【連載第266回】ゲームライフに役立つグッズをレポート


3DSのあらゆる箇所を保護シートで守る!
本体&液晶保護フィルターグッズを試してみた


 当連載は、ゲームライフに役立つグッズを発掘し、実際に使用してみようという試みをレポートするものである。ネタに困ったときはお休みしてしまうかもしれないので不定期連載である。ちょっとした投資や工夫で、よりよいゲームライフを送っていただけるよう、鋭意努力していく所存である。


 今週は3DSに新色のフレアレッドが発売されたということもあり、これまでにまだ試していなかった本体保護タイプの保護フィルターを試してみた。HORIからは新たに“指紋ガード”タイプのフィルターが発売されたので、ぜひチェック頂きたい。

 なお、これまでに試してきた3DS用の液晶保護フィルターについては、本連載の258回256回254回で試してきた。各回ごとに、試してきた保護フィルターの中から総評もしているので、ぜひチェック頂きたい。

【今週のおしながき】
3DS HORI 「指紋ガード フルピタ貼り for ニンテンドー3DS」
3DS HORI 「指紋軽減フィルター for ニンテンドー3DS」
3DS ゲームテック 「コンプリートシートセット3D」
3DS デイテルジャパン 「フルプロテクトフィルムPG」

 




● HORIから指紋ガードタイプが登場! 全体保護の「フルピタ貼り」、液晶のみの「指紋軽減フィルター」

「指紋ガード フルピタ貼り for ニンテンドー3DS」

    メーカー:HORI
    価格:1,680円
    任天堂公式ライセンス商品

「指紋軽減フィルター for ニンテンドー3DS」

    メーカー:HORI
    価格:580円
    任天堂公式ライセンス商品


「指紋ガード フルピタ貼り」の内容物。合計6枚もの保護シートやフィルターがセットになっている

 HORIから新たに“指紋軽減タイプ”の保護フィルターが2製品発売された。ひとつは、液晶画面以外に3DS本体のあらゆる箇所に保護シートを貼る「指紋ガード フルピタ貼り for ニンテンドー3DS」。もうひとつは、液晶保護シートのみの「指紋軽減フィルター for ニンテンドー3DS」だ。

 まず、「指紋ガード フルピタ貼り」から見ていこう。こちらのパッケージには、3Dスクリーン用の保護フィルター、タッチスクリーン用の保護フィルターのほかに、十字ボタン周り、A/B/X/Yボタン周り、天面、底面に貼る保護フィルターと、合計6枚ものセットになっている。3DSのあらゆる箇所をフィルターで保護しようというわけだ。

 また、こちらは“ピタ貼り”というHORI独自の誰でも簡単に貼れる工夫がされた製品になっている。従来の貼り方とは違い、密着する面を引き抜くだけでいいというものだ。本体全体に6枚ものフィルターをキレイに貼るというのはなかなか苦労するが、そこをピタ貼りで軽減してくれる。パッケージにはこの他に簡易のクリーニングクロスと、フィルターを密着させるための厚紙のヘラが付属している。

 さらにこのフィルターは“指紋軽減”という、従来のフィルターに比べて指紋の跡が付きにくく目立たない特殊なコートが施されたフィルターとなっている。フィルターの構造は、1番上がその指紋軽減コート層、次がPET層、1番下がシリコン層だ。


簡単に貼り付けられる、独自の“ピタ貼り”仕様
テープでフィルターと本体を固定して、密着面のフィルムを右に引き抜くだけ
あとは上から押して密着させれば、キレイに貼り付けできる

 実際に貼り付けてみた。まずは天面と底面から。この2箇所は本来ならどちらも貼る面積が広くてキレイに貼り付けるのが難しい。だが、ピタ貼りの工夫があれば簡単。まずフィルターの位置を合わせるのだが、天面なら3Dカメラの枠で、底面なら製造番号のラベルの枠に合せるのがわかりやすい。

 次に、フィルターの左端と右上にあるテープを使って、3DS本体にフィルターを固定。そのあと、フィルターを上から押さえつつ密着面に貼られているフィルムを右に引き抜けば完了だ。これで、テープで固定した位置でフィルターが貼り付けられていく。

 これは貼り付け手順さえ理解できていれば非常に簡単で、失敗することもまずないだろう。密着面のフィルターを剥がした直後に貼り付けていくので、ホコリも入るような間もない。フィルター自体も気泡ができにくく、ホコリさえ事前にちゃんと取っておけば誰でもキレイに貼れる。

 続いては3DSの内側、3Dスクリーンとタッチスクリーン、さらに十字ボタン周りとA/B/X/Yボタン周りの4枚だ。

 3Dスクリーンのフィルターは、画面の外側全体に貼り付ける全面タイプ。こちらも天面や底面同様に“ピタ貼り”になっていて、スピーカー穴と内側カメラの枠で位置を合せたあとは、テープで固定しフィルムを引き抜くだけ。非常に簡単で、キレイに貼り付けられる。タッチスクリーンも同様だ。

 若干ネックに感じたのは、十字ボタン周りとA/B/X/Yボタン周りの2枚。この2枚だけはフィルターの小ささもあってか“ピタ貼り”ではなく、従来のフィルター同様に台紙から剥がして貼り付けていく作りになっている。それに2枚ともスライドパッドや各ボタンの位置で開口されていて、その位置をキレイに合わせるのが難しい。他の4枚よりも形状的に貼り付けが難しい箇所なので、ぜひここにも何か、簡単に貼り付けられる工夫を編み出してもらいたいところだ。


底面、十字ボタン周り、A/B/X/Yボタン周りにもシートを貼っていく。ただ、十字ボタン周りとA/B/X/Yボタン周りの2枚はピタ貼りではなく、従来通り台紙から剥がしてはっていく仕様。ここにも何か簡単に貼れる工夫して欲しいと感じる

液晶保護フィルターもピタ貼り仕様で簡単に貼り付けできる
指紋軽減フィルターということで、何も貼っていない画面とフィルターにそれぞれ指紋を付けてみた

 続いて3Dスクリーンとタッチスクリーンのフィルターだが、こちらも透明度が高くてフチもキレイに処理されている。全体にツヤのあるフィルターで反射防止層もないため、映り込みが気になるところはある。また、フィルターのサイズが3Dスクリーン側が12.68×6cm(横×縦)、タッチスクリーン側が6.2×4.67cm(横×縦)と多少小さめなところがあるので、フィルターのフチと画面との間に隙間ができるのは少し気になるところだ。

 タッチペンを使った感触では、やはりツヤによるビニール質な感触が多少感じられる。何も貼っていない状態と比べるとザラつきが薄く、滑りが強いところがあった。

 このフィルターの特徴である指紋軽減についてだが、これはなかなか嬉しい効果があった。試しに3Dスクリーン側の隅を(下が黒なので指紋跡がわかりやすいため)ベタッと触ってみると、指紋跡が付くものの、確かにそんなには目立たない。何も貼っていない画面を触った時と比べると、7割ぐらい跡が付くという感じだ。しかし、指紋が付きづらいことよりも、簡単に拭き取れることのほうがポイント。軽く拭くだけで指紋跡がキレイに拭き取れる。以前のフィルターは指紋跡が拭いてもなかなか取れないところがあったが、しっかり解消されている。


上下の液晶保護フィルターと操作部分の保護シートを貼ったところ。液晶保護フィルターは上下ともに枠に対して若干小さめなところが少し気になるところだ
上の写真は画面全体にフィルターを貼ったところ、下の写真は3Dスクリーンは上半分だけ、タッチスクリーンには左半分だけフィルターを貼ったところだ

こちらは「指紋軽減フィルター for ニンテンドー3DS」。液晶保護フィルター2枚のみのパッケージだ。残念ながらこちらはピタ貼り仕様ではなく、従来通りに台紙から剥がして貼り付ける方式になっている

 最後に、「指紋軽減フィルター for ニンテンドー3DS」について。これは、「指紋ガード フルピタ貼り」の中から3Dスクリーンとタッチスクリーンのフィルターだけが入っているパッケージだ。フィルターの構造や質感など基本的に同じものになっているようだ。指紋軽減の効果も同じようにある。ただ、貼り付けが“ピタ貼り”ではなく従来のフィルターのように台紙から剥がして貼り付けていくものになっているのが大きな違いとなる。

 ピタ貼り式の貼り付け方と比較すると、やはり従来の貼り付け方は難しく思えてしまう。ピタ貼りなら手順さえちゃんと理解していれば、よほどの事が無い限りは誰でも失敗せずに貼り付けできるだろうと思えるが、従来の貼り付け方は慣れと慎重さが必要。特に貼り付け面積の広い3Dスクリーン側は位置合わせやホコリの混入に気を配らなければならない。

 こちらの「指紋軽減フィルター」のパッケージは、なんといっても価格が安め。「指紋ガード フルピタ貼り」が1,680円なのに対して「指紋軽減フィルター」は580円だ。「指紋ガード フルピタ貼り」と比べて2枚だけではあるが、液晶さえ保護できればいいという人にとって、この価格差は大きい。液晶部分だけでよく、貼り付けにもある程度慣れているという人なら、こちらだろう。ただ、できれば、こちらもピタ貼り式だったら……というのが正直なところでもある。




● ロイヤルマット加工が特徴の3DS用全体保護シートセット

「コンプリートシートセット3D」

    メーカー:ゲームテック
    価格:1,680円


3DSの天面と底面の保護シート、十字ボタンやA/B/X/Yボタン周りの保護シート、上下液晶保護フィルター2枚の、合計6枚がセットになっている

 この「コンプリートシートセット3D」は、「目にラクシート3D DX」(液晶保護シート)と、「よごれなシート3D 内側用」(十字ボタンやA/B/X/Yボタン周りのシート)、「よごれなシート3D 外側用」(天面と底面のシート)がセットになった、その名の通りコンプリートされている製品だ。パッケージには合計6枚の保護シートが入っていて、大きめの簡易クリーニングクロスも付属している。

 天面用、底面用、十字ボタン周りとA/B/X/Yボタン周りのシートの4枚は、表面がロイヤルマット加工というザラつきのある加工が施されている。構造は、上からロイヤルマットPET層、再剥離粘着層というノリ残りしない粘着素材が使われている。液晶保護シートは、上から反射防止のAR層(上画面のみ)、ハードコート層、PET層、シリコン層という構造だ。保護シートは少し柔らかめになっている。

 実際に貼り付けていく。まずは天面と底面の保護シートからだが、これは非常に難しかった。まず、台紙から剥がしづらいほどにシートの粘着力が強く、扱いづらい。また、保護シートが天面と底面どちらとも側面のフチまである形をしているので、位置合わせも非常に難しい。そのため、台紙から剥がしつつ貼り付け位置を合わせるのに苦労し、そうこうしているうちにシートが変なところに貼り付いてしまったりする。さらに粘着力が強いため、それを剥がすのにも少し力を入れることになり、剥がした保護シートは引っ張られてしまってクルンとめくれてしまう。こうなってしまうと、ますます貼り付けがしづらくなる……。結局、1度貼り付けに手間取ると、どんどん泥沼化してしまった。

 これをなんとか回避するため、いつもならシートの右端から剥がして貼っていたのを、シートの下から剥がしてカメラ枠の形でいち早く位置を合わせるという方法に変えてみた。これでなんとかそれなりの位置に貼り付けることはできたのだが……、もうひとつ問題が出てきた。それは、このシートは貼り付ける際、気泡ができると後が大変ということだ。

 普通なら気泡ができても押し出してしまえばいいのだが、このシートは粘着力が強くて気泡を押し出しづらい。また、なんとか気泡を押し出しても、粘着力の強い中を押し出しているためか、気泡を押し出した跡が白く残ってしまう。この跡は時間が経っても消えず、かなり見栄えが悪くなってしまった。こうした理由から、貼り付けの時点で気泡を入れないように細心の注意をしないといけない。

 天面シートでの教訓を得て、底面の保護シートではネジ穴枠のある上側からシートを剥がしていき、ゆっくりと気泡を入念に外へ押し出しながら下へと貼り進めた。これでなんとかそれなりに貼り付けることはできたが、事前知識無しにこのシートをキレイに貼るのは非常に難しいだろう。貼り直しをするにしても、粘着力の強さにより、剥がしづらいうえに再度貼るのがより難しい。


左の写真は天面に保護シートを貼ったところだが、気泡の跡がそこら中に残ってしまい、見た目が非常に悪くなった。これは貼り直しをしてもキレイにはできない(貼り直すとシートがめくれて、その跡も増えてしまう)。それを踏まえて底面のシートでは写真中央のように、ヒンジ側の面から気泡を完全に押し出しながら貼っていった。すると、写真右のようにキレイに貼る事ができた

A/B/X/Yボタン周りのシートを貼っているところだが、静電気が起きやすいのか、シートがヒンジ側に吸い寄せられて位置を合わせづらい

 続いては内側のシートを貼っていく。十字ボタン周りとA/B/X/Yボタン周りのシートはボタン周りの正面だけの形状なので、角で合わせれば比較的位置合わせが楽。だが、静電気のせいかシートがヒンジのあたりに吸い寄せられるところがあり、ヒンジ側から貼っていくのは難しかったので、下側から貼っていくほうがいいだろう。ボタン型の切り抜きに位置をうまく合わせるのには多少難しいが、外側のシートと比べるとこちらはまだなんとかなる。

 こうしてなんとか本体保護シートの貼り付けを終えてみると、その外観にはなかなか独特な味がある。ロイヤルマット加工というザラつきのある加工によって、天面がラメ加工されたように光が乱反射する。サラサラとしつつもザラつきが適度に指先をとらえる感触も触り心地がいい。ここまでに書いてきたように、キレイに貼るのは相当に難しいシートだが、うまく貼れれば魅力的なシートだ。

 最後に液晶保護フィルターを貼っていく。3Dスクリーン側の液晶保護フィルターは画面の外にも貼る全面タイプで、サイズは12.5×5.8cm(横×縦)と小さめ。タッチスクリーン側のフィルターも6.2×4.65cm(横×縦)と多少小さめの作りになっている。この2枚に関しては、本連載の256回で試している「3DS用液晶保護シート目にラクシート3D DX」のフィルターとほぼ同じものだろう。

 静電気が起きやすいのか、ホコリが吸い寄せられがちなところがネックではあるが、ホコリの混入にさえ気を配って手早く貼り付ければ、画面への吸い付きもよく気泡もできにくい。素直に扱えるフィルターだ。気泡も簡単に押し出せる。

液晶保護フィルターは、3Dスクリーン側にのみ反射防止層がある。これが、写真のように光を紫色に反射してしまうところがある

 貼り付け後の画面は透明度の高さや色味の変化の少なさなど、基本的なクオリティは十分に高い。だが、3Dスクリーン側の保護フィルターの画面外(黒枠の部分)が、反射防止層によって青紫色に反射するのが目立つ。実際のところ、これは光の反射の色が変わるだけで画面表示自体には影響せず、むしろ画面は反射が軽減されて見やすくなる効果があるわけだが、その恩恵よりも、外観が青紫色に見えるところのほうが気になってしまうところのほうが大きいというのが正直なところだ。

 タッチペンを使った感触は、何も貼っていない状態の画面にタッチペンを使った感触にだいぶ近い。ペン先が適度に滑り、少しザラザラとしていることでピタッと止まる。若干だが滑りの良さが強まるところがあるが、ほとんど違和感のない手触りだ。

 ちなみにこの液晶保護フィルターの3Dスクリーン側だが、剥がしづらいのも気になったところだ。フィルター類を剥がす時はだいたいセロテープを貼って持ち上げればいいのだが、これは粘着力の強さやツルツルとした表面加工によって、セロテープが貼れず、その方法では剥がせない。保護の面からすればしっかりと貼り付いてくれるのはいいのだが、使っていくうちに汚れたり細かな傷が目立ってきたりしてフィルターを貼り替えたくなったときには、ちょっと苦労するかもしれない。


上下の液晶保護フィルターと操作部分の保護シートを貼ったところ。3Dスクリーンのフィルターは枠に対してだいぶ小さめだ
上の写真は画面全体にフィルターを貼ったところ、下の写真は3Dスクリーンは上半分にだけ、タッチスクリーンには左半分にだけフィルターを貼ったところだ

 やはり全体的に貼りづらさがネックで、特に天面と底面の保護シートは厳しい。ここで紹介してきたような手順で慎重に貼り付けても、相当に貼り付けに慣れている人でないとうまく貼るのは難しいかもしれない。やはりこのあたりにはなんらかの工夫が欲しいところだ。




● 3DSのあらゆる箇所を合計7枚もの保護シート&フィルターで守る保護セット

「フルプロテクトフィルムPG」

    メーカー:デイテルジャパン
    価格:980円


天面、底面の保護シート、3Dスクリーン用とタッチスクリーン用の液晶保護シート、十字ボタン周りのシート、A/B/X/Yボタン周りのシート、ホームボタン周りのシートと、合計7枚のセット

 デイテルジャパンの全体保護タイプセットは、天面シート、底面シート、3Dスクリーン用とタッチスクリーン用の液晶保護シート、十字ボタン周りのシート、A/B/X/Yボタン周りのシート、ホームボタン周りのシートと、合計7枚のシートやフィルターがセットになっている。ホームボタン周りにもシートを貼るというのはちょっと珍しい。

 シートやフィルターの構造は、上からハードコート層、PET層、シリコン粘着層の3層構造。全体に薄めだが、硬さがあるシートやフィルターだ。それぞれに表面には青いタグ、粘着面には赤いタグがついていたのだが、パッケージ裏の取扱説明のほうには赤と青が逆に書かれていたのがちょっと気になったところだ。

 実際に貼り付けていく。まずは天面と底面のシートだが、天面のシートは3DS天面の平らな部分だけに貼る形状で、左右ともに約2mmずつほど小さめになっているので、天面の中心に貼るよう意識しないとバランスが悪くなってしまう。3Dカメラの枠で位置を合わせ、台紙から少しずつ剥がしながら貼っていく。台紙が柔らかくて粘着力も適度なので扱いやすく、貼り付け作業がしやすかった。

 底面のシートは、こちらも底面の平らなところだけに貼る形で、上下左右とも約1mmずつほど本体より小さめのサイズ。ネジ穴の箇所と製造番号のラベルの部分がくりぬかれているので、そこで位置を合わせていく。シートの吸い付きがよく気泡もあまりできない。貼りやすいシートだ。

 貼り終わって外観を見てみると、シートのフチの処理がキレイで自然な仕上がり。透明度も高くシートの薄さもあって目立たない。だが、指紋跡が残りやすいところがあって、シートが白くくもりがち。拭いても指紋跡が残りやすいところは気になった。


天面と底面の保護シートを貼ったところ。フチの処理がキレイでシートがほとんど目立たないのが魅力だ。ただ、指紋跡が残りやすいところが気になった

 続いて内面のシート。十字ボタン周りのシートとA/B/X/Yボタン周りのシート、ホームボタン周りのシートの3枚を貼っていく。左右のシートは、十字ボタン型のくりぬきやA/B/X/Yボタンのくりぬきで位置を合わせて貼っていくのだが、基本的に貼りやすいのはいいものの、シートのフチがタッチスクリーンあたりの段差に近くなってしまうと、そこが浮いてしまう。同様にヒンジ側も浮いてしまうので、ほんの少し外側に貼るのがいい。このあたりは少し貼り直したりして調整する必要があった。

 ホームボタンのシートは長方形の小さなシートで、まっすぐ置くようにすれば簡単に貼れる。ただ、もともとホームボタンはグニグニと柔らかいため、ボタンの周りがあまり密着せず浮いてしまう。ここはちょっと見栄えが良くない。


十字ボタン周りとA/B/X/Yボタン周りの左右の保護シートのほか、ホームボタン周りに貼る保護シートもあるのが珍しい。ただ、ホームボタン周りの保護シートはボタンの周りが密着せずに浮いてしまうのが気になった

 最後に液晶保護フィルターを貼っていく。3Dスクリーン側のフィルターは画面の外枠も全部覆う全面タイプ。サイズは12.68×6cm(横×縦)と若干小さめなので、スピーカー穴のくりぬきと内側カメラの枠で位置を合わせる際に、少し内側にバランスを取るのがポイントになる。吸い付きが良く、気泡もあまりできない。台紙の柔らかさやフィルターの適度な硬さも扱いやすいので、ホコリの混入に気をつければキレイに貼り付けられる。

 タッチスクリーンのフィルターはサイズが6×4.6cm(横×縦)と非常に小さめになっている。特に横幅は、3DSの画面が6.3cm幅があるのに対してそれより3mmも小さくなっているので、中心を意識して貼っても左右に1.5mmずつ隙間ができてしまう。貼りやすさは3Dスクリーンのフィルター同様にいいのだが、ペン先が段差にひっかかってしまうほど隙間のできるこのサイズは気になるところだ。


上下の液晶保護フィルターと操作部分の保護シートを貼ったところ。タッチスクリーンの液晶保護フィルターが小さく、フチに画面との段差ができてしまう
上の写真は画面全体にフィルターを貼ったところ、下の写真は3Dスクリーンは上半分にだけ、タッチスクリーンには左半分にだけフィルターを貼ったところだ

 3DSのいたる所に7枚ものシートやフィルターを貼るのだが、全体的に貼りやすかったところは好印象だ。各シートのフチの処理もキレイで外観もいいのだが、指紋跡が残りやすく白くくもりがちなところは気になった。また、タッチスクリーン用のフィルターがかなり小さいのも気になった。




・ 各フィルターのサイズ一覧表

 最後に、第254回第256回第258回で試したものも含め、液晶保護フィルターのサイズを一覧にまとめておこう。上の表は3Dスクリーン部分のみのタイプのもの、下の表は上全面のタイプのものになっている。なお、ロアスとモリゲームズはパッケージにフィルターサイズが記載されているのでその数値を記述している。ほかは当研究所で採寸したものだ。製品に個体差のある可能性はあるので、ご理解いただきたい。

各フィルターのサイズ一覧(3Dスクリーンタイプ)
サイズは横×縦(cm)3Dスクリーンタッチパネル
3DS本体のサイズ7.8×4.756.3×4.75
ASDEC「ニンテンドー3DS用保護シート/光沢」7.97×4.96.29×4.7
ASDEC「ニンテンドー3DS用保護シート/反射防止」7.97×4.96.29×4.7
カンタービレ「3DS用液晶保護フィルム (アンチグレアタイプ)」7.88×4.856.2×4.65
カンタービレ「3DS用液晶保護フィルム (光沢タイプ)」7.9×4.856.2×4.65
サイバーガジェット「CYBER・液晶保護フィルム Premium」7.85×4.76.2×4.65
サイバーガジェット「CYBER・液晶保護フィルム[指紋防止タイプ]」7.8×4.76.25×4.7
サイバーガジェット「CYBER・液晶保護フィルム[ハードコートタイプ]」7.85×4.76.25×4.7
サイバーガジェット「CYBER・液晶保護フィルム[キズ修復タイプ]」7.85×4.76.25×4.7
サンクレスト「プレミアムフィルム艶」7.9×4.856.25×4.7
サンクレスト「マジックフィルム」7.9×4.896.27×4.8
ロアス「ハードコート層液晶保護フィルム GAF-009」7.98×4.916.24×4.7
ゲームテック「3DS用液晶保護シート目にラクシート3D」7.95×4.886.2×4.65

各フィルターのサイズ一覧(全面タイプ)
サイズは横×縦(cm)3Dスクリーンタッチパネル
3DS本体のサイズ12.9×6.16.3×4.75
HORI「ピタ貼り for ニンテンドー3DS」12.68×66.2×4.67
HORI「指紋ガード フルピタ貼り for ニンテンドー3DS」12.68×66.2×4.67
HORI「指紋軽減フィルター for ニンテンドー3DS」12.68×66.2×4.67
アンサー「自己吸着3DS」12.7×66.2×4.7
キーズファクトリー「スクリーンガードプラス for ニンテンドー3DS」12.68×66.2×4.67
ゲームテック「3DS用液晶保護シート目にラクシート3D DX」12.5×5.86.2×4.65
ゲームテック「コンプリートシートセット3D」12.5×5.86.2×4.65
ストラップヤ「4枚入り3DS用液晶保護シート」12.75×6.186.2×4.75
デイテルジャパン「フルプロテクトフィルムPG」12.68×66×4.6
ミヤビックス「OverLay Brilliant for ニンテンドー3DS」12.85×66.28×4.75
モリゲームズ「3DS用液晶保護フィルム AFP」12.7×5.96.2×4.7
ロアス「防指紋ハードコート層液晶保護フィルム GAF-010」12.76×6.096.24×4.7





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(2011年 7月16日)

[Reported by ゲーム環境向上委員会]