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PS Vita「俺の屍を越えてゆけ2」一族が惨殺されたその元凶となる存在とは?
より詳しい迷宮と戦闘の情報も明らかに
(2014/2/13 13:00)
ソニー・コンピュータエンタテインメントジャパンアジアはPlayStation Vita用RPG「俺の屍を越えてゆけ2」を2014年夏に発売する。価格、CEROレーティング共に未定。プレイ人数は1人。
「俺の屍を越えてゆけ2」は“世代交代”をテーマに、プレーヤーがキャラクターを親から子供に代々引き継いで進めていくRPGシリーズの2作目となる。今回公開されたのは、一族が惨殺されたその元凶となる存在をはじめ、迷宮と戦闘のより細かい情報や、交神と遺伝の特徴などの最新情報をお届けする。
一族が惨殺されたその元凶となる存在とは?
物語は一族が惨殺されるところから始まる。平安中期。天変地異で荒れ果てる京の都。その混乱の中、惨殺された主人公一族。
一族を惨殺へ追い込んだ者は、帝の信任が厚い、当代一の陰陽士(おんみょうし)“阿部晴明”(あべのせいめい)。晴明は、御所の警備を担っていた主人公一族に責任を負わせ、一族惨殺へと追い込んでしまう。
さらに、死した一族のされこうべに「短命(たんめい)の呪い」と「種絶(しゅぜつ)の呪い」をかけたのもまた、晴明であった。その目的は一切謎に包まれている。蘇った一族は、一族惨殺に対する復讐と呪いからの解放のため、晴明に立ち向かう……。
無残にも河原に並べられた一族のされこうべ。そこへ現われた天界の使い“黄川人”(きつと)。黄川人が連れてきたのは“夜鳥子”(ヌエコ)という女神であった。
黄川人は一族たちに復讐することを促す。阿部晴明を倒すため、一族は「二つの呪い」を背負うことを覚悟した上で、復活することを望む。
一族の覚悟を受けて、黄川人はこう告げる。
「……といってもボクは見ているだけ。やるのはこの人」
言葉を向けられた黄川人の傍らに横たわる、拘束された夜鳥子は、「反魂の儀」(はんこんのぎ)を行ない、自らの命と引き換えに一族を復活させる。
夜鳥子から命を与えられた一族は、晴明を討つ力を蓄えるため、全国へ散っていく。
キャラクター紹介
【阿部晴明】
一族を罠にかけた憎き宿敵
不死身の力を持つ、謎に包まれた陰陽士
声:平川大輔
謎に包まれた当代一の陰陽士。帝の信任が厚いのをいいことに、一族の惨殺を謀った上に、「二つの呪い」をかけた張本人。どんなにひどい怪我をしても瞬時に治り、何度死んでも生き返る不死身の力を持つ。
なぜ、一族を惨殺へと追いやったのか? そして、一族のされこうべにまで「短命(たんめい)の呪い」、「種絶(しゅぜつ)の呪い」をかけたのか。晴明の思惑は謎。不死身である彼を倒す方法はあるのだろうか?
【鬼頭(おにがらし)】
阿部晴明のイカレタ相棒、腹話術の鬼の面。
声:中尾隆聖
腹話術師の人形のようにおどけた口調で喋る鬼頭。クールな晴明の態度に反した鬼頭のクレイジーな口調は、晴明のもうひとつの人格といえるかもしれない?
【夜鳥子】
天界に封じられた、記憶を失っている女神
一族を復活させ、共に行動をするミステリアスな女性
声:林原めぐみ
“黄川人”(きつと)が天界より連れてきた神様。自らの命を使って死者を蘇らせる「反魂の儀」(はんこんのぎ)を行ない、一族を復活させた命の恩人。
死んだはずの夜鳥子だが、後に転生し、一族の一員となる。夜鳥子は一族の一員として転生してくるため、一族同様、「二つの呪い」にかかっている。転生を繰り返し、何度でも蘇ることができる。
夜鳥子は陰陽士であり、式神を召喚することができる。一族の出撃隊に参加し、共に戦うことも可能。
職業紹介
ゲームに登場する基本8種類の職業の中から、今回は「槍使い」と「踊り屋」を紹介する。
【槍使い】
リーチに優れた攻撃を得意とし、威力も高く強固な防具も装備できるためバランスがいい。身軽でありながら攻撃力も高いため強い戦力になり得る職業。
【踊り屋】
術を得意とする職業。
威力は低いが、広範囲に攻撃可能な扇を装備できる。また、身のこなしが軽く、敵の攻撃を回避しやすい。戦略に応じては要になる。
迷宮・戦闘
一族が拠点としている地域に存在する「迷宮」とは、鬼が巣食う場所。
一族は迷宮内を探索し、鬼を討伐することで力を蓄えていく。鬼との戦闘で勝利すれば、いわゆる経験値となる「戦勝点」(せんしょうてん)と、「交神の儀」(こうしんのぎ)を執り行うために必要な「奉納点」(ほうのうてん)を得ることができる。
また、武具や道具などの戦利品も得られる。
【迷宮】
主人公一族が拠点とする屋敷の周辺には、「迷宮」がいくつか存在している。
迷宮は、プレーヤーによって、種類、内部構造、出現する鬼なども異なっているため、すべての迷宮において攻略は違ってくる可能性があり、一筋縄ではいかないだろう。
また、物語が進むと出現する特殊な迷宮も存在する。その迷宮の奥にはどのような鬼が待ち受けているのだろうか……。
ちなみに、迷宮内を動き回っている敵シンボルに接触すると戦闘に移る。その際、敵の背後から接触すれば戦闘が有利になり、敵に背後を取られると不利になる。
敵シンボルをうまく避けて通れば、戦闘を回避することも可能。
積極的に戦闘を行ない戦勝点などを稼ぐか、極力戦闘を避けて進むかはプレーヤーの目的次第となる。
【「百鬼祭り」と奪われた“祭具”】
見た目が派手な「百鬼祭り」(ひゃっきまつり)という名の迷宮。その奥には奪われた“祭具”が眠っている。ちょうちんやぼんぼりなどが連なり、賑やかな様子の迷宮に鬼が巣食う様は、訪れる者に奇妙な印象を与えるだろう。
【火時計】
討伐中は画面右下に「火時計」が表示される。
時間経過と共に徐々に火が消えていき、全ての火が消えるとゲーム内での1カ月が経過し、屋敷へ戻るか、もう1カ月探索を続けるかの選択を行なうことになる。火時計の中には、近くにいる敵や宝箱などの情報が表示されるので、迷宮探索に役立つだろう。
【熱狂の赤い火】
火時計には、通常青い火が灯っているが、赤い火が灯ることがある。これを「熱狂の赤い火」と呼び、チャンスの瞬間となる。「熱狂の赤い火」の時は、BGMや敵シンボルも変化。
「熱狂の赤い火」が灯っている状態で戦闘になると、戦利品スロットが派手になり、希少な戦利品が入手しやすくなる。さらに、戦利品スロットの上部にルーレットが追加され、当たると「熱狂の赤い火」が火時計にひとつ追加される。
このため、「熱狂の赤い火」が灯っている時は、積極的に戦闘を狙っていくといいだろう。
【戦利品について】
戦闘開始時には「戦利品スロット」が現われる。
その戦闘で手に入る戦利品は、スロットの揃った目で決定する。未入手の戦利品は黄色で表示される。またスロットで同じ目が3つ揃うと、獲得できる戦勝点の倍率が上がる。
欲しい戦利品が出たり、同じ目が揃った時は慎重に戦闘を進めた方がいいだろう。
また、鬼は1匹で現われるわけではない。必ず大将が率いた群れで一族に襲いかかってくる。そして戦闘に突入すると、敵の大将を倒すか、もしくは敵を全滅させることで、プレーヤーの勝利となる。
経験値となる「戦勝点」と、交神を執り行なうために必要な「奉納点」は、敵を倒した分だけ得られる。そして戦闘に勝利した場合は、「戦勝点」と「奉納点」に加え、戦利品もゲットすることができる。ところが、敵の大将が逃亡すると全ての戦利品を持っていってしまうのだ。つまり、戦利品を狙って敵との戦闘が長くなると、それだけ敵が逃亡する機会が増えることになり、戦利品を持ち逃げされるリスクを背負うこととなる。
多くの「戦勝点」を稼ぐため敵を全滅させるか、戦利品を必ず獲得するために、敵の大将に攻撃を集中させるか、プレーヤーの判断が問われる。
【鬼神との戦闘】
迷宮内を進むと、強大な力を持つボスキャラに相当する鬼神(おにがみ)が現われる。通常の戦闘画面と異なり、一族の後方からの視点で戦闘を行なうことになる。
【進言】
戦闘時、一族の出撃隊長はコマンドを入力し戦うが、出撃隊長以外は個性に応じた三通りの行動を「進言」してくれる。
もちろん「進言」を採用せずに、プレーヤーが行動を指示することも可能。
【コーちんは戦闘もサポートしてくれる!】
屋敷内で主人公一族をサポートしてくれるコーちん。
実は屋敷内だけでなく、迷宮探索や戦闘においてもサポートしてくれるのだ。
コーちんは迷宮内ではイタチに姿を変え、一族と共に行動し体力や健康状態、周辺の敵の強さなどに関するアドバイスをくれる。
また、戦闘時には攻撃や術など、直接的なサポートを行なってくれる。しかし、時に攻撃しようとして転んでしまったりと、ドジな一面もあるのはご愛敬。
交神と遺伝
「短命の呪い」によってわずか2年ほどしか生きられず、「種絶の呪い」によって人との間に子を成すことができない主人公一族。一族は「交神の儀」を執り行ない、神々と交わることで血を残すことができる。
「交神の儀」を執り行なうためには、戦闘で得た「奉納点」が必要。神様に奉納点を捧げることで交神し、子を成すことができる。
【奉納点】
神様によって必要な「奉納点」は異なり、能力が高い神様と交神するためには多くの「奉納点」が必要となる。そして、同じ神様との交神回数を重ねていくことで、神様の能力が上がり、交神時のセリフも親密なものになっていく。
プレーヤーは自由に交神相手を選ぶことができ、能力の高い神様と交神したり、お気に入りの神様と交神回数を重ねたり、自由に選択することができる。
【遺伝】
交神で受け継がれていく「能力」は属性ごとに分かれていて、各属性の棒グラフが長いほど素質が高いため、成長の目安となる。
また、両親の顔の特徴や、体型などといった「容姿」も受け継がれていく。
顔の模様や角などといった特徴がある神様が親の場合は、その子孫にも同様の特徴が出現する可能性もある。能力を取るか? 容姿を重視するか? 何を子孫に受け継がせるのか悩むのも、交神の楽しみの1つといえるかもしれない。