★Wiiゲームファーストインプレッション★

いよいよ8月1日より狩猟解禁!
新施設多数の「モガの村」や自由に楽しめる「モガの森」など、最新作の魅力をたっぷり体験!

「モンスターハンター3(トライ)」

  • ジャンル:ハンティングアクション
  • 発売元:株式会社カプコン
  • 価格:7,340円
  • プラットフォーム:Wii
  • 発売日:8月1日 発売予定
  • プレイ人数:1人~2人(オンライン時4人)
  • CEROレーティング:C(15歳以上対象)

 8月1日についに発売されるハンティングアクションシリーズの最新作「モンスターハンター3(トライ)」。今や説明不要の人気作となった「モンスターハンター」シリーズ最新作で、フィールド、武具、モンスターなど、あらゆる要素が新しくなっている。

 そんな「モンスターハンター3(トライ)」を発売前に先行体験できる機会に恵まれたので、その様子をファーストインプレッションとしてお伝えしていきたいと思う。プレイしたのはシングルモードで、ハンターの拠点となる「モガの村」やそこにある新たな施設、さらに大自然を自由に散策できる「モガの森」、そして非常に便利な「ハンターノート」など、多数の新要素や新機能に触れることができた。

 このファーストインプレッションが8月1日から始まる狩猟生活へのテンションを高め、ハンター生活をスムーズに始めるための役に立ってくれれば幸いだ。


■ シングルモードの拠点となる「モガの村」は、自然の恵みを資源として活かす水上の村

シングルモードの拠点「モガの村」。個性的な村人たちと助け合って狩猟生活を送ることになる

 プレイを開始してまず訪れたのは、シングルモードでのハンターの拠点になる「モガの村」だ。モガの村は、大部分が水上に作られていて、住居の多くも屋根のないオープンな作りになっている。水や空など鮮やかな青系統の色合いが多く、照りつける太陽の日差しにオープンな雰囲気の住居と、まるで南国のリゾートのようだ。

 モガの村には昼夜の変化がある。モガの森の探索もしくはクエストのプレイにより昼から夜、夜から昼へ変わる。今回のプレイでは昼夜両方の姿を見ることができた。夜になると雰囲気がガラッと変わり、淡い明かりがところどころを照らしていて星空が明るく見える。夜景に浮かぶ月も大きくて美しく、太古の幻想的な雰囲気に満ちている。プレイする際には、ぜひそうした雰囲気にも注目してもらいたいところだ。

・「モガの森」―― いつまでも自由に楽しんでいられる資源の宝庫。大型モンスターも出現!

左上の時間表示を見てもらうと分かるように、モガの森では時間制限がない。好きなだけ自由に遊んでいられる
モンスターを狩猟すると画面左下のようにどんなモンスターを狩猟したかや、どれぐらいの資源を獲得したかが表示される
採取も通常のクエストと同様に行なえる

 今回プレイして最も驚かされたのがこの「モガの森」。モガの森は、モガの村の周囲に広がる森林地帯で、出入りするのにクエストを受ける必要はなく、自由に探索を楽しめるフィールドとなっている。時間制限はなくいくらでも自由に行動可能、モンスターも生息しているので狩猟もできる。時には大型モンスターが登場することもあるようだが、モガの森では力尽きてもペナルティーは一切ない。

 モガの森でのプレイ感覚は、通常のクエストで訪れるフィールドと基本的に変わりはない。異なるのは、制限なく自由に活動できることと、モンスターを狩猟したときにモガの狩猟記録というモンスターの狩猟数や資源量といったポイントが表示されるところ。どれぐらいの資源を獲得しているかが常に把握できるようになっている。

 モガの森では、大きな目的の1つとして「資源」を手に入れるということがある。本作での資源とは村を活性化していく新たな要素で、森で採取したアイテムや狩猟したモンスターといった自然の恵みのことを指す。ハンターは手に入れた資源をアイテムや「特産品」と交換してもらったり、村でお金代わりに利用できる資源ポイントに精算してもらえる。そうした行為が村の活性化につながる。

 モガの森や村の資源を管理しているのは村長の息子だ。彼からはモガの森にどんなモンスターが訪れているかという情報を聞いたり、森での狩猟の報告や資源の精算をしてもらえる。村の活性化にとって重要な資源を通じて、ハンターと村を結ぶ役割を果たしているわけだ。

 モガの森は「何でもできる自由な場所が用意されていたらいいのになぁ」という要望が、そのまま形になったかのような場所だ。クエスト中にはなかなかできない自由な散策を心ゆくまで楽しむもよし、モンスターを観察するもよし、アイテムを採取するもよし。新しい武具を試す場所としても最適だろう。

 また、森で得られる資源という要素は、大自然と人々の暮らしが根付いていること、そしてそれらを結んでいるのが他ならぬハンターであることを分かりやすく実感させてくれる。資源という自然の恵みを活用して暮らしていることや資源によって村が潤っていくこと、大自然の1つとして暮らす命の流れのようなものが、今作ではより深みを持って身近に感じとれる。

村の桟橋を通ってモガの森に出発。森の高い場所からはモガの村が遠くに見える
モガの森を管理する村長の息子。モガの森に訪れている大型モンスターやフィールドの様子など、森の様々な情報を教えてくれる。また、モガの森から帰ってきたときに報告すると、狩りの成果を資源ポイントに精算したり、特産品を入手することができる

・「マイハウス」―― インテリアを飾れる!髪も変えられる!眺めも抜群のマイハウス

こちらがモガの村にあるハンターの住まい「マイハウス」だ。海を一望することができる抜群のロケーションになっている
マイハウスの入り口はクエストカウンターのすぐ近くにあってクエストの準備が非常に楽

 ハンターの家であるマイハウスは、画像をご覧頂くとわかるように外に雄大な海の景色が広がっている非常に開放的な空間。水や海を中心に見せているのが印象的で、色合い的にも非常に新鮮だ。

 また、アイテムの出し入れには非常に便利な機能が追加されていた。それは「剣士用ポーチ」と「ガンナー用ポーチ」で文字通り、剣士装備の時とガンナー装備の時とでポーチを使い分けることができる。装備に合わせて中身を総入れ替えするような手間がいらなくなったわけだ。

 この2種類のポーチは装備を変更すると自動的に切り替わるようになっており、手動で切り替えるような手間もかからず、装備とポーチが噛み合わないという失敗も起こらない。またポーチ以外にも髪型や髪の色が変更できたりと、コーディネイト面の機能も充実している。

 さらにマイハウスにはルームサービスのアイルーがいて、「インテリア」を設置してもらうことができる。インテリアは様々な種類が用意されているので、開放的で眺めも抜群のマイハウス内を自分好みに飾れる。各種インテリアの詳しい入手方法は不明だが、後述する交易などからも入手できるようだ。

ルームサービスのアイルーに話しかけてインテリアを設置。マイハウスを好みのインテリアで飾ることができる
ベッドで眠ってセーブしたり、アイテムBOXから装備やアイテムを取り出したりと基本的な機能ももちろん備わっている
髪型や髪の色など、外見を変更することもできる。武具に合わせて変更したりと、コーディネートも自由自在だ

・「狩猟船」―― 海の民と呼ばれる種族の船乗りたちが乗りこむ漁船

 「狩猟船」とは、漁からモンスターの狩猟まで対応するモガの村自慢の船のことだ。船団を従えているのは、村の漁港にいるパワフルなおばさんの女主人で、ハンターは仕事内容と向かう海域を指定して漁を依頼できる。海域によって必要な資源と時間が変わり、帰ってきたときには水揚げ品を受け取れる。水揚げ品は、村の資源にすることもできる。

「海の民」と呼ばれる種族の船乗りたちが乗る狩猟船。村の漁港で、仕事の内容と向かう海域を指定して漁の依頼をすることができる。航海日数が経って帰ってくると、水揚げされたアイテムをもらえる

・「交易船」―― 世界中の品々を取引してもらえる交易船

 「交易船」は、世界中の品々を取引する巨大な外洋船だ。東方風の衣装に身を包み常に愛用の太刀を背負っている船長が従える船で、モガの村の特産品を世界中の品々と取引してくれる。取引はいわば物々交換のような仕組みで、特産品と交易品の価値を示すゲージが釣り合うように欲しいものと交換に出すものを指定する。

 また、次回の出航依頼としてどの方面を周回してくるかなどを指定することができる。周回させる場所によって持ち帰ってくる品々が変化し、経由する場所の数によって航海の日数も変化するようだ。さらに、交易船が来ているときには村の雑貨屋の品物が半額になったりするという、嬉しい出来事もあるようだ。

東方風の衣装に身を包み「~ゼヨ!」が口癖の船長が率いる交易船。世界中の品々を持ち帰ってハンターと取引してくれる
こちらは交易品と特産品の取引の様子。特産値のゲージが交易値のゲージを上回るようにアイテムを選択すれば取引成立となる。また、右下の画像のように交易船が来ていると村の雑貨屋の品物が半額になることもあるようだ

・「農場」―― 資源を使ってアイテムを栽培。働くアイルーに名前も選んで付けられる

 モガの村には海に関連した施設だけでなく、植物などを育てる「農場」も用意されている。農場は、農場長と呼ばれる竜人族の老人やアイルーが切り盛りしており、ハンターの依頼を受けて栽培を行なっている。キノコ類などを栽培する施設もあるようだ。

 栽培の依頼では、草や種といった栽培可能なアイテムを選択する。資源を使って収穫の回数を増やしたり、肥料アイテムを加えることで収穫数を増やすこともできる。また農作業を頑張ってくれるアイルーに、名前を選んでつけてあげることも可能だ。

農場長とアイルーが野菜や穀物を育てている農場。資源を提供することで、アイテムを栽培してもらえる。また、働いているアイルーに名前を選んでつけることもできる

・「食事場」―― 素材の鮮度や調理法が増えて、バリエーションが大幅にアップ!

 クエストに出発する前に忘れずに立ち寄っておきたいのが「食事場」だ。食事をすることで一時的なステータスボーナスや特殊な食事スキルを得ることができる。シリーズ経験者にはもはやお馴染みの要素だが、今作では“炒める”、“煮込む”、“蒸かす”、“揚げる”という調理法を指定できる。

 また、食材にも“新鮮”という鮮度を表わす表示が追加された。同じ食材の組み合わせでも、どんな調理法にするかや素材が新鮮かどうかで、ステータスアップや食事スキルに影響が出るようだ。2種類の素材を選んで食事を作ってもらうところは従来通りだが、調理法と鮮度によって大幅にバリエーションが増えている。

クエストカウンターのすぐ横にある食事場。今作では調理素材の組み合わせだけでなく、素材が新鮮かどうかやどんな調理法で調理するかが新たに追加された。食事の代金はお金以外に資源でも支払える

・「武具屋・加工屋・雑貨屋」―― 武具生産に必要な素材や数をいつでも確認できる新機能が便利

素材を使って武具を強化したり生産できる加工屋
武具の生産には代金以外に複数の素材が必要
必要な素材に「!」マークが。これをWiiリモコンでポイントしてハンターノートに登録する

 本作には、完成品の武具を購入できる武具屋、素材を持ち込んで武具の強化や生産を行なえる加工屋、回復アイテムや採取の道具などを扱う雑貨屋ももちろん健在。武具やアイテムの売買は、基本的にはこれまでと同じように行なう。

 加工屋では、非常に便利な機能が追加されていた。例えば新しい武器を作る時に、加工屋では必要な素材やその素材がいくつ必要かが表示される。そこにWiiリモコンのポインターを合わせて素材を掴み、右下のハンターノートに持っていくと、ハンターノートに素材の情報が追加される。ハンターノートには、素材についての情報やどの武器を作るために必要な素材なのかに加え、所持数までも表示される。

 今まではクエスト中に素材を採取していても、「あの武器を作るには……。えーと、何がいくつ必要なんだっけ?」というように必要な素材と数を忘れてしまい、村に戻ってから素材が不足していて残念な気持ちになることがあった。だが今作では、作りたいものをハンターノートに登録しておけばいつでも確認できる。

 ハンターノートは、必要な素材を確認するのにとても便利な機能だと感じた。自分に必要な情報を自分の手でまとめるという満足感があり、ハンターノートが充実していく喜びも感じられる。今回プレイしてとても気に入った部分の1つだ。

 このポインターの機能は、武具屋以外でも活用できる。メニューが開いているときにZボタン(フリースタイル操作)を押すとポインターが出て、ヘルプガイドを参照できたりする。いろんなところでポインターを試してみると良さそうだ。

必要な素材をポインターで掴み、右下のノートに運ぶ。すると、ハンターノートのメモ帳に登録されるというわけだ。ハンターノートはいつでも確認できるので、どの素材がいくつ必要なのかを知りたいときに調べられる
左から順に、雑貨屋、武具屋、加工屋の画面。下も同じ順でそのお店のメニューの画面となっている。加工屋では、防具を生産する前にプレビュー画面で試着することもできる


■ クエストに挑戦!豊かに描かれるモンスターの生態やモンスターを登録できるモンスターリストなど見所満点

クエストカウンターの看板娘は元気いっぱいの少女。彼女からクエストを受注して出発だ
村の桟橋から目的の場所へと出発する
ハンターノートを開いてモンスターをポイント

 モガの村をたっぷり見て回ったあとは、いよいよクエストに挑戦だ。クエストカウンターにいる元気いっぱいの看板娘からクエストを受け出発する。今回は序盤のクエストの1つ「ドスジャギィの討伐」に挑んだ。クエストには依頼の目的以外にサブ依頼という項目がある。両方達成すると報酬が増えるのでサブ依頼も意識して達成していきたい。

 フィールドに到着してまず感じたのは世界の美しさだ。どこまでも広がる空に、豊かな自然。今作のフィールドの景色は起伏が細かく描写されているのが特徴的で、手つかずの大自然にたくさんのモンスターが息づいているという原始的な雰囲気が豊かに感じられる。大画面で満喫できるのも据え置き機ならではだ。

 フィールドには草食のモンスターの群れがゆったりと生活していた。モンスターの数も多く、動きも細かだ。そんな様子を観察していると、大型モンスターの群れが現われて草食モンスターに襲い掛かるという弱肉強食な展開を見ることができた。これぞ生態系の姿であり、自然の営みというものだ。

 そんなモンスターたちに、ハンターノートを開いてWiiリモコンのポインターを向けてみる。こうすることでハンターノートにモンスターの情報を登録することができ、モンスターの名前や種別、討伐した数や危険度、さらに細かな特徴などの情報が見られるようになる。狩猟する楽しさはもちろんとして、モンスターが住まう世界を堪能できるのも今作の魅力の1つとなっている。

ポイントしたモンスターを掴んだまま右下のノートへ持っていけば、モンスターリストへの登録が完了。どんなモンスターなのかをはじめ、討伐した数や危険度などがいつでも見られるようになる

 そんな事を考えながら走るハンターの後ろをちょこまかとついてくる姿がある。お面をかぶって生活する奇面族の子供「チャチャ」だ。チャチャはシングルモード(モガの村)で仲間として、ハンターと一緒に狩猟してくれる。今回のプレイではチャチャが一緒だったが、実際には最初から仲間にできるわけではないそうだ。割と早い段階で出会えるというので、どんな出会いになっているのかが楽しみだ。

 チャチャの行動はとてもユニークだ。「チャチャチャ!サイコーッチャ!」というような「チャ」をふんだんに使う独特の言葉を突然発したり、モンスターを見つけたら独特な声を出しながら突撃していったりと常にテンションが高い。チャチャは奇抜で独特の面白さを持つユニークな存在だと感じた。

 なおチャチャはお面によって能力や性格が変化するというので、そちらのバリエーションも楽しみだ。チャチャの詳細についてはこちらこちらの記事もご参照いただきたい。

ガサガサと地面を探るようにヌンチャクを振って地面を採取
こちらはピッケルを振るようにヌンチャクを動かして採掘しているところ。雰囲気たっぷりになりきって動くもよし、ひょいっと動かして手軽な操作として使うもよしだ

 フィールドをうろうろと見て回っていると採取できる場所を発見した。そこでWiiリモコンのAボタンを押せば採取できるのだが、フリースタイル操作では採取ポイントでヌンチャクを振るだけでもアイテムを入手できるのだ。

 筆者はこれがかなり気に入ってしまい、採取できる場所を探しては何度も何度も繰り返していた。自分の手で地面をさぐるような仕草をすればハンターもその通りに地面をガサガサと漁ってくれる。採掘ができる場所ならピッケルを振るような動きをしてみてもいい。もちろん、そんなに大げさな動きでなくてもヌンチャクを持った手をちょいと動かすだけでもいい。

 続いて洞窟に入ってみたが、光が差し込まず暗くて周囲が見えない。そこで、クエストの出発前にポーチに入れておいたたいまつを持ってみた。すると、周囲が明るく照らされると同時に、周りを飛んでいた虫が一斉に襲い掛かってきた。一体なにが起こったのか!? と思っていると、どうやらたいまつの灯りに反応して虫が集まってきたようだ。

 そんな習性までリアルに作られているのかと感心しつつ、たいまつを振って寄ってくる虫を追い払う。虫に当たるとWiiリモコンから振動が伝わってきて火の粉が舞う。効果の描写もとてもリアルだ。

 いろんなところを見て回っているうちに、討伐目的のドスジャギィを発見できた。逃げられてもいいようにペイントボールをまずぶつける。群れを率いる長というだけあって、周囲から次々とジャギィの群れが現われて長を守るようにハンターを狙ってくる。モンスターの動きに意志を感じられるようなところが格段に増えていてリアルに感じられる。

クエストの目的であるドスジャギィを発見。周囲のモンスターの反応や動きも細かで、狩猟の魅力が一段と増している

 狩猟では、モンスターの攻撃を避けつつ、隙をついてこちらの攻撃を仕掛けていく。時には適度に距離を取って回復したりと、攻撃と回避にメリハリをつけて立ち回ることが重要だ。ハンターのかたわらでは、チャチャも懸命に頑張ってくれている。たまに回復をしてくれることもあるなど、なんとも頼もしい存在だ。

 ほどなくしてドスジャギィは逃げ出していった。弱った体を休めるためだ。その後を追って洞穴のような場所に入っていく。すると、奥に眠っているドスジャギィを発見。周囲にはジャギィの群れが付き添っているが、それらを迂回してドスジャギィに近づいていく。眠っているところに思いっきり攻撃を浴びせるとドスジャギィはほどなくして倒れた。

 ちなみに今回のプレイでは武器を変えつつ何度かクエストに挑んだが、その中で大剣の溜め斬りに変化があるのを発見できた。従来の溜め斬りは最大まで溜めて攻撃すれば最大の威力になったが、今作では最大威力の溜め斬りを繰り出せるタイミングが決まっている。

 今までのように最大まで溜まったあともボタンを押し続けていると、力の溜まり具合を示す光が最大より少し小さくなってしまうのだ。つまり、その直前の光が一番大きくなった瞬間が最大威力となっているようだ。

 このように従来シリーズからあった要素にも、色々と変化がある。新しい立ち回りのコツや新たなプレイのリズムがあり、新しい狩猟の面白さが待っている。そうしたところもたっぷり満喫していきたいところだ。


■ より深くよりリアルになった狩猟の世界。新しくて刺激的なハンター生活がいよいよ始まる

水中での活動もできるようになり、より広がりを見せるモンスターハンターの世界。モガの村やフィールド、モンスターの挙動に至るまで、どこを見ても細かに作り込まれていて、全体に深みが増していると感じた

 今回のプレイでは、「モンスターハンター3(トライ)」ならではの新しい魅力をたくさん感じることができた。モガの村は大自然の恵みである資源や特産品を活用して暮らしている村で、自然と共に生きている。自然と村の人々の暮らしを繋いでいるのがハンターというわけだ。本作では生態系を豊かに描いているのが特徴の1つだが、それはモンスターに限らず人々やハンターにも言えることなのだろう。

 モガの森は、モンスターが生息するフィールドの探索をリスクなくできる場所だ。モンスターの生態を観察するもよし、ひたすら資源を求めるもよし。力尽きたときのペナルティーがないため大型モンスターにも気軽に挑むことができる。ありそうでなかった、あったらいいなと感じていた部分がしっかり埋まったような感触だ。

 クエストで訪れるフィールドにも、水中をはじめとして新しい要素がたっぷり詰まっている。中でも生態系のリアルさは特に魅力的で、群れをなしているモンスターを別のモンスターの群れが襲い、それをさらに強大なモンスターが蹂躙する。このように自然の姿やモンスターの実態が細かく作り込まれているおかげで、今までにはない深みが感じられてゲームにより夢中にさせてくれる。

 いよいよ8月1日から新しい狩猟体験が始まっていく。駆けめぐる狩猟の日々、たくさんのハンターとの出会い、まったく新しい世界で出会う、新しい強大なモンスターたち。その強大なモンスターを苦労の末に討伐できたときの喜び。そんな、たくさんの魅力が詰まった「モンスターハンター3(トライ)」の幕が上がる。このファーストインプレッションをお読みいただいた皆様と、一緒に狩猟できる日が来ることを楽しみにしたいと思う。

(C)CAPCOM CO., LTD. 2009 ALL RIGHTS RESERVED.

(2009年 7月 30日)

[Reported by 元村真宮 ]