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「俺の屍を越えてゆけ2」プレイリポート&インタビュー

当主の「顔」を遺伝させようと思ったら3Dになった!
桝田氏「『俺屍2』で俺を楽しませてくれ!」

2014年夏 発売予定

価格:未定

CEROレーティング:審査予定

 ソニー・コンピュータエンタテインメントジャパンアジア(以下、SCEJA)が発売を予定している「俺の屍を越えてゆけ2」(以下、俺屍2)。いよいよ今月19日に開催日が迫った「東京ゲームショウ2013」には、プレイアブルでの出展を予定しているという。今回はTGSバージョンをプレイさせてもらいつつ、ゲームデザイナーの桝田省治氏に話を聞くことができたのでお届けしよう。

そこには3Dで動く「俺屍」があった

 最新作となる「俺屍2」は、プラットフォームをPlayStation Vitaに移しての発売となる。発売は2014年夏を予定しているが、「現状できている物でも“当主様”たちに楽しんでもらいたい」という桝田氏の思いから、プレイアブルによる出展となった。我々プレス関係者もTGSバージョンを遊ばせてもらったので、まずはプレイインプレションからお伝えしていこう。

 PS Vitaの電源をとりあえずオンにする。タイトルが表示されたあと、まずはキャラクターメイキングから。男性か女性かの性別を選んだあとから実制作に入るわけだが、「俺屍2」では任意のキャラクターから選ぶだけでなく、自分の顔を撮影して取り込み、それをプレーヤーキャラクターとすることができるのだ。ますます「俺屍」の世界にハマっていくことは間違いないだろう。

大和撫子(女性)、日本男児(男)から性別を選ぶ。ここで私は女を選んだのだが、これがあとでとんでもないことを引き起こす……
なになに? 自分の顔を取り込めるとな。やるしかないっしょ。ここは!
決められたエリアに顔を入れて取り込むのだが、PS Vitaを固定して顔を入れるのが意外と難しい……
そしてできあがったキャラがこれ。おばさんである。止めておけば良かった

 そして続いては職業選択。これも「俺屍2」から取り入れられた新しいシステムだ。「剣士」、「踊り屋」、「拳法家」、「槍使い」、「大筒士」、「壊し屋」、「薙刀士」、「弓使い」の8種類から選ぶことができるようになっている。なお、本作では当主の名字と名前、当主以外に選べる2種の職業、衣装の色、難易度モードが選べるのだが、TGSバージョンでは省略されている。

8種類から1つを選んで当主の職業とする
設定が終わったらプレイ開始

 さて、プレイ開始である。今作ではホスト役が「イツ花」から変わって、「コーちん」というキャラクターと最後までおつきあいしていくことになる。ところでまたまたバージョンによる制限があって申し訳ないのだが、TGSバージョンでは、1プレイが15分に制限されるほか、自分で任意の場所には出陣できない。このためコーちんの助言で提示される3つの条件から1つを選んでプレイすることになる。コーちんの助言は、3つあるフィールドの1つを選んで出陣することと、神様と“交神”することの2種類(同時に提示される選択肢は3つ)となる。

今回のお助けキャラ「コーちん」。猫耳?
フィールドは「ねうねう亭」、「竜宮渡り」、「焔獄道」の3つ。あれ? その前に付く「○○国の」の名称が、選択肢を選ぶたびに変わっているような……?

 プレイしたバージョンは、キャラクターの移動など調整中の部分が多かったのだが、世界はもちろん「俺屍」ワールド全開。“3Dでぬるぬる動く「俺屍」”だ。なおTGSバージョンではサクサク遊んでもらうためにプレイキャラクターはかなり強めに設定されている。一撃で大将を倒してしまうことが多いし、全体的に使える術も強力だ。なのでひとまず「俺屍」の世界に浸るのには十分だろう。

 バトルシーンは極彩色の鮮やかなイメージで展開される。基本的なシステムはこれまでのシリーズと同じだ。キャラクターからの進言があったり、スロットが揃うと戦勝点が3倍になったりする。

ネコ科の動物がフィールド内を歩く「ねうねう亭」。ちなみにネコは敵キャラではない
海岸線を歩いているようなイメージの「竜宮渡り」
地下のダンジョンを歩いている雰囲気の「焔獄道」
三味線が鳴っているようなBGMとともに戦闘が始まる
味方のキャラクターから進言があったりするのはこれまでのシリーズと同じ
スロットが揃った状態で戦うと戦勝点が3倍になったりする

 さて、気になる「交神の儀」だが、TGS版ではコーちんから示される選択肢の1つとして登場し、キャラクターが交神できるようになると表示される。

交神ができるようになると、画面のように選択肢が現われる
まさにいつもの「交神の儀」だ

 駆け足で紹介したTGSバージョンの「俺屍2」。当日は1プレイ15分という制限があるため、全てのフィールドを楽しんでなおかつ交神の儀まで体験するのは、時間的にかなり難しいかもしれない。数回並び直すことになるかもしれないが、シリーズのファンなら全てプレイしておくことをオススメする。では引き続いて、ゲームデザイナーの桝田省治氏のインタビューをお届けしよう。

プレイリポート・インタビューが行なわれた旅館「朝陽館本家」。都内のど真ん中にあるのだが、静かで良い雰囲気だった。

(今藤弘一)