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東京おもちゃショー2015のタカラトミーブースの注目製品をチェック
会話ロボットやスマートウォッチ、サバゲ向けゴム銃など、幅広いユーザーにアピール
(2015/6/19 17:02)
6月21日まで開催中の「東京おもちゃショー2015」で、バンダイに負けないブースの広さを誇っていたタカラトミーのブース。小さな子供から大人まで、幅広い層が楽しめる最新のおもちゃが数多く出展されていた。その全てを紹介するのは難しいので、中でも特に面白そうな製品をチョイスしてお届けしよう。
指先に乗るキュートなR2が動き回る「ナノドロイド R2-D2」
全高3cmという、超小型のR2-D2を操作できる赤外線コントロールロボットがこの「ナノドロイド R2-D2」だ。かつてトミーダイレクトから7cmほどの「マイクロドロイド」のR2-D2が発売されていたが、この「ナノドロイド」は、それを下回る指先に載せられるほどの超小型サイズで、卓上の空きスペースでも十分に楽しめる仕様だ。
ルーク・スカイウォーカーのライトセーバーの形をしたコントローラーで、前進とバックターンの操作が可能。首振りやLEDの点灯なども実現し、R2-D2が発する電子音は、コントローラーから聞こえるようになっている。本体は充電式で、コントローラーにセットすることで充電することができる。8月8日発売予定、価格3,800円(税別)。
このほかタカラトミーのブースには、劇中に近いシーンを再現できるプロジェクターを内蔵した無線可動のR2-D2も参考出展されていたが、こちらは残念ながら撮影禁止だった。
スマホと連動して会話ができるロボット「OHaNAS(オハナス)」
タカラトミーが展開するロボットおもちゃシリーズ「Omnibot(オムニボット)」より、NTTドコモと共同開発によって発売されるのがこの「OHaNAS(オハナス)」だ。全高16cmほどの、ヒツジをモチーフとしたようなこのロボットは、iPhoneやAndroidのスマートフォンやタブレットと連動させることでユーザーの言葉を理解し、話しかけるとそれに応えてくれるという機能を備えている。
天気の確認や検索ができるなど、機能単体では「siri」や「Assistant」などの秘書アプリにも近い雰囲気があるが、ロボットを介すことでユーザーの感情移入の度合は大きく変わる印象で、タッチセンサーなども内蔵し、触ったときに反応したり、会話で目の色が変わったりするなど、コミュニケーション要素を設けたことで、おもちゃとしてのエンターテインメント要素も味わえるようになっている。
NTTドコモとの共同開発だが、スマホのキャリアはそれ以外の会社でももちろんOKで、専用のアプリをダウンロードして連動させる仕様だ。10月1日発売予定、価格19,800円(税別)。
赤外線ロボットを操作して対戦を楽しむ「超速銃撃ロボットホビー ガガンガン」
赤外線コントロールで滑るように走るロボットを操作して、2体で銃撃戦ゲームを楽しめる「超速銃撃ロボットホビー ガガンガン」。背中にあるバックパックに赤外線センサーがあり、相手のロボットの銃から発射される赤外線の弾が当たるとLEDが点滅し、ダメージとなる。弾を10発当てると、相手は操作不能となって勝利となる仕組みだ。
操縦桿の形をしたコントローラーは、左右に傾けることでロボットが体を傾けて旋回し、左右交互に傾けることでできるスラローム移動で前進させるという独自の操作性を持っている。銃撃はトリガーで行うが30発の弾数制限があり、親指のところのスイッチでリロードができる。この間約2秒間は動けなくなるリスクがあるなど、対戦ゲームに特化した仕様となっている。
筆者もプレイしてみたが、スラローム操作は慣れるまではコツがいるがスピード感があり、銃撃もなかなか気持ちいい。自己責任の範囲で、自分で塗装したり、デコレーションをしたりするといった楽しみ方もありだろう。弾が当たったときや相手を倒したときに、もう少しわかりやすい手応えがあればもっと面白くなるとも思った。
ロボット1体セットのものと、2体セットのものが、それぞれ6月20日に発売予定で、価格は前者が4,300円(税別)、後者が8,500円となっている。
ゾイドマスターピース次回作はセイバータイガーに決定!
リアルな動きを実現した「ゾイド マスターピース」は、10月に「MPZ-01 シールドライガー」の発売が予定され、タラかトミーブースには可動デモモデルが出展れていた。そしてその次回作としてラインナップされたのが、「セイバータイガー」だ。
会場にはテストショットの画像のみが展示されていたが、シールドライガーで開発された内部メカを使用し、同様に四肢で歩き咆哮するアクションを実現させるそうだ。シリーズ第2弾として順当な順当なラインナップで、そのあとにどんなラインナップが出てくるのかも、ファンとしては気になるところであろう。
「MPZ-01 シールドライガー」は10月発売予定、価格12,000円。「MPZ-02 セイバータイガー」は発売日・価格とも未定だ。
「TAKARATOMY HOBBY PROJECT」で「ダイアクロン」&「Cool Girl」が復活
タカラトミーのハイターゲットホビーシリーズ「TAKARATOMY HOBBY PROJECT」にて、「ダイアクロン」と「Cool Girl」の2大プロジェクトが復活する。
前者「ダイアクロン」は、今から35年前の1980年から1984年に、旧タカラ時代に発売された男児向けおもちゃのシリーズだ。製品に付属する全高3cmの「ダイアクロン隊員」を、展開されるロボットやビークルに乗せて遊ぶという、スケール感のある楽しみができるおもちゃだ。後期のシリーズでは「トランスフォーマー」へとリンクする製品が発売され、特にアラフォー世代の一部に熱狂的なファンも存在している。
今回はその発売35周年を記念して「REBOOT」として、「ダイアクロン」ブランドが復活。その第1弾となる予定の、現代のデザインにリニューアルされた「ダイアバトルス」が参考出展されている。オリジナルのダイアバトルスは、3機のメカが合体してロボットになるというもので、今回企画されたものは、2機での合体や、3機でバリエーションの異なる合体も楽しめる、プレイバリューの高いものとなっている。
一方の「Cool Girl」は、2000年から展開された「戦う女性」をコンセプトに発売された1/6スケールのアクションフィギュアで、オリジナルデザインのものを中心に、2010年までの10年間に55種類が発売されている。こちらも「ダイアクロン」同様の「REBOOT」によって復活する新製品が参考出展されていた。当時から高いクオリティを誇っていた製品だけに、この2015年の技術でどの程度進化するのかも気になるところである。参考出展された「Cool Girl:有翼の剣姫(仮)」は、今冬発売予定で、価格は未定。
サバイバルゲームにも使える!? ゴム銃「サバコン!」」
ゴム銃というと、市販の輪ゴムを飛ばすおもちゃの銃を思い出すが、この「サバコン!」は、専用のゴム弾(ゴムバレット)を使うことで、マガジン交換によるリロードができるのが最大の特徴だ。エアソフトガンのように弾を撃つ前のコッキングは必要ないが、内部でゴムを伸ばして発射するため、トリガーを引いて発射するにはやや力がいるため、銃身の下にあるレバーでも発射ができるようになっている。
「スターターセット」はハンドガン風、「DXセット」はサブマシンガン風のつくりで、両者にはスマホをセットするマウントがあり、専用アプリと連動することで、カメラを使った照準器やARによるフラッグ戦、仲間と通信機能などが可能となるのだ。
ゴム弾を使っていることで、BB弾ほど当たっても痛くなく、初心者も安心して撃ち合いが可能とのこと。都内のサバイバルゲームフィールドとコラボにより、発売後はゲームも行われるそうだ。それぞれ10月発売予定で、価格は3,800~7,200円。ゴムバレットや交換用マガジンも発売される予定だ。
キッズ向けスマートウォッチ「Play Watch」は、大人でも楽しめそう!?
タカラトミーが6月20日に発売する、キッズ向けのスマートウォッチ「Play Watch」。同系の製品がセガトイズから既に発売されているが、こちらは3種類のゲームの他にストップウォッチやアラームなど、実用に特化した機能が多数用意され、デザインもユニセックスで、男の子にも楽しめるものとなっている。本製品の大きな特徴として備わるのがカメラ機能で、30万画素の簡易なものながら、カラーの写真や動画が撮影できるのは、我々大人世代が昭和時代に憧れたスパイガジェットに通じるものがあった。
各種データは内蔵メモリのみで管理していて、データを取り出すにはマイクロUSBケーブルを利用する。充電もUSBから行い、約3時間のフル充電で時計のみの機能なら2週間程度は使えるとのこと。操作はボタンのほか、画面のタッチでも入力可能という、意外にも本格的な仕様となっている。4色のカラーがラインナップされ、価格は各7,980円。