【連載第212回】ゲームライフに役立つグッズをレポート


100円ショップでもゲームグッズは手に入る!
Wii用、DSi用、PSP用のグッズを試してみる


 当連載は、ゲームライフに役立つグッズを発掘し、実際に使用してみようという試みをレポートするものである。ネタに困ったときはお休みしてしまうかもしれないので不定期連載である。ちょっとした投資や工夫で、よりよいゲームライフを送っていただけるよう、鋭意努力していく所存である。


 100円ショップでお馴染みのダイソーだが、実はゲーム用のグッズも販売している。それも、他社の製品というわけではなくダイソーオリジナルの製品で、もちろん100円ショップならではの低価格だ。100円ショップのゲームグッズは第148回(2008年2月)にて1度扱っているのだが、その頃とはゲーム機もそしてグッズも変わっている。そこで、再度チェックしてみた。なお、100円ショップは店舗によって商品の扱いが異なることも多く、1つの製品の在庫量も異なり、モデルチェンジなども多いため、入手性が安定しているとは言いがたいことを付け加えておこう。

【今週のおしながき】
Wii ダイソー 「クラシックコントローラ シリコンカバー」
DSi ダイソー 「DSi プロテクターフィルム 本体内側用」
DSi ダイソー 「DSi プロテクターフィルム 液晶画面用」
PSP-3000/2000 ダイソー 「液晶保護フィルム」

 

● フィット感、ホールド感、成型、いずれもに良質! 100円ショップの侮れないグッズ

・「クラシックコントローラ シリコンカバー」

    メーカー:ダイソー
    価格:105円


クラシックコントローラ用のシリコンカバー。ペタペタと手に吸い付く、シリコン素材の感触が強いカバーだ

 Wiiのクラシックコントローラ用のシリコンカバーだ。クラシックコントローラを汚れや傷から守り、シリコンによる手触りでホールド感も高めてくれる定番グッズのひとつだが、こうしたものまで100円ショップで販売されているところにちょっと驚かされる。本体のカバー以外に取扱説明書等の付属品はなくパッケージ内容は簡素だが、各国の言葉で製品の説明が書かれているところは独特だ。

 素材はシリコン樹脂。厚みは約1mmほどと標準的で、カバーの堅さは少し堅め。手で触ってみると、少ししっとりとした手触りで、ペタペタと手に吸い付いてくる感触が特徴的と感じた。

 カバーは、十字ボタン、左右のアナログスティック、a/b/x/yボタン、L/Rボタン、ZL/ZRボタン、HOMEボタン、+ボタン、-ボタンの箇所が開口されている。十字ボタンの開口は丸形でボタンの端にカバーのフチが少し近い。カバーの厚みとの溝で段差がついており、それが少し指に引っかかってくるところがあった。a/b/x/yボタンにも似たような感触があるが、どちらもそこまで大きく気になるというほどではない。無難な作りと思える範囲だ。

 カバーは全体的に無難な形状だが、開口部があまり大きくなくて背面もしっかりと覆っているのが特徴的だ。こうしたグッズだと背面側に広めの開口部があってそこからクラシックコントローラを入れるような作りになっていることが多いが、このカバーは底面の接続ケーブルが延びている側に少し広めの開口があってそこから入れていく。

 実際にクラコンにカバーを装着しているときは、ちょっと開口部が小さめできついと感じた。カバー自体も堅さがあるため、取り付けや取り外しには少し苦労する。だがそのぶん、フィット感はかなり高い。成形のズレもなくサイズもぴったり。カーブしている箇所もぴったりとくっついている。100円ショップのグッズということで少し侮っていたのだが、フィット感の高さや質感はクオリティがかなり高い。

 手に持ったときのフィット感やホールド感もいい。吸い付きのある手触りが滑り止めの効果を発揮している。カバーが堅めなので強く握っても変にズレてしまうようなことがない。また、背面もきっちり覆っているので手全体でカバーの効果を実感できるのもいいところだ。


フィット感が非常によく、カバーも適度な堅さがあって使用中にズレたりすることもない。底面以外は大きな開口がなく、背面もしっかりと覆われる

 シンプルな製品だが作りや素材感が良く、フィット感も非常に高い良質なグッズだった。必要十分以上のクオリティに仕上がっていて、これが100円ショップのグッズなのかと考えると驚かされるところがあった。脱着が少ししづらいものの、そのぶんカバー範囲が広いのがメリット。不満点のない安定したグッズだ。




● 低価格なDSiの本体内側を保護するフィルターだが、浮きが大きくて残念な結果に

・「DSi プロテクターフィルム 本体内側用」

    メーカー:ダイソー
    価格:105円


DSiの筐体の内側に貼り付けて傷や汚れから保護するプロテクターフィルム
パッケージの中身にはこのように貼り付けの解説が書かれている

 こちらはニンテンドーDSiの内側、画面の周りに貼り付けて本体を傷や汚れから保護するプロテクターフィルムだ。上画面用が1枚、下画面の左側、右側が1枚ずつで合計3枚のセットになっている。

 パッケージの裏側には貼り付け手順や剥がし方の丁寧な解説が記載されていて、しっかりとした印象を受ける。フィルターもきちんと台紙に貼られていて、パッと見た印象では100円ショップのグッズとは思えないほどちゃんとしている。他のゲームグッズとなんら違いのないきちんとした製品だ。

 フィルターはザラつきのついた梨地加工がされており、各ボタン類の位置にあわせてしっかりと開口されている。開口部のフチは1mmほど梨地加工のないクリアな加工になっているところも凝っているなと感じさせる。

 実際に貼り付けてみる。まずは上画面から貼っていったのだが、上画面用のフィルターは大きな1枚のフィルターで、画面の上下の部分がかなり細くなっているのもあって、位置をキレイにあわせるのに苦労した。とは言っても液晶画面用のフィルターほど気をつけて扱わないといけないというわけではなく、貼り直しも楽にできる。梨地加工がついたスモークのフィルターなので指で粘着面を触っても全然目立たない。

 貼り付けたフィルターは、ちょっとキレイには仕上がらない。端っこの反り返った部分にフィルターがどうしてもくっつかず浮いてしまうためだ。これは何度押しつけても数秒を待たずにすぐに剥がれて浮いてしまう。貼り付けが楽にできる反面、粘着力が弱めなのでくっつかないのだと思う。空気も入りやすく、キレイに仕上げるのは難しいと感じた。

 続いて下画面の左右に貼り付けていく。左右のフィルターは上画面のものに比べると小さいので貼り付けは難しくない。十字ボタンやA/B/X/Yボタンの開口に合わせて貼っていくだけだ。電源ボタン、スタートボタン、セレクトボタンの開口部もズレはなく、しっかりとした作りだ。だが、上画面と同様に反り返っている部分は浮いてしまう。こちらも仕上がりはキレイにはできなかった。


浮きがかなり大きくて汚い写真になってしまったが、これでもしっかりと押して密着させている、精一杯の状態だ。だが、押してから数秒と経たずに浮いてしまうため、写真のようになってしまった。上画面側は上と左右の端が完全に浮いてしまい、下画面側は画面に沿って下端が浮いてしまう

 丁寧なパッケージの解説など全体に100円ショップのグッズとは思えないほどしっかりとしたグッズではあるのだが、いかんせん粘着力が弱く、反り返っている部分には貼り付かないのが厳しいところ。見た目がどうしても悪くなってしまうところが辛いグッズだった。




● DSiの液晶画面保護フィルターグッズはちょっと透明度と色味の変化が気になるところ

・「DSi プロテクターフィルム 液晶画面用」

    メーカー:ダイソー
    価格:105円


DSiの液晶画面用フィルター。パッケージの作りや貼り付け手順の解説など、本体内側用のプロテクターフィルムに近いパッケージになっている

 ニンテンドーDSi用の液晶画面保護フィルターだ。上画面用1枚、下画面用1枚のセットで、パッケージの作りや内面にある貼り付け説明は本体内側用のプロテクターフィルムと近いものになっている。

 フィルターには粘着側にのみ剥離フィルムが貼られていてフィルムにはタブもついている。剥離フィルムを剥がしながら画面に貼っていくだけと一般的なフィルターグッズだ。フィルターの層や材質に関しては記述がないためわからない。

 実際に貼り付け作業をしてみると、かなり堅さのあるフィルターなのがわかる。厚みは0.1~0.2mmほどと数値的には薄いものの、他の薄く柔らかいタイプのフィルターと比べるとしっかりとした厚みがある部類だ。

 フィルターの吸い付きはよく堅さもあるため画面の上に置けばスーッと貼り付いていく。ただし空気が入りやすく気泡ができやすいのが難点だ。粘着力がそこそこに強いため気泡を抜きづらい。ゆっくり慎重に指で気泡が入らないよう貼り付けていきたいところだが、堅いフィルターなので反らせたままにしておくのがちょっと難しい。フィルターグッズとしてはちょっと扱いが難しい部類と感じた。

 液晶画面に対するフィルターのサイズは、上画面用が縦が約0.8mm、横幅が約1.2mmほど小さめになっている。下画面用は縦が約1.2mm、横幅が約0.7mmほど小さめだ。他のフィルターグッズと比べると、少し画面に対して小さめになっている。

 フィルターの透明度が少し気になるところで、上画面用は青みがかっており、下画面用は赤みがかって見える。どちらも正面から見た時には少し気になるぐらいだが、角度を上下に変えてみると色味の違いがより目立って見えてくる。少し輝度が落ちて見えるのも気になるところだ。

 そのほか、傷に対してもあまり強くないようだ。貼り付け後にカメラ用のクリーニングクロスを使って拭いたのだが、細かな傷が無数についてしまった。液晶画面が点灯しているときはほとんど見えなくなるが、電源を切ると見えるぐらいの傷だ。擦り傷などに強いハードコート層がないのかもしれない。


写真左がフラッシュ撮影で反射させたところ、中央が全体にフィルターを貼ったところ、右が画面の右半分にだけフィルターを貼ったところだ。写真だと控えめに写っているが肉眼では色味の変化がより大きく見えて、少し厳しい印象を受けた

 価格から考えると平均的なフィルターと言えなくもないが、貼り付けの難しさや、透明度、色味、傷に対する耐性など、いずれもちょっと辛い印象を受けてしまった。価格に魅力が絞られた製品と言える。




● 薄く柔らかいPSP-3000/2000対応の液晶保護フィルター。予備に使える2枚入り!

・「液晶保護フィルム」

    メーカー:ダイソー
    価格:105円


PSPの画面サイズにカットされているが、他の機器にもカットして使えるよう方眼目盛りがついている
1パッケージにPSPの画面サイズのフィルターが2枚入っているのが嬉しい

 PSP-3000/2000に対応した液晶保護フィルムグッズだ。PSP-3000/2000の液晶画面のサイズにフィルターがカットされているが、他の機器にもカットして使えるようにしてあるフィルターだ。フィルターの台紙には方眼のメモリがついており、さらにフィルターもPSPの液晶画面サイズのものが2枚入っている。

 フィルターの構造は、PET層とシリコン吸着層の2層。ハードコートや反射防止層などはないシンプルなフィルターだ。フィルターはかなり薄く柔らかい。台紙から剥がすとピラピラと倒れてしまうぐらいで、貼り付け時には台紙から少しずつ剥がすようにしないとかなり貼りづらくなってしまう。

 実際に貼り付けてみると、薄く柔らかいためか吸い付きが非常にいいフィルターだ。置いただけでスーッと端から端までくっついていく。空気も入りづらく、かなり貼りやすいフィルターとなっている。こうした液晶画面フィルターの貼り付けが苦手な人にも手軽でオススメしやすい。予備がもう1枚あるのも嬉しいところだ。

 PSP-3000/2000のフィルターと言えば、液晶画面のフチがわずかに反っているためフィルターが浮いてしまうのがネックだ。他の液晶保護フィルターグッズでもフチ浮きが出るか出ないかは大きいチェックポイントとなってきた。だがこのフィルターは薄くて柔らかいためかフチにもぴったりと吸着してフチ浮きがほとんど出なかった。多少フチを押してあげないといけないが、時間が経ってもあまり浮きが目立ってこない。

 フィルターのサイズは縦横ともに約1mmほど小さめ。正面からだとフィルターのフチは目立たないが、少し上下に角度を変えるとフチがにじんだような反射をする。透明度に関してはちょっと白っぽく見えるのが気になるところ。色味自体は素直な透明なのだろうと思えるのだが、おそらく光の反射が白っぽくなってしまっているのだと思う。慣れてしまえば気にならなくなる程度だが、貼った直後は気になってしまう。

 DSi用の液晶画面保護フィルターで目立ったすり傷だが、こちらの製品ではそんなに気になる傷は出ない。ただ、クリーニングクロスでサッと拭いても曇ったような跡が残りがちで、キレイにするには何度か拭かなければいけなかった。


写真左がフラッシュ撮影で反射させたところ、中央が全体にフィルターを貼ったところ、右が画面の右半分にだけフィルターを貼ったところ。使用しているPSPだとフィルターによっては右端がフチ浮きしてしまうのだが、このフィルターは薄く柔らかいためフチ浮きがかなり少ない。透明度や色味に関しては白っぽく反射してしまうのが少し気になるところだ

 貼り付けが非常にしやすく、フチ浮きも目立たない。1パッケージに2枚のフィルターが入っているので、失敗しても安心という点も嬉しい製品だ。透明度に関しては少し残念な点があったものの、価格を考えると及第点以上と思える。





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(2009年 10月 20日)

[Reported by ゲーム環境向上委員会]