【特別企画】「ガンダムクロニクルバトライン」アップデート解説

コマンダーカードを加え、戦いは新たな局面へ
――ガンダムクロニクルバトライン第4弾「―宿命との対峙―」

「ガンダムクロニクルバトライン」

  • ジャンル:インターネットカードゲーム
  • 開発元・配信元:株式会社バンダイ
  • 価格:スターターキット 2,625円
    第1弾 1パック 315円
    第2弾「―戦場は宇宙へ―」 1パック 315円
    構築済みスターターパック エースパイロットEdition 地球連邦軍/ジオン公国軍 各945円
    第3弾「―激動の戦線―」 1パック 315円
    第4弾「―宿命との対峙―」 1パック315円
    構築済みスターターパック第2弾 第08MS小隊Edition 地球連邦軍/ジオン公国軍 各945円
  • プラットフォーム:Windows XP、Vista
  • 配信日:2008年12月18日(運営中)

第4弾「―宿命との対峙―」は、全国で発売中。ネットカードダスダイレクトでの直接販売も予定されている

 「ガンダムクロニクルバトライン」(以下、バトライン)は、昨年12月に稼働を開始したインターネットカードゲームだ。今回の記事では、9月に発売されたブースターパック第4弾「―宿命との対峙―」について紹介していこう。



■ 「機動戦士ガンダム戦記」から最新MSが参戦

【ME-068/IV ガンダム7号機】【MZ-069/IV イフリート・ナハト】【CU-085/IV 出撃指令】
「機動戦士ガンダム戦記」で操ったモビルスーツをバトラインでも活躍させてみよう

 第4弾には、PS3用ゲーム『機動戦士ガンダム戦記』で新しく登場したモビルスーツやキャラクターが多く収録されている。ガンダム7号機やイフリート・ナハトなどの最新MSを操り、自軍を勝利へと導こう。

ガンダムはコストが高い代わりに速く、装甲が厚く、攻撃力も高い。生半可なユニットではまるで太刀打ちできない性能を誇る

 ガンダム7号機はやはり総合力が高く、どんな戦場に出しても戦える汎用性の高さが売りだ。パイロットのユーグ・クーロと組み合わせたユニットを作れば、主人公機の名にふさわしい働きを見せてくれるだろう。

グフ系だけあって地上での戦闘ではかなり頼れる。できれば宇宙にも連れていきたいくらいだ

 イフリート・ナハトは地上専用の格闘機体。注目すべきはコストに対する性能の高さだ。さらにガンダム系の攻撃力を下げる特殊能力を持っているため、地上の対連邦デッキ戦で非常に効果的だ。

 メカニクスやパイロットだけではなく、カスタムカードにも『機動戦士ガンダム戦記』をモチーフにしたものが登場しているので、探してみてほしい。


■ EXレアカード

CU-001/Xr 「テム・レイの回路」。「あの」回路で何が起きるかは運しだい。自軍もしくは敵軍の全ユニットにダメージを与える

 EXレアカードは新しく追加されたレアリティだ。レアの上をいく入手難易度と、金色に輝く派手さを併せ持っている。第4弾に収録されたEXレアカードは2枚。それぞれ非常に特殊な効果を持ったカスタムカードだ。入手できたらデッキに入れて試してみよう。


■ コマンダーカード

コマンダーカードをデッキにセットすると、母艦HPを表示するあたりに常にコマンダーの顔が表示されるようになるコマンダーカードはデッキ編成画面の右下にセットしよう

 これまで、バトラインには3種類のカードタイプがあった。モビルスーツなどのメカニクスカード、それに乗るパイロットカード、その2種類に変更を加えるカスタムカードだ。第4弾で登場したコマンダーカードは、4種類めのカードタイプとなる。

 バトラインは自分の母艦から繰り出されるモビルスーツ部隊を操って、敵の母艦を撃破するゲームだ。そして、稼動当初から、母艦に乗っている艦長をカードとして登場させてほしいというプレーヤーの声があった。コマンダーカードは、その声に答えての登場となる。一年戦争の名将たちを、プレーヤーの部隊に迎え入れることが可能になったのだ。

 コマンダーはデッキに1枚だけセットできる。コマンダーはメカニクスに乗って出撃することはないが、母艦から常にデッキ全体に効果を及ぼす。デッキからカタパルトに引いてこなくても、カードに書いてある条件を満たせば、いつでも効果を発揮するのだ。

コマンダーカード発動で一気に逆転するチャンスが訪れるコマンダーカードの効果が発揮されるタイミングでカットインが入る

 たとえば、恐らく最も有名な連邦軍のコマンダーであろうブライト・ノアをデッキにセットしておくと、自軍母艦のHPが50%を切ったタイミングで、全ての敵軍ユニットにダメージを与えることができる。

 どんなに強力なカードのコンボを作っても、いいタイミングでカードを引けなければ意味がない。カードゲームにおいて、必ず効果があるカードにはそれだけで価値がある。ブライト艦長をデッキにセットすれば、自軍がピンチに陥ったときに、必ず反撃のチャンスができるのだ。

 もちろん、ピンチにはならないほうが望ましい。そのために、常に自軍のユニットを強化するコマンダーもいる。コマンダーを保険として使うか、デッキの得意な戦術をより強化するために使うかは、考えどころだ。


■ コマンダーカードで広がる戦術

 第4弾に収録されているコマンダーカードは4種類。それぞれ性格の違うコマンダーを使いこなすことが、今後の戦術の鍵となる。各コマンダーの能力を紹介し、戦術をごく簡単に推測してみよう。

  • ギレン・ザビ

    【CZ-001/IV ギレン・ザビ】
    ギレン閣下の効果が発動したあとは、高確率でクリティカルが発生する。条件は厳しいが非常に強力だ

     ジオン公国総帥、ギレン・ザビ閣下は、自軍母艦のHPが30%以下になったときに、自軍ユニットのクリティカル発生率を大幅に上昇させる能力を持っている。つまり、ギレンの能力を有効に使うためには、自軍の母艦がピンチに陥ったときに、自軍のユニットが多く残っていることが大事だ。

     この条件は大変厳しそうにも思えるが、自分でユニットを出すラインを選択できる出撃戦であれば、比較的容易に条件を満たせる。敵のユニットを迎撃せずに母艦を攻撃させ、自軍母艦のHPがいい具合に下がったところで迎撃を開始、敵部隊を一気に叩き潰す戦法が考えられるだろう。


  • ブライト・ノア

    【CE-001/IV ブライト・ノア】
    いわずと知れたホワイトベースの艦長。ガンダム部隊を指揮するのに彼以上の適任者はいないだろう

     ブライト艦長の能力は、先ほども書いたとおり自軍母艦のHPが50%を割ったときに発動する敵軍ユニット全てへの直接ダメージだ。ただし、1回しか発動できないため、自軍母艦のHPをカスタムカードを使って上げ下げして何度も発動させるといった使い方はできない。

     ブライトは何かがあったときの保険としてデッキにセットしておくのが良さそうだ。奇襲に対処するためのカードというのは、彼のイメージにも合うことだし。


  • レビル

    【CE-002/IV レビル】
    MS登場以前の指揮官らしく、格闘機体には厳しい。威力の高い遠距離砲撃をたくさん揃えよう

     連邦軍の最高司令官、レビル将軍の能力は、支援ユニットを強化するが、格闘ユニットの回避能力が低下するというもの。上記2人のコマンダーと違い、効果を発揮するためにピンチに陥る必要はない。レビルをセットしたデッキには、常にこの効果が発揮されているのだ。

     彼は支援機が活躍するマップ、地上で言えば水域、宇宙ならば暗礁空域で力を発揮する。相手がなかなか近づけないところに、ガンタンクやボールの砲撃を叩き込んでやろう。すべての支援ユニットに効果があるので、低コストユニットを量産するタイプのデッキとも相性がいい。


  • キシリア・ザビ

    【CZ-002/IV キシリア・ザビ】
    残念ながら彼女の効果でマ・クベを乗せたギャンが強くなることはないが、それを補って余りある効果を持っている

     ザビ家長女、キシリア閣下の能力は、常に自軍のコスト6以下のユニットを強化するというもの。つまりザクやドムなどが強くなる。彼女をコマンダーとして使う際には、なるべく多くコスト6ぴったりのユニットを揃え、さらにいくつか高コスト高性能のユニットを混ぜておくデッキ編成がいいだろう。

     コスト2~3のメカニクスやパイロットには、地味ながら優れた能力を持った逸材が隠れている。彼らがのきなみ強化される効果は侮れない。

     第4弾と新しいカードタイプの導入により、バトラインはさらなる戦術の深みを獲得した。激化する熱い戦いにぜひ身を投じてみてほしい。


    (C)創通・サンライズ


  • (2009年 10月 20日)

    [Reported by 斉藤高吉/冒険企画局 ]