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通信チップ搭載の次世代ベーゴマ「ベイブレードバースト」発表
アミューズメント筐体と連動、プレイ履歴の記録も可能に
(2015/4/15 21:05)
タカラトミーは4月15日、秋葉原のアキバシアターで、新商品「ベイブレードバースト」の発表会を開催した。タカラトミーはリリースで商品を「project“B”」呼び、名前を伏せていたが、発表会で正式名「ベイブレードバースト」が明らかになった。
「ベイブレードバースト」は、1999年からタカラトミーが展開する「ベイブレード」の最新作となる。「ベイブレード」といえば、20世紀末に子供たちの間で大ブームとなった、ユーザーが自分でカスタマイズができる新世代の“ベーゴマ”で、全世界80以上の国と地域で発売され、累計出荷数3億5,000万個以上という販売数を記録し、社会現象にもなったおもちゃである。これが2008年の第2世代「メタルファイトベイブレード」から7年ぶりとなる、今年7月上旬に発売されることを明らかにした。
1999年の初代から数えて第3世代となるこの「ベイブレードバースト」のコンセプトは「破壊(バースト)」。「ベイランチャー」と呼ばれる専用の器具でコマを回し、1対1でスタジアムの中でぶつけ合うというルールは従来のものと同じだが、ぶつかり合うコマが一定の衝撃を受けると派手に分解する「バースト」のギミックを内蔵している。
相手のコマを派手にバーストさせて勝つ気持ちよさを感じられるとともに、回転数が落ちてきて負けそうなコマでも、相性などによって相手をバーストさせて一発逆転を狙えるなど、より深い駆け引きが繰り広げられるのだ。
コマを構成する3つのパーツ(上から「レイヤー」、「ディスク」、「ドライバー」を組み替えて、カスタマイズした自分だけのコマを作り出す「改造」も可能で、カスタマイズパーツの発売も予定されているという。
「ベイブレードバースト」の「レイヤー」部分のパーツには、村田製作所製の極小NFC(近距離無線通信技術)チップが埋め込まれている。このチップはデータを読み書きができ、発売後に展開される店頭向けのアミューズメント筐体と連動する予定だ。
かつて第2世代の「メタルファイトベイブレード」では、「ガンガンスタジアム ベイ太」という無料プレイの筐体が店頭に置かれていたが、あれに近いものになるのか、それともまったく異なるものになるのかはまだ不明だ。本体にデータが読み書きできる機能が備わっていることで、プレイがさらに楽しくなることは間違いないだろう。
もう1つ、この「ベイブレードバースト」の関連商品として、「ベイロガー」が発売されることも発表された。これは付属のランチャーにセットして遊ぶことで、「ベイブレード」の回転数やプレイ回数などのデータやカスタマイズ履歴、大会への参加、入賞結果などのパーソナル情報をリアルタイムで記録してくれる端末で、その内容をスマホや店頭に設置された端末を使って閲覧することができるというものだ。記録を可視化することで、ユーザーは自分の成長を目で見て実感することができ、遊ぶことへのモチベーションを高めている。
またこの「ベイロガー」にはユーザー同士による記録のシェアや、インターネットのランキングにも対応。さらにデータを端末からクラウド(通称「ベイクラウド」)にアップロードしておけば、本体がない状態でもPCやスマホなどから記録を確認することも可能だ。また本体にはID機能があり、店頭やイベントなどでの参加登録が容易となっている。
この「ベイブレードバースト」の発売にあたり、「コロコロコミック」での漫画化と、同作品のアニメ化も既に決定しているとのこと。また公式イベント店舗「wbba.ストア」では、全国で毎月500以上の大会を開催する予定で、遊ぶ場所を積極的に提供することも約束している。7月上旬の発売と、その後の展開にも注目していきたい。