TSUKUMO「G-GEAR ファイナルファンタジーXV WINDOWS EDITION 推奨パソコン | エントリーモデル」レビュー

G-GEAR ファイナルファンタジーXV WINDOWS EDITION 推奨パソコン | エントリーモデル

手軽に遊べる! エントリー向けの「FFXV WINDOWS EDITION」モデルを試す

ジャンル:
  • ゲーミングPC
発売元:
  • TSUKUMO
開発元:
  • TSUKUMO
プラットフォーム:
  • Windows PC
価格:
119,800円(税別)~
発売日:
2018年3月23日

「FFXV WINDOWS EDITION」を手軽にプレイできるエントリー向け推奨モデルが登場!

 3月6日にスクウェア・エニックスから発売されたWindows版「ファイナルファンタジーXV ウィンドウズエディション」(以下、「FFXV WINDOWS EDITION」)。これに合わせて各社から推奨PCが発売されたが、今回はTSUKUMOの「G-GEAR ファイナルファンタジーXV WINDOWS EDITION 推奨パソコン | エントリーモデル」(以下、G-GEAR「FFXV WINDOWS EDITION」推奨エントリーモデル)をレビューしてみたい。

【スペック】

製品名ファイナルファンタジーXV WINDOWS EDITION 推奨パソコン | エントリーモデル
CPUCore i5-8400
GPUGeForce GTX 1060(ビデオメモリ6GB)
チップセットインテル Z370 Express
マザーボードASRock Z370M-ITX
メモリDDR4-2400 SDRAM 16GB
ストレージ1TB HDD
光学ドライブなし
OSWindows10 Home 64ビット
価格119,800円(税別)

 この構成で119,800円(税別)とかなり求めやすい価格だ。まずはハード回りから見ていこう。

 筐体はミニタワー型で、左右両面と上面、正面はメッシュ構造となっており、通気が考えられている設計となっている。正面右下には電源ボタン、アクセスランプのほかヘッドフォン端子、マイク端子、USB3.0ポートが2つ配置されている。正面にUSB3.0のポートがあるのは、USBメモリなどを使うときに便利でうれしいところだ。

 背面を見ていこう。ベースとなる「G-GEAR mini」シリーズは共通しているのだが、LAN関係のコネクタ類が有線(1000BASE-T)、無線アンテナともに2つずつ用意されているのが特徴だ。このほかPS/2コネクタが1つと、USB2.0ポートが2つ、USB3.0ポートが6つ、マイク端子とLINE-IN端子、LINE-OUT端子がある。なお、マザーボードに用意されているHDMI端子とDisplayPortがあるのだが、使用できないようにシールが貼られている。レガシーのPS/2端子があるのは、昔から使っているお気に入りのキーボードがあったりする場合にうれしい。またUSB3.0ポートが多いのも、VRなどを楽しみたい場合には便利なところだろう。

 搭載されているビデオカード「GeForce GTX 1060」のコネクタ類は1番下部に用意されている。HDMI端子のほかは、DisplayPortが3基、DVI端子が1基用意されている。

正面右下のスイッチ類
背面全景
背面左にあるコネクタ類
ビデオカードのコネクタ類

 正面向かって左側のパネルは、大きめのネジで止まっており、これを外すと内部にアクセスできる。パネルの右側にはHDDが格納されているが、そのほかにも2.5インチのドライブ(SSD、HDDなど)が格納できるようになっている。メモリスロットは2つしかなく、4GBのメモリが2枚刺さっている状態だ。なおBTOでは最大32GBまで指定することができる。

 なお今回搭載されているGeForce GTX 1060は短いサイズのカードだが、ケース内に余裕があるうえに電源コネクタもあるので、GeForce GTX 1080など、サイズが大きい上位のビデオカードに交換したいと思った場合でも十分に対応可能だ。

左サイドパネルを開けたところ
パネル右にあるネジを外すと内部にアクセス可能
ドライブを格納する場所
CPUとメモリ、ビデオカード回り

 ここまでハードウェア周りを見て気づくのが、レガシーデバイスへの対応だけでなく、アップグレードの余地が残されていること。最初はエントリーモデルとして購入したとしても、後々ビデオカードやメモリ、ドライブ類などをより上位のものに交換したいと思ったときにも、十分対応できるのはよいところだ。

スペックに即した十分な性能を発揮

 ではここからはベンチマークテストを行なった結果について述べていこう。使用したのは定番のベンチマークソフト「3DMark」のほか、「FFXV WINDOWS EDITION」のベンチマークソフト、VR周りの性能を見る「VRMark」の3種類だ。比較したマシンはCPUにCore i7-7700、メモリがDDR4-2400 16GB、ビデオカードにGeForce GTX 1070を搭載する、ミドルクラスのゲーミングPCだ。

 まずは4Kでのゲーミングスコアを見る「Fire Strike Ultra」だが、CPUの性能を測る「Physics Score」にそれほど差がないところに驚いた。例えCore i5であっても、第7世代のCore i7に近い性能が出ている、というところだろうか。グラフィックス回りの性能差は素直にGeForce GTX 1060とGeForce GTX 1070の差であると見てよい。この傾向は「Fire Strike Extreme」、「Fire Strike」でも同様だ。

 少し不思議だったのが「Time Spy」で、ここではCPU Scoreが逆転している。Graphics Scoreで差が出ているのでトータルではCore i7マシンの方がよい結果となっているが、この結果にも少し驚いた。ほかのベンチ-マークテスト結果でもこの現象はあるようなので、GPU負荷が低いときには、CPU性能による差が生まれるようだ。このあたりの結果差は、よりGPU負荷が低い「Sky Diver」では顕著となる。Physics Scoreだけでなく、Combined Scoreでも「G-GEAR『FFXV WINDOWS EDITION』推奨エントリーモデル」が上回る結果となっている。

【Fire Strike Ultra】
【Fire Strike Extreme】
【Fire Strike】
【Time Spy】
【Sky Diver】

 肝心の「FFXV」ベンチマークテストだが、これはグラフィックスの負荷も高いだけに、Core i7の方に軍配が上がっているのは仕方ないところ。なお「G-GEAR『FFXV WINDOWS EDITION』推奨エントリーモデル」では、2K画質では「快適」もしくは「普通」だったが、4K画質でテストしてみたところ、軽量品質で「普通」、標準品質では「重い」、高品質では「動作困難」となってしまった。4KではCore i5とGeForce GTX 1060との組み合わせでは力不足な模様。しかし2Kで遊ぶ分にはまったく問題がないので、より大きな解像度で遊びたい場合には、アップグレードを検討した方がよいだろう。

【「FFXV WINDOWS EDITION」ベンチマークソフト】

 最後にテストをした「VR Mark」は、ビデオカードの性能の通りの結果だろう。ただしいずれも「SUPER」と判定されているので、VRへの対応は十分だ。

【VR Mark】

実際に「FFXV WINDOWS EDITION」をプレイしてみた

 では実際に「FFXV WINDOWS EDITION」をプレイした感想について述べていきたい。最初は1番高い負荷をかけてプレイしてみようと、4K/高品質でプレイしていたのだが、ベンチマークテストの通りで、かなり重いプレイとなってしまった。

 そこで2K画質にチェンジ。引き続き最高画質でプレイしてみたのだが、冒頭のチュートリアルあたりでもカクつきが発生し、ちょっと重いかなという感じ。このため標準品質へと変更してのプレイでテストしてみたところ、とても快調。あくまでも標準なので画質が落ちたりする感じは全くなく、プレイステーション 4でのプレイと同様にしっかりと遊ぶことができた。

 キャラクターたちの髪の揺らぎ、日差しの表現や海の波立つところ、レガリアに反射する日の光など、美しい世界で「FFXV WINDOWS EDITION」の世界を堪能できるのは間違いない。

 ここまで「G-GEAR『FFXV WINDOWS EDITION』推奨エントリーモデル」について見てきたが、ゲーミングPCのエントリーモデルとしては、かなり性能のよいマシンであることがおわかりいただけたかと思う。価格も12万円程度と、ゲーミングPCとしては求めやすいのもよいし、もっと上の性能を目指すためにアップグレードしたいと思っても、それに応えてくれるマシンだ。「FFXV WINDOWS EDITION」も問題なく動作するので、Windowsマシンでのゲーミング生活を始めようかと思った人にはぴったりのマシンだろう。