GAME Watch認定ゲーミングPC「G-GEAR GA7J-D181/T」レビュー
G-GEAR GA7J-D181/T
4Kもバッチリ! RTX 2070搭載のパワフルマシンで「エースコンバット7」の世界を自由自在に飛び回れ!
- ジャンル:
- ゲーミングPC
- 発売元:
- TSUKUMO
- 開発元:
- TSUKUMO
- プラットフォーム:
- Windows PC
- 価格:
- 184,980円(税別)
- 発売日:
- 2019年2月1日
2019年2月20日 13:00
今回GAME Watch認定プログラムで紹介するゲーミングPCはツクモ「G-GEAR GA7J-D181/T」だ。CPUに最新の第9世代インテル Core i7-9700Kプロセッサー、GPUにレイトレーシングに対応したGeForce RTX 2070を搭載するハイエンドグレードの製品群の中で、コストパフォーマンス重視のポジションに位置する製品だ。その性能はフルHDから4Kまで幅広いゲーミングのニーズに対応し、価格も上位と比べて大きく抑えられているのが特徴。今回紹介する「G-GEAR GA7J-D181/T」も標準価格184,800円(2月28日16時まで1万円オフキャンペーン中)と税込み20万円以下に抑えられている。
GAME Watch編集部では独自にゲームが快適に動くことを示す指標として「GAME Watch認定プログラム」を行なっている。今回紹介する「G-GEAR GA7J-D181/T」は、第9世代インテル Core i7-9700KプロセッサーとGeForce RTX 2070という最新世代のパーツの組み合わせ例がゲーミングシーンにどの程度のインパクトをもたらすのか。ゲーム専用機で根強い人気を誇るシリーズ最新作のPCバージョン「エースコンバット7 スカイズ・アンノウン(以下、ACE7)」で本機の実力を探っていきたい。
今回検証で使用する「ACE7」は2019年2月1日に発売されたばかりのフライトシューティングゲームだ。ナンバリングタイトルとしては「エースコンバット6」(2007年)から実に12年ぶり。PC版で登場する「エースコンバット」は2作目となるが、日本で販売されるのはこれが初となる。
「エースコンバット」の魅力は大空を舞台に自由自在に戦闘機で飛び回り、様々なミッションをこなしていくところにある。「ACE7」は空の革新をテーマとし、空の表現がリアルに描かれているのが特徴。雲に入ると視界が悪くなるだけでなく、雨雲であればキャノピーの視界が水滴により悪くなり、濡れている状態で雲の中を飛び続けると着氷し、視界だけでなく性能にも影響するとリアルな仕上がりだ。詳細なレビューは次の記事をご覧いただきたい。
フライトシューティングというと、ジョイスティックのような専用コントローラーがないと楽しめないと思っている方もいるかもしれないが、「エースコンバット」シリーズは、シューティングゲームとしてはかなりカジュアルなゲームだ。ゲームコントローラーやマウス/キーボードでも快適にプレイでき、初心者に向けた調整もされているので、本作がはじめての方でも安心してエースパイロット気分を楽しむことができる。
コストと性能を突き詰めたこだわりのパーツ群
「G-GEAR GA7J-D181/T」のこだわりポイントは先に述べたCPUとGPU、そしてそれを支えるパーツ群だ。さっそくパーツごとに紹介していこう。
【G-GEAR GA7J-D181/T】
CPU:インテル Core i7-9700Kプロセッサー
GPU:NVIDIA GeForce RTX2070 8GB
チップセット:インテル H370 Express
メインメモリ:16GB DDR4 SDRAM(8GB×2)
ストレージ:240GB SSD、2TB HDD
光学ドライブ:DVDスーパーマルチドライブ
電源:CWT製 700W (定格 650W) 80PLUS BRONZE
OS:Windows 10 Home
本体サイズ:190(幅)×475(奥行き)×435(高さ)mm
価格:184,800円(税別)
https://www.tsukumo.co.jp/bto/pc/game/2018/GA7J-D181T.html
※今回試用するモデルは標準構成からSSDのみ容量が増加したモデル(SSD240GBから500GB)
CPUは先述したとおり最新のインテル第9世代インテル Core i7-9700Kプロセッサーを採用。従来は最上位だった“Core i7”という冠だが、今世代から“Core i9”に最上位の座を譲ったものの、8コア8スレッドと、物理コアが8コアになったのが特徴。またゲームが快適に動くために現在もなおコア数よりクロック数が重要になることが多く、ターボブーストが効いた際は最大4.9GHzと非常に高い値に設定されている。
GPUは現実世界のようなリアルな反射を行なえるレイトレーシングが特徴となっているが、解像度をまるで1段階上に引き上げるDLSS(Deep Learning Super-Sampling)も特徴の1つ。そして忘れてならないのがそもそもの描画性能だ。ゲームによってばらつきがあるが、前世代の上位モデルGeForce GTX 1080を上回るほどの性能を持つことが確認されている。(記事リンク:https://pc.watch.impress.co.jp/docs/topic/review/1148217.html)
ゲーミングPCというとCPUとGPUばかりに意識が行きがちだが、ゲーマーが忘れてはならないのがメモリだ。メモリも大容量の16GB(8GBx2)を搭載。「バトルフィールドV」や「ANTHEM」、「PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS」といった最近の大型タイトルは、10GB以上のメモリを推奨している。10GBを下回っていっても快適に動作することは確認済みだが、標準で対応しているのは嬉しいところ。
また、PCケースは動作の安定性や使い勝手に配慮した設計になっており、サイドパネルの約4分の1が冷却効率を高めるためのメッシュ加工が施されている。天板にはスマートフォンやイヤフォンなどの小物を置くのに便利な、滑り止め加工が施されている。
最新ゲームが平均200fpsオーバー!4Kも快適動作を確認
それでは早速検証に取り掛かっていこう。検証はシングルプレイ / マルチプレイ双方でテストを行なった。まずは最高画質でゲームがどこまで快適に動作するかを検証するため、グラフィックスオプションはすべて最高画質の設定とし、垂直同期などはオフにして検証した。
ドライバ、クライアントバージョン情報 | |
---|---|
Windows | Windows 10 Home(1809) |
GPU | 418.81 |
「エースコンバット7 スカイズ・アンノウン」 | 3470839(Steam / ビルドID) |
フレームレートの計測方法はゲームプレイ中にFrapsを用いてフレームレートを記録。1回のベンチマークを3分間として5回に渡って計測、その平均値をゲームのフレームレートとしている。ベンチマークでは平均fpsと最小fpsを掲載し、平均fpsはゲーム全体の快適度を示し、最小fpsは混戦時など負荷がかかるところでどの程度まで落ち込むかを見てほしい。
シングルプレイは「ミッション 4」で軌道エレベーター付近における戦闘がある舞台を選択。巨大建造物、多数の飛行物体、地上の都市と様々なオブジェクトが登場する。マルチプレイでは「バトルロイヤルモード」を選択。このモードは参加者8人すべてが敵となりプレーヤーの中で誰がもっともダメージを与えたり、撃墜するなどしてポイントを稼ぐかを競う。1マッチ約5分程度と短い分、気軽に歴戦のプレーヤーと空戦を楽しめる。MAPは「イノシー峡谷[夜]」を選択。激しい嵐と多くの岩山がプレーヤーの行く手を阻むのが特徴だ。
今回条件としてフルHDと4Kの両方の解像度で最高画質設定である画質プリセット「HIGH」がどのぐらいのフレームレートで動作するのかを確認するのに加え、GAME Watchが定めるPCゲームの快適さの基準である「フルHD/120fps」、「4K/60fps」がどのような設定なら実現できるのか検証してみた。
結果はシングルプレイにおいてフルHDが平均219.4fps / 最小182.8fpsと非常に快適な動作を確認。コックピットビューであたりを見渡して敵を発見する動作や山の谷間を抜けるシーンなどでも文句なしでスムーズな動作をしていることを確認。グラフィックスが大幅に強化された「ACE7」の空を思う存分飛び回ることができるといえる。
一方、4K解像度はというとこちらは平均が60.6fps / 最小が50.8fpsだった。こちらも4Kという非常に高精細な世界を問題なく飛び回ることができている。最小は50.8fpsと少し低めに出ているが、ゲーム中、フレームレート下がっていると思うようなシーンは見受けられなかった。続いてマルチプレイでは以下のような結果となった。
マルチプレイでは、シングルプレイと比べてとにかくひっきりなしにロックオンアラートがなり続け、回避行動を余儀なくされる。シングルではエースパイロットだった筆者もマルチプレイでは逃げ回るので必死。プレイごとに撃墜された数や再出撃のタイミングなどが大きく異なっているため、シングルプレイのテストと比較すると結果にばらつきがあるため、数値は参考としてほしい。
フルHDは平均200.9fps / 最小143.5fpsで、4Kは平均79.3fps / 最小53.7fpsとなった。登場する機体がプレーヤーを含めて最大8機。地面付近で戦うか、空で戦うかでフレームレートの差はありそうだが、シングルプレイとほぼ同等といってよいだろう。ミニマップに加え、コックピットから見える範囲で一体どこに敵がいるのか索敵してのプレイが重要になる。とにかく高速に飛び回る戦闘機同士のドッグファイトだからこそフレームレートが十分出ていることは勝利の手助けになるだろう。
フルHD環境ユーザにも4Kの美しさを!オプション設定で簡単高画質化
フルHD環境では最高設定でも200fpsオーバーという文句なしの結果が出たが、4K環境では、シングル/マルチ共に、60~80fps程度に留まった。GAME Watchが快適の目安としている「フルHD/120fps、4K/60fps」は共に満たしているものの、グラフィックスオプションを変えることで、より高いフレームレートを出せないだろうか?
そこで今回は50fps台まで落ち込んでいる最小fpsを引き上げる設定項目を探してみた。
今回行なった検証ではシャドウ品質が大きく影響していた。スクリーンスペースリフレクション(水面などに映る高品質な反射表現)をオフにし、シャドウ品質をMIDDLEに設定することで平均79.1fps / 最小62fpsを実現した。あくまでも今回の検証の中における話だが、シャドウ品質をさらにLOWに設定すると最小fpsは一気に84.5fpsまで向上。「ACE7」の設定ではこのシャドウがフレームレートの鍵を握っているので、画質を維持したままフレームレートを向上させたいユーザはぜひ試してみてほしい。
また、フルHDモニターを使っているゲームファンにお勧めなのが、「描画スケール」の調整だ。描画スケールを変更するとゲーム内解像度が変更され、画質が大幅に向上する。標準100に対して最大値200にすると2倍になるため、フルHD(1,920x1,080ドット)解像度でこの設定を行なうと4K(3,840x2,160ドット)解像度になるのだ。
フルHD環境下でスケール100と200を比較したところ、平均219.4fpsだったスケール100に対して60.5fpsと4Kの検証結果平均60.6fpsと非常に近い値となった。フレームレートは大幅に低下したがゲームとして十分遊べるレベル。特に「ACE7」のシングルプレイのミッション終了後流されるリプレイは自身が本当にエースパイロットになったように感じるほど美しい。ぜひシングルプレイ重視のフルHDユーザはこの設定を200まで引き上げて楽しんでほしい。
「ACE7」のあらゆるシーンで自由自在に飛び回れる!
「エースコンバット」シリーズはシングルプレイにおけるストーリーやBGMが支持される理由のひとつであり、「ACE7」は雲や天候の影響などがよりリアルに表現されるようになった。
「G-GEAR GA7J-D181/T」は「ACE7」においてフルHDと4Kいずれのシーンでも最高画質設定「HIGH」で文句なしの快適な動作をできることがわかった。フルHD環境下では平均200fpsを超える性能を発揮し、4Kプレイにおいても平均60fps、一部設定を変更すると最小60fps超えの動作も可能。大空を自由に高画質で飛び回ることができる。「エースコンバット」シリーズ最新のグラフィックスと、そしてそれを盛り上げる魅力的なストーリーやBGMが魅力の「ACE7」をぜひ楽しんでほしい。12年ぶりのナンバリングタイトルである「ACE7」をプレイするにはピッタリの1台であると言える。
以下の内容をもって、GAME Watch編集部による「G-GEAR GA7J-D181/T」を「エースコンバット7 スカイズ・アンノウン」動作認定としたい。
GAME Watchは「G-GEAR GA7J-D181/T」について以下の項目を認定します
・フルHD環境下、最高設定(画質HIGH設定)でシングル / マルチプレイともに平均200fps以上で動作する
・フルHD環境下、最高設定(画質HIGH設定)かつ描画スケール200で平均60fps以上で動作する
・4K環境下、最高設定(画質HIGH設定)でシングル / マルチプレイともに平均60fps以上で動作する
・4K環境下でシャドウ設定「MIDDLE」とスクリーンスペースリフレクションを「オフ」にすることで最小60fpsを超えて動作する