東京ゲームショウ2009レポート
スクウェア・エニックスブースレポートその1
ユーザーの期待値が高いタイトルが勢ぞろい
今年のスクウェア・エニックスブースの目玉タイトルは、やはり「FFXIII PREMIERE PARTY」で発売日が発表された「ファイナルファンタジーXIII」。大勢のユーザーに楽しんでもらうため、試遊台は約50台と例年よりも数多く用意されている。年末商戦のキラータイトルになるのは間違いないので、ある程度の行列は覚悟しておこう。「FFXIII」のほかにも、「光の4戦士 ファイナルファンタジー外伝」や「キングダムハーツ バース バイ スリープ」など貴社の人気シリーズを継承したタイトル、「ニーア ゲシュタルト」や「ニーア レプリカント」といった新作がブース内を賑わせている。
DS「ドラゴンクエストIX 星空の守り人」を持っているユーザーは、同タイトルのブースと「ドラゴンクエスト モンスターバトルロードII」のブースを要チェック。ここではすれちがい通信を使って、「DQIX」の場合はスペシャルゲストの「ハッサン」が宿屋に呼び込め、「モンスターバトルロードII」では大魔王のデータを受け取ることができる。ハッサンは今後、Wi-Fi通信でも一般配信される予定だが、いち早く呼び込みたい人はDSとソフトを忘れずに。
なお、今回のTGSではスクウェア・エニックスブースで恒例の「クローズドメガアター」はなく、代わりに「FFXIII」か「キングダムハーツ バース バイ スリープ」の試遊後に案内される「ミニシアター」を設置(オープンメガシアターは健在)。ここでは「ファイナルファンタジー ヴェルサスXIII」や「ファイナルファンタジー アギトXIII」など、オープンメガシアターでは流れない映像を見ることができる。とくに前者のほうは初のゲームプレイ画像が流れるので、気になる人は足を運ぼう。
すれちがい通信は当日の混雑状況によって、配信が締め切られる可能性もあるようだ | 「ニーア ゲシュタルト」はXbox360専用ソフトなので、試遊台はマイクロソフトブースにある。巨大スクリーンで映像を見たい人は、オープンメガシアターへ行こう |
■ 「光の4戦士 -ファイナルファンタジー外伝-」
発売日:10月29日発売予定 価格:5,980円 対応機種:ニンテンドーDS ジャンル:RPG |
■ 注目のタイトルを初体験
「ファイナルファンタジー」シリーズの最新作でありながらもどこか懐かしさを感じさせる本作は、近年の「FF」とは一線を画したシンプルなシステムとオーソドックスなシナリオを併せ持った王道的な作品となっている。
試遊台ではTGS 2009のために特別に用意された体験版をプレイすることができるようになっており、西の洞窟にいるミノタウロスを倒すまでをプレイすることができた。従来の「FF」シリーズではおなじみのジョブチェンジを進化させたようなクラウンシステムは、クラウンと呼ばれる王冠のようなものを付け替えることで白魔法使いや盗賊などといったジョブに変更できるようになっていた。メニュー画面からこれらのクラウンを付け替えることでステータスやアビリティなどが変わってくるため、ダンジョンごと、あるいはボスごとにジョブを変えることが戦略上重要になってきそうな印象を受けた。
またクラウンの変更や装備を変更することでフィールド上の見た目も変化するので、見た目を重視してクラウンを変更してみるというのもおもしろいかもしれない。なおクラウンを変更した場合、バトルコマンドにセットしたアビリティが解除されてしまうという点も確認できた。また敵のドロップする宝石というアイテムを用いてクラウンを強化することもできたが、これらを行なうことで新たなアビリティ習得できるようになっている。強化に使う宝石は形や色の違ったものが何種類かありクラウンごとに要求される宝石が異なってくるため宝石のマネージメントにもいろいろと頭を悩ませることになりそうだ。
本作の戦闘システムとしては、従来の作品ではおなじみのMPという概念がなくなっており、強力な魔法の場合は、それに応じたアクションポイントを消費することで使用できるようになっていた。これらのアクションポイントはターン終了時に1づつ回復するので、全くアクションがとれなくなるという状況はないようだが、強力なアビリティを使うためには多くのアクションポイントを必要とするためにどこでアクションポイントを貯め、どこで使うかといった駆け引きもポイントになりそう。なお、魔法に関してはアビリティとして扱われるようだが、これらは魔法書さえ所持していればクラウンにかかわらず使用することができるので、バトルコマンドのカスタマイズ次第では全く違うジョブのようにも振る舞うこともできそうである。
(C)2009 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. CHARACTER DESIGN:Akihiko Yoshida
■ 「ディシディア ファイナルファンタジー ユニバーサルチューニング」
発売日:11月1日発売予定 価格:5,400円(UMD版)、4,000円(ダウンロード版) 対応機種:プレイステーション・ポータブル ジャンル:ドラマチックプログレッシブアクション |
■ 実はバイリンガル? 英語をしゃべるシャントット様の勇姿をクローズドシアターにて目撃
今作は昨年末に発売され人気を博した「ディシディア ファイナルファンタジー」を北米、欧州で発売されたバージョンを基準に難易度調整を施し、キャラクター性能を100カ所以上にわたる大幅な変更を行なったものとなっている。また新イベントや新モードの追加などゲーム自体のボリュームも大きく増量され前作を未経験のユーザーはもちろん、前作を経験済みも楽しめる仕上がりとなっている。
今回のゲームショウにおいては、残念ながらプレイアブルの出展こそ無かったものの、オープンメガシアター、クローズドシアターの両方で上映されていた。特にクローズドシアターでは英語版の台詞でのイベントシーンや今回新しく調整された必殺技のムービーが流れるなどユニバーサルチューニングらしさを感じさせる出来となっており、興味のあるユーザーにとっては一見の価値があるといえるだろう。なおクローズドシアターは「ファイナルファンタジーXIII」のブースの中にあるので見逃さないように要注意だ。
(C)2008,2009 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. CHARACTER DESIGN:TETSUYA NOMURA
■ 「ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル クリスタルベアラー」
発売日:11月12日発売予定 価格:7,340円 対応機種:Wii ジャンル:アトラクション・アドベンチャー |
■ 異色のアクションゲームに変貌したFFCC最新作
「ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル」シリーズの最新作となるアクションアドベンチャー。世界観や登場する種族などは前シリーズよりそのまま引き継がれているが、システムや全体の雰囲気は一新されており、名前こそ同じものの、まったく別のゲームといっても過言ではない作品となっている。
今回設置されていた試遊台は、発売日が近づいているのも幸いして、製品版とほとんど変わらない状態で遊ぶことができた。また、試遊はストーリーやひととおりのシステムが楽しめる「はじめから」の状態のほかに、アクションを楽しみたいプレーヤー向けと、戦闘を楽しみたいプレーヤー向けとして2つのセーブデータが用意されていた。「はじめから」を選択した方がより詳細にシステムを理解することができるが、直感的な操作が多く、特殊な動作には適宜説明が挿入されるので、途中からのデータから始めても十分に遊ぶことができた。
ロックオンしたターゲットはリモコンを振ることで吹き飛ばすこともできる |
ストーリーに関しては、本筋に入る前のキャラクター紹介程度にとどまっていたが、その短い間にも豊富なイベントシーンが挿入され、それらのほとんどにミニゲームが用意されていた。どれも引力を操るという主人公の特徴を生かしたユニークなものに仕上がっており、まるで遊園地のアトラクションを楽しんでいるかのような感覚を味わうことができた。中には難易度の高いミニゲームもあったが、ゲームの結果によって本編に影響を及ぼすことはないようである。
このゲームの醍醐味である、Wiiリモコンとヌンチャクを使った引力によるオブジェクト操作だが、非常に直感的に作られており、さすがWiiのタイトルと唸らせるような仕上がりとなっていた。WiiリモコンでカーソルをあわせてBボタンを押すと、オブジェクトをロックオンすることができる。Bボタンを押してからロックオンされるまでの時間は、オブジェクトの重さや距離に関係しているようだ。Bボタンは押しっぱなしにしていても、ターゲットにカーソルをあわせれば自動でロックしてくれるので、非常に扱いやすかった。
そこからリモコンを上に振ることで、オブジェクトを引き寄せ、持ち上げることができる。持ち上げたあとはリモコンを振ることでキャラクターの向いている方向に、Bボタンで現在のカーソル位置に投げつけることができるが、コントロールのしやすさから、実際のプレイで活躍したのは後者の方だった。引き寄せるオブジェクトの種類によって、投げつけたときの効果が異なる点もユニークで、試遊ではゴブリンの射手を持ち上げることで、敵に弓を放つことができるのを確認することができた。ほかの操作も全体的にわかりやすく設定されており、親切なボタン配置に好感を覚えたが、視点変更に関してのみ、十字ボタンという若干押しにくい配置となっていたのは残念な点である。
(C)2009 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. CHARACTER DESIGN:Toshiyuki Itahana
■ 「クロストレジャーズ」
発売日:12月3日発売予定 価格:5,229円 対応機種:ニンテンドーDS ジャンル:RPG |
■ ユーザーのアイデアを盛り込んだアクションRPG、公式サイトもオープンして盛り上がってきた様子
オープンメガシアターにてゲームのプレイ画面と、TVアニメを思わせる映像を合わせたムービーが公開されている。数分程度のものだがアニメーションのクオリティは高いので一見の価値あり。なお、ゲームショーの開幕にあわせて本作の公式サイトが正式にオープン。ゲームシステムやストーリーなど、さまざまな情報が載せられているのでこちらもチェックしたい。
また、26、27日にはキッズコーナーに試遊台が設けられるとのことなので、ムービーを見て気になった方は足を運ばれてはいかがだろうか。
基本は、それぞれのボタンにアクションを割り振るというシンプルなシステムの模様。「つなげるRPG」と銘打たれているが、1人でプレイするのと4人でプレイするのでは、どのような違いが現れてくるのだろうか? |
(C)SQUARE ENIX CO.,LTD. All Rights Reserved. Developed by syn Sophia, Inc. Illustration by Shinya Suzuki.
■ 「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST -黄昏の少女-」
発売日:12月10日発売予定 価格:6,090円 対応機種:Wii ジャンル:アドベンチャー |
■ 試遊では、短いながらもまとまったストーリーが味わえる。原画の展示や配布物もあり「ハガレン」ファンは必見!
試遊台入り口では、コンパニオンのお姉さんがお出迎え。数量限定のクリアファイルも配布されているので見逃すな |
今夏発売された「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST -暁の王子-」の続編となる本作だが、今回、試遊コーナーではゲームの本編ではなく、今回のゲームショーのために作られた2本のショートストーリーが楽しめるようになっていた。
1つは、前作のクライマックスだった、鷹の目がアエルゴ王子の狙撃を敢行しようとしていたとき、マスタングが何をしていたかを描く、ややシリアスなもの。テロ行為の対象となっている調印式に出席しないよう王子を説得したり、狙撃がどこから行われるかを無線傍受によって知ろうとしたりするなど、緊迫したシーンが続く。また、障害物を避けてエドを目的地まで走らせたり、錬金術を成功させるなど、Wiiリモコンを使ってのアクション・パートもいくつか用意されていた。アクション・パートの難易度はやや難しい程度で、少し失敗してもやり直しがきくが、ショートストーリーをきちんと進めたい場合は注意してプレイした方がよさそうだ。
もう1つは、傷心したエレナを励ますため、アルやエドが劇を作ろうと奮闘するという、ややコメディタッチのもの。こちらにはウィンリィやアームストロングといったキャラクターも登場していた。こちらのショートストーリーは劇が成功するか失敗するかで展開が若干変わるため、どうしても両方の結末が知りたければ2回遊ぶ必要があるかもしれない。
また、本作のブースでは、数量限定でクリアファイルと、新聞を模したチラシも配布されているほか、初公開となる本作のムービーがブースとオープンメガシアターで公開されている。こちらの美麗なアニメーションにも注目だ。
(C)荒川弘/鋼の錬金術師製作委員会・MBS (C)2009 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.
■ 「ファイナルファンタジーXIII」
発売日:12月17日発売予定 価格:9,240円 対応機種:プレイステーション 3 ジャンル:RPG |
■ 「ライトニング編」と「スノウ編」でシリーズ最新作を堪能
スクウェア・エニックスブースの中でも、一際大勢の観客が集まっている「ファイナルファンタジーXIII」の試遊コーナー。試遊台は約50台ほど用意されており、プレイ時間の約20分ごとに観客を総入れ替えする体制だ。列に並んでいるあいだ、係員から本作の操作方法やシステムが書かれたチュートリアルシートが手渡される。今作では「オプティマシステム」と「ドライビングモード」と呼ばれる、「FF」シリーズでは初のシステムが搭載されているので、スムーズにプレイするためにも待ち時間にしっかりと予習しておくことをオススメする。なお、体験版には2つのモードが用意されており、「ライトニング編」ではライトニングとホープの2人パーティ、「スノウ編」ではスノウ、サッズ、ヴァニラの3人パーティで進行する。では、体験版をプレイして得られたこれら2種類の新システムと、バトルの基本システムの情報を併せて紹介していこう。
多くのユーザーが期待しているタイトルなだけに、体験ブースの行列は避けられない。小規模だが、SCEJブースにも試遊台が設置されているので、混雑状況を見比べて空いているほうに並ぼう | 本作に併せて発表された「ファイナルファンタジーXIII エリクサー」。発売日はまだ未定だが、「FFXIII」をプレイしている頃にはきっと……!? |
■ ATBゲージを消費して戦うリアルタイムバトル
フィールド移動時、プレーヤーが操作できるのはライトニング、もしくはスノウで、ほかのキャラクターは彼らの後方からついて来る。また、フィールド画面の左下にはキャラクター同士の会話がチャット形式で流れるようになっており、次に進むべき道筋などが確認できた。今作のバトルは「FF」シリーズでは初のシンボルエンカウント方式で、操作キャラクターがフィールドを徘徊する敵と接触すると、シームレスにリアルタイムバトルへ突入。ここでもプレーヤーが操作するのはライトニングかスノウで、それ以外のキャラクターはロール(ジョブのようなもの)の戦術に沿って自動的に行動する。
バトル中は時間経過とともにATB(アクティブタイムバトル)ゲージが上昇し、それを消費することで各種コマンドや様々なアビリティが使えるようになる。ATBゲージの消費量はアビリティによって異なり、強力なアビリティほど消費量も大きいようだ。アビリティはコマンドメニューの「コマンド」から任意に選択できるほか、「こうげき」で現在のATBゲージ消費範囲内のアビリティが自動的に選ばれるので、頭を悩ますことなく誰でもスピーディなバトルが楽しめる。
■ オプティマシステムで戦術の幅が無限に広がる
「オプティマ」とはパーティメンバーの戦術を決めるもので、それに伴い各キャラクターのロールが決定される。ロールによって使用できるアビリティが異なり、例えばライトニング編にあるオプティマ「アサルト&サポート」を選択すると、ライトニングは「アタッカー」として攻撃重視のアビリティ、ホープは「エンチャンター」としてパーティを支援するアビリティが使えるようになる。また、オプティマ「デュアルフォース」に設定した場合は、両者のロールが追撃役の「ブラスター」になり、敵を集中攻撃してチェーンを稼ぎやすくなるなど、オプティマの種類によって各キャラクターの役割と戦術が異なる。オプティマの変更はバトル中にL1ボタンを押すだけなので、多彩な戦術を快適に楽しめるのが大きな魅力。
また、メニュー画面でキャラクターに就かせるロールを任意に設定することも可能。それに伴い新たなオプティマが見つかることもある。ロールをどのように入手するのかは不明だが、種類が多くなるほど戦術の幅が広がるのは間違いない。ロールの収集とキャラクターのカスタマイズ、そして新たなオプティマの発見など、やり込み要素も充分期待できる新システムだ。
■ 乗り物に変形した召喚獣に乗って戦うドライビングモード
「ドライビングモード」は「FF」シリーズでは欠かせない存在、召喚獣と戦うための新システム。ATBゲージと同様にバトル中に上昇する「TPゲージ」が一定値まで溜まると、ライトニング編では「オーディン」、スノウ編では「シヴァ」が召喚できる。召喚獣を呼び出すと、操作キャラクター以外のメンバーは一時的にバトルから外れ、代わりに召喚獣がバトルに参加して自動的に戦ってくれる。その際、召喚獣との連携攻撃でチェーンがつながると「ドライブゲージ」が上昇し、□ボタンを押せば召喚獣が乗り物に変形する「ドライビングモード」が発動。TPゲージの量が多いほどドライビングモードの維持時間が長く、左スティックと○ボタン、×ボタン、△ボタンでコマンドを入力することにより、維持時間を消費してコマンドに応じた独自の技が使える。
なお、△ボタンの技はオーディンなら「斬鉄剣」、シヴァなら「ダイヤモンドダスト」と、過去作品に登場した召喚獣でおなじみの技が使用可能。ただし、この技は維持時間をすべて消費するので、ある程度ほかの技で攻撃してから発動するのが効果的なようだ。
「FF」シリーズは作品が変わるごとに感動的なストーリー、そして斬新なシステムで多くのプレーヤーを驚かせてきたが、この「FFXIII」も例外ではない。画面に表示される情報量の多さ、オプティマを使ったバトルシステムに最初は戸惑ったりもしたが、少しプレイすればオプティマを変えて狙い通りの戦いができたときの快感が味わえたし、何よりスピード感と臨場感があるバトルシーンに酔いしれた。
とくにドライビングモードの演出が秀逸で、すでにご存知の方もいるかもしれないが、オーディンは白馬(スレイプニル?)、シヴァは「シヴァ スティリア」と「シヴァ ニクス」の2体が合体してバイクになるシーンは、たとえ情報を知っていたとしても目を奪われるはず。なお、試遊後に観賞する本作のトレーラーでは、サッズが呼び出せる新たな召喚獣の姿が。炎に包まれたその召喚獣は、ドライビングモードで近未来的な車に変形する。グラフィックス、システムともに格段に進化した本作。今回もシリーズファンの期待に応えてくれるだろう。
(C)2009 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. CHARACTER DESIGN:TETSUYA NOMURA
■ 「スターオーシャン4 -THE LAST HOPE- INTERNATIONAL」
発売日:2010年2月4日発売予定 価格:8,190円 対応機種:プレイステーション 3 ジャンル:RPG |
■ INTERNATIONALになっての変更点をチェック
本作は今年の2月19日にXbox 360で発売された同作のPS3版パッケージとなっている。Xbox 360版とのおもな違いとしてはINTERNATIONALのタイトルどおりに字幕、メニュー、ボイスなどを英語版と切り替えることができるようになった点と、ユーザーからの要望の多かったターゲット変更機能の追加があげられる。
試遊台では本編のメリクル加入周辺のシナリオを遊ぶことができた。操作形態はXbox 360版と大きな変化はないが、コントローラーの仕様の違いから、キャラクターを切り替えるボタンがRBボタンからR1トリガーへと変わっているため、慣れるまで少しとまどった。なお今回追加されたターゲット変更機能もスタートボタンを押すたびにターゲットが次々に入れ替わるという、比較的オーソドックスな仕様となっており、すぐに馴染むことができた。注意するべきポイントとしては方向キーなどを組み合わせてターゲットを変更するわけではないので、敵の数が多いと目的の敵にターゲットするまでに時間がかかってしまう恐れがある部分だろうか。
今回試遊した感じではXbox 360版との違いはそれほどないように思えたが、英語対応やターゲット変更機能など堅実に上方修正されたバージョンとなっているので、PS3版を待ち焦がれていたり、まだ遊んだことのないプレーヤーにはもってこいの作品となっている。
(C)2009,2010 SQUARE ENIX CO.,LTD. All Rights Reserved. Developed by tri-Ace Inc.
■ 「キングダムハーツ バース バイ スリープ」
発売日:2010年1月発売予定 価格:未定 対応機種:PSP ジャンル:RPG |
■ 最新にして原点を描く、『キングダム ハーツ』シリーズ待望の最新作
最新作にして、「キングダム ハーツ」シリーズの1作目であるソラの物語へ繋がる最古の物語が語られる本作。
試遊台では新たな3人の主人公であるテラ、ヴェントゥス、アクアの中から1人を選んでのプレイが可能だった。メインであるストーリーモードでは、それぞれテラは眠れる森の美女、ヴェントゥスはシンデレラ、アクアは白雪姫のステージを体験できた。筆者は今回、青年キャラであるテラでプレイを行なった。導入部以外にはストーリーの核心に触れるような部分はなく、単純に操作感覚を掴むための仕様となっていた。道中の雑魚敵との戦闘のあと、待ち受けるボス敵を倒して体験版は終了となった。特筆すべきは「シュートロック」と呼ばれるロックオン攻撃で、通常攻撃のコンボで「フォーカスゲージ」を溜め、LボタンとRボタンを同時押しすることによって現れるロックオンサイトを移動させて敵をロックオンし発動させる。キャラクターによって同時発射数が異なるが、雑魚敵殲滅には非常に有効であり、最大ロック後には追加攻撃のオマケもあるためボス戦においても有効な攻撃だった。
また、会場には最大3人で行えるマルチプレイ専用台も設置されている。こちらは「アリーナモード」と呼ばれ、好きなキャラを使用して協力して敵を倒していく闘技場のような仕様になっていた。全3ラウンドの雑魚戦のあとに出現するボス敵を倒してゲームクリアとなる。ゲーム開始前にはプレーヤーが集まるロビーが用意されていたり、回復魔法などが仲間も対象としたものとなっており、より協力プレイを意識した作りとなっていた。
そのほかにも、会場内にはプレイ後に観賞できるミニシアターもあり、映像内には公式サイトのムービーをよりもさらにストーリー部分を掘り下げた内容の映像のほか、ディズニーキャラクターや敵キャラクターも織り交ぜて行なうすごろくのようなミニゲームの映像も映っていた。試遊台をプレイ後には必ず観賞できるようになっているので、会場に来た際には是非足を運んでほしい。
会場内の様子。試遊台への入り口はストーリーモード、アリーナモードどちらを遊ぶかで別れている。10分間のプレイ後、どちらをプレイしてもミニシアターへ入場可能だ |
(C)Disney. Developed by SQUARE ENIX
■ 「CALL OF DUTY MODERN WARFARE2」
発売日:今冬発売予定 価格:未定 対応機種:Xbox 360/プレイステーション 3/Windows ジャンル:FPS(ファーストパーソン・シューティング) |
■ モンスタータイトルの続編をローカライズ
雪山をイメージした背景とスノーモービルが目を引く「コール オブ デューティー モダン・ウォーフェア2」ブース。世界で1,400万本以上のセールスを記録した超大作の続編とあって期待も大きいが、今回は開発者2名による本作の解説映像とトレーラーの公開のみとなった。解説では、本作は「CALL OF DUTY」シリーズ初の、前作と直結するストーリーとなること、各国の精鋭を集めた特殊部隊が主人公となることなどが、開発者自らの口から語られた。
また、システムに関しても、本作から新たに追加された協力モード「特殊作戦」を始めとした、追加要素の解説が行なわれたが、残念ながら初公開となるような情報は開示されなかった。しかし、ローカライズに関しては「自分達が昔から遊んでいるゲームを製作している会社がローカライズをするのは喜ばしい」とコメントがされており、好意的であることが確認できた。
トレイラーは既に海外で公開されたデビュートレイラーに字幕がつけられただけのものだったが、映像が流れると同時に、ブースではスモークや人口雪、ライトの点灯による派手な演出が行なわれ、本作のローカライズに対する意気込みをうかがい知ることができた。
展示されていたスノーモービル。会場では雪山を失踪しながら交戦するゲーム映像も流されていた |
(C)2009 Activision Publishing, Inc. Activision and Modern Warfare are registered
trademarks of Activision Publishing, Inc. All rights reserved.
All other trademarks and trade names are the properties of their respective owners.
■ 「バットマン アーカム・アサイラム」
発売日:未定 価格:未定 対応機種:Xbox 360/プレイステーション 3 ジャンル:アクション・アドベンチャー |
■ ギネス記録も受賞したヒーローアクション
「世界で最も高い評価を受けたヒーローゲーム」としてギネス記録も受賞した「バットマン アーカム・アサイラム」。残念ながら会場では、公式サイトで既に公開されているトレイラーを流すのみとなった。映像で確認できるスニークアクションやダイナミックなアングルの戦闘シーン、数々のガジェットを駆使した探索要素は、原作ファンでなくとも十分に楽しめそうな内容に仕上がっていた。映像後半では敵と思われる、凶悪な容姿をした巨人やきわどい衣装の女性キャラクターも確認でき、バットマンがどのように対峙するのか期待が高まる内容となっていた。
BATMAN: ARKHAM ASYLUM Software (C) 2009 Eidos Interactive Ltd. Developed by Rocksteady Studios Ltd. Co-published by Eidos, Inc. and Warner Bros. Interactive Entertainment, a division of Warner Bros. Home Entertainment Inc. Rocksteady and the Rocksteady logo are trademarks of Rocksteady Studios Ltd. Eidos and the Eidos logo are trademarks of Eidos Interactive Ltd. All other trademarks and copyrights are the property of their respective owners. All rights reserved.
BATMAN and all characters, their distinctive likenesses, and related elements are trademarks of DC Comics (C) 2009. All Rights Reserved.
WBIE LOGO, WB SHIELD: & (C) Warner Bros. Entertainment Inc. (s09)
□東京ゲームショウ2009のホームページ
http://tgs.cesa.or.jp/
□「メーカー名」のホームページ
http://www.square-enix.com/jp/
(2009年 9月 24日)