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AMD、Radeon R9/R7と「バトルフィールド4」とのコラボイベントを開催

「PCゲームはAMDで!」。R9 290X搭載PCによる「BF4」体験イベント

11月10日開催

会場:秋葉原UDX

 日本AMDは11月10日、新型GPU「AMD Radeon R9/R7」の発売と、AMDがオフィシャルパートナーとなったFPS「バトルフィールド4」の発売を記念したイベント「Radeon R9/R7×BATTLEFIELD 4発売記念体験会」を東京秋葉原にて開催した。

【Radeon R9/R7×BATTLEFIELD 4発売記念体験会】

会場にはPCファンに加えて「BF」コミュニティからも多くのユーザーが詰めかけ、かなりの混雑ぶりだった
日本AMDマーケティングスペシャリスト井戸川淳氏
R9はゲームに特化したGPUであることをアピール
特筆すべき機能がMantle。これによりPCゲームは新しい世代に突入するという
Radeon R9シリーズのラインナップ

 会場にはASUSやGIGABYTEなどの協賛各社から、オリジナルのチューンを施したGPUや、そのGPUを搭載したPCなどが出展されていたほか、「バトルフィールド4」のマルチプレイが自由に楽しめる16台の試遊台、日本国内でe-Sports事業を展開するJCG(Japan Competitive Gaming)によるエキシビションマッチ、そしてAMDやエレクトロニック・アーツがデモを行なうステージなどが展開されていた。

 ステージイベントでは、まずはじめにAMD井戸川氏より「R9/R7」シリーズの紹介が行なわれた。井戸川氏は、「R9/R7」シリーズについて、「AMDが自信を持ってゲーマーにお届けできるAMD史上最強のGPU」と紹介。また、単純にスペックやコストパフォーマンスに優れているだけでなく、ゲーミングシーンでの活用に力が入れられているところが大きな特徴となっている。

 R9シリーズは、R9 270X、R9 280X、R9 290、R9 290Xの4製品がラインナップされ、いずれも2011年にリリースされた6970や7900シリーズから、コストの面でもパフォーマンスの面でも大きくグレードアップし、唯一のコンペティターであるNVIDIAの同世代の製品に対しても数十パーセント程度のパフォーマンスアップを実現しているという。

 さらに、ゲーミングシーンでの活用という点で、GeForceと決定的な差別化となるのが、独自ゲーム用API「Mantle」の搭載となる。「Mantle」は僚誌PC Watchの記事に詳しいが、Wii U、プレイステーション 4、Xbox Oneと、いわゆる次世代機のAPUをすべて独占したAMDならではのソリューションで、従来のゲーム用APIであるDirect Xを経由せず、独自のMantle APIを利用することで、さらに良好なパフォーマンスがゲームが楽しめるという。

 ただし、現時点ではこのMantleのテクノロジーは、「バトルフィールド4」においてもまだ使われておらず、12月に公開が予定されているMantle版「バトルフィールド4」において初めて導入される計画になっている。井戸川氏は今回は「12月のMantle版では、今まで以上のパフォーマンスが出るのは確実」と発言するに留め、AMDの隠し球をやや控えめにアピールしていた。

 R9シリーズを購入する大きなモチベーションになっているMantleだが、Mantle採用によるゲームのパフォーマンスアップがどの程度なのかは現時点では未知数で、噂では数%程度とも倍とも言われ、実装されてみなければわからない。ただひとつ確実なのは、PS4やXbox OneはいずれもAMDのチップが採用されているため、PCへの展開をMantle版を前提にした場合、PCへの同時展開がより容易になるということだ。

 今回AMDは、「バトルフィールド4」のPC版を獲得するために数億円を掛けたと言われている。もちろん、ゲームメーカーにMantle版を作って貰うために、毎回多額のコストを掛けていてはビジネスにならない。今後ゲームメーカーがPCでMantle版をこぞってリリースするような流れを生み出すためには、AMDは初のMantleタイトルである「バトルフィールド4」で、GeForce GTX 780シリーズやTITANをもぶち抜く圧倒的なパフォーマンスを出すことが求められる。

 AMDの最上位モデルR9 290Xのパフォーマンスは、NVIDIAの最上位モデルGeForce GTX TITANとほぼ同等とされるが、Mantle版によってこれがどう変わるのか。12月のMantle版の登場が待ち望まれるところだ。

【R9 270X】
エントリーモデルのR9 270X。「バトルフィールド3」において同世代のGeForce GTX 660と比較して49%速いことをアピール

【R9 280X】
コストパフォーマンスモデルR9 270Xは、「BF3」の推奨メモリサイズである3GBを搭載し、フルHD以上の解像度での高パフォーマンスをアピール。同世代GTX 760より20%高速

【R9 290/290X】
ハイエンドモデルR9 290/290XについてはNVIDIAとの比較データは出さず、もっぱら4K解像度(3,840×2,160ドット)でのパフォーマンスや、複数枚差しのクロスファイア環境でのパフォーマンスの向上をアピール

【バトルフィールド4】
エレクトロニック・アーツの「BF4」プロダクトマネージャーの厚地氏からは、LEVOLUTIONやALL-OUT-WARなどのキーワードを用いて「BF4」の魅力が改めて説明された

【JCG主催バトルフィールド4デモンストレーションマッチ】
イベント後半では、JCGが主催となって、「BF4」の猛者を集めたバトルフィールド4デモンストレーションマッチが開催された
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(中村聖司)