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「ファイナルファンタジーXV」田畑端ディレクターがファンの質問に答えた!

VRコンテンツはダウンロードコンテンツで追加配信される

6月14日~16日 開催

会場:Los Angeles Convention Center

E3 2016のスクウェア・エニックスブースに設置されたスタジオから配信された

 スクウェア・エニックスは、ロサンゼルスで開催されている「E3 2016」の特設スタジオから、9月30日発売予定のプレイステーション 4/Xbox One用「ファイナルファンタジーXV」(FFXV)の情報を公開した。

 最終日の最後に行なわれた番組では「FINAL FANTASY XV - Top XV Questions」と題して、田畑端ディレクターがファンから寄せられた「FFXV」の質問に答えた。「FFXV」ということで15の質問が用意されたが、田畑氏がテンポよく質問に答えていったため、1問プラスされ、16の質問に答えた。

プレイ中に没入感を高めるためにHUD全てを非表示にするオプションはありますか?

 画面上に様々な情報が表示されているが、これを取り払うことができるかどうかという質問。特にオープンワールドなゲームであるため、没入感を高めるために情報表示をオフにしたい人は多いだろう。

 これに対して田畑ディレクターは、「あります」と即答。「スクリーンショットを取りたい人もいると思うので」と答え、標準搭載されていると語った。

写真撮影モードやシアターモード、コロシアムモードなどはありますか?

 「FFXV」では、プロンプトが勝手に写真を撮影してくれて、キャンプなど宿泊した時に写真を選択することで撮影技術が向上していく。田畑氏は「プロンプトの写真撮影技術が向上させるのが良いと思いますが、自分でも撮影したいと思うので、写真撮影モードは搭載しています」という。一方シアターモードについては製品版には搭載されない。

 コロシアムモードについては、「オルティシアのコロシアムでは、ミニゲームが遊べます。モンスター同士が戦っていて自分がベットします」ということで、勝ち負けを予想するようなゲームが楽しめるようだ。さらには、コロシアムを発展させていく要素があるようで、「進化には期待して欲しい」と田畑氏は話している。

マニュアルでカメラの距離を変更するオプションはありますか?

 田畑氏は、現状ではこの機能はないと返答したが、カメラの調整は可能な限り行なうとしている。その上で、現状自動で切り替わるようになっているが、必要であると判断されれば盛り込むかもしれないと含みを持たせている。

戦闘中、特にボスバトルの際に戦略は関係してきますか?

 RPGということでキャラクターを強化しすぎるとバトルが簡単になってしまうのではないかという懸念点に対して、田畑氏は「レベルを上げすぎると1発でKOしてしまうシュチュエーションはあって、これは悪いことではないと思う」と答え、自身の嗜好性として「RPGの醍醐味の1つに、自分のキャラクターを強化し準備することで圧勝する楽しみ方がある。私はそれが好き」という。

 同等の敵や力の及ばない敵に対し、アクション性の高いバトルシステムの「FFXV」では、プレーヤーのテクニックによって勝つ楽しみ方もある。ここにも一定の理解を示している田畑氏は「さらに、レベルをキャップするアイテムも用意している」と説明。低レベルでクリアするためのアイテムで、やりこみ要素の1つと言えるかもしれない。

 ちなみに「FFXV」では、キャンプしたり宿泊しなければ経験値はレベルアップに反映されないため、(ノクト達が)不眠不休で進めば低レベルでクリアすることはできることになる。

自分で使いたいコントロール・レイアウトを選べるようになりますか?

 これは「エピソードダスカのUIの方が良かった」という意見であり、コントローラーのボタン配置などUIを変更する予定はあるかという質問だ。

 これに対して田畑氏は「UIデザインはもう1回リニューアルする」とコメント。現状進捗に遅れがあり、機能を向上させるとともに、修正をかけている段階だという。その上で現在発表されているコントローラーレイアウトの他に、ダスカバージョン、さらにもう1つのコントローラーライアうとを盛り込む可能性があるという。

 これらのコントローラーレイアウトは、いつでも変更することができるようになる。好きなものを選択して使用して欲しいとしている。

E3トレーラーのラストシーンは、ストーリーのどのあたりでしょうか?

 田畑氏は「ストーリーの終盤も終盤。ノクト達は旅を終え、王都インソムニアに帰ってきたあとのシーンなので、“王の剣の服”を着ている」と説明。ただしなぜ“王の剣の服”を着ているかについては「ストーリーに触れるのでプレイしてください」と説明を拒んだ。

【FINAL FANTASY XV Trailer Feat. AFROJACK / ファイナルファンタジー15】

新宿は探検できる街として存在しますか?

 新宿の街について田畑氏は、「街中を歩いて探索することができるタウンとしては出てきません」と答えたが、戦闘のシチュエーションとしては登場するという。都庁前の広場だけでなくもっと広範囲なエリアで戦闘することができるようになっているという。

 なぜ新宿が登場するのかについては、「KINGSGLAIVE FINAL FANTASY XV」や「FFXV」のストーリーをプレイすることで理解できるようになっているという。

プレイ時間はどれくらいを想定していますか?

 すでに弊誌のインタビューなどでもお応え頂いているが、ストーリークリアまで40時間から50時間。やりこみ要素については100時間程度のプレイ時間を想定しており、トータル200時間程度は遊べるとコメント。

 田畑氏はこのことについて、「長くお待たせしているタイトルなので、しっかり遊んで欲しい」と語った。

ゲーム本編では、フレームレートの安定やアンチエイリアシングの改善が見られるのでしょうか?

 この件についても田畑氏は「ギリギリまで調整する」としながらも、現状については以下のように説明している。

 Xbox Oneについては動的解像度が採用された。現状は800pから900pで、フレームレートに関してほぼ30フレームが出ているという。仲間にコマンドを出すとエフェクトが入り乱れる関係で処理が重くなり26から27フレームレートまで落ちるが、ゲームプレイには支障が無いとしている。ここまで実現できたことから「製品版に向けていい見通しが立った」とコメント。

 一方、PS4版は動的解像度で900pから1080p、30フレームが安定して出ているという。GPUが処理的に厳しい場合でも、30フレームをキープして解像度を落とす方向で調節されているとか。

 アンチエイリアシングについては、時間軸に対して数フレームに1回アンチエイリアシングをかけていると田畑氏。全てにアンチエイリアシングをかけると処理的な負荷が高まるためだが、間引いてかける手法とはいえ、十分効果は出ているようだ

移動スピードやスタミナ切れは、レベルアップに伴い解消されますか?

 「FFXV」ではフィールドの移動時に「ダッシュ」するとスタミナを消費する。「ダッシュ」をやめるとスタミナは回復するが、ずっとダッシュし続けることはできない。これについてはキャンプなど食事することで伸ばすことができる。食事のレシピによって「ダッシュ」時のスタミナ切れを無くすることも可能なようだ。つまり、レベルではなく、食事によって調節されるということだ。

 ちなみに「ダッシュ」すると、キャラクターにスタミナゲージが表示されるが、オプションでこれを消すこともできる。情報系を出したくない人は消してしまうという手もあるだろう。

楽曲「Somus」ははどうなったのでしょうか?

 公式主題歌は「Stand by Me」だが、田畑氏によれば「Somus」も使用されており、「大切に扱っている」という。

 また「『ベルサス』のように悲劇的な要素を期待できますか?」という問いに対しては、「シリアスなストーリーであり、悲劇的な部分はある。ずっと明るく楽しいわけではない」と田畑氏。

本作に含まれる召喚獣の数と、召喚獣自体がストーリーに関係してくるのかを教えてください。

 召喚獣の数についても弊誌インタビューで触れられているが、改めて田畑氏は「数は凄くいっぱいではないが、少数精鋭ですね。『えっ! 少なっ!!』と思うかもしれないけど、1対1体を大切にしている」とそのスタンスを述べている。

 ノクトは召喚獣の力を借りていかなければならない瞬間がストーリー上出てくるようで、田畑氏は召喚獣の存在を「国家の守護するわけではなく、星を守護する存在」と説明している。カーバンクルなどストーリーに関係ない召喚獣も存在するが、その数は少ないとか。

召喚獣を呼べるのはピンチの時だけなのでしょうか?

 戦闘シーンの様々な条件に応じて召喚獣は登場し、ノクトがピンチな時に現われるものもいれば、仲間がピンチになると出現するものもいる。召喚獣毎に個性があり、出現条件も違う。たとえばリバイアサンは水辺でなければ登場しないなど、多彩な性格付けがなされているようだ。

エアーステップソードやエンジンソード、あるいはベルサス時代にあった武器は登場しますか?

 エアーステップソードに関してはすでに収録済み。エンジンソードは特別な効果が付与されており、製品版には収録されるという。

DLCは予定されていますか?

 今回のE3で「多数の人からDLCを期待されていることを知った」という田畑氏。DLCについてはなにを収録するかの計画を決める段階に入っているとか。コンセプトとしては、4月に開催された発表会「UNCOVERED FINAL FANTASY XV」のインタビューでも語られたとおり、「『FFXV』を買って良かったと思ってもらえて、長く楽しんでもらえるようプランを練っている」ということだ。

 その内容については「今は教えることはできない」と言うことだが、追加ストーリーやコスチュームといったものはもちろん入っているという。さらには「おお! そんなものが!」と言うコンテンツも入る予定だとか。プレイステーションのカンファレンスで電撃発表された「PS VR」関連コンテンツは「しっかり作って、DLCとして出したい」とコメント。

 DLCのコンテンツは準備できるところを進めながらも、製品版の開発が終ってから一気に取りかかることになるという。

バトル時に仲間の挙動を変更できますか?

 仲間の動きは、装備している武器と取得したアビリティによって変化する。武器の装備に関してはそのアクションが大きく変化し、アビリティに関しては仲間の行動を司るAIが変化する。戦闘中にプレーヤーがL1を押すと左下の武器メニューが、仲間への行動を命令するコマンドに変化する。ここで支持することで仲間の挙動が変化する。クールタイム制になっていて、1度使用するとしばらく使用することはできないが、しばらくすれば復活するので「バンバン使って欲しい(田畑氏談)」ということらしい。

 このほかにも、アイテム化された魔法であれば仲間も魔法を使用できるので、魔法をセットしておけば仲間がオートで使用することがある。