年5月15日 19:46
- 5月15日実施
「ファイナルファンタジーXIV デジタルファンフェスティバル2021」で、「FFXIVオフィシャルアンバサダー」に就任した神木隆之介さん。「直樹の部屋」終了後に、メディアインタビューが行なわれたのでその模様をまとめておきたい。
メディアインタビューでは、事前に集められた質問について主催側が読み上げるというもので、踏み込んだ質問は行なわれなかったが、神木さんが本物のヒカセンであり、情熱を持ってゲームをプレイしていることが伝わってきた。今後神木さんは、「FFXIVオフィシャルアンバサダー」として、再び姿を現わすようだが、どのような形になるのか今から楽しみだ。
――神木さんを「FFXIV」アンバサダー就任を打診した理由を聞かせて下さい
吉田P： やっぱり、そもそもプレーヤーで、光の戦士で、お仕事じゃないところで「FFXIV」に出会ってという。誰もが知っている国民的大俳優ですから、せっかくだから仕事ができるタイミングがあればというところで、「FFXIV」の次の拡張「暁月のフィナーレ」に向かっていくに当たって、光の戦士としての持ち味を活かして一緒に盛り上げていけませんかと相談したのがきっかけです。
――「FFXIVオフィシャルアンバサダー」就任の感想を聞かせて下さい。
神木さん： いやもう、言葉に表わせないぐらいの気持ちです。嬉しいとか幸せとかという言葉では足りなくて「信じられない」気持ちでいっぱいです。やっぱり、吉田さんも仰いましたが、本当に趣味、日常で遊んでて、まさか遊び始めた頃、今ここでマイクを持って喋っているなんてことは想像できないというか概念になかったので、信じられないですね。先ほど舞台に出させていただいて、視聴者の流れるコメントを見ていて凄く緊張していたんですけど、皆さんパチパチと良い反応をしてくださっていたので、信じられないという気持ちから、皆さん温かくて嬉しいな良かった名という気持ちになれました。
――数あるオンラインゲームの中から「FFXIV」をはじめたきっかけは？
神木さん： きっかけは同じ業界ではないのですが、親友がいて、十年以上一緒に居る親友がいるんですけど、その人に「隆さんさ、自分は前にやっていたゲームを復帰しようと思っている。隆さん興味ある？」といわれたので、「やってみたい」と答えたら、「一緒にやろうよ、全部教えるから」ということで、満喫で教えて貰ったのがきっかけです。彼も会社で働いているので、金曜日の夜とかに集まって、夜中中朝までプレイしてハマっていったという感じです。この世界に足を踏み入れたのは親友の存在が大きなきっかけになっています。
――ゲームが得意な神木さんが苦手なものは何ですか？
神木さん： おこがましいですよ（笑）。逆に苦手なものですか？ 水ですね。泳げないんです。大丈夫ですか？ 凄く不安な瞬間を過ごした気がする。
吉田P： 大丈夫です。「FFXIV」にも泳げないことを特徴としているキャラクターがいるぐらいですから。
神木さん： 息継ぎがうまくできないです。なんかうまく泳げないんです。ちっちゃい頃からお風呂にも潜れない。顔に水が跳ねるのすら恐怖で、すぐ顔をタオルで拭くぐらい怖かった。未だに泳げないです。うまく泳ごうという気がない。
吉田P： 水が嫌いになるきっかけは？
神木さん： まず、目に水が入ると痛いからまぶたつぶらないといけないので、情報の九十何パーセントがシャットダウンされるという恐怖。潜ったときに目と耳と鼻がまったく機能しなくなって、ゴーっとなる。それが恐怖でした。それが安心するという方ともいると思うんですが、僕がちっちゃいころは恐怖でした。一度、お父さんに一緒に沈もうかみたいなことをされたんですが、それで恐怖になった（笑）。今は潜れますよ。ただ息継ぎができない。水は怖いですね。
吉田P： 撮影のときに水はあるよね？
神木さん： ありますあります。でも、やるしかないですよね。
吉田P： そういうシーンを観たときは僕らは「神木君は恐怖心と戦いながらやってるんだ？」って思っていい？
吉田P： （笑）。本当に覚悟しながらやっているという風に観て貰えればありがたいです。
――「FFXIV」のキャラで好きなキャラクターを教えて下さい。
神木さん： ティターニアです。敵です。敵というか、物語で会うんですが、ティターニアという敵が出てくるときの音楽と世界観とキャラが好きです。純粋に全部好きです。
吉田P： いま食い気味だったよね？（笑）。 曲が好きというのは嬉しいね。
神木さん： もう大好きです。以前ラジオに出させていただいたときに、自分でリクエストを掛けて良いというときに言いましたもん。「ティターニア討滅戦 目覚めの御使い」って。たぶんあのラジオの中で、討滅戦って夜中にいったのは、僕ぐらいだろうなと（笑）。
吉田P： ここまで来ると仕込みかな？ と思うじゃないですか？ でも、僕はそれ知らなかったですからね。出演の話もあとのことですし、そんなに好きでいてくれて嬉しいな、特に音楽にもこだわってつくっているので、そこの評価して貰えるのは嬉しいです。
神木さん： いっぱいあるんですけど、ティターニアが一番好きです。
――あらためて「FFXIV」の楽しさ、友人に「FFXIV」を誘うとしたらどういった部分をプッシュしたいですか？
神木さん： やっぱり、国とか何も関係なく、ゲームの世界に生きることができるんですよね。僕もそうだし、ユーザーとして。ちゃんとジョブがあって、戦闘の中で、自分の役割がある。そういう風にジョブ毎の立ち回りがあったり、各それぞれ、やんなくていいやとか、サボっていいやということがまったくない。各自それぞれ確実に動いてないとクリアできない。同じ敵を倒していく中で、仲間って凄く思いますし、パーティーが崩れちゃいけないので、みんな同じ方向を向いてるから、助けたり、助けてくれたりするのがいいですよね。たとえば、ダンジョンでパーティーが全滅すると最初からになるんですが、そのときに励まし合いがあったりして（笑）。本当にもう一個、過ごしてる世界があるんだなって思いますし、自分で選んだ戦闘スタイルなので、凄く楽しいなと思いますね。僕のボキャブラリーが少ないから、もっと素敵なことを言えるんだろうなと思うんですが（笑）。
吉田P： もう一個の「FFXIV」やってない友達に勧めるとしたらなんといって勧める？
神木さん： 僕は「現実でなかなか体験できないことを日常に体験しに行こう！」って言います。これまた長くなりそうなんですけど（笑）、ゲームって凄いなって思うのは、日常で感動と出会うこと、悲しみと出会ったり、喜びと出会ったり、感情が動く事ってそんなにないと思うんですよね。思い浮かぶことはあっても、しょっちゅうあることはないと思うんです。ゲームって、それが当たり前のように体験できるんです。しかも、現実世界と同じ心の揺れ動き方で体験できる。だから、それが僕は経験になってしまう。実体験のようになってしまう。でも、そこには仲間たちとの友情があって、コミュニティもちゃんとあって、現実世界と変わらないんですよね。僕はそこが凄く素敵だし、僕はまだやっていない友達にそこをプッシュしたいと思いますね。
吉田P： その感想は、ゲームを作っている僕らからすれば最高の褒め言葉です。
神木さん： 本当ですか？ でもそう思いました。今日は神木として来てなくて、一ユーザーとして来てます（笑）。
――「FFXIV」のなか、スキルや魔法、召喚獣など、1つだけ現実世界に持ってこれるとしたら何にしますか？
神木さん： ん～～～～、なんだろうな。攻撃と言ってもな。一瞬は黒魔のファイジャとか。夢があるというか、カッコイイし。ファイガじゃなくてファイジャ。で行きたいんですけど、現実世界だと攻撃することもないので使いどころがない。
吉田P： そんなもん現実世界で使ったら大変なことになるよ（笑）。
神木さん： そうですね（笑）。でもやっぱり格好いいな。僕は黒魔からはじめたので思い入れがありますが、回復系もいいですが、ここは夢があるファイジャでいっておきます。
吉田P： でも忙しいから、テレポとかは？ 魔法は魔法だから。あっという間に海外行ける。うちの仕様だと一回行かないといけないけど（笑）。
神木さん： 確かにテレポいいですね。それならテレポがいいです。一回行かなきゃいけないですけど、テレポにしたいです（笑）。
――神木さんの人生においてゲームとはどのような意味があるものですか？
神木さん： とても一言では言い表わせませんし、まだまだ何十年も付き合ってきている方もいるなかで、ぜんぜんたいしたことはいえませんが、今のところ、僕の中では“繋がり”ですよね。繋がりというか、繋がりという言葉があってるかどうかわからないんですが、僕は吉田さんと一回PT組んでダンジョンにいきましたが、吉田さんは現実世界は吉田Pという方じゃないですか。でもその中では、1人の黒魔道士なんです。同じ目的をもって進んでいく。立場とか関係なく、その世界で生きているから、みんな一緒なんですよね。みんな一緒で仲間たちと苦労なんかを共有できる、同じ話題で盛り上がれるし、もっともっと相手を知ることができるし、知ってもらうこともできる。会ったことがない人と、フレンドとして繋がって仲間も増えていってというのが、凄く僕にとってゲームが好きな人間にとって大きいなって。“繋がり”よりももっと素敵な単語を使いたいんですが、今の頭の中では“繋がり”が限界です（笑）。
吉田P： 僕もゲーマーだからいわんとしてることは凄くよくわかる。別に現実から逃げたいとかじゃなくて、1人のゲーマーとしてその世界の中で仲間を見つけていけるし、色んなものと繋がっていけるのが刺激であり、安らぎなんだろうなとということが伝わってきました。それが、今の神木君には“繋がり”という言葉が一番しっかり来るんだろうなと思いました。
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