レビュー
「スーパーマリオブラザーズ ワンダー Nintendo Switch 2 Edition + みんなでリンリンパーク」レビュー
新要素「リンリンパーク」のマルチプレイが手に汗握るアトラクション満載!
2026年3月26日 00:00
- 【スーパーマリオブラザーズ ワンダー Nintendo Switch 2 Edition + みんなでリンリンパーク】
- 3月26日 発売
- 価格:
- パッケージ版 8,578円
- ダウンロード版 8,500円
- アップグレードパス 2,000円
任天堂は、Nintendo Switch 2 用ソフト「スーパーマリオブラザーズ ワンダー Nintendo Switch 2 Edition + みんなでリンリンパーク」を3月26日に発売した。価格はパッケージ版が8,578円(税込)、ダウンロード版が8,500円(税込)。Nintendo Switch ソフト「スーパーマリオブラザーズ ワンダー」を所有しているプレーヤーであれば、「アップグレードパス」の選択肢もある。
本作は、Switch ソフト「スーパーマリオブラザーズ ワンダー」に新プレイアブルキャラクター「ロゼッタ」と「チコ(マルチプレイのみ)」が追加されたことに加え、新エリア「リンリンパーク」の登場により、マルチプレイにおける遊びの幅を広げたタイトル。今回は、拡張要素「リンリンパーク」をメインに本作の魅力を紐解いていきたい。
本稿ではアトラクションを一部抜粋し、紹介と実際のゲーム体験をまとめていく。なお今回は、担当編集との2人プレイで遊んだ内容となっている。リンリンパークは2人プレイでも十分楽しいものであったが、3人以上であればさらに楽しめそうだ。
マルチプレイ専用アトラクションが充実! オンライン&ローカル通信、おすそわけにも対応する多彩な遊びの広場が登場
「Nintendo Switch 2 Edition」から追加された「リンリンパーク」は、「スーパーマリオブラザーズ ワンダー」をベースとした多数のアトラクションをマルチプレイ形式で楽しめる新エリアだ。「リンリンパーク」を遊ぶには、「スーパーマリオブラザーズ ワンダー」本編の序盤エリア「ドカンロック平原」までゲームを進め、みならいポプリンを救出する必要がある。実際に最初からプレイしてみたところ、およそ30分ほどでリンリンパークの各アトラクションを遊べるようになった。
リンリンパークの追加に伴い、各ワールドには「クッパ7人衆」が新たに登場。彼らはリンリンパークから盗んだお宝を、それぞれ分担して持っている。プレーヤーはキノピオ隊長と共に、ワールド内に散らばっている彼らを探し出し、盗まれたお宝を取り戻していくことになる。クッパ7人衆との戦いは、追加のサブストーリーのような寄り道要素であり、単に本編のクリアを目指すだけなら挑戦しなくても問題ない。とはいえ、リンリンパークからお宝が持ち出される流れはごく自然に描かれているため、あえて奪還を無視しようとは思わないだろう。新しく始めるプレーヤーであれば、物語の流れに沿って攻略したくなるはずだ。
「Nintendo Switch 2 Edition」から登場したロゼッタとチコに関しては、ゲーム開始からすぐの初回キャラクターセレクトの時点で選べる。追加要素を早い段階から楽しめる導線作りが素直にうれしい。ロゼッタはほかのプレイアブルキャラクターと操作感も変わらず、誰でも普通にプレイできる。変身アクションなども共通となる。
特殊なのはチコである。チコは協力プレイ専用のキャラクターであり、位置付けとしては冒険のアシストに徹するサポートキャラクターだ。1人プレイ時には使用不可で、変身アクションも使えない。チコの操作はJoy-Con 2のマウス操作に対応し、マウスポインターを操るかのように縦横無尽かつ高速に動かせる。さらにチコは敵やブロック、コインに対しても干渉可能である。
チコ特有の全く異なる操作感は異質で新鮮だ。すでに「スーパーマリオブラザーズ ワンダー」をクリアしたプレーヤーが、本作から遊び始めたプレーヤーを手厚くサポートする遊び方がイメージできる。すぐにはミスしない新要素「おたすけモード」を併用すれば、誰でも安心して冒険できるだろう。
さて、リンリンパークに話題を戻そう。パークは主に「キャンプエリア」と「アトラクションエリア」の2つに分かれている。キャンプエリアでは、1〜4人でお題に沿ったチャレンジに挑む「キノピオ探検隊訓練所」がプレイ可能だ。出題される内容は「時間内に敵をすべてたおせ」、「無敵のままクリア」といった、シンプルでわかりやすいお題がほとんど。クリアタイムが更新されるので、複数のプレーヤーが同時に参加できるやり込み要素に近い。みんなで協力しながらベストタイムを狙うといった遊び方が楽しいかもしれない。
パークのメインコンテンツは、やはりアトラクションエリアだ。ただし、キャンプエリアの訓練所とは違い、こちらは“マルチプレイ専用のコンテンツ”になる。1人プレイが基本の人はあらかじめ留意しておきたい。アトラクションエリアは右側にオンラインプレイ、ローカル通信専用の「ルームマッチ広場」、左側は「おすそわけ広場」と、左右でコンテンツが分かれる。入り口の正面カウンターからはアトラクションを連続で遊べる機能「アトラクションツアー」も選択可能。ちなみにどの広場のアトラクションも、対応していれば「バッジ」を選択して遊べる。バッジは特殊なアクションを使える要素だが、アトラクションの協力・対戦はこれを絡めた戦略性がスパイスとなっている。
なお、訓練所やアトラクションを遊ぶと、プレーヤーはパーク内専用アイテム「リンリンウォーター」を獲得する。リンリンウォーターを苗に注ぐことによって、パークをデコレーションするアイテムを収集できる。積極的に遊んでパークの外観を充実させていきたい。
6種類のアトラクションを収録。ひねりの効いたルールが揃う「ルームマッチ広場」
まずはルームマッチ広場から紹介しよう。ルームマッチ広場で遊べるアトラクションは、全て「対戦プレイ」だ。ラインナップとしては“誰が一番早くゴールできるか”を競うレース系のルールが中心。ただし、単にコースを走り抜けるだけのレースではない。乗り物に乗ったり、見えない障害物に行く手を阻まれたりする、やや変化球気味なルールである。選べるアトラクションは6種類となっている。
たとえば、「飛んで!プロペラフラワーレース」は、文字通りプロペラフラワーに掴まったままゴールを目指す。プレーヤーたちは互いに飛行しながら競い合うわけで、地上を呑気に歩くクリボーなどには目もくれない……。飛んでいるパタパタや、接触すると弾かれる障害物をいかに避けながらコースを抜けていくかが勝敗を分ける。さらに、前方プレーヤーの真後ろを飛び続けるとプロペラフラワーが加速するというテクニックまで存在していて、思いのほか対戦プレイがアツい。
「摩訶不思議!?メイズレース」は、一見するとコース上に障害物が存在していないように見える。その不思議な違和感は、ゲームが始まれば払拭されることだろう。実は先述しているように「見えない障害物」が迷路のように張り巡らされており、プレーヤーたちは手探りで正しい道筋を探り当てていかなければならない。接触するまで障害物は透明化しているため、画面内ではキャラクターたちがとにかく飛び跳ねていて落ち着きがない。相手を追い越したいがために、わちゃわちゃと必死にもがいている様子が滑稽ながら面白いものだった。複数人で遊んだら間違いなく場が盛り上がるはずだ。
さすがにもう1人プレーヤーが欲しくなったのは「逃げて隠れて!カメーン鬼ごっこ」。平たく言えば“隠れ鬼ごっこ”である。鬼のプレーヤーは隠れているプレーヤーを見つけ次第、相手を追いかけ回して「鬼玉」を当て、鬼の役割を押し付ける。そして、ゲーム中にコースが暗くなった瞬間、逃げるプレーヤーはコースのオブジェクトに姿を変える「変身」で再び姿を隠していく。
こうしたルールのもとに駆け引きを続けて、制限時間終了時に鬼役だったプレーヤーが敗北する……といった具合である。一応、ルールのベースにあるのは鬼ごっこなので、2人プレイでも逃げ役と追う役での勝負は成立していたと思う。ただ、ゲーム開始直後以外は隠れてもバレやすく、ほぼ鬼ごっこと化していたのは言うまでもない。それはそれとして、対戦ゲーム的な楽しみ方で見たら「全然アリ」ではないだろうか。ルームマッチ広場は全6種類のアトラクションが用意されていたが、そんな一つひとつのアトラクションに対して複数のコースが用意されている。同じアトラクションでもコースを変えることで、また違った体験が味わえるようになっている。
1台プレイならではの面白さが詰まった「おすそわけ広場」の17種のアトラクション
次におすそわけ広場だ。こちらは協力プレイと対戦プレイ、両者を含んだ計17種類のアトラクションが遊べる。ゲーム機1台を用いた遊び方になるからか、ルームマッチ広場と比較すればプレイ人数は確かに減る。しかし、全く異なる内容が遊べる上に、“おすそわけならではの楽しみ方”がほとんどだ。力を合わせてクリアを目指す協力プレイが行えるのもポイントとして大きい。
「あわせて!ピッタリ コイン」、「あわせて!ピッタリ ジャンプ」などは、まさにプレーヤー同士でコミュニケーションを取らないとクリアが難しい。これらのルールはゴールに向かう間、指定された数のジャンプ回数、あるいはコイン獲得数をピッタリこなしていかなければならない。カウントは参加プレーヤーで共有しているため、一緒に遊んでいる人のジャンプ回数とコイン獲得数も記憶する必要がある。実際に遊んだところ、筆者の数え間違い傾向があまりに多く、相手に頼らざるを得なかった。
「つなげ!ちくわメーカー」は、どちらかと言えば自然にコミュニケーションが生まれる。ステージを進むプレーヤーと、「ちくわブロック」で足場を作るサポーターに役割分担し、プレーヤーが落下しないようゴールへ導いていくことになる。このルールでは開始前にバッジを選べるのだが、おまかせにしたら「バネ」が選出され、思わぬ形で難易度が上がってしまった。バッジ効果はキャラクターが常に跳ね続けるというもの。結局ゴールまでは辿り着けなかったが、人の手に導かれるスリルがプレーヤーのリアクションを自然と引き出してくれる。
移動操作とジャンプ操作を分担し、キャラクターを二人羽織のように操る「はばたけ!キノピオ隊長」も、コミュニケーション推奨だ。キノピオ隊長(移動役)とピッキー(ジャンプ役)がお互いに協力してコースのゴールを目指すといったもので、相手の操作をどこまで受容できるのかが問われてくる。お互い同じ移動先に向けた操作を行わないとクリアは困難。
おすそわけでのゲームプレイにて、ひときわパーティ性の高さを感じた「爆発注意!ボムへい運び」も欠かせない。ボムへいをゴールまで持ち運ぶ単純なルールかと思いきや、運ばれる側のボムへいはなんと“運んでほしい人”をわざわざ指名する。しかもコースの難易度が上がれば、全力でプレーヤーを潰しにかかるコース構成である。足場への飛び移りポイントが続く箇所まで登場する。もちろん交代できなければボムへいは爆発するし、落とし穴にボムへいが落ちても爆発する。爆弾なので敏感なのはわかるが、いちプレーヤーとしてはクッパより憎らしい。ただ、爆弾の譲り合いは盛り上がるから楽しい。
対戦型のルールとしては「ぬき足さし足!テレサのコインバトル」が中でも気に入っている。獲得コイン数を競いながら行う「だるまさんが転んだ」である。キングテレサが寝ている間にコインをたくさん集め、目を覚ます際にはキャラクターが静止していなければならない。コースによっては動く仕掛けが厄介極まりないのだ。なにせ、プレーヤー側はコインを集めたら静止していなければならないのに、仕掛けによって強引に動かされてしまう。頼む、キングテレサが起きている間だけはこっちに来ないで……!と、位置取りが悪ければ神頼みしかない。ルームマッチ広場の「逃げて隠れて!カメーン鬼ごっこ」と同様、子供の頃に親しんだ遊びが土台にあるアトラクションは、やはり展開が分かりやすくて面白い。
アトラクションの中には個人戦とチーム戦を選べる対戦ルールがいくつか存在する。「感電注意!カミナリバトル」、「弾き出せ!バブルシューター」といった“ガチ対戦”傾向のルールは、チーム分けができるとより白熱するのだろう。前者は避雷針を投げてカミナリを落とし合う残機性のバトル、後者はバブルを発射して相手を場外に突き出すバトルとなっている。
「ワンダー」の遊びはまだまだ終わらない!“気軽に笑い合える”マルチプレイならではの遊び
おすそわけ広場で遊べるアトラクションは、その場で集まって遊ぶからこそ、ユーザー同士がワイワイ盛り上がれる内容だ。協力プレイも対戦プレイも終始面白おかしい温度感が続き、誰もがゆるく遊べる雰囲気である。そうした気楽なゲーム体験が人にオススメできる魅力でもある。
「スーパーマリオブラザーズ ワンダー」は、本来コース攻略主体のゲーム性だったはずだ。だが、そこに対して、ほとんど後付けのような形でマルチプレイの幅を広げていったのは見事というほかないだろう。クラシックスタイルな横スクロールマリオがベースでも、遊びのアイデアは拡張できるということを、リンリンパークを通じて証明したように思う。大元の「スーパーマリオブラザーズ ワンダー」はSwitchソフトだが、それでもSwitch 2 購入後に遊ぶ最初の1本に選ぶだけの価値は大いにある。すべてを遊び尽くした上で、再び触れてみても、その満足感は高いに違いない。
(C) Nintendo



























































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