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「ワールド オブ ファイナルファンタジー」、繁体中文版で実機デモを実施
ユウナをライトニングが斬り付ける!? 若年層に向けた新時代の「FF」
(2016/2/1 17:33)
スクウェア・エニックスが2016年発売に向けて開発を進めているPS4/PS Vita向けRPG「ワールド オブ ファイナルファンタジー」は、「FF」シリーズの世界観やキャラクターをフル活用した、「FF」を知らない若い世代に向けたタイトルとなる。台湾では2016年中に繁体中文版でPS4/PS Vita向けに発売される。
Taipei Game Show 3日目のSCETブースでは、「FF」シリーズプロデューサーの橋本真司氏と、「ワールド オブ ファイナルファンタジー」ディレクターの千葉廣樹氏を迎え、「ワールド オブ ファイナルファンタジー」繁体中文版のデモンストレーションを実施した。
SCEのアジアでの取り組みに協力してきた橋本氏は、毎年台湾には訪れていたものの、自ら登壇するのは久々ということで「FF」ファンの大きな歓声に応えながら、「極秘」と書かれた繁体中文版のディスクを取り出したり、今回イベントに参加できなかったキャラクターデザインを手がける野村哲也氏の色紙を掲げたりなど、ファンサービスに余念がなかった。
イベントでは、レェン、ラァン、タマの3人の主要キャラクターのほか、ライトニングやユウナといった歴代の「FF」シリーズの主人公を務めたレジェンドキャラクターが登場し、ストーリーにも深く食い込む形で関わるなど、スクウェア・エニックスならではの「FF」作品になることが紹介された。
実機デモの内容は、昨年12月にジャンプフェスタで公開されたシーンと同じで、森のダンジョンと、モンスターとのバトル、そして森を守るユウナとの一戦というもの。ジャンプフェスタとの違いは、繁体中文化されていることと、ユウナとの一戦では、「FFVIII」のスコールではなく、「FFXIII」のライトニングを召喚し、派手なカットシーンでユウナを撃破していたことだ。
まだモンスターを捕獲できなかったり、ローディングが長かったり、バトルバランスが取れていなかったりなど、開発途上のバージョンだったが、少しでもゲームの内容を実機で見せたいという思いが伝わってきた。
橋本氏は、「ワールド オブ ファイナルファンタジー」のコンセプトを聞かれ、「FFは来年30周年を迎える長いタイトルです。ファンの人が世界にいるのはありがたいのですが、年配の方にいってしまう。『FFXV』のステージイベントも好評でしたが、大人には受けるんですが、小中学生が触りにくいというか、“15”というと遠いイメージを感じてしまうみたいです(笑)。ですから、『ワールド オブ ファイナルファンタジー』では、とっつきやすい可愛らしいキャラクターで、若い人にも遊んで頂きたいというのが基本コンセプトです。ゲームコンセプトとしては『ドラゴンクエストモンスターズ』というのがまさにモンスターを仲間にしていくゲームで、日本では『ドラクエ』、『FF』が二枚看板なので、それを踏まえ、『FF』も若年層をターゲットにしたゲームを作って見ました」と語り、「ドラゴンクエストモンスターズ」の「FF」版というコンセプトであることを明らかにした。
ディレクターの千葉氏は「橋本からそういうオーダーをいただいて、『FF』としてまとめるにあたり、懐かしさと新しさの両方を生み出したいと考えました。それでコンセプトとして“大人でも子供でも家族で遊べる『FF』”として組み立てている。それもあって、小さなプリメロだけだと、『FF』として可愛すぎるので、野村にも相談して、野村らしいデザインをいただいて、両方が共存する世界というのも、新しいFFかなと考えましてそういう設定にしました」と語り、2人と野村哲也氏を加えた3人による共同企画であることを明らかにした。若い世代に向けた新「FF」がアジアでどのように評価されるのが注目したい。