ユービーアイソフトが7月23日に発売した「コール・オブ・ファレス 血の絆」は“西部劇”をテーマにしたFPSだ。西部劇はアメリカの開拓時代を舞台にした物語で、拳銃を片手に活躍するヒーローが描かれた映画ジャンルだ。戦後すぐにこの時代をテーマにした映画がアメリカで山のように作られ、世界中の人を人を魅了した。しかし時代と共に流行は移り、現在はほとんど作られなくなってしまった。このためゲームでも西部劇をテーマにした作品は少ない。
馬で荒野を疾走し、敵をライフルで狙撃し、2丁拳銃で蜂の巣にする。危険なにおいのする女、先住民、駅馬車、投げ縄、ダイナマイト……そして早撃ちの決闘。「コール・オブ・ファレス」は西部劇のあらゆるエッセンスを詰め込んだ爽快なFPSに仕上がっている。さらに単純な勧善懲悪ではなく深みのあるストーリーが展開する。
2008年2月には前作にあたる「コール・オブ・ファレス」が発売されている。筆者は前作は未プレイだが、特に支障は感じなかった。ただ本作は前作よりも前の時代を描くという位置づけのため、前作をプレイしているとさらに楽しめるようだ。本作は日本語吹き替え版であり、ベテラン声優達による演技が楽しめる。濃厚なストーリーテリングと、爽快なゲーム性で西部劇を描いたユニークな作品である。他のゲームにはない、独特の魅力を是非味わって欲しい。
■ 南軍の兵士から賞金首への転落。修羅の道を進む3兄弟が狙うアステカの秘宝
西部を生き抜くマッコール兄弟。チャプター開始時に2人のうちどちらかを選ぶ。もう1人は相棒としてプレーヤーをフォローする。頼りになる味方である |
末っ子のウィリアム。2人への愛情から神の名のもと2人の行動を止めようとするが、実際には何もできないことに苦悩する |
追いつめられたとき、馬車で店の中に押し入る! リアリティはないかもしれないが派手で爽快感のある演出だ |
「コール・オブ・ファレス 血の絆」は“マッコール兄弟”を描く物語だ。長兄のレイ・マッコールは2丁拳銃を使う屈強なガンファイターで、ガトリングガンを持ち運べるタフな男だ。次兄のトーマス・マッコールは早撃ちとライフルの狙撃が得意だ。投げ縄で高いところによじ登ったり、ナイフ投げで敵を倒すこともできる身軽な色男だ。プレーヤーはこの2人のキャラクターになって銃を手にチャプターを進んでいくことになる。
物語の語り手になるのが末っ子のウィリアム・マッコールだ。屈強で銃の得意な兄たちとは違い、神学校に通っていたひ弱なお坊ちゃんである。2人の兄と共に逃亡生活を送ることになるが、暴力で世を渡っていこうとする兄たちを宗教で救えると信じている。彼の願いが兄たちの心を開く日は来るのだろうか……?。
本作のストーリーはアメリカを分断して戦われた「南北戦争」からはじまる。マッコール兄弟は母と共に南部で農場を経営していた。戦争となり、レイとトーマスは南軍の兵士として参加する。ジョージア州のアトランタ近くの防衛戦で戦っていた2人は川を渡り進軍してくる北軍を必死に食い止める。しかし援軍を約束したバーンズビー大佐は反対に軍を撤退させてしまう。レイとトーマスは戦場近くにある我が家を守るため軍を脱走する。
農場地帯は今や北軍に蹂躙されていた。怒りと共に北軍兵士を撃ち倒し家に向かうが、レイ達は母が既に殺されている事を知る。兄弟は生き残っていたウィリアムを連れ家を後にする。農場の再建を夢見ながら西部を放浪するマッコール兄弟。脱走兵として追われる身にもかかわらず、アーカンソーで保安官の娘と関係を持ってしまったことが原因で、保安官と決闘するはめになってしまう。保安官を殺した罪でお尋ね者になり、マッコール兄弟はそのまま流れ流れてメキシコの地へ。そこにはアステカの財宝が隠されているという伝説があった……。
兄弟は北軍の兵士からお尋ね者に。その転落ぶりは、いかにもという描かれ方をされている。特にアーカンソーでの決闘は非常に芸が細かくて楽しくなってしまった。ウィリアムが酒場に戻ってくるとトーマスとレイがつかみ合いのケンカをしている。レイが目をつけた女にトーマスが手を出したというのだ。その女は保安官の娘だという。頭を抱えるウィリアム。酒場の外からはドラ声が聞こえる。酔っぱらって気を大きくした保安官が、娘をキズ物にされたと言って怒り狂っているのだ。
保安官はバッジを投げ捨て叫ぶ。「俺はもう保安官じゃない、俺の娘に手を出した奴は、地獄で悪魔と踊ってこい!」。ウィリアムは止めてくれと叫ぶが、もう止められない。決闘シーンでは時を知らせる鐘が銃を抜く合図となる。この緊張感がたまらない。保安官を倒した後は、街中の人間が犯人を捕まえ賞金を得ようと襲いかかってくる。兄弟達は駅馬車を奪い、街の中を逃げ回る。追いつめられたとき、店に馬車を突っ込ませぶち抜いて走り去る。マッコール兄弟がいかに荒んだ生活をしているかを端的に描いたストーリーといえる。
もちろんこのテンションはこの後も続く。男をまどわすかのような美女マリサ、彼女の愛人であり宝を得ようと動いている怪しい男ファレス、白人と先住民族の混血であり酋長の息子のシーイングファーザー……他にも一癖も二癖もありそうな人物がぞくぞくと出てくる。バーンズビー大佐は戦争に敗れた後も南軍復活をもくろみストーリーに絡んでくる。鍵を握るのはアステカの宝だ。伝説では宝は呪われており、狙う者には死をもたらすという。伝説や先住民の言い伝えがストーリーに深く関わってくるところも面白い。
「コール・オブ・ファレス 血の絆」はヒーローが大活躍して正義を語る勧善懲悪の物語ではない。時代の流れに飲み込まれ無法者となる3人の兄弟の転落の物語だ。神の名のもと良心と正義を語るウィリアムは何の力も持たないまま兄に従うしかなく、無力な存在だ。長兄のレイは西部劇の悪役そのままの粗野で直情的な男だ。ウィリアムが「殺人者でも悔い改めれば天国に行ける」と説得している目の前で、無慈悲に殺人を犯し、「俺でも悔い改めれば天国へか、いいことを聞いた」と言ってのける。マリサにも好色な目を隠すことなく向け、ダミ声で悪態をつきまくる。
レイはプレーヤーキャラクターとしてはちょっと感情移入しづらいが、ゲームを進めていくことで彼の根底には兄弟への強い愛情がちゃんと感じられる。特に末っ子のウィリアムには甘い。何かというと兄を責める足手まといの弟だが、レイが彼にかける声には弟を心配する優しい響きがある。トーマスのスマートな色男っぷりも楽しい。声優の演技のうまさは、日本語吹き替え版ならではのセールスポイントだ。
「コール・オブ・ファレス 血の絆」は西部劇という独特のロマンを持ったテーマをきちんと再現したオススメの作品である。アメリカの歴史背景や、当時の風俗、オマージュとなっている映画作品など調べるほどにスタッフの“愛”が感じられそうである。スタッフが西部劇が好きで、そこから自分たちのドラマを作り出すのに力を傾けているのを確かに感じられる。多くの人にこのロマンを感じて欲しい。
左から、レイとトーマスが虜になる美女マリサ。南軍の指揮官バーンズビー大佐、白人の母から生まれた青い目のアパッチ、シーイングファーザー | ||
家族を救うための軍の脱走だったが、逃亡生活はあっという間に兄弟を堕落させてしまう。色恋沙汰で保安官と打ち合うはめに |
■ 2丁拳銃での接近戦の長兄、ライフルを使った狙撃とロープアクションの次兄、2人となって戦え!
2丁拳銃で撃ちまくるレイ。接近戦に強いパワーファイターだ |
ライフルの狙撃が得意なトーマス。チャプター中兄の行動にツッコミを入れるセリフも楽しい |
「コール・オブ・ファレス 血の絆」ではプレーヤーはレイかトーマスを使うことになる。キャラクターの選択でストーリーが変わることはないがチャプターによってはそれぞれ別々のルートを進む場合がある。選ばなかったキャラクターは味方としてプレーヤーを援護してくれる。かなり強力な頼りになる相棒だ。
レイは2丁拳銃を使いこなすパワーファイターだ。2丁拳銃の場合は照準がある程度自動で補正してくれるため敵に攻撃を当てやすい。またダイナマイトを使うことができ、まとめて敵を吹っ飛ばせる。ガトリングガンを持つことも可能だ。積極的に前に出て敵を撃つ戦い方が得意だ。正し拳銃は6発しか弾が込められずリロードも時間がかかるため、撃ちまくりながら前に出すぎてしまうと、ピンチになる場合もある。
トーマスは狙撃が得意だ。特にライフルの扱いに秀でていて、遠距離での戦いで力を発揮する。弓やナイフといった武器を使いこなすこともできる。シングルプレイでもレイが前に出て敵を釘付けにしているところを撃ち抜くという戦い方ができるのが面白い。また身軽で投げ縄を使って建物をよじ登ったりもできる。段差のある場所でレイを引っ張り上げるのはトーマスの役目だ。
敵を倒すことで集中力が高まっていく。集中力ゲージが一杯になると静止した時間で一方的に敵を攻撃できる“ファーストドロー”が使える。レイとトーマスでは性能が異なっている。レイはマシンガンのように敵に何発も銃弾を浴びせる事ができ、トーマスは右トリガーを引きながら右スティックをはじいて敵を撃ち抜くことができる。ゲージはストックできるタイプでなく、一定時間たつと減ってしまう。いかに多くの敵を射程距離におさめて発動できるかが攻略の鍵となる。
また場面によって兄弟が協力する「協力ファストドロー」というシステムもある。ドアを蹴破り部屋の中に突入し、瞬間的に部屋の中銃の敵を撃ち倒すという活躍を再現するシステムで、ゲージが続く限り銃を撃ちまくれる。始まる前に兄弟が扉の左右でタイミングを合わせる演出が楽しい。このほか、設置されているガトリングガンや大砲なども使うことができる。
様々なシステムを盛り込んだ本作だが、最初のころは現代兵器を使うFPSと比べ、随所で感覚的な部分が異なるため手間取ってしまった。たとえば、リボルバーである拳銃は装弾数が6発なため、使っているときはあっという間に弾切れを起こす上に再装填に結構な時間がかかる。また、直接攻撃の要素がないため、リロード中は何もできず至近距離で攻撃を受け続けるということもあった。また、本作は距離で視界がぼやけるという視覚効果がかなり強めである上に、ダメージを受けたときにも目がかすんでしまうなど、全体的に敵が見えにくくなる場面が多い。狙撃兵を撃つシーンは特に敵が見つけにくく、敵を捉えたことで色が変わる照準のみで撃つということもあった。
とはいえ、ゲームに慣れてくると本作の独特のリズム、西部劇の主人公ならではの戦いがどんどん楽しくなってくる。トーマスのライフルによる狙撃は爽快だし、レイの2丁拳銃による強引な戦い方も楽しい。ダメージを顧みず左右のトリガーを引きまくって敵を倒すプレイは粗野なレイの性格をうまく現わしていると思った。ライフルやリボルバーなどこの時代ならではの武器の感触がある。居並ぶ敵をバタバタ撃ち倒していくのはリアルではないかもしれないが、西部劇だからこそ生まれる爽快感をきちんと再現していると感じた。
■ 南北戦争の敗北から無法の地メキシコへ展開するストーリー。溢れるほど詰め込まれた西部劇のエッセンス
緊張感たっぷりな決闘シーン。西部劇で最も盛り上がる場面といえる |
高い足場に上るトーマスを援護するレイ。トーマスでプレイする場合は実際にローブを操ることに |
「コール・オブ・ファレス 血の絆」は西部劇ならではの演出が溢れんばかりに盛り込まれたディテールに楽しさのある作品である。特に「決闘シーン」は楽しい。操作は左右のスティックのみで、左スティックでキャラクターを動かし、右スティックで銃に手を伸ばすのだが、相手を正面に捕らえるための動き、銃にどこまで手を伸ばしておくかというアナログスティックならではの微妙な操作感をうまくゲーム性に取り入れている。
決闘の開始は鐘が鳴った瞬間だ。正直、決闘シーンは難易度が高いのだが、必ず事前にセーブされるので何度でも挑戦できる。何度も負けながら次こそは! と挑戦するのも本作ならではの楽しみ方と言える。緊張感溢れる演出と勝ったときの爽快感がたまらない。決闘シーンは西部劇の華である。ボスが必ず決闘を挑んで来るという“お約束”もまた楽しい。
本作は、南北戦争、西部での戦い、そしてメキシコと場所を変えながら進んでいく。それぞれの場所ならではの演出が凝っており、時代背景もきちんと感じられる作品となっている。映画や実際の資料から作られたステージは歴史物のテーマパークのように、当時の人々の生活の雰囲気が垣間見える。
各チャプターにフォーカスしていきたい。チャプター1と2は南北戦争が背景となっている。押し寄せてくる北軍を川で防ぐという展開の中、過酷な防衛戦を戦っていくことになる。塹壕での至近距離の戦いや、大砲を操って北軍の渡河を止めるといった戦争ならではの場面が展開する。西部劇というと正義のカウボーイや保安官が荒くれを撃ち倒すという場面が浮かぶが、実は南北戦争をテーマにした映画も多い。また、この戦争が主人公のトラウマになったり、流れ者になる原因になるストーリーも多いのだ。
チャプター2は南部の農園生活が垣間見えるが、ゲーム内では北軍に蹂躙されているのが無惨だ。ここではトウモロコシ畑に隠れて敵をナイフで切るという他のチャプターにはないユニークな戦いを体験できる。敵は畑に火をつけて兄弟を追いつめる。炎に追われる兄弟をガトリングの餌食にしようという作戦だ。ここで兄弟はレイが敵を引き付けている間に、トーマスがライフルで撃ち抜くという連携を見せる。チャプター2のラストには増援を送り込もうとする北軍の蒸気船をたった2人で沈めるという派手なクライマックスが待っている。
相手を正面に捉えるために移動しかねがなる瞬間を待つ。鐘が鳴る前に銃を抜こうとするとスキが生まれるなど、タイミングが難しい | ||
南北戦争時、レイは軍曹として参加している。劣勢の中、弟が守る橋へ向かうため上官を説得するが…… | ||
撤退する軍から脱走し家を守るために道を急ぐ。しかし時既に遅く、我が家は北軍に占領されていた |
チャプター6と8は広大なフィールドを自由に動くことができる。馬の振動が心地よく、旅をしている気分に浸れる |
チャプター3は街からの脱出。「馬車での戦い」がたっぷり楽しめる。高速で走る馬車に乗りながら、待ちかまえる敵を倒したり、追いすがる敵を撃退するというシチュエーションは西部劇では定番といえる。走る馬車の上から敵に狙いをつけるのは難しいが、独特の感触がある。馬車の中の場合は視界が限られ独特の閉塞感が緊張をもたらすいいスパイスになってくれる。
チャプター6と8は他のチャプターと違いフリーミッション制になっている。スタート地点にある店でミッションを受け、フィールドに設置された特定のポイントまで行くことで様々なミッションがスタートする。ミッションをどの順番でこなしていってもいいし、ストーリーを優先するならばプレイせずに進めてもいい。また、ミッションを受けずにフィールドを馬で走り回るというのも他のチャプターでは楽しめないギミックだ。
この2つのチャプターではフィールド上で旅人がならず者に襲われていていたり、突然先住民の襲撃を受けたりとランダムイベントが発生するのも面白い。ピンチに突然現われたヒーローになりきれるのだ。チャプター8のミッションでは農場立ち退きを迫るならず者達から農場主を守るというものがある。さらにさらわれた農場主の娘を救いにプレーヤーはたった1人で敵のアジトに殴り込みをかけるのだ。本編のストーリーとはひと味違う、西部劇の善玉気分に浸れるミッションである。
この他にも、坑道での戦いや、目もくらむような高さの崖に渡された細い足場を進んでいったり、教会の中に立てこもり、襲撃してくる敵を迎え撃ったり、先住民族の襲撃に怯えながら荷馬車を進めるなど、西部劇に詳しい人にはたまらない“お約束”が溢れんばかりに仕込まれている。こういったジャンル初挑戦というプレーヤーも、現代戦やファンタジーとは少し毛色の違う独特の世界観、雰囲気に魅了されるだろう。溢れんばかりに込められたスタッフの“愛とこだわり”を感じて欲しい。
チャプター3では駅馬車を奪い街から逃げ出す。スピード感のある戦いが展開する | ||
チャプター8のフィールド。武器を売っている街を拠点にいくつかのミッションを受けられる。ならず者や先住民に襲われる人を救うことも | ||
ならず者に土地を奪われそうな農場主に力を貸す。ヒーロー気分を体験できる | ||
教会での戦いや、先住民の村を進むなど様々なシチュエーションが用意されている。様々な西部劇からエッセンスを取り入れているのがわかる |
■ プレーヤーキャラクターをアップグレードできる最大12人参加可能なオンライン対戦
オンラインモード。ランクマッチの結果によりプレーヤーキャラクターをアップグレードできる |
本作は最大12人のオンライン対戦を楽しむことができる。オンラインでランキングが記録されるランクマッチと気軽にプレイできるクイックマッチがある。ランクマッチでは成績を上げていくことで使用キャラクターを増やしたり、武器をアップグレードできる。マッチタイプはアウトローとローメンが戦うチーム戦や、デスマッチ、1人が賞金首になるなど様々なルールが用意されている。なお、兄弟を2人でプレイするCO-OP(協力プレイ)モードは残念ながら搭載されていない。
今回はXbox Liveを利用してマルチプレイに挑戦してみた。挑戦したのはランクマッチのデスマッチで行なわれる「対決」ルール。初めて対戦したため戦いを把握できず倒されまくってしまった。デスマッチの場合は隠れて狙撃するキャンパーがかなり有利な印象だ。オンラインでも西部劇ならではの戦いの感触が楽しかったが、無言で走り敵を撃つという展開は少し地味だ。マイクを使って気分を盛り上げるよりも、例えばこの時代ならではの挑発メッセージを発信できたりすれば、エキサイトできるかもと感じた。
「コール・オブ・ファレス 血の絆」は西部劇という独特のテーマを正面から扱い、西部劇の主人公になったような気分をたっぷり体験できる“貴重”なゲームである。他のゲームでは見られないこだわりと、かつてあった時代への憧れがこめられている。その憧れは実際にあった史実への気持ちと、時には荒唐無稽にもなる西部劇映画のものでもある。リアルとフィクションを混ぜ合わせた幻想の過去が目の前に広がり、その中を「腕利きのガンマン」として活躍できる楽しさを体験して欲しい。
運命に翻弄されていくマッコール兄弟の生き様という骨太のストーリーにも注目して欲しい。特に2人の兄に翻弄されるウィリアムが興味深い。メキシコのギャング、先住民族、そして終戦を認めず軍を率い略奪行為を続ける南軍残党までがアステカの宝を狙っている。その欲望渦巻く世界で、ウィリアムはとことん無力な傍観者として描かれる。過酷な世界を描く西部劇では彼のような敬虔な信者は大きな試練に立たされ、観客に問いかけてくることが多い。ウィリアムはこの試練の中でどんな役割を果たすのだろうか。
オンラインではマップに慣れていないため撃たれまくってしまった。バトルロイヤルルールだったため、ライフルを手に隠れてチャンスをうかがうキャンププレイをするプレーヤーが有利だった | ||
ステージに隠されているシークレットを取ることで様々なコンテンツがアンロックされる当時の貴重な写真や、ステージ間のミニドラマを見ることができる |
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(2009年 7月 30日)