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PS Vita「俺の屍を越えてゆけ2」の一端が明らかに!
ゲームの基本的な流れから、他のプレーヤーとのつながりまで
(2014/1/16 13:00)
ソニー・コンピュータエンタテインメントジャパンアジアはPlayStation Vita用RPG「俺の屍を越えてゆけ2」を2014年夏に発売する。価格、CEROレーティング共に未定。プレイ人数は1人。
「俺の屍を越えてゆけ2」は“世代交代”をテーマに、プレーヤーがキャラクターを親から子供に代々引き継いで進めていくRPGシリーズの2作目。プレイステーション用タイトルとして発売された1作目が2011年11月にPSPに移植され、その後、シリーズ2作目の制作が進められていた。今作ではプラットフォームをPS Vitaに移し、グラフィックスも3Dとなり、他のプレーヤーとの繋がりもシステム的に用意され、進化を遂げた内容となっている。
今回公開されたのは、ストーリーを始め、基本的なゲームの流れや、プレーヤーの大きな支えとなってくれるキャラクター“コーちん”などの情報となっている。
【あらすじ】
時は平安中期。
突如発生した大地震を皮切りに、都を天変地異が襲い次々と荒れ果てていった。
そんな中、天変地異を神の祟りと恐れた者たちの手により、
帝に使える武家一族が人身御供の名の元に、一族郎党、女子供まで無実の罪で惨殺される。
無残にも川原に並べられた、一族のされこうべ。
そこへ“黄川人”(きつと)と名乗る天界の使いが現われ、一族のされこうべに問いかける。
「こんな目にあわせてくれたヤツに復讐したいよな?」
“黄川人”はさらに、一族に2つの呪いが掛けられていることを告げる。
ひとつは、常人の何倍もの速さで成長し、わずか2年ほどしか生きることが叶わない「短命(たんめい)の呪い」、もう1つは、人との間に子を成すことができない「種絶(しゅぜつ)の呪い」。
一族は惨殺を図った者への復讐をするべく、一族に掛けられた2つの呪いを覚悟した上で“黄川人”に蘇ることを望む。復活を遂げた一族のされこうべは、それぞれに復讐への力を蓄えるべく、全国へと散っていった。いつの日か京へと攻め上ることを胸に誓って……。
わずかな希望は「種絶の呪い」のため人間と子孫を残せない代わりに、神々と交わることで血を残せること。2年ほどの命を神々の力を借り親から子へと繋ぎながら、一族を手に掛けた者たちへの復讐と2つの呪いからの解放という宿命に一族は立ち向かう。
【キャラクター紹介】
【コーちん】
蘇った主人公一族の元に、“黄川人”が連れてきた女の子。人間のように見えるが、“黄川人”が言うにはイタチらしい。プレーヤーがゲームを進めるにあたり、各種アドバイスをくれたりと、様々な形でサポートしてくれる主要人物。
台詞の通り、一生懸命サポートしてくれるが、言葉遣いはかなり雑。常に一族の側にいるということは、常に一族の死の側にいることになる。2年ほどで訪れる一族の死を見守り続ける唯一の存在。
CVは福圓美里さん。
【黄川人(きつと)】
惨殺された主人公一族の前に現れ復活へと導く。一族のお手伝い役の“コーちん”を連れてきたのも彼。一族のサポート役は“コーちん”に任せっぱなしだが、事あるごとに一族の前に現われ、案内してくれる先導役。
前作に引き続いて登場する“黄川人”だが、主人公一族を蘇らせた理由など、本作における行動目的は謎のまま。悪態に隠れた、一族へのサディスティックな愛情を持つ、少し歪んだ美少年。
CVは高山みなみさん。
ゲームの進行
・基本的なゲームの流れ
2年という限られた時間の中で一族を育て、能力を後世に引き継ぎながら物語を進行させていく。プレーヤーは、屋敷や街で準備を整え鬼が跋扈する迷宮へと繰り出し戦闘を重ねていく。これらの中で一族を強化し、神と交わり血を残していく「交神の儀」を繰り返し、子孫を残し命を繋いでいく。
自身の血筋を強化していくと共に武器や防具を強化し、迷宮にチャレンジし、交神することで血筋を残す……。この流れでゲームは進行していく。
【当主作成】
一族の初代当主を作成するとき(ゲーム開始時に1番元となる当主を作成するとき)、PS Vitaのカメラを使ってプレーヤーなどの顔を取り込んで当主に反映させることができる。その特徴はもちろん代々受け継いで行かれることになるので、思い入れもより強いものとなるだろう。もちろん、顔の写真を取り込まずに、自由にエディットして作り上げることもできる。
【職業の選択】
当主やその子供が選べる職業は基本的に8種類。それぞれ異なる特徴を持つので、一族の能力やバランスを考えながら職業を選んでいくといいだろう。今回は、前線を支える「剣士」と、遠距離攻撃を得意とする「弓使い」を紹介する。
【交神の儀】
一族は、人との間に子をなすことができない。このため、神との間で「交神の儀」を執り行うことで子孫を残していくこととなる。
・屋敷や街について
主役の一族の拠点となる屋敷を街。
屋敷では、プレーヤーに様々なアドバイスをくれる“コーちん”の話に耳を傾けつつ、鬼の待つ迷宮に挑むために装備などを整えたり、「交神の儀」によって子孫を増やすなどを行うことになる。
また、一族の今までの歴史を振り返る「家系図」を眺めたり、歴代の勇士を確認することなどもできる。
一方、街には武器屋や雑貨屋といった商店が並び、これらのお店で一族の強化や迷宮探索で必要となる道具を買いそろえることができる。また、神社や娯楽施設といった育成や討伐に関係がないような施設も存在する。
街に存在する施設にも成長要素があり、“呪い”という一族の宿命を絶つためには、街をどのように育てていくかも大切な要素のひとつとなる。プレーヤーのゲームの進め方で、どのような施設が多いかなど、街の様子もガラリと変わってくる。
・迷宮と戦闘
屋敷や街での準備を終えたら迷宮へと出陣することになる。迷宮の中は木版画のような独特のグラフィックスで描かれていて、種類も様々。森や海岸などの自然溢れるところから、つるし雛のようなデザインや祭りのような雰囲気を漂わせているところもある。
迷宮にいる鬼たちと戦闘を重ねることで一族は成長。成長の過程で技を習得すれば、ド派手なアクションでばんばんと敵を倒せるようになる。屋敷・街と迷宮を行き来しながら、個々の成長や一族全体の強化を行なっていきたい。
他のプレーヤーとの繋がり
・全国の一族との繋がり
今作では宿命を背負ったのは、プレーヤー一族だけではない。復活を遂げ、全国に散っていった一族たちは、あちこちの地方で国を発展させ、同じ短命の呪いと闘いながら宿命を絶つために力を蓄えている。
物語を進めていくと、他の一族の活動している地方に訪れることができるようになる。街の育成は一族の方向性が色濃く表れるので、自国とは全く違った発展の仕方をしていることだろう。つまり、自分の国にはない武具や道具が売っていることもあり、迷宮には新たな鬼や、知らない宝が眠っていることもある。他の一族と交流することが自分の一族を強化する近道となるだろう。
・新たなる生命を宿す結魂
同じ呪いを受けた者同士の魂が交わることで、新たなる生命が産まれる「結魂(けっこん)」と言うシステムがある。「結魂」によって相手一族の素質や容姿は受け継がれる。「結魂」はリアルなプレーヤー同士でも行なうことが可能。
・一族の生きた証を残せる
ゲーム内では短命の呪いと言うことで、わずか2年ほどで死期を迎えるが、生きていた証をゲーム外に残すことができる。可愛い子供が生まれたり、鬼を倒したときなど、自動で写真が撮影され、シームレスにSNSに投稿することができる。どういったタイミングで自動的に写真を撮ってもらうかは、もちろんプレーヤーが選択することができる。
さらに、一族のキャラクターや特殊武具のデータをQRコード化し、ホームページなどで配布したり残したりすることができる。PS Vitaのカメラで読み取ることで、他のプレーヤーとのコミュニケーションにもつながるだろう。
(C)Sony Computer Entertainment Inc.