ゼニマックス、PS3/Xbox 360「Skyrim」最新情報公開
冒険の舞台タムリエル大陸、異形のモンスター、プレーヤー種族


2011年12月8日発売予定

価格:7,980円

CEROレーティング:Z(18才以上のみ対象)


 ゼニマックス・アジア株式会社は、プレイステーション 3/Xbox 360用RPG「The Elder Scrolls V: Skyrim(ザ エルダー スクロールズV:スカイリム)」の最新情報を公開した。本作は12月8日発売予定で、価格は7,980円。ローカライズはテキスト音声共に日本語のフルローカライズ。CEROレーティングはZ(18才以上のみ対象)。

 今回は「The Elder Scrolls V: Skyrim(以下、「スカイリム」)」の冒険の舞台となるタムリエル大陸、そして登場する異形のモンスター、さらにプレーヤー種族をスクリーンショットと共に紹介したい。

 また、ゼニマックス・アジアYouTube公式チャンネルにてPart 1~3の「ゲームプレイデモ」を掲載している。ゲームの基本的なプレイから、ダンジョン、そしてドラゴンの戦いと盛りだくさんの内容となっている。今回併せて紹介したい。

【The Elder Scrolls V: Skyrim ゲームプレイデモ Part 1】

概要と基本的なゲームプレイを紹介している



■ 危険と神秘、そして謎に満ちた冒険の地、タムリエル大陸

冒険の舞台はタムリエルと呼ばれる大陸とその周辺の小大陸、島々で構成されている
タイトルになっているスカイリム地域は、大陸の中央より上の北端に位置する山岳地帯だ
様々な生物が潜んでいる洞窟

 「スカイリム」の舞台となるのは、タムリエル(Tamriel)と呼ばれる大陸とその周辺の小大陸、島々で構成されている。中心部のシロディール(Cyrodiil)地域は、前作「ザ・エルダースクロールIV:オブリビオン」の舞台となった地域であり、中央にはニベン川(Niben River)が流れている。そこに浮かぶ島に帝都(Imperial City)が建立されているが、西部の都市コロヴィア(Colovia)は、帝都より格式の高い都市として、住人達は東部のエリアを未開の地として蔑んでいるという。

 スカイリム地域は大陸の中央より上の北端に位置する山岳地帯であり、堅牢な天然の城塞に囲まれた極寒の地。帝都の支配権の及ばない土地も多いために政情不安を抱えながらも、古き良き牧歌的な人々の暮らしが残るエリアとなっている。プレーヤーはこのスカイリムに身を投じ、救世主になるもよし、略奪者になるもよし、思いのままの生き方を選択することとなる。

 「スカイリム」に登場する土地は、北方の高山エリアに面しているだけあって、高低差もあり、様々な地形を育んでいる。平地や盆地、針葉樹の生い茂る場所には多くの動物が生息し、人々もそこで生活を営んでいるが、一方の山岳地帯には豪雪が吹き荒び、雪と氷に覆われた秘境となっている。クレパスや洞穴、廃村やダンジョンと思しき地下迷宮なども混在しており、多くの冒険者たちが秘宝を求めて帰らぬ人となったという、忌まわしい噂を伝え聞くこともあるだろう。その過酷な環境に身を投じるべきか否かは自己責任となる。

 平地の森林地帯や河川敷でも油断はできない。多くの人々が暮らす村々や、政を司る都があったとしても、その周囲は危険に満ちているからだ。夜になれば盗賊が出没したり、凶暴な野生動物の襲撃に脅かされる。農作物を狙う巨大な怪物や、古代の霊魂に呪われた土地など、冒険者の前に立ち塞がる困難は多い。スカイリムは決して“楽園”などではない。楽園としての営みを取り戻すのか、それとも更なる地獄の地に変貌させるかは、全てプレーヤーの手に委ねられているのだ!

洞穴 -THE CAVE-

 自然に生成された山岳地帯によくある洞穴には、多くの野生動物が生息し、厳しい自然の中で育った貴重な草花などが生い茂っているが、それは同時に動物たちのテリトリーでもある証拠。侵入者には容赦なく襲いかかってくる危険性も孕んでおり、たとえ美しい鍾乳洞のような場所であっても命の保障は無い。

山陵 -THE MOUNTAIN HIGH-

 豪雪に覆われた山岳地帯であり、スカイリムのエリアの中で最も過酷な土地。吹雪で視界は悪く、足場はクレパスと断崖絶壁に囲まれた難所であり、足を滑らせれば滑落死する危険性が高い。高所のため生息する動物の種類も限られているが、自然の洞穴が数多く点在しており、冒険者たちが踏破に挑戦している。

ツンドラ -THE TUNDRA-

 周囲を高い山々に囲まれている、スカイリムの中の平地エリア。そのため、生態系も非常に豊かで様々な動物が生息し、大きな樹木や植物が生い茂る肥沃な大地であり、そこに棲む動物を狙った狩人や、餌を求める怪物なども集まってくる。スカイリムの世界における生態系の営みを垣間みれる土地だ。

地下迷宮 -THE DUNGEON-

 人工的に作られた地下トンネルや洞窟であるダンジョンには、何らかの理由で最深部に隠された財宝が存在すると伝えられるが、盗掘を防ぐための罠や、宝を守るために配置されたのか? アンデッドの衛兵に行く手を阻まれ、多くの冒険者が足を踏み入れては帰らぬ人となるが、それでも盗掘に挑む者は後を絶たない。


山岳地帯、ツンドラ、そして危険な地下迷宮


■ スケルトン、レイス、ドラゴン……冒険者の行く手を阻む強力な異形の怪物達

モンスターとの戦いをイメージしたイラスト。敵はフロストトロールだ
巨大なドラゴン。彼らとの戦いが本作のテーマとなる
アンデッド系では最下位のスケルトン
生前は屈強な戦士だったと思われるアンデッド・ドラウグル
土地に取り憑いた地縛霊で冒険者の体力を吸引するレイス

 スカイリムの土地に潜み、冒険者の命を狙う異形の怪物達。人間の面影を残しているアンデッドもいれば、実体なき悪霊として浮遊するエネルギー体や、身の丈が人間の数倍もある強敵もいる。中には対処法に手こずる相手もいるだろうが、それぞれの敵には弱点があり、魔法や物理攻撃を駆使すれば倒せるだろう。もちろん、無用な戦いを避けて逃げることも可能だが、足場の悪い山岳地帯や、狭い洞穴の中で敵と対峙した時には戦うしかない。立ち塞がる敵を排除することで、初めて冒険者の道が開けるのである。

スケルトン -SKELETON-

 見た目通りの骸骨であり、アンデッド系では最下位の存在。全身が骨だけなので耐久力も無く攻撃力も低い。しかし、武器を手にしたスケルトンに集団で襲いかかってこられると厄介だ。墓場やダンジョンなど、多くの死体が葬られた場所に出現するが、攻撃範囲の広い魔法やダメージの大きい両手武器などで簡単に蹴散らすことができる。

ドラウグル -DRAUGR-

 埋葬されてミイラ化しているが、生前は屈強な戦士だったと思われるアンデッド。ソードを持ちヘルムや盾などの防具を装備しているため耐久力、攻撃力ともに高い。納骨堂(カタコンベ)や墓地、ダンジョンなどに衛兵として集団で冒険者を待ち構えている。防具のために物理攻撃には強いが、全身が 乾燥しているので、炎系魔法で焼き払えば大ダメージを不えられるだろう。

レイス -WRAITHS-

 肉体の一切を持たないエネルギー体のような存在で、土地に取り憑いた地縛霊というアンデッド系の中でも珍しい部類。エクトプラズムのように周囲を浮遊し、冒険者の体力を吸引するが、攻撃力自体は高くない。しかし、物理攻撃が効かないため魔法で対処するしかなく、囲まれると身動きが取れないまま体力を削られてしまう危険 性がある。

ドラウグル・ロード -DRAUGR LORD-

 アンデッド系で最高位の存在。身に付けている装飾品から判断するに、かつては偉大なる戦士だった可能性が高く、装備している武器、防具、そして耐久力のどれもが非常に強力。物理攻撃と、中には“シャウト”を使用してくるものもいるため、その強さは他のドラウグルとは比較にならない。対峙すれば苦戦すること間違いないので、万全の体制で挑まなければ返り討ちにされるだろう。

クモ -SPIDER-

 山深い場所にある洞穴の奥に潜む大蜘蛛。スカイリムに生息する怪物の中では決して強い部類に入るわけではないが、子グモと共に群れで襲いかかり、糸を吐くなどの遠距離攻撃も繰り出してくるので、まずは周囲を蹴散らして数を減らすのが最優先となる。縄張りに踏み入った人間と捕らえて餌にするため、害獣として恐れられている。

巨人族 -GIANT-

 スカイリムの平地にある人里に近いエリアに棲む"巨人族"。攻撃的な性格で人語は理解せず、棍棒などの原始的な武器を手に、集落の作物などを奪うために山から降りてくる人間とは相容れない存在。攻撃力は非常に高く、動きも早いため一度狙われたら執拗に追いかけてくる。もし対峙した場合は、巨人の身動きがとりにくい森林などに誘い込んで倒すしかないだろう。正面から腕力で闘って勝てるような相手でないことは確かだ。

ドラゴン-DRAGON-

 絶滅したかに思われた、この世界で最強の生物。空を飛び炎を吐き、あらゆるものを破壊し尽くす驚異と畏怖の存在だが、一方では世界で最も神聖なる存在として崇められている。スカイリムを彷徨う冒険者は、いつか必ずドラゴンと対決しなければいけない運命にある。


ドラウグル・ロード、クモ、巨人族


■ 水中呼吸可能、治癒能力など様々な特性を持つ個性豊かなプレーヤー種族

爬虫類のようなアルゴニアン
屈強なオーク
ネコ科のカジート
火炎魔法の攻撃力の高いダークエルフ
スカイリムの民であり、背が高くブロンドの髪が特徴のノルド

 「スカイリム」には、プレーヤーキャラクターとして選択できる10種類の種族が登場する。種族はそれぞれに特性があり、そのルックスも非常に個性的で、全ての種族で性別と年齢が設定可能になっている。好きな種族を選び、じっくりとキャラクターメイキングに挑むのも「スカイリム」をプレイする醍醐味。 しかし、キャラクターメイキングにおいて重要なのは容姿の好みもさることながら、種族ごとに設定された特性を無視することはできない。特性に反した育成をすると、持ち前の能力を中途半端にしか活かせないことになってしまうからだ。今回は10種類全ての種族の特性を解説しながら、代表的な4つの種族を紹介したい。

アルゴニアン

 爬虫類のような容姿が特徴の種族。疾病への耐性が強く、鰓(エラ)呼吸により水中でも息つぎなく自由に行動できる。また、外傷への治癒能力も高く、傷を負った時の体力回復も早い。

ウッドエルフ

 隠密行動に優れた適正を持ち、タムリエルに生きる種族の中で最高クラスの弓の射手として知られている。毒や疾病に対する治癒能力も高く、動物と意思疎通が可能で思いのままに操ることもできる。

オーク

 鍛冶屋の匠として名高い種族であり、強力な武器と重装備で固めたオーク軍は帝国でも屈指の精鋭として恐れられている。"怒り"を最大限に増幅させた攻撃特性は、敵に回すと恐怖の存在となるだろう。

カジート

 知性が高く、その動作は俊敏かつ軽やか。生まれつきステルス能力が高く、隠密行動が得意。疾病耐性や体力は低いが、夜目が効き、鋭く攻撃力の高い爪で敵に大打撃を不える。

ダークエルフ

 隠術と魔法能力に優れた種族。生まれつき炎耐性が強く、火炎魔法の攻撃力も非常に高い。魔法を中心に育成すれば、周囲を火炎で覆い尽くし敵を寄せつけない強大な存在になれるだろう。

ノルド

 スカイリムの民であり、背が高くブロンドの髪が特徴。寒冷地に適応した強く逞しい肉体には冷気への耐性があり、武器を持たせれば勇敢な戦士として迎え入れられるだろう。

ハイエルフ

 全種族の中で最も魔術に優れているため、高貴な生まれの者が多い。各魔法耐性も高いが、特にマジカの回復力は突出している存在。よって、物理攻撃よりも魔法中心に育成することが求められる。

ブレトン

 呪文や魔術の習得が早く、理解度も高い種族。生まれつき雷撃に対する耐性を備えており、召還魔法に長けているのが特徴。ゆえに物理攻撃は得意ではないが、そのぶん魔術師として活躍できるだろう。

レッドガード

 タムリエルで最も闘いの才能に恵まれた種族。体躯が頑健で毒に対して生まれつき耐性を持っている。刀剣や斧などを持たせれば強大な威力を発揮し、その咆哮で敵をひるませるだろう。

インペリアル

 シロディールの先住民であり、支配階級に属する種族。外交や貿易などの商才に長けているだけでなく、戦闘や魔法もバランス良く使いこなす。その交渉力で敵を戦わずして退けることもできる。

●オススメ種族
アルゴニアン <ステルス+魔法タイプ>

 肉体的に丈夫でバランスも良く、扱いやすい種族。ただ、容姿が個性的すぎて性別の判断が難しく、目鼻の位置も人間と違いすぎてキャラクターメイキングの難易度も高い、まさに「スカイリム」の世界だからこそ許されたキャラクターだ。

ノルド <武器+魔法タイプ>

 「スカイリム」の世界観を最も体現したキャラクターであり、魔法も扱えるが武器攻撃力の高さが特徴。体力の基本値も高いので、片手武器だけでなく両手武器を豪快に繰り出すマッチョなキャラクターにも向いている。容姿は人間そのものなので、女性を選択すれば美しい女戦士を作り上げられるバランス型の種族だ。

カジート <隠密行動重視タイプ>

 見た目が「カワイイ?」ために選択しがちだが、その特性は上級者向けのキャラクター。ネコらしく暗所での行動が得意で、殴り合いの場面では拳の代わりに爪で応戦する。そして容姿が完全にネコ科のため、キャラクターメイキングの難易度もトップクラス。ちなみにアルゴニアンとは非常に仲が悪いらしい。

オーク <肉弾戦重視タイプ>

 正直ルックスは醜悪だが、体力や物理攻撃におけるダメージの高さは全種族の中でもトップクラス。鍛冶スキルが高いので修理や作成はお手のもの。攻撃力を一定時間引き上げる種族専用のスキルがあるので、両手持ちの打撃武器を中心に育成するのが向いているだろう。女性を選択しても牙は生えているので、美しいオークを作るのは至難の技かも?


ウッドエルフ、レッドガード、オーク
インペリアル、ダークエルフ、ブレトン、ハイエルフ
ハイエルフ、アルゴニア、カジート

【The Elder Scrolls V: Skyrim ゲームプレイデモ Part 2】

こちらではダンジョンでのギミックなどを紹介している



【The Elder Scrolls V: Skyrim ゲームプレイデモ Part 3】

本作での注目要素であるドラゴンとの戦いをクローズアップ



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(2011年 11月 4日)

[Reported by 勝田哲也]