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ゲームサウンド制作のエキスパート、「ZUNTATA」がライブを開催!
(2016/1/31 22:13)
「闘会議2016」開催2日目となる31日のゲーム音楽ステージには、タイトーサウンド制作チーム「ZUNTATA(ズンタタ)」が登場し、懐かしの名曲にクラブミュージック調のアレンジやボーカル曲も交えた、全5曲の生演奏と熱唱を披露した。
1987年に活動を開始して以来、歴代のタイトー作品のBGMや各種サウンドを手掛けた、ゲームミュージック好きならおそらくその名を知らぬ者はいないであろう「ZUNTATA」。現在でも、ゲーム以外にイベントやネット放送番組、アルバム企画制作などでも精力的に活動を続けている。
最初に登場したのは、元タイトーで音楽ゲーム「グルーヴコースター」シリーズに多くの楽曲を提供した小塩広和氏。DJとしてタイトーの名作シューティングゲーム、「ダライアス」の歴代シリーズのBGMやボイスをクラブミュージックにアレンジした曲とともにノリノリのパフォーマンスを見せてくれた。つい先日、シリーズ最新作の「ダライアスバースト クロニクルセイバーズ」が発売されたこともあり、シリーズ初期のタイトルを知らない若者が置いてけぼり状態にならないようにという意味でも、1発目に持ってくる曲としてはこれが最適だったのではないだろうか。
続いては「ZUNTATA」の重鎮であり、ライブでは毎回パフォーマー役として会場を盛り上げるタイトーの「ばびー」こと石川勝久氏と土屋昇平氏が登場。石川氏がショルダーキーボードを、土屋氏がベースを担当し、2曲目に持ってきたのは懐かしのアーケードゲーム「ニンジャウォーリャーズ」から1面のBGMである「DUDDY MULK」。本作は「ZUNTATA」が活動を開始した1987年に発売された作品であり、曲も過去のライブにおいて何度も演奏されてきた定番のひとつだ。筆者はこれまでに何度となくライブやCDでこの曲を聞いたことがあるがあるが、それでも曲の後半に「これでもか!」とばかりに連符が並ぶ津軽三味線の超速パートを生演奏で弾き切ってしまう、ばびー石川氏のパフォーマンスにはまたも感動させられてしまった。
3曲目からは、ボーカルとして歌手・声優として活躍中の中恵光城さんも参加して4人体制となり、「グルーヴコースター」シリーズの収録曲から「Groove Prayer」と、「ダライアスバースト」から「Good-bye my earth」の2曲を熱唱。「Good-bye my earth」の曲も「グルーヴコースター」シリーズに収録されていることもあり、中恵さんとゲームのどちらのファンにも楽しめるよう配慮したのではないかと思われる。
そして最後に、今となっては懐かしの鉄道シミュレーションゲーム「電車でGO!」のテーマ曲、「電車で電車でGO!GO!GO!」を来場者と一緒に熱唱した。「電車で電車でGO!GO!GO!」はとても明るくポップな曲ということもあって、途中から小さな女の子までもが親と一緒にパフォーマンスを真似しながら楽しんでいた。コアなゲームマニア以外にも楽しめたという意味でも、今回の曲のセレクトは見事にハマったと言えるのではないだろうか。