「RDR2」短期集中連載「大悪党放浪記」

第1回:突き進むぜ悪の道! 獲物のリアルな反応が俺の悪行を加速させる!

 「レッド・デッド・リデンプション2(以下、「RDR2」)」が発売して10日ほど経ったけど、みんなはどこまで進められたかい? 「RDR2」はメインのストーリーも魅力的ながら、コレクション要素も豊富でとにかく色んな事ができる。ギャング団の幹部になりきって極悪非道の限りを尽くしたり、俗世間を離れ動物を狩って暮らしたり、とにかく広大なフィールドを、大自然を満喫しながらぶらぶらと馬で旅してまわる風来坊のような遊び方も楽しめる。

 俺も発売日当日からプレイしているが、正直なところ、今こうして原稿を書いている時間も惜しいくらい、再びあの世界に舞い戻りたい気持ちでいっぱいだ。プレイしてみて感じるのは「RDR2」はとにかく没入感がすごいんだ。その理由は何かと考えた時、ビジュアルのリアルさはもちろんのことながら、銃の手入れや馬の世話など、前作「RDR1」でも省略されていたようなところまで、全て自分で面倒を見てやる必要があるといった不便さのリアリティが大きい。もちろん単に面倒が多いだけのゲームだったらここまで没入しないと思うが、「RDR2」の場合、それが億劫に感じないようになるべくシンプルな操作で、こうしたアクションが行なえるバランスのよさも合わせ持っており、これが没入感につながっていると気付かされた。そりゃハマるわけだ。

 また、同社のオープンワールドでは珍しく、他の人間たちとの交流、「会話」機能が追加になっているのもポイントだ。ただし、明確なセリフを選択するような会話ではなく、選択肢をあえて、「脅す」、「呼ぶ」、「挨拶する」、「敵対する」などシンプルな行動パターンに絞ることで、迷わず直感的に会話が進められるようになっている。実際に選んだ選択肢についても相手に応じて柔軟に会話の内容が変化するため、ワンパターンで飽きるようなことなく、会話を楽しめるようになっているのも、本作の没入感の高さに繋がっていると思う。

 そんな没入感の高さと自由な遊び方のできる「RDR2」を、「GTA V」や「Fallout4」などでオープンワールドのゲームを楽しんできた俺、池紀彦が自分なりのやり方でたっぷり紹介しようというのが、今回始まった“「RDR2」短期集中連載「大悪党放浪記」”だ。この名の通り、あえて俺が目指すのはズバリ、世界がゾッとするような大悪党になることだ。といっても、カリスマ的な悪役になりたいわけではなく、どちらかというと、周囲の人たちに蔑まれながらも、それでも己の望む道を進む無法者の生き方だ。

 「RDR」シリーズには、プレーヤーの行動に応じて周囲からの評価が変化する「名誉レベル」と呼ばれるシステムが用意されている。周囲の人々から絶賛されるような行動を続けていると、英雄のように扱われるようになり、道ですれ違った時の態度や、街中での態度がよくなっていく。それに対して、周囲から非難されるような行動を繰り返せば、悪党と呼ばれるようになり、街中で罵声を浴びせられたり、懸賞金をかけられ、賞金稼ぎから追われるようになったりする、という。

 こういったシステムがあると人は無意識に善人に寄ったプレイになりがちだ。しかし、本連載ではそんないい子ちゃんプレイはせず、とにかくこの「名誉レベル」をまったく気にせずにプレイし、散々周囲に嫌われまくった結果、どんな扱いを受けることになるのかを楽しんでいきたい。西部開拓時代の無法者のスタイルで、欲望の赴くままに生き、逆らうヤツは容赦なくこの世から消し去る、そんな誰もが姿を見ただけで恐れおののく、そんな悪党を目指すんだ。まずこれをスタートとして、それを基点に本作の色んなコンテンツを楽しんでいきたいと思う。

 最初のうちは身近なところから悪事を始めていくいわば“小悪党”からのスタートとなる。通りがかった商人から金品を略奪したり、馬泥棒をしてみたり、店に強盗に入ったり、罪もない人を虐殺するなど、とにかくできる限り悪いことをしまくって、悪評を広めていくことになるだろう。その結果がどのようなプレイになっていくのか、正直今の段階では俺にも想像はつかないが、その波乱万丈な生き様をみんなに伝えていきたいと思っているのでよろしく頼むぜ。

初めての悪行。チャプター1の列車強盗後に残された見張りたちをその場で処分せずに列車に乗せてから殺してみた。すると早速名誉レベルが下がり、画面にはまだチュートリアル期間のため注意喚起のメッセージが表示された。望むところだぜ

“いい子ちゃん”はやらない! これが本当のアーサーの生き方じゃないか?

 「RDR2」で名誉レベルを下げるにはどうしたらいいのか。答えは極めてシンプルで、基本的に人としての行ないから外れた行為をする事だ。例えば、馬でやってくる善良な市民がいたとする。普通に挨拶を交わすだけならもちろん名誉レベルは下がらない。

 この市民に対して、脅しをかけて金を奪ったり、後ろからいきなり撃ち殺して、その死体から金品を強奪すれば、名誉レベルは下がる。よりえげつない行動を取るほど名誉レベルは下がるので、この場合だと殺して奪いとるのが一番名誉レベルは下がる。そして殺しの数だけ名誉レベルは下がっていく。このように基本的には盗みや殺しのようなシンプルな犯罪行為はわかりやすく名誉レベルが下がる行ないだ。

 他にも魚が泳いでいる川でダイナマイトを爆破させる「ダイナマイト釣り」なんかも試してみたが、こうした行為でも名誉レベルは下げられる。ただし、ダイナマイトは序盤だと手に入りにくい事もあるので、ダイナマイト1本を消費して得られる名誉レベルの低下と魚の量を考えると、“悪行”としての旨味は少ないな。

ダイナマイト釣りも試してみた。川がド派手に弾けとび、魚がまとめて捕れるが、貴重なダイナマイトを使うので正直うまみがあまりない印象だな
列車強盗はとにかく手配は早いし列車は止まって法執行官に囲まれるしで、稼ぎもでかいが難易度もかなり高い。早めに稼いで適当なところで早めに逃走するのが生き残るポイントだ

 名誉レベルと金が両方稼げておトクなのはとにかく強盗だ。路上の強盗は人通りの多い街道沿いでは、すぐに現場を目撃されてしまう上に、目撃者を殺しても次の目撃者が現われて、とエンドレスに無差別殺人が繰り返されてしまうので、あまりおススメはしない。おススメしたいのは、山の中など、人通りが少ないエリアでの強盗だ。これなら安全に(!?)名誉レベルを下げられるし、小金も稼げて一石二鳥だ。あと、煙が見えたら相手が善良だろうと悪人だろうと関係なく突撃して全滅させて全部かっさらう。これは基本中の基本だ。

 列車強盗や店への強盗も名誉レベルを下げてかつ金を儲けるのに最適なやり方だが、これらの強盗は開始するとあっという間に法執行官が動き出すため、追っ手を逃れるのに苦労する。もちろん理想はここで追っ手をそこそこ殺しまくってから逃亡しきる事なのだが、これがなかなか難しい。装備が充実するまでは罪なき市民を適度に殺していく方が無難かつ確実に名誉レベルが下げられるし、金も稼げる。

 また、キャンプ内で他の仲間との会話の際には普通に挨拶をするほかに、悪態をつくこともできる。味方のはずの仲間たちにまで「敵対する」という選択肢があるのだ。これを見た時は、悪態を何度かついたら名誉レベルも下がりまくるのかと期待しつつ、何度か試してみた。

 例えばホゼアに対しては「昔はあんたを尊敬してた」、「ホゼア、もう死んだも同然じゃないか」など、思いっきり煽るようなディスをかますのだ。ただそれに対してホゼアは「俺以外に味方はいないだろう? 」など諫める感じの返事をするだけで、殺し合いに発展するでもなく、会話が終わった後もそれほど険悪になった様子は見られない。おじさん相手にも大人げなく「稼ぎがないくせに酒だけはよく飲みやがる」、「俺たちの稼ぎを吸い尽くすダニみたいなヤツだ」など容赦ないが、それに対しておじさんは「どうしたんじゃ? 」、「お前に構ってる暇はない」などやっぱり軽い感じでかわしてくる。他の仲間たち相手でも同じで、アーサーのディスに対して、文句は言うがそれほど険悪にはならない。

 ところが、何度か試してみてわかったのだが、1回で終わらず何度も繰り返すのがポイントだというのが見えてきた。基本的にはどのキャラに対しても数多くのな悪態のセリフが用意されており、2、3度繰り返しても同じセリフが出てくる事がなかったので、どんだけ悪口を用意しているんだ、と驚かされた。また、基本的には3回悪態をつくと、それ以降は、「時間の無駄だ」、「俺を怒らせようとしても無駄だ」、「無視じゃ」などと相手にしてもらえなくなる。

 だんだん楽しくなってきたのでこの調子で色んな仲間たちに噛みついていたら、そのうち仲間の1人がブチ切れて後ろから殴り飛ばしてきたのにはかなり驚いた。殴られたアーサーは強制的に気絶させられ、気が付くとキャンプの外に放り出されているのだ。悪態もほどほどにってわけだ。

キャンプ内で仲間に悪態をついてみた。誰が相手でもえげつない言葉を次々と浴びせるので、見ているこちらがヒヤヒヤさせられる
情け容赦ない悪態をつきまくるが、仲間たちはムッとはするものの、さほど怒ることもない様子だ
悪態をつくのも1回だとあまり気にされないが3回繰り返すと、言われた本人は無視を決め込み、周囲に他の仲間がいるとたしなめられたり、場合によってはいきなり殴られて気絶させられてしまう

 後述する指名手配のシステムもあるので、悪事をする時に俺が特に気をつけたのはとにかく目撃者を出さないようにすることだ。もしうっかり目撃者が出てしまった場合は、すぐに追いかけて目撃者も殺す。こうすることで、通報されることなく金が奪えて、名誉レベルもさらに下がるので一石二鳥ってわけだ。

 また、相手を脅して金品を奪う事もできるが、正直、名誉レベルがどんなに下がっていても脅しに屈しずに抵抗してきたり、逃げられたりしてしまう相手が多く効率が悪かった事もあり、基本的には後ろからいきなり頭を狙って撃ち殺す方が効率がよくて好みだったな。

 あるとき農家や牧場のように町から少し離れた場所に建っている一軒家に単身で強盗に入ってみた事もあった。一家全員を惨殺して室内の金品をすべて強奪してみたのだが、どこから聞きつけたのか、こちらが去る頃には、犯人を捜すために法執行官が調査にやってきていた。奴らが調べている時に出くわせば間違いなく指名手配になるだろうから、そのまま早めに逃走して正解だったぜ。

 一家全員殺した家が翌日以降はそのまま空き家になるのかが気になったので、一晩経ってから再度、足を運んでみたんだが、なんと驚いた事に全く別の人間がやってきて家に住んでいたんだ!一家惨殺事件の翌日にもう住むのか? と驚かされたが、何度殺しても一晩経つと新しい住人がやってくる仕組みのようだ。ただし住人は入れ替わっても室内の物資などは1度奪ったら以降は復活しないので、同じ家を何度も襲撃するうまみは少ない。

 こうして地道に名誉レベルが下げていったのだが、その後は辛いゲームプレイになると覚悟していた。さぞかし蔑まれたり、不便な事になるのだろうと。だから名誉レベルが下がるたびに町に向かうのだが、正直なところあまり手応えがなかった。たまに住人から「町から出ていけ!」といった罵声を浴びる事もあるが、こちらが想定していたよりはずっと少なかった。むしろ名誉レベルを下げることで、街での売買の割引がないなど、名誉レベルが上がった時に得られるメリットが享受できない事が数少ないデメリットと言える。

 むしろつらいのは、この名誉レベルはとても上がりやすいって事だ。特にサブミッションなどは、受けなくても名誉レベルが下がることはないのだが、受けると上がってしまう。また、キャンプのアップグレードや寄付などを行なっても簡単に名誉レベルが上がってしまうため、迂闊にキャンプを強化してしまうと、かなり名誉レベルが回復してしまう。他にもキャンプ内の雑用を行なっても名誉レベルが上がってしまうため、むやみに色々やってしまわないように、注意が必要だ。

手っ取り早いのは後ろからいきなり銃で撃ち殺して奪うやり方だ。うまくやれば目撃者に見つかる前に現場から逃げられるし、目撃されてもすぐに逃走すれば手配されても見つからずにやりすごせるからな

 こんな感じで悪の限りを尽くしてプレイしているんだが、正直なところこれがめちゃくちゃ爽快なんだ。今までこうした極悪プレイはしたことがなかったので、最初のうちはどんな悪いことをするのにもビクビクしながらだった。初めて単独で馬車を襲撃した時はかなり緊張したし、襲撃の現場を目撃されてしまったから、慌ててその目撃者を殺して、その後始末をしているところを別の目撃者に発見されてしまい、仕方ないのでまた殺して……とあやうくエンドレスになりかけたので、途中であきらめて目撃者を逃がしてしまった。その結果、後述のように通報され、法の裁きを受けるべく指名手配されることになるが、必死で逃げてみたら意外とあっさり逃げ切れてしまった。

 1度でもこういう悪の成功体験があると、あとは歯止めが効かなくなり、馬で走ってる人を後ろから撃ち殺す事に躊躇がなくなってくる。1度悪事に手を染めたら簡単に更生できなくなる気持ちがゲームの中で味わえてしまうんだ。こうなると最初の緊張もどこへやら、どこまで悪さしても大丈夫なのか、と色々試してみたくなるし、ゲーム内の人を撃ち殺すたびに、道徳的なしがらみがなくなっていく不思議な心の開放感が得られて、心地よくなってくる。

 しかもこうした無茶なプレイを続けていても破綻することなく、なんでもやりたい放題にならずにプレイの一環として収まる感じも「RDR2」の器の広さを感じさせられたポイントだった。こちらとしては「RDR2」のシステムに逆らうようなプレイを続けているはずなのに、それすら「RDR2」の手のひらで踊らされているかのような余裕すら感じるのだから不思議なもんだ。

 とまぁ、色々自分なりのやりたい放題の悪事を重ねて楽しんだ結果、俺の名誉レベルは1/4まで下がった。しかしここから先が難しい。どん底にまで到達するにはもうちょい時間がかかりそうだ。今後ストーリーも進めていく中で、名誉レベルをさらに下げてどん底を目指して悪事を続けていくぜ。

町外れの牧場の一軒家を訪れ、一家全員惨殺してみた。ところが翌日来てみたら住人だけが復活していて驚いた
たまに町で罵られる事があるが、むしろレアケースで普段はあまりこちらへの罵詈雑言は耳に入ってこない。ちょっと拍子抜けだ。なお法執行官が警戒していても町が閉鎖されていなければ、こっそり店を利用することができる

上がっていく懸賞金が楽しい! 政府の犬共といかにやり合うか

 前述した名誉レベルとは別に「RDR2」では犯罪を犯す無法者にはしっぺ返しが用意されている。現代と同じで、犯罪を犯した時に、それを目撃されると通報されて指名手配される。指名手配されると懸賞金が掛けられてしまい、その懸賞金を求めて賞金稼ぎが追ってくるようになる。

 例えば、馬でやってくる善良な市民を脅したり、殺して強盗を働いたとする。こうした強盗行為を別の人間が目撃すると、画面右上には「目撃者」が表示され、目撃者は法執行官に通報に向かう。通報前に目撃者を殺すなり、脅すなりして通報を阻止すれば、それ以上大事には至らない。ここで通報されると「指名手配」がつき法執行官から一定時間追われる身となり、そこで罪の内容に応じて懸賞金が加算される。

 「指名手配」が表示されている間は、法執行官たちはこちらを捜索してくるので、もしも見つかれば更に追跡が厳しくなる。ここで法執行官を殺すなど罪を重ねると、さらに追っ手の追跡は厳しくなっていく。ここで追っ手の法執行官たちを撒く事ができれば「指名手配」のアラートの下には「捜索中」または「調査中」といった表示になり、指名手配のアラートがどんどん静かになっていく。こうして「指名手配」が解除されるまで身をひそめて、追っ手の追跡をかわせばとりあえずは一安心だ。

指名手配されている間は、法執行官がしつこく追いかけてくる。こちらを見失ったまましばらくすろと指名手配が解除されるので、とにかく見つからないように逃げる事が重要だ
指名手配解除後は懸賞金が加算される。郵便局で精算するまではたとえ死んでも累積し続ける点には注意が必要だ。なお見ていると300ドルくらいが上限のようでそれ以上は悪事を重ねても加算されていかないようだ
町が閉鎖されると、店での買い物が行なえなくなるほか、ミッションなども受けられなくなるので悪徳は計画的に、だな

 「指名手配」が表示されなくなっても、悪党を追っていた法執行官たちの警戒態勢は継続しているので、表示されなくなったら即自由の身、とはならない。この辺りは、画面左下のマップ上に表示されるアイコンを見て判断するのがベストだ。法執行官のアイコンが赤い間は迂闊に彼らの目に留まると、その瞬間、指名手配が復活してしまう。一定時間が経過すると法執行官たちは警戒を解除し、赤いアイコンが消えるので、ようやく自由の身になることができるんだ。赤いアイコンにはとにかく要注意ってことだな。

 ちなみに指名手配のレベルは最大になると「Dead or Alive(生死を問わず)」にまで上がる事になるが、正直普通に法執行官を殺し続けている限りでは、そこまで上げる事はできなかった。特定のミッションなどでは発生する場合があるので、何か条件があるのかもしれないな。

 懸賞金が増えていくと画面上部に累積の賞金額が表示されるようになる。いわば賞金首ってヤツだな。この賞金首の状態は郵便局に出向いて罰金を支払うことで解除できる。だが、賞金がかかった状態だとどんな不利な状態になるのかに興味がわいたので、今回はあえて懸賞金を積み重ねまくりでプレイを続けてみた。これぞまさしく無法者らしいフロンティアスピリットってヤツだな。賞金額がどこまで上げられるのかも興味があったしな。

 ところが賞金額を300ドルまで積み上げた状態で普通に町に行っても、特に問題も発生しないので、特別不便を感じない。店にも風呂にも入れるし、通常の状態とあまり変わらないように見える。デメリットがあるとするなら駅馬車が使えない事くらいだが、元々駅馬車はほとんど使わないので、あまり問題はなさそうだ。

 ただ、懸賞金がかかった状態だと、賞金稼ぎから狙われるようになる。画面左下のマップ画面を見ていると、赤い髑髏アイコンの賞金稼ぎが近づいてくるのが確認できる。賞金稼ぎは1人なら問題はないのだが、やつらは集団でやってくる。メンバーの中には賞金稼ぎのほかに法執行官も混ざっており、賞金稼ぎは法執行官と仲良くやってるいわば国家の犬ってヤツだな。屑どもめ。こうして法を破る無法者に対してはきちんと裁きが与えられるようになっているわけだ。

 この賞金稼ぎの集団は頻度としてはそれほど多くはないが、同じ場所に長い間とどまっていると、近づいてくる事が多かった印象だ。例えば他のギャングのキャンプを襲撃して、物色している時などに何度か発見されてしまった事があった。また、街道沿いなど、人通りの多い場所を走っていると、よく後ろから追いかけられたりしたので、普段の移動時にはあまり人目のつかないところを移動する方がいいだろうな。

 賞金稼ぎたちをマップ上で見かけた時は原則としては多勢に無勢、逃げの一手が無難だ。実際のところ、マップ情報をチェックしていて、赤いアイコンが目に入った瞬間に彼らと逆の方向に向かって全力でダッシュしてしばらくすれば、賞金稼ぎたちは追うのをあきらめてくれる。

懸賞金がかかっていると、賞金首がこちらを狙って捜索していることがある。向こうに見つかる前に気が付けた時の作戦はとにかく逃げの一手だ。死んだら金も減るしいいことないからな
山の中などをうまく逃げ回ると、こちらを見失ってくれる場合もある。逃走経路は線路を利用するのがおススメだ
急な斜面などを利用して賞金首たちを分散させることで各個撃破することもできる。銃の腕が確かな悪党にはおススメのやり方だ。なお懸賞金を増やすのには法執行官を殺すのが最も効率的だ

 マップ上のアイコンではなく、実際に肉眼で見えるところまで接近されてしまうと、「指名手配」が発動してしまうため、かなりしつこく追ってくるようになってしまうので厄介だ。こうなった場合、是が非でも生き残りたいなら、険しい山の道など起伏の多い場所を逃走経路に使うのがおススメだ。すると、相手はこちらを追い切れず、分散してしまったり、場合によっては高低差を把握できずに別のルートに向かってしまうパターンも1度見かけた。こうなりさえすればあとはそのまま逃走しても構わないし、準備して各個撃破で潰すのも有効な戦略だ。

 殺人を重ねたりするなど、罪が重めの状態で指名手配がついた後などは、町が封鎖され、指名手配解除後も、通常の警戒態勢より長めに警戒が続くような場合もある。このような状態になると、しばらくは街の中の店が一切利用できなくなるし、周辺のミッションが受けられなくなる。このような場合は、別の町や地域に向かうなどして、ほとぼりが冷めるまで離れて時間を潰すしか方法はない。ただ、この警戒態勢も実際のプレイ時間では数10分程度なので、ちょっとうろうろしてると割とあっさり解除されるので、不便っちゃ不便だが、そこまでつらいという事はない。

 ストーリーでは「ブラックウォーター」が閉鎖されており、近づくことすら難しい。そこでは足を踏み入れた途端に賞金稼ぎが集まって取り囲まれてしまう。ストーリーを進めるのは物陰に隠れて進むしかない。今のところ、犯罪を重ねても他の地域でそこまでひどくはならない。ブラックウォーターの厳しさはイベントだからだろうか。たとえ犯罪を繰り返してもプレイは継続できる、というのが今回の感触だ。

抵抗してきたり、怖じ気づいたり、“獲物”の反応から見る「RDR2」の凄さ

 ここまで「RDR2」をプレイしていて改めて驚かされるのは、あらゆるアクションの臨場感が圧倒的に異なることだ。正直、過去にもこうしたクライムアクションゲームは数多くあり、もちろん同じロックスターの「GTA V」でも描写はリアルだったし、人を撃ち殺したり、相手を撲殺できるなどできる事も多かった。「RDR2」とこうした他のタイトルとの違いは何だろうと考えた時、ふと気が付いたのは、銃を撃つ時のアクションや相手の挙動、銅線を引っ張るリールの動きや動物の挙動など、細かい仕草や動きがかなり細部まで表現されていた事だ。

 例えば、ホルスターにしまった状態からいきなり銃を発砲しようとすると、バレルの上から手を沿えて発砲するような早撃ちアクションになり、あらかじめ銃を構えて撃つ時と比べてアクションが異なる。こうしたよく見ないと気が付かないような細かい描写が、「RDR2」の世界をこの上なくリアルな世界として再構築しているのだ。

 また、俺の“獲物”である、町の住人たちを脅した時のリアクションにも各自違いがあって面白い。農民を脅した時はワンパン1発入れるだけであっさりお金を差し出すが、銃を持っている旅人を脅そうとすると、銃を構えて返り討ちにあったりする。馬車の御者など、最初威勢がよくても、銃声を聞いた途端に逃げ出すようなヤツもいた。「強がってたのは最初だけかよ」と俺の悪の心が思わずニヤニヤしてしまう。

 他にも動物たちのアクションも種類によって異なっており、大抵の野生動物はこちらを認識した途端に逃亡するが、肉食動物は逆にこちらを“獲物”として見ているため、むしろ死角から襲い掛かってくる。また、家で飼っている犬などは、不審者である俺を見かけると、家の住人たちを守ろうと必死に吠えて撃退しようとしてくる。様々な野生動物の狩りも面白そうだから、次は人里離れて色んな動物たちに戦いを挑んでみるのも面白そうだ。

 以上、ざっくりと名誉レベルを下げたり、懸賞金が掛かった状態でのプレイについて語ってみたぜ。ただ、現在の状態だと名誉レベルが下がり切っていないために本当の地獄が見れていなかった可能性も高い。この辺は今後さらにキャンプの仲間や街の人に容赦ない行為を繰り返して、さらに悪の道を邁進していき、ド底辺を目指していくつもりだ。

 悪の道以外にもRDR2短期集中連載「大悪党放浪記」では、その名の通り、もっと世界中を放浪してまわり、狩りを極めてみたり、殺して奪った宝の地図を使った宝探しで一攫千金を狙うなど、悪事を進めつついろんな事を楽しんでいきたい。大悪党への道はまだ始まったばかりだ。

憎き法執行官を早撃ちで仕留めてやったぜ! ならカッコいいんだが、実際のところは操作ミスで、話をしようとして間違えてR2ボタンを押しちまっただけなんだけどな。結果として指名手配がつき、かなりの懸賞金がかけられる羽目になっちまったがこれもまた悪徳プレイの醍醐味ってヤツだ
農民相手の場合、脅し一発じゃ効果はなかったが、ゲンコツ1つであっさり金を払ってくれた。気前がいいことだ。
銃を携帯して旅している旅人の場合、脅し文句のあとすぐに銃をかまえてきやがった。当然返り討ちに決まってるがな
馬車の御者は大抵ライフルを携帯しているので、脅しには屈せず抵抗してくる奴らが多い印象だったな。というか下手に脅して逃亡されるのも面倒だったので、いきなり銃をつきつける事が多かったから、そりゃいきなり戦闘になる事も多かったんだろうなとちょっと反省してるぜ
銃声を聞きつけて、調査にやってきた目撃者だが、銃を持っていると強気の姿勢でこちらに歯向かってくる。こういうヤツはさっさと始末するに限るぜ。
野生の動物は人が近付くと逃亡するが、人に飼われている犬は家を守ろうと必死に抵抗してくる。健気なわんこだが、ゲーム内の俺は残念ながらそんなうるさいわんこにも容赦ないんだ。悪いな