【特集】

【年末特集】お正月休みでガッツリプレイ! 長時間遊べるスルメゲー特集

 ついに始まったお正月休み。学生は12月26日から、社会人は本日12月29日から連休が始まったという人が多いはず。

 ゲーマーであれば、この休みで長時間ゲームを楽しみたい。様々なタイトルを複数本プレイするのもいいかもしれないが、せっかくの大型連休だ。ボリュームたっぷりで時間泥棒なタイトルを1本だけ遊ぶのもいいだろう。

 そこで本稿では、お正月の連休をつかって楽しめる、ゆっくりじっくり噛みごたえのあるオススメの“スルメゲー”をまとめて紹介する。1人でじっくり、はたまたフレンドと一緒に楽しめるタイトルも紹介しているので、お正月の過ごし方にあわせて選んでみてほしい。

Valheim(ヴァルヘイム)

著者:堀江くらは

プラットフォーム:PC

 オープンワールド+サバイバルクラフトというジャンルは、「Ark: Survival Evolved」や「Rust」など配信で人気を獲得しているゲームも多く、すっかり人気ジャンルとして定着した。筆者が同ジャンルでオススメしたいのは、北欧神話やバイキングをテーマにした「Valheim(ヴァルヘイム)」だ。自由度の高い建築をたっぷり楽しみたい人には、特にこのタイトルをオススメできる。

【Valheim Early Access Launch Trailer】

 本作は、広大なマップを舞台にしたサバイバルや、建築といった要素に加え、ボス戦といったRPG的な要素も取り入れていれたゲームとなっている。

 最大の特徴は“妙にリアル”な点。序盤は裸一貫で世界に放り出され、木や石を採取して斧や武器をクラフトし、拠点を作るというこの手のゲームではお馴染みの流れで進んでいくのだが、伐採し倒れてきた木に潰されればダメージを受けるし、部屋の中で火を使う際は換気口がないと一酸化炭素中毒に苦しむこととなる。このリアルさはゲームの没入感をあげてくれる要素として機能している印象だ。

 他にも、建築では土台が壁や屋根を十分に支えられるものでないと倒壊するなど、建築面にもリアルさが感じられる。とはいえ、建築は土台さえしっかりしていれば自由度はかなり高く、多少無茶な配置でも可能となっている。そのため、拠点づくりは一度こだわりだすと抜け出せなくなってしまう、凝り性にはたまらないものとなっている。

 また、本作ではボスを倒すことで新たな場所に行けるようになったり、航海にでれるようになるなど様々な要素が解禁されていく。ボスに挑むには召喚アイテムが必要で、入手には装備をアップグレードしたり、新たな場所にいく必要があるため、この手のゲームにありがちな「何をすればいいのかわからない」状態になりづらいのもポイント。総じて、じっくり建築や探索を楽しむのもよし、ボスに挑むのもよしのやり込みやすいタイトルとなっている。

 なお、2023年1月6日まで、Steamでは30%OFFの割引価格1,435円(税込)で販売中だ。

・Steam版「Valheim」
・PC(Microsoft)版「Valheim」

Sid Meier’s Civilization VI(シドマイヤーズ シヴィライゼーション VI)

著者:堀江くらは

プラットフォーム:PS4/Xbox One/Nintendo Switch/PC

 どんなにプレイしても「あともう1ターン……」となってしまう中毒性が売りのターン制ストラテジーゲーム「シドマイヤーズ シヴィライゼーション VI」(Civ6)。大型連休で遊べる重めのシミュレーションゲームとしてオススメだ。

 本作は2016年にリリースされ、その後3本のDLCが発売されたことで完成したと思われていた。しかし、今年11月に突如新DLC「リーダーパス」が発表され、ファンを大いに驚かせた。

 「Civ6」は、ヘクスタイル制のストラテジーゲームで、プレーヤーは指導者として文明を導き、他の文明よりも早く勝利条件を満たすことを目指す。文明や指導者の固有能力を生かしながら、最初は小さな1都市しか有さない文明を発展させていく。

【『シヴィライゼーション VI』 日本語版ローンチトレーラー】

 都市タイルを改善したり、施設を作ったりしながら、都市の人口や経済、科学・文化を発展させていき、時にはライバル文明との戦争で領土を獲得するといった風に、様々なリソースを管理することが必要とされる、じっくりと遊べるゲームとなっている。

 本作の目玉要素は「区域」システムで、都市タイルに区域を配置することで、その区域の上に関連施設を建設できるようになるというもの。従来の「Civ」シリーズでは、都市のタイルはただ改良していくだけだったが、本作では区域や世界遺産の建設のために都市タイルを潰す必要があるため、都市タイトルをどう活用するかの試行錯誤が必要となった。

 また、DLCを導入することで様々な要素が追加されるのも本作の特徴で、「文明の興亡」、「嵐の訪れ」、「ニューフロンティアパス」それぞれ3つのDLCを導入すれば、より考えることが増え、試行錯誤しがいのあるゲームプレイを楽しめる。

 また、今年11月にリリースされた「リーダーパス」では新たな指導者が追加。アメリカのリンカーンや、日本の徳川家康といった指導者が追加されており、今後はさらに中国の始皇帝などが追加される予定だ。

 上述の通り、様々な要素を管理する必要がある複雑なゲームだが、一度はまってしまえば止め時が見つからず休日を全て使ってしまってもおかしくない、中毒性の高い内容となっている。

 なお、2023年1月6日まで、Steam/Epic Games Storeでは90%OFFの割引価格700円(税込)で販売中だ。

・Steam版「シドマイヤーズ シヴィライゼーション VI」
・Epic版「シドマイヤーズ シヴィライゼーション VI」

Frostpunk(フロストパンク)

著者:堀江くらは

プラットフォーム:PS4/PC

 絶対零度の世界で生き残りを図るべく、都市のリーダーとなって人々を導くこととなるストラテジーゲーム「フロストパンク」。大寒波によって崩壊した世界を舞台にした本作は、設定もハードながらゲームプレイも「死にゲー」の要素を含む難易度の高いものとなっている。そのため、シミュレーションゲームに慣れてきた人にオススメしたい。

【『Frostpunk』アナウンスPV(TGS2019公開ver)】

 本作で人類は極寒の世界を生き残るべく「蒸気」を用いたテクノロジーを発展させており、都市の中心に設置された「ジェネレーター」で都市とそこに住む住民を温めながら、資源を集めつつ、市民に仕事を割り振りながら生き残りを図る。

 通常、ストラテジーゲームは後半になるほど都市は発展していき、ゲームプレイも楽をできる部分が増えていく。本作でも後半になるほど都市は大きくなり、様々なテクノロジーが開発されてできることは増えるのだが、環境や都市の状況はどんどん悪くなり追い込まれていくこととなる。

 気温が下がればより多くの燃料が必要となり、人口が増えればその分食料が必要となる。燃料がなくなれば暖をとれなくなった住民は凍え、病気となり最終的には命を落とす。食料は貯蔵施設を建設することが可能だが、食料がなくなってしまえば餓死が見えてくる。

 資源も活用するほど枯渇していき、資源がなくなれば住民の死に繋がり、それが労働者の不足に繋がることで連鎖的に都市の運営が滞っていき都市の崩壊が見えてくる。決して生産拡大をすることはなく、むしろ都市の拡大が運営のネックとなるのはストラテジーゲームプレーヤーには新鮮だろう。

 都市を大きくしていく喜びよりも、リソースや住民と向き合う苦しい場面が多い本作だが、だからこそトライ&エラーを繰り返しながらシナリオをクリアできた時の達成感はかなりのものとなっており、ストラテジーゲームに慣れた人にこそプレイしてほしいゲームだ。

 なお、2023年1月6日まで、Steamでは75%OFFの割引価格772円(税込)で販売中だ。

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・Steam版「Frostpunk」
・DMM版「Frostpunk」

STELLARIS(ステラリス)

著者:堀江くらは

プラットフォーム:PS4/PC

 Paradoxによる宇宙を舞台にした4Xストラテジーゲーム「Stellaris(ステラリス)」はかなり硬派なストラテジーゲーム。連休の時間をすべて使ってしまうほどハマれば大量の時間が溶けるゲームの代表だ。

 ゲームの終了条件こそあるものの、ゲームの主目的は自分のつくった帝国と種族でもって宇宙を探索し未知の惑星を開拓しながら、同じく宇宙を探索する異星人と協力したり、時には戦争をしながら、どのような歴史を残していくかに焦点があてられたものとなっている。

【【Stellaris - Console Edition】新価格版 & THE ROYAL 発売記念トレーラー】

 本作では、まず自由にキャラクターや、母性となる惑星、そして帝国をメイクすることから始まる。人類から爬虫類まで、様々な長所・短所をもつ種族から惑星の指導者を設定し、その種族がどのような惑星から宇宙の探索を始めるかを決める。そして最後に、その帝国が好戦的なのか、平和主義なのかといった風に、どのような価値観を持っているかを設定する。

 広大な宇宙の冒険は、宇宙船で周囲の宙域を探索することから始まり、道の惑星を調査し、そこから資源を得たり入植を行っていくことで帝国を強化することができる。他にも、アノマリーと呼ばれる未知の存在を研究したり、他の種族と出会い交流をしたりといった風に、様々な体験が待ち受けている。

 本作は非常に自由なゲームかつ、膨大な要素を管理することになる重厚なストラテジーゲームだが、その自由度を支えているのは宇宙という舞台だろう。人類にとって未知の世界である宇宙を探索するからこそ、プレーヤーの想像力が直にプレーヤーの分身ともいえる自文明に反映されることとなる。

 融和的・協調的で、他の帝国とともに宇宙の平和を維持する連邦の一員となってもよし、全世界を相手取って侵略する悪の帝国として銀河の歴史に名を残すのもいいだろう。遊び方はプレーヤーの数だけ存在する魅力的なゲームなので、何度も何度もプレイしてしまう作品だ。

 なお、2023年1月6日まで、Steamでは75%OFFの割引価格1,097円(税込)で販売中だ。

・Steam版「STELLARIS」

V Rising

著者:DENPA IS CRAZY

プラットフォーム:PC

 「V Rising」はスウェーデンのStunlock Studiosが開発したサバイバルゲームだ。今年に発売されたタイトルで、コツコツとキャラクターや拠点を育てるという楽しさはもちろん、ソロも協力プレイもPvPもでき、お正月の過ごし方にあわせた様々なスタイルで楽しめる。

 主人公は長い眠りから目覚めたヴァンパイア。その長い眠りの中で様々な能力を失ってしまった。最初はできることはとても少ない。非常に貧弱なクラフトとほんの少しの魔法くらいだ。その貧弱なクラフトで武器や防具、回復アイテムを作り、ほんの少しの魔法と組み合わせて敵を倒していく。

【V Rising - Gameplay Trailer】

 そうして敵を倒したり、フィールドにある木や石をから素材を集めて拠点を作るのだ。拠点を作ると言っても最初に作れる施設では大したことはできない。それでも施設を使うと新しい装備やアイテム、素材などがクラフトできる。これらの素材をフルに活かして自分の装備を強化していく。

 そうして強化したキャラクターでボスを倒すと新たなテクノロジーや魔法がアンロックされ、新しい施設や新しい素材、新しい装備が作れるようになる。そうすると新しいボスが倒せるようになるし、新しいアイテムが作れるようになる。このコツコツとした積み上げが楽しい。

 また、多様な遊び方ができるのも本作の魅力。個人的にオススメなのは複数人の友人とまったりと楽しむプレイだ。

 協力して素材を集めて、拠点を作る。そこで全員分の装備を作り、その装備を持ってボスモンスターに向かう。こういったプレイが楽しめるのは協力プレイならでは。

 もちろんソロプレイでも十分楽しめる。だが、さすがにソロだと素材を集めるのが大変なのでゲームの設定を変更して素材が多めにドロップするような設定に変更するのがオススメだ。極端な話、自分だけが楽しめればいいので入手できる素材を100倍などにしても問題がない。あまり調整しすぎるとさすがにゲームバランスが壊れてしまうので、そこは自分でプレイしながら調整していくといいだろう。

 年末年始はあえて修羅の世界で過ごしたいという読者の方は、PvP可のサーバーに飛び込んでみるのもいいだろう。遊び方のスタイルによって選べるのもまた本作の魅力だ。注意していただきたいのは、育成したキャラクターのデータはサーバーを越えて共有することができないことだ。どこか1カ所で腰を据えてプレイするのがオススメだ。

 なお、2023年1月6日まで、Steamでは20%OFFの割引価格1,640円(税込)で販売中だ。

・Steam版「V Rising」

Core Keeper

著者:DENPA IS CRAZY

プラットフォーム:PC

 「Core Keeper」はスウェーデンのゲームデペロッパーPugstormが開発するサンドボックスゲーム。プレーヤーは洞窟の中で壁を採掘しながら敵と戦闘したり、クラフトをしたり、農作物を育て、冒険をする。ざっくりと言ってしまうと「Minecraft」や「Terraria」を見下ろし型のアクションゲームにしたようなゲームだ。こちらも2022年に発売されており、見下ろし型で洞窟を掘っていくという新しいゲーム体験を楽しめる。

【Core Keeper - Early Access Launch Trailer】

 最初はできることは少ない。まずは周囲にある木材を集めてツルハシを作るのだ。そうすると効率良く周囲の壁を採掘することができるようになったり、銅の鉱石を集められるようになる。

 そして土の壁を集めると「かまど」を作れるようになる。かまどで銅の鉱石をインゴットにし、そのインゴットを使ってさらに装備や道具を作って活動範囲を広げていったり、畑を耕したり、モンスターを倒したり、ボスモンスターを倒す……といった具合に少しずつアクションや行動範囲を広げていくのが楽しい。

 またキャラクターの育成要素もあり、行動を繰り返していくと徐々にキャラクターが成長していく。成長したキャラクターはほかのワールドやサーバーに持ち込めるので、ソロでもマルチでも気軽に楽しめるのが魅力だ。

 本作では、ほかのプレーヤーと協力して1つの世界を探検することもできる。

 やはり醍醐味はほかのプレーヤー、特に気の置けない友達とだらだらと過ごすのが楽しいと思う。ただ壁を掘っていくという作業でも友人と話しているだけでグッと楽しくなるのだ。「こんなに不思議な場所がある」、「ここにボスモンスターがいた」、「こんな鉱石が掘れた」などなど会話の話題には事欠かない。

 役割分担をして誰かが鉱石を掘りに行って誰かが菜園の世話をし続けるなんて遊び方もできるだろうし、協力してボスモンスターを倒すなど1つの目的のために協力するという遊び方もできる。

 なお、2023年1月6日まで、Steamでは20%OFFの割引価格1,056円(税込)で販売中だ。

・Steam版「Core Keeper」

Powerwash Simulator

著者:DENPA IS CRAZY

プラットフォーム:Xbox/PC

 「Powerwash Simulator」はイギリスのゲームデベロッパー「FuturLab」が開発した高圧洗浄機シミュレーターだ。

【『パワーウォッシュ シミュレーター』通販番組トレーラー】

 ゲームには様々なジャンルがあるが、その中でも根強いファンがついているのが、○○ Simulartorというお仕事系シミュレーターゲームだ。お笑い要素に振り切った一部の作品もあるが、○○ Simulatorを名乗る殆どの作品はストイックにその職業を表現している。

 例えば名作「Euro Truck Simulator」はその名の通りヨーロッパ圏で荷物を運ぶ長距離トラックドライバーになれるし、「PC Building Simulator」ではゲームの中で自作PCをくみ上げることができる。

 そして今回紹介する「Powerwash Simulator」は、高圧洗浄機を使って車やバイクから家の庭まで、様々なモノや場所の汚れを落としていく作品だ。本作に登場するモノや場所はとにかく汚れている。どうやったらこんなに汚く出来るのかというほど汚れており、その清掃がプレーヤーに任されることになる。

 一人称視点でゲームは進むが、定番のFPSとは異なりプレーヤーが手にするのは高圧洗浄機。放水ボタンを押せば勢いよく水は噴き出し、みるみるうちに汚れを落としてくれる。しつこい汚れも落とせるが範囲が狭い放水や、広範囲の汚れを落とせるもののこびりついた汚れは落とせないといったようにノズルを切り替えながら汚れを落としていく。

 ゲームを進めると報酬でよりグレードの高い高圧洗浄機を購入することができるアップグレード要素もしっかりと盛り込まれている。

 また、マルチプレイにも対応しており、複数のプレーヤーで汚れを落とすことが可能だ。

 だがゲームが進んでも、人数が増えても、基本的にやることは高圧洗浄機で汚れを落とすこと、そこに変化はない。だがそれが良いのだ。

 真摯に汚れに向き合い黙々と汚れを落としていく。ゲームというより作業に近いし、洗浄の後半になるとすごく細かい汚れだけが残っていて、どこをキレイにすれば洗浄が終わるのかわかりにくくなることもある。

 だがそういった諸々を乗り越えて完全に汚れを落としきったときの快感はほかに代えがたいものがあるし、落としきる前でも徐々に汚れが落ちていくのを見ているとなんとも言えない癒やしを感じるのだ。

 なお、2023年1月6日まで、Steamでは15%OFFの割引価格2,524円(税込)で販売中だ。

・Xbox版「PowerWash Simulator」
・Steam版「PowerWash Simulator」