ニュース
PS3「バイオハザード リベレーションズ アンベールド エディション」プレビュー版インプレッション
キャンペーンに追加された新難易度「INFERNAL」は、通常の難易度とは全く違うまさに“地獄”
(2013/5/9 00:00)
キャンペーンに追加された新難易度「INFERNAL」は、通常の難易度とは全く違うまさに“地獄”
「リベレーションズUE」に追加されている新要素の1つが、キャンペーンの新難易度「INFERNAL(インファーナル)」だ。直訳すると“地獄のような、悪魔のような”という言葉だが、その言葉どおり難易度は高い。
難易度が高いといっても、単純にクリーチャーが強くなっているということではなく、その出現ポイントや出現数、種類も大幅に変わっていて、それにギリギリ対抗できるよう、弾薬等のアイテムの置き場所も追加されていたり、変わっていたりする。細部に手を入れて調整されたことがわかる。
実際に難易度「INFERNAL」でプレイをしてみると、序盤からとんでもないことになっていた。通常の難易度だと、ゲームが始まって間もないあたりではクリーチャーは現われない。イベントシーン的にクリーチャーとの初遭遇が描かれ、そこから徐々に、徐々に、クリーチャーの襲撃が始まっていく。メインとなる敵の登場シーンがあるのは、「バイオ」シリーズのお約束とも言える流れだ。
だが「INFERNAL」では、「イベントシーンによる演出なんてもう関係ない!」と言わんばかりに、本来何もいないはずの場所でも、いきなり複数のクリーチャーが現われる。思わず「え、こんなところで!?」と驚いてしまうほどだ。
出てくる数も半端じゃない。通常難易度でウーズが1体現われるところに5体も6体も現われる。まとまって現われることもあれば、戦っているうちにどんどん増えていくという場面もあり、目の前の1体を相手していると、その奥のダクトからもう1体が這い出てくるところが見えることもあった。それに気がついた時の焦りは相当なもので、軽く絶望すら感じる。このままではマズいと思いつつ距離を取ろうと後ろを振り向くと、背後から忍び寄ってきたウーズがアップで映し出されてまたびっくり。なんていうこともあった。
もちろん1体1体の強さも半端じゃない。通常は3、4発で倒せるクリーチャーでも、何発も何発もこれでもかと言わんばかりに撃ち込まなければならない。当然、闇雲に撃つばかりのプレイでは弾が足りなくなるので、B.O.Wデコイなどの所持している装備をフル活用して切り抜けることが求められる。ヘッドショットをきっちり狙っていく意識が必要だ。
銃撃をものともせずにぐいぐいと距離を詰めてくるクリーチャーと、撃ちながらジリジリと後退をよぎなくされる自分。その圧迫感が本当のシビアさを与えてくる。それだけの強敵になっているからこそ、進む先に待っているかもしれないクリーチャーの存在が、本当に恐ろしく感じられた。
もちろんここまでの厳しさは通常の難易度にはなく、「INFERNAL」だけで楽しめる強烈なプレイ体験だ。腕に覚えがある人はぜひ「INFERNAL」で本作をプレイしてみてもらいたい。通常の難易度でも本作の“原点回帰”な魅力は感じられるが、「INFERNAL」ではそれがさらに真に迫ったものとして楽しめるはずだ。
レイドモードは新キャラクターや新要素のタグ付き武器が加わりさらにがっつりやりこめる
「バイオハザード リベレーションズ」のもう1つの魅力といえば、なんと言っても「レイドモード」だ。オンラインでの2人協力プレイが可能な、いくらでも遊びこめるタイプのゲームモードで、もちろん「リベレーションズUE」でもレイドモードをオンライン協力プレイで楽しめる。
今回はプレビュー版ということもありオフラインでのシングルモードでプレイしたが、プレイモードには、他のプレーヤーとマッチングする「プレーヤーマッチ」や、フレンドや招待した人と遊ぶ「プライベートマッチ」の項目があった。ボイスチャットの設定項目も確認できた。
レイドモードは、ステージ内に待ち受けるクリーチャーを排除しつつゴール地点を目指して進むという、ミッションクリアタイプのゲーム。ステージや難易度ごとに推奨レベルが設定されていて、プレーヤーは適正レベルのステージをクリアして経験値やBP(バトルポイント)を得てレベルを上げ、装備を入手&カスタマイズして、より高難易度のステージクリアを目指す。というように、育成しながら繰り返し遊びこんでいくモードだ。
レイドモードでは、ストーリーに登場した様々なキャラクターが使用可能で、キャラごとにそれぞれ得意武器やスキルを持っている。武器も非常に豊富で、同じ武器でも手に入れた武器ごとにレベルなど性能が異なるため、より性能の高い武器を求めて繰り返しプレイしていくという要素もある。
ステージクリアで得られるBPを消費し、武器やカスタマイズパーツはもちろん、弾薬やハーブも自分で購入する仕組みになっているのがポイント。BPを稼ぎ、ストアで装備を購入し、より万全の体勢で高難易度のステージに挑んでいく。クエストクリア型の、いわゆる“狩りゲー”にも近い遊びが楽しめる。
レイドモードの魅力は、オンライン協力プレイが可能なことに加え、様々な条件を達成していくとストーリーに登場する様々なキャラクターが自由に使えるようになるところや、より高レベルな武器を集めカスタマイズできるところになるが、「リベレーションズUE」ではここに新要素が加わっている。
まず使用可能な条件は不明だが、操作キャラクターに「レイチェル」と「ハンク」の2人が参戦することが決定している。レイチェルはクイーン・ゼノビア号の船内で潜入捜査を進める謎の女性、ハンクはアンブレラ特殊工作部隊に所属する「死神」の異名を持つキャラクター。どちらも3DS版では使用できなかった人気キャラクターだ。今回プレイしたプレビュー版では、残念ながらこの2人は使えなかったが、製品版ではレイドモードをやり込んで使いたい。
レイドモードでは高性能な武器集め、そしてカスタムパーツを使ってのカスタマイズが魅力だが、「リベレーションズUE」ではこの要素もさらにパワーアップ。改造パーツが大幅に増えたほか、武器に“タグ付き”のものが登場するようになった。
タグ付き武器というのは、いわゆるレア武器のようなもの。通常の武器名に“ステディハンド”や“ソニックアシスト”といったニックネーム(タグ)が付いていて、その名前に応じた特殊性能を持っている。例えばステディハンドなら、反動軽減、クリティカル率上昇の効果があり、ソニックアシストなら、ヒットゾーン拡大、怯み値とSP値がアップする。
実際にプレイしていると、わりと早い段階からこのタグ付きの武器をゲットできた。手に入る数はやはり多くはなくレア武器といった印象だが、通常武器よりだいぶ性能が強化されていて頼もしい。「リベレーションズUE」のレイドモードでは、自分好みの武器を手に入れるという要素に加え、“自分好みのタグもついている”というワンランク上の欲求が出てくることになりそうだ。
またレイドモードでは、レベル上げとしてクリア済みのステージを何度も遊べるが、武器集めの魅力が3DS版よりもさらに高まっていることで、繰り返し遊べるリプレイ性も高まっている。