★PS3/Xbox 360ゲームレビュー★
闇から出でて悪を倒すダークナイトの戦い“バットマン・ゲーム”の決定版ついに登場 「バットマン アーカム・アサイラム」 |
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スクウェア・エニックスが1月10日に発売した「バットマン アーカム・アサイラム」は“バットマン”というキャラクター性を最大限に活かしたアクションゲームである。本作は同社の作品としては珍しい日本語字幕(英語音声)版となっている。ゲームはシングルプレイ専用で、オンライン要素は「チャレンジモード」のスコアをオンラインランキングに登録できる要素のみと割り切っている。プレーヤーはバットマンになりきり、罠をかいくぐりながら宿敵ジョーカーを追いつめていく。
バットマンはアメコミ(アメリカン・コミック)のヒーローとして1939年に生まれた。アメコミは1人のヒーローをさまざまな作家が描く。バットマンのイメージも時代と共に変遷していったが、「バットマン アーカム・アサイラム」は映画「バットマン:ダークナイト」等で描かれるシリアスさ、かっこよさ、現代性を持ち、なおかつ本作ならではのアレンジが加えられている。
バットマンは、他のアメリカンヒーローとひと味違い、“暗い”ヒーローである。闇から現われ、悪漢どもを倒し再び闇に消える。バットマンのコウモリの形をかたどったシルエットに悪漢達は怯え、犯罪を起こしたことを後悔する。敵に「恐怖」を与えるヒーローなのだ。またバットマンは「探偵」という側面も強調されたヒーローでもある。最新の化学分析装置を使い、残された手がかりを追い、敵の仕掛けた謎を解き明かしていく。探索要素と敵から隠れつつ戦うゲーム性が、本作に独得のプレイ感をもたらしている。
キャラクター達のデータベースも充実しており、これまでの「バットマン」の歴史にも詳しくなれる、“バットマンのゲームの決定版”と言える作品だ。レビューでは本作のさまざまな要素を紹介していきたい。
■ 悪人に恐怖をもたらす街の守護者にして、コウモリの怪人、その名はバットマン!
有り余る資産と優れた肉体、明晰な頭脳で犯罪者を駆り立てる暗黒の騎士・バットマン |
天才的な頭脳と実行力を持った「犯罪界の道化王子」ジョーカー |
犯罪者を収監するアーカム・アサイラム。ジョーカーの陰謀で解き放たれた犯罪者が占拠する場所に |
「バットマン アーカム・アサイラム」(以下、「アーカム・アサイラム」)は同名の収監施設が舞台となる。アーカム・アサイラムはバットマンと戦う悪役達が多数収監されている。バットマンは「敵を殺さない」という誓いを胸に犯罪者と戦っているため、多くの悪役達がここに入れられ、また脱獄して犯罪を繰り返しているのである。
「アーカム・アサイラム」はジョーカーを捕らえ、この施設へ移送するところから始まる。再びアーカム・アサイラムへ送られるジョーカーは余裕たっぷりで、何かを隠しているようだ。ジョーカーを施設に閉じこめられようとする瞬間、さらにジョーカーの相棒であるハーレークィンが周囲の檻を開ける。解き放たれた囚人達が、ジョーカーを追おうとしたバットマンをとり囲む。
ハーレークィンをはじめ、スケアクロウ、ベインなどバットマンがアーカム・アサイラムに送り届けた悪役達は自由の身になっていた。解き放たれた犯罪者達は看守達を襲い、アーカム・アサイラムを占拠、さらにジョーカーはバットマンが守る街ゴッサム・シティの各地に爆弾を仕掛けたと発表する。警察は爆弾の対応に追われ、アーカム・アサイラムへ向かうこともできなくなってしまった。援護が見込めない状況で、バットマンは今や罠そのものと化したアーカム・アサイラムに足を踏み入れる。
バットマンは、他の多くのアメコミヒーローとは違い、ミュータントでも超人でもない、鍛練を重ねた「常人」である。彼の本名はブルース・ウェイン。大富豪という表の顔を持ちながら、コウモリの姿をした特殊スーツをまとい、夜な夜なゴッサム・シティの犯罪者を狩るハンターである。
ブルースは幼いころ、目の前で両親を強盗に殺された。その心の傷が少年の以降の人生を変えてしまった。ブルースは世界中の武術を学び、探偵術や犯罪心理学を会得し、精神・肉体を鍛錬した。彼は有り余る資産を活用して最新の技術を取り入れた「バットスーツ」を身にまとい、現在の科学技術の結晶であるさまざまな乗り物最新装備で悪と戦う、バットマンとなったのだ。
バットマン最大の敵であるジョーカーも狂気にかられ、異常な知力と行動力を持っているものの、超能力等は持っていない。ジョーカーは紫のスーツを着た不気味なピエロという出で立ちで、数々の犯罪を行ないバットマンを苦しめる。常にバットマンの先手を取る彼の計画力と実行力は数多くいるアメコミの悪役達の中でも大きな存在感を放っている。バットマンはジョーカーの幾重にも仕掛けられた罠を、苦しみながら突破していく。
「アーカム・アサイラム」で注目したいのは“バットマンならではの描写”である。バットマンは最新装備に身を固めてはいるものの、身体的能力は常人の範囲を超えない。銃で撃たれたら倒れてしまうし、強大な敵に比べ非力さもぬぐえない。そんな彼がどう多数の悪漢達と戦い、超常能力を持つ敵を撃退するか、というポイントを本作は丁寧に描いている。
筆者が特に感心させられたのが、銃を持った犯罪者達との戦いの場面。ジョーカーに指示され、銃を手にバットマンを待ち受ける敵。不用意に彼等の前に姿を現わすと蜂の巣にされあっという間にゲームオーバーだ。バットマンはエアダクトを通ったり、ロープを撃ち出し瞬時に巻き取ることで移動できる「グラップガン」を使って敵の目に触れずに移動し、1人、また1人と敵を倒していく。倒れた仲間の姿を見て残った敵はあわてふためき周囲を警戒する。お互いが背中をカバーしたり、きょろきょろと見回したり……泣き出しそうな悲鳴を上げるもの、虚空に向かって威嚇の言葉を叫ぶ者、犯罪者の狼狽ぶりが楽しい。プレーヤーはバットマンを操って、敵の位置を的確に把握し隙を見せた犯罪者を1人1人倒していく。闇に怯え、バットマンを敵に回したことを後悔する敵を倒していく楽しさは他のゲーム、他のヒーローでは味わえない感触だ。
グラップガンで高い場所に瞬時に飛び乗ったり、コウモリの形になるマントを広げて滑空したり、コウモリ型の手裏剣「バットラング」や、スプレー式の爆弾で壁を吹っ飛ばしたりと、バットマンならではの装備での活躍も楽しい。もちろん、バットマンもアメコミヒーローらしく肉弾戦が得意だ。世界中の武術を身につけたというバットマンはパンチやキックだけでなく、相手の力を利用するカウンター、投げ技なども多彩だ。多彩なアクションとさまざまな装備で、ジョーカーの野望を打ち砕くのだ!
■ 最新の科学調査と、極限まで鍛えられた肉体を武器にジョーカーを追いつめろ!
視界が切り替わる捜査モード。空気中に漂う、アルコールの混じった呼気を追跡する |
経験値を得ることでバットマンは能力をアップグレードさせることができる |
バットマンは探偵としても優れた推理力と直感力を持っている。バットマンのスーツにはさまざまなセンサーが取り付けられており、さらにバットマンの協力者であるゴードン市警本部長の娘、コンピューターのエキスパートの「オラクル」のバックアップにより優れた科学捜査もできる。データを収集し分析してジョーカーの陰謀を暴いていくのだ。
バットマンのマスクはセンサーを使うことで「捜査モード」という特殊視点が使用可能になる。捜査モードは画面の色が変化し、エアダクトなど特徴的なオブジェクトは強調された色で表示され、見つけやすくなる。また壊れやすい壁を見つけることも可能だ。進む道がわからなくなった場合は捜査モードに切り替えて周りを調べることで突破口が見えてくるだろう。
捜査モードでは、壁を透過して敵の姿を見ることができる。敵はレントゲンのように骨の姿で表示される。隠れながら進む場合、壁に隠された敵の位置が見え、敵の顔の向きまでわかるので背後をとりやすい。銃を持った敵は赤く表示されるため、多数の敵と格闘する場合でも、危険な敵を見分ける、ということもできる。
さらにオラクルのバックアップによる科学捜査は、現実の科学技術を越えた“追跡”を可能にする。敵の指紋を記録すれば、捜査モードで周りを見回すだけで敵が触ったものを瞬時に識別可能となり、追跡をすることができる。空気中にわずかに残留するたばこの煙やアルコールの混じった息すら視覚として捉えることが可能である。バットマンにロックされたら最後、対象は逃れるすべはないのだ。
ちなみに、バットマンは“銃器は使用しない”というルールを自らに課している。両親を銃によって失ったバットマンは手裏剣のバットラング以外はほとんど武器を使わず、己の肉体を駆使して戦う。多数の敵との肉弾戦は「アーカム・アサイラム」で最も爽快感を感じられる要素と言える。戦闘を行ない、謎を解いていくことでバットマンは経験値を獲得する。レベルアップ時にさまざまなスキルを習得することで、バットマンはよりスマートな戦闘方法を身につけていくのだ。
通常攻撃ボタンを連打するだけでバットマンは多彩な攻撃を繰り出す。コンボ数によりさらに強力な攻撃が可能になる。コンボ3発目からは瞬時に距離を詰められるようになり、アップグレードすることによりコンボ数に応じた必殺技を出せるようになる。攻撃してくる敵は、頭にマークが表示される。このときタイミング良くカウンターボタンを押せば反撃が可能だ。
敵の近くでジャンプボタンを2度押しすることで相手を飛び越し背後に回ったり、マントを叩きつけて(バットマンのマントの端には鉛が仕込まれているのだ)敵を気絶させるといったテクニックも重要になる。「コンボを繋げる」というのがバットマンの戦闘において重要となる。闇雲に攻撃ボタンを押しているだけでは勝てなくなるし、敵は1度倒れても起きあがってくる。離れた敵をダウン攻撃で倒したり、カウンターをうまく使いこなしたりと、回数をこなすことで有効な戦い方が見えてくる。
バットマンの持つポテンシャルをより有効に引き出すことができるようになるのは楽しい。バットマンは超人ではない。相手の力を利用し、より的確にダメージを与えていく方法がわかるとさらにスマートに、かっこよく倒したくなってくる。また中盤からは正面のコンボではダメージが与えられないナイフを持った敵や、電撃ロッドを持った敵が現われる。また近くの武器ボックスから銃を取り出そうとする敵などもいる。どの順番で的確に、そして“華麗”に倒すかを追求したくなるシステムだ。
壊れやすい壁を探したり、壁の向こうの敵の位置を察知したり、手がかりを分析したりと、捜査モードで得られる情報を使いこなすのが、本作のコツだ | ||
多数の敵を鍛えられた肉体と格闘術で倒すバットマン。敵の集団の最後の1人を倒すときは、カメラがアップになり、スローモーションのエフェクトがかかる。敵の攻撃にカウンターを合わせたり攻撃方向を考えたりと、工夫することでより有利に戦える |
■ エキセントリックな悪人達に、多彩なツールで立ち向かえ
爆破ジェルで壁を吹っ飛ばし急襲。2カ所を同時に爆発させることで部屋全体の敵を一掃できる |
秘密基地・バットケイブ。アーカム・アサイラムの地下にも設置されているのだ |
狂気を感じさせながら色っぽいハーレークィーン。ジョーカーにぞっこんの悪い女だ |
バットマンは武器こそ使わないものの多種多様なツールを使いこなす。バットラングは手裏剣として敵を攻撃できるだけでなく、機械の操作スイッチを遠くから押したりできる飛び道具だ。アップグレードで複数の標的を狙ったり、偽の信号を発して敵を引き付けることもできる。遠隔操作のできるタイプもありバットマンが使う武器としてさまざまなバリエーションがある。
「爆破ジェル」は吹きつけ型の爆弾で、脆い壁を壊せる。最大3つまで吹き付け可能で、同時に爆発させることができる。ある場所では人質を取って立てこもる犯罪者を倒すため、2つの地点を同時に爆発させねばならない。アップグレードすることで地雷としても使用可能になる武器だ。
この他にダクトなどを遠くからはずせる「バットクロー」、水平方向にケーブルを張って移動できる「ラインランチャー」、保安機器に干渉しセキュリティーを解除できる「暗号シーケンサー」などのツールがある。今回のストーリーはアーカム・アサイラム施設内での物語のため活躍は少ないが、特殊な装備で全身を固めた特殊車両「バットモービル」や小型戦闘機「バットウィング」も登場する。
映画やアニメ、コミックスなどさまざまなメディアで展開するバットマンは、ツールや乗り物などバットマンが持つさまざまな特徴を、クリエイターがどんな風にアレンジするかもファンには楽しみなところだ。バットマンはゴッサム・シティの数カ所に秘密基地「バットケイブ」を持っており、アーカム・アサイラムの地下にも隠された基地がある。バットスーツ、バットモービル、各種のガジェット、そしてバットケイブ……こういったバットマンの「お約束」の要素を「アーカム・アサイラム」ではどう表現しているかも注目して欲しい。
悪役達の描写も楽しい。元々はジョーカーを担当していた精神科医でありながら、ジョーカーに惚れて狂気の犯罪者に走ってしまった「ハーレークィーン」は、幼い言動とけばけばしいピエロのメイク、そしてナイスバディのセクシーな女性である。戦うときは自らは手を下さず手下を差し向けるし、捕らえられたバットマンの盟友ゴードン市警本部長をからかう仕草など、憎たらしい感じが良く出ている。
粗暴だがその怪力は侮れない「ベイン」は特殊な筋肉強化剤で強化された肉体でバットマンを追いつめる。突進してくるベインに対して、素早くバットクローを投げてひるませて壁にぶち当て、さらに後ろから攻撃を加えることでダメージを与えていくのだ。常に動き回る機動力でバットマンは立ち向かう。ベインに勝るとも劣らぬ肉体と厚く覆われた鱗を持つ「キラークロック」との戦いは敵がどこから現われるかわからない下水道で行なわれる。緊張感のある場面だ。
「アーカム・アサイラム」で最も強いインパクトで登場するのが“かかし”のマスクをかぶった頭脳犯罪者「スケアクロウ」だ。彼は特殊な薬品で犠牲者の恐怖を増幅させる戦い方を得意としている。スケアクロウの毒が生み出す幻覚は、バットマンを奇妙な幻想空間へと誘う。異次元のような空間で、バットマンは巨大なスケアクロウの視界を避けてステージを進んでいく。2Dのアクションゲームのようなゲーム性も面白い。スケアクロウの毒は目の前で両親を死なせてしまったバットマンの心の傷も容赦なくえぐるのだ。
バットマン辞典ともいえる「キャラクター・データ」は内容が充実しており、ゲームに登場するキャラクターはもちろん、原作に登場するキャラクターのプロフィールも閲覧できる。バットマンに詳しくない人も、バットマンの世界観を楽しめるようになっている。さらにアーカム・アサイラムの各場所には「インタビューテープ」が置かれている。収監された犯罪者へのインタビューを収録したもので、悪役達の個性や生い立ち、そして狂気がわかるものとなっている。そのキャラクターならではのショートストーリーが展開され、ニヤリとさせられる。
■ 最高記録に挑戦できる「チャレンジモード」などやりこみ要素も満載
バットマンのキャラクター・トロフィー。モデルは拡大縮小、回転も可能で細かくチェックできる |
チャレンジモードのランキング。何度も挑戦して上位を狙いたい |
「アーカム・アサイラム」には「ストーリーモード」の他、オンラインのスコアランキングに挑戦できる「チャレンジモード」、キャラクター達のプロフィールを閲覧できる「キャラクター・データ」、ゲーム内の3Dモデルを見ることができる「キャラクター・トロフィー」といったモードがある。
ストーリーモードでは、ジョーカーのバットマンを倒すために仕掛けられた何重にも張り巡らされた罠を突破していく。バットマンは罠を打ち破り、さらにジョーカーの計画している大きな陰謀を阻止するため戦っていく。ストーリーは植物を操るセクシーな美女「ポイズン・アイビー」も登場し、スケールを大きくしていく。
ストーリーモードには隠された謎を解き明かすやりこみ要素も用意されている。今回は姿を現わさないようだが、なぞなぞやパズルを好む悪役「リドラー」の挑戦がマップのいたるところにあるのだ。マップには彼のシンボルであるクエスチョンマークのトロフィーが隠されており、さらになぞなぞが用意されている。
リドラーの出すヒントから、対象となるオブジェクトを探し出すのだ。リドラーの謎を解いていくことでキャラクターのプロフィールや、キャラクターの3Dモデル「キャラクター・トロフィー」が増えていく。リドル(なぞなぞ)が隠されている場所を表示するマップなども用意されているため、コンプリートに挑戦したいところだ。
ストーリーを進めるとアンロックされていくのが「チャレンジモード」だ。襲いかかってくる敵を撃退するスコアを競ったり、1ステージ内の敵を全滅させるタイムアタックに挑戦できるモードで、高みを目指したいプレーヤーにぴったりのモードだ。多数の敵を倒しポイントを稼ぐルールと、フィールド内の敵を倒す最短タイムを目指すルールが用意されている。
「アーカム・アサイラム」のストーリーモードではクリアが最優先になってしまうことが多く、再挑戦するには最初からプレイし直さなくてはならない。チャレンジモードはストーリーモードに登場するシチュエーションを何度も挑戦できるといえるモードなのだ。どこまでコンボが繋げられるか、どんな技を使えば効率が良いか、敵を倒すにはどのルートを進めばいいか。チャレンジモードはインターネットランキングに対応しており、世界中のライバルと腕を競うことが可能だ。
「アーカム・アサイラム」はバットマンというキャラクターでしか表現できないゲーム性を持った、「原作付ゲーム」のお手本のような作品であり、バットマンゲームの決定版といえる作品だ。バットマンファンには文句なくお薦めしたい作品だし、本作をプレイすることで重厚なバットマンの世界に興味を持って欲しい。
リドラーのトロフィー、リドル、アーカムの記憶。探索することで隠されたオブジェクトを発見できる | ||
多数の敵を倒しポイントを稼ぐルールと、フィールド内の敵を倒す最短タイムを目指すルールが用意されているチャレンジモード | ||
キャラクター・トロフィーはゲームキャラクターの細かいモデリングをたっぷりチェックできる |
BATMAN: ARKHAM ASYLUM Software (C) 2009, 2010 Square Enix Ltd. Developed by Rocksteady Studios Ltd. Published by Square Enix Co.,Ltd. Rocksteady and the Rocksteady logo are trademarks of Rocksteady Studios Ltd. Eidos and the Eidos logo are trademarks of Square Enix Ltd. All other trademarks and copyrights are the property of their respective owners. All rights reserved.
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(s10)
(2010年 1月 21日)