「Forza Horizon 3」レビュー

Forza Horizon 3

Windows 10/Xbox Oneクロスプレイ対応でオーストラリアの大地を走りまくる!

ジャンル:
  • オープンワールド アクション レーシング
発売元:
  • Microsoft
開発元:
  • Playground Games
プラットフォーム:
  • Xbox One
価格:
6,900円(税抜)
発売日:
2016年9月29日
山あり谷ありのオーストラリアでレース祭りが始まる!
Windows 10ではWindowsストアでダウンロード購入が可能

 レースゲームシリーズの金字塔「Forza」シリーズがついにWindowsにやってきた。「Forza Horizon 3」はシリーズ初のXbox Play Anywhere対応ゲームとして、Xbox One、Windows 10搭載のゲーミングPCの双方でプレイできるオープンワールド型レースゲームだ。

 Microsoftが掲げるXbox Play Anywhereは、Xbox One用のゲームをWindows 10 PCでも同等に遊べるようにし、互いのクロスプラットフォーム対戦も可能になるというブランドプログラム。これまで「Killer Instinct Season 3」、「ReCore」などのゲームが順次Xbox Play Anywhere対応タイトルとしてXbox One/Windows 10用で発売されてきたが、高FPS・高解像度環境を好むレースゲームファンにとって「Forza」シリーズがWindowsにやってきたのは大きなニュースだ。

 正確に言うと、シリーズとしては今年5月に「Forza Motorsport 6: Apex」がWindows ストアでリリースされているので本作は“シリーズ初のWindows 10 PC対応”ではないが、「Apex」のほうはXbox Oneの「Forza 6」の内容をシュリンクして無料ゲームとして再構成したものだったので、Xbox Oneと同等のフルバージョンのゲームがWindows 10 PCでも遊べて、しかもクロスプラットフォームプレイもできるというのは本作「Forza Horizon 3」が初となる。

 Xbox Play Anywhereにより今後はXboxブランドのゲームをWindows 10 PCでプレイする機会が多くなりそうだが、本作はその流れを大いに加速してくれそうな出来栄えを見せている。

オーストラリアの大地でレースフェスティバル! 遊びきれないほどのコンテンツ

最初は小さく始まるHorizon Festival会場。ファンを増やし、拡張していこう
フェスティバルを開催すると、マップ中の各所にレースや各種チャレンジが出現

 オープンワールドのレースゲームとして「Forza」本体からスピンオフした「Forza Horizon」シリーズでは、オープンワールドの広大なフィールドでクルマを使った遊びをとことんまで詰め込んできた。本作「Forza Horizon 3」はその3作目として新たに舞台をオーストラリアに設定し、都市と森林と砂漠が広がる大地でありとあらゆるレースや冒険を楽しませてくれる。

 今作で新しいのは、プレーヤーはこの大地で開催されるレース祭り“Horizon Festival”の主催者という設定になっていることだ。自らイベントを設定し、優れた走りを見せてファンを増やすことでフェスティバルを拡張していくという流れは、今作で搭載された「ブループリント」という新要素の布石にもなっている。これについては後述しよう。

 最初は広大なマップの片隅で小さくスタートするフェスティバルだが、その舞台は海岸、住宅地、山岳地帯にまたがる。各レースイベントはそのすべてのエリアを使って行なわれるので、シチュエーションはオンロード、オフロード、その両方のミックスと、なんでもござれである。それと同時に本作では様々なカテゴリー、クラスの350車種以上のクルマが登場するので、レースイベントの中身はまさに千差万別、次から次へと新鮮なバトルが展開していくのが本作のいいところだ。

レースでバトルを繰り広げて、上位を目指す
ファンを獲得。ファンが増えるほどイベント規模を大きくしていける
「危険サイン」を見つけて大ジャンプ! 飛距離が長いほど獲得ファンも増える
マップ中そこかしこに置かれたクルマで挑戦する「バケットリスト」。車種特性を活かした遊び
ドリフトやジャンプ、オブジェクト破壊など危険走行を続けてスキルポイントを獲得。本編そっちのけでやってしまう

 オープンワールドをフルに活用した本作では、レース以外にもたっぷりの遊びが用意されている。ファンを増やしてイベントを拡張するために使えるのが、各所に置かれた「PRスタント」だ。現実離れした大ジャンプをする「危険サイン」、より高速での通過を目指す「スピードカメラ」、タイヤを滑らせながら華麗なコントロールでハイスコアを目指す「ドリフトゾーン」などなど多種多様なチャレンジが用意されていて、これらを成功させる毎に数万人単位でファンを獲得。

 もうひとつ大きな要素となっているのが「バケットリスト」。これは各地に置かれたクルマを使って各種のチャレンジをこなすというもので、プレーヤーが今乗っているクルマとは違った車種でチャレンジすることになるので新鮮味が高いし、好みのクルマに新しく遭遇する機会にもなる。その内容もスピードを競うものからスキルを競うものまで多種多様で飽きさせない。

 フリーローミングで各地を自由に走り回りつつ、これらのイベントやチャレンジの開催場所を見つけて次々に新しいことに挑戦していくというのが本作のプレイの流れだ。フリーローミングといってもただ走るだけでなく、様々なスリリングなドライビングテクニックを続けて披露することでスキルポイントを獲得できるというのが非常に面白いところ。危険なニアミス、低木やロードサイン等各種オブジェクトの破壊、高速走行、ドリフト、ジャンプなど、考えつく限りの危険走行技術がスコアに加算されていって、続けて成功させていくほどスコア倍率も上がっていく仕組みだ。

 これのハマり度が異常に高く、イベント開催地の移動中にやたら危険走行に挑戦してしまったりするほか、普通に走っているうちにニアミス等でスキルポイントがかなり大きな値になっていて、それを更に伸ばすために予定変更してポイント稼ぎに移行したり。気がつけばイベントそっちのけでオブジェクト破壊やドリフトを繰り返していました、ということもよくあること。本作はプレーヤーを1秒も退屈せないよう、走るという行為の全てが遊びの一貫に組み込まれているのだ。

フリーローミング中も稼ぎどき。ストリートではニアミスを繰り返し、道を外れたら樹木をなぎ倒してハイスコアを目指せる
そこかしこに置かれたボーナスボードを破壊してXPやディスカウントを獲得
行きずりのDrivatarに出会ったら即レース。目的地への道すがらバトルができる

 ついでに、マップ各地に隠されたボードを破壊してXPボーナスやファストトラベル(マップ画面上で各フェスティバル開催地間を瞬間移動できる)の割引ボーナスを得たり、一般車に混じって路上を爆走しているDrivatar(ドライアバター、オンラインプレーヤーがAIとしてゲーム中に登場しているもの)に勝負をしかけ、ポイント・トゥー・ポイントの即席レースを仕掛けたり。そこかしこに大量の遊びが仕込まれている。これほどの密度を持つオープンワールドのレースゲームは他にない。

 そうして次々に新しい遊びに触れているうちに、経験値が貯まってどんどんレベルアップ。レベルが上がるたびに利用できる「Horizon Wheel Spin」でボーナスクレジットやボーナスカーをゲットしたり、ファン数を増やしてイベント開場を拡張するたびに無料のボーナスカーや新車両の割引を受けることができるので、プレーヤーが特に意識しなくても新しいクルマが次々に手に入る。こうして普通にプレイしているだけでたくさんのクルマで遊ぶことになるのが、本作の遊びの多様性をさらに広げてくれているのだ。

わかりにくい場所にあるボーナスボードや、隠されたガレージにある「掘り出し物」を見つけるのに便利なのが、今作で追加された「ドローンモード」。オープンワールドを自由に飛び回って快適に探索できる
フェスティバルを拡張するごとに、新たなオススメ車両が割引セール。レベルアップごとに挑戦できる「Horizon Wheelspin」では各種ブースト付きのスペシャル車両が手に入ることも

ハイスペックPCがうなる! Windows 10対応の素晴らしさ

設定メニューで任意のフレームレートや解像度にセットできる。60fps以上が確保できると非常に気持ちよく遊べる

 オープンワールドで広大な景色を常に描画し続ける本作は、Xboxプラットフォームでは伝統的に30fpsのフレームレートで制作されてきた経緯がある。これは60fps動作を確保してきた「Forza」本編シリーズとはゲームの種類が違うためだが、Windows 10対応でその制限がついに解除された。

 Direct X12で動作する本作はPCのグラフィックスパワーをフルに発揮してくれ、見た目のクオリティから考えると期待以上のフレームレートで動作してくれる。60fps動作はもちろん、ディスプレイが高リフレッシュレートタイプなら、120Hz、144Hzといった超なめらかな環境でのプレイも可能だ。やはりレースゲームはこうでないと。

 ひとつ注意したいのは、標準ではフレームレート制限がかかっていることだ。筆者の環境では36fps固定となっていた。これを解除するには、ポーズメニューから設定画面を開き、グラフィックスのオプションで最高フレームレートに変更する必要がある。本作はPCの性能を自動で計測して映像品質を決定してくれる機能もあるが、デフォルトのフレームレートをターゲットとしているようなので、設定を1段階下げる(ウルトラ→ハイ、ハイ→ミディアムなど)と、さらに高フレームレートで安定した環境でプレイできる。

 また解像度に制限がないというのもWindows 10 PCでプレイする良いところだ。Xbox OneはもちろんフルHD固定だが、PCではディスプレイに合わせた任意の解像度でプレイできるほか、本作では内部解像度をディスプレイ解像度より高く設定してより高品質なレンダリングを行なう機能も搭載しているので、フレームレートと映像品質の兼ね合いを見て自由に設定しよう。

 こういったカスタマイズ余地がきっちりと用意されているのはWindows 10 PC版の非常に良いところだ。このあたりはXbox Oneのような固定環境とは違った文化なのでしっかり対応してくれるか不安もあったが、蓋を開けてみればPCゲーマーも満足なシステムが用意されていたわけで、Xbox Play Anywhereの存在が非常にありがたいというものだ。

 ハイスペックPCでプレイする高フレームレート、高解像度の「Forza Horizon 3」はゲームファンにとって本当に快適で贅沢な遊びである。

キーボードやレーシングホイールでの操作にも対応。なおメニューやマップ画面はマウスでも操作できる。もちろんXbox/Xbox Oneコントローラーがあればコンソールと変わらない雰囲気で遊べる

シームレスに繋がったオンラインプレイを更に強化。自由すぎる遊びに時間を忘れる

クルマをユニークなペイントで飾れるのは、オンラインで繋がったのデザイナーたちのおかげだ
鑑賞モード「Forza Vista」も本作に搭載されていて、車内も含めて隅々までクルマを愛でられる

 「Forza」シリーズは伝統的にオンラインプレイ要素やコミュニティ要素を非常に大事にしてきたシリーズだが、本作でもその伝統は頑なに守られている。その中で特に秀逸なのは、オンラインプレイ特有の「拘束感」をプレーヤーにできるだけ感じさせないようにし、シングルプレイとマルチプレイを限りなくシームレスに繋ぐことで非常に手軽に多人数プレイを楽しめるようになっていることだ。

 まず、シングルプレイ時でも楽しく活用できるオンライン要素はクルマのデザインだ。「Forza」シリーズ伝統のペイントデザイン機能が本作にも搭載されていて、新しいクルマを買うたびに、世界中の誰かがデザインしたユニークなペイントを簡単に選んで自分のクルマに使うことができる。レビュー現在のところ限定版(アルティメット エディション)購入者のみが参加している状況なのでまだ数は少ないが、通常版の発売後には各国の手練デザイナーによる素晴らしいカーデザインをさらに多数見ることができるだろう。

 シングルプレイで楽しめるコミュニティ要素のもうひとつはDrivatarだ。これはフレンド等の走りのクセをAI化したドライバーがゲーム中に多数登場するというもので、レース中で毎度戦うことになるほか、フリーローミングしているとそこらでフレンドのタグを付けたクルマを発見でき、野良レースを仕掛けることもできる。特定のDriavatarに勝利すると自分のチームに加えることができ、最大4台のDrivatarが定期的に賞金を稼いできてくれたりもする。Drivatarが本当にその人の走りを再現しているかどうかは、実際にオンラインプレイで本物と対戦すると、いや全然違うなぁという感じではあるが、ともかくこれによってシングルプレイでも路上が常に賑やかな感じがあるのは良いことだ。

時折発生するDrivatarrラインナップイベント。指定されたDrivatarを下すと、最大4人までチームに引き入れることができる。彼らは直近の成績に応じて自動的にクレジットを稼いできてくれる

新要素「ブループリント」で自由度さらにアップ

レースイベントをブループリントで自由に設定
車種、ラップ数、天候、時間帯等々のシチュエーションを変更できる
連戦するチャンピオンシップイベントでは、走行コースの選択も可能

 さらに前述した「ブループリント」である。これはレースイベントの内容を自在に調整し、新たなレースイベントとして作成する機能で、作成したイベントはオンラインにも登録できるというものだ。

 基本的に各レースイベント(サーキット周回レース、ポイント・トゥ・ポイントのスプリントレース等)には開発元謹製のレースイベントが設定されていて、車種制限、周回数、天候、時間帯などは予め決められた内容になっているのだが、ある程度ゲームを進めた時点でブループリント機能がアンロックされ、それらの内容をプレーヤーが自由に設定できるようになる。また、各レースイベントにアクセスすると、世界中の誰かやフレンドが作ったレースイベントがズラリと並び、ありとあらゆるレースで好みの内容を選んでプレイできるというわけだ。

 ここで惜しいのはコース設計まではできないことである。走るルートはイベントごとにあらかじめ決まっていて、ブループリントで変えられるのはそれ以外のシチュエーションに限定されている。ただし複数レースを連戦する「チャンピオンシップ」のみ、ブループリントで走るコースを複数の候補から選ぶことはできる。しかしできれば詳細設定モードのよう形で、ルート選択もできるとさらに面白かったように思う。例えばマップを横断とか一周するような長距離レース(同じオープンワールドのレースゲームである『Test Drive Unlimited』シリーズには究極チャレンジとして必ずあったやつ)が本作にはないので、そういったものをユーザーが作れるとさらに遊びの幅が広がると思う。

 本作の主要な遊びのひとつである「バケットリスト」も、ブループリント機能で自作することができる。こちらは現在載っているクルマがお題に選ばれ、チャレンジの内容を「スピードカメラ」、「スキルスコア」、「ドリフトゾーン」、「ダメージコントロール」等の本作におけるあらゆるスタント内容から1つを選んで、そのルートを設定することが可能だ(始点は固定、ゴール地点を指定できる)。自作したバケットリストチャレンジは自分で試走することでクリアスコアを設定し、公開することでフレンドの挑戦を受け付けることが可能。フレンドの作ったバケットリストに勝利すれば、すなわちフレンドより上手に走れたということだ。これはやる気をそそる。

バケットリストのブループリント設定では、チャレンジ内容を様々なテーマから選び、走行ルートも自由に選択できる

これ以上なくシームレスに繋がるオンラインプレイ

通常プレイ中にポーズメニューからすぐにオンラインセッションへの参加・開始ができる
押し合いへし合いの阿鼻叫喚が展開するオンラインレース
目的地へ向かうプレーヤー集団。レース前から勝負は始まっている

 さて、シングルプレイで静かに遊ぶ「Horizon」も良いものだが、オンラインプレイではさらにテンションが増す。本作のオンラインプレイには3種類あって、最大12人の参加者が次々に新たなレースイベントで勝負をしてポイント競争を繰り広げる「オンラインアドベンチャー」、同じく最大12人で気ままなフリーローミングを楽しむ「オンラインフリー走行」、そして本作で新搭載となった、最大4人でキャンペーンを進行する「協力プレイキャンペーン」という構成だ。

 いずれのオンラインモードも、2つの意味でシームレスだ。1つ目の意味は、Windows 10PCとXbox Oneが同じオンライン空間に参加できるということ。使用プラットフォームが何かに関係なく参加できる。もうひとつはシングルプレイモードとの垣根がないことだ。オンラインモードの開始をメニューで選択したら、あとはバックグラウンドで最適なセッションを探してくれ、その間、いつもどおりのプレイを続けることができる。セッションが見つかって参加してもプレイが途切れることはなく、そのままオンラインの世界線に“移行”する形だ。

 皆で各地のレースイベントで勝負する「オンラインアドベンチャー」では、レースの開催地に移動するところから勝負が始まっている。目的地にいち早く到達し、その途上でたくさんのスキルを披露すれば、最初のレースが始まる前に大きなスコア差をつけることができるのだ。10台以上のプレーヤーが一斉に次の目的地に殺到する風景は圧巻である。

 レースの内容もシングルプレイとは比較にならないほど激しくなる。ダーティなレースでもオーケーな本作では、相手のクルマにぶつけでも順位をあげたほうが正義である。コンクリートのバリアがあるコーナーなどでは敢えて減速せず、ライバルの車体ごと壁に押し付けながら強引に曲がったり、横から押してチェックポイントを通過するのを妨害するのもアリである。いきおい中位・下位の集団に混ざっているとデストラクション・ダービーばりのクラッシュ劇が連発する。理不尽な目に遭うことも多いがお互い様。コーナリングのたびに追突攻撃をも警戒する、シングルプレイでは味わえないスリルが醍醐味というものだ。

皆ドリフト気味に走っててスモークで前が見えない、追い抜こうとしても必死にブロックしてくるなど、オンラインレースはシングルプレイの1万倍くらい野性的だ
オンラインフリー走行で遊べる「フラッグラッシュ」。旗取り合戦だ
旗持ちを狙って全プレーヤーが殺到し、団子と化す
協力プレイレースでは、プレーヤーチームとAIチームで競争。プレーヤーができるだけ上位入賞するとハイスコアが得られる

 クラッシュ上等のオンラインプレイ傾向をさらに拡張したのが「オンラインフリー走行」で遊べる「フラッグラッシュ」、「インフェクティド」、「キング」の3ゲームである。これらのゲームは開けた場所にあるスポットで任意にスタートできるもので、どれも追突・衝突の技術が勝負の鍵になるルールだ。

 例えば「フラッグラッシュ」では、エリア内のランダムな地点に旗とスコアゾーンが出現。旗に触れると旗を運ぶことができ、そのままスコアゾーンに突っ込めば得点になるのだが、そう簡単にはいかせないのがこのゲーム。旗持ちのクルマに車体をぶつけると旗を奪うことができるのだ。というわけで旗持ちのプレーヤーには全車両が殺到してくるし、スコアゾーンへのルート上に待ち伏せするプレーヤーも現われるので1秒も気が抜けない。蛇行運転をして相手の予測を回避したり、敢えて遠回りのルートを選ぶなど旗持ちプレーヤーの戦術は幅広い。妨害するプレーヤーもそれに合わせて一瞬の判断を繰り返しつつ、最終的に団子状となってクラッシュ祭りを展開するというわけだ。

 そんな遊びを間にはさみつつ、みなで適当にそこらを走りまわる「オンラインフリー走行」に加えて、今作新たに追加された「協力プレイキャンペーン」。こちらはホストプレーヤーの世界に他のプレーヤーが参加して、ホストプレーヤーが参加するレースに他のプレーヤーが一緒に挑戦できるという内容になっている。

 このモードの意義は、参加プレーヤーがいつもとは違う車種やシチュエーションのレースを楽しめることにある。参加プレーヤーそれぞれがアンロックしていないエリアやイベントも、ホストプレーヤーがアンロック済みなら参加できるほか、使用車種もホストプレーヤーと同じものを「レンタル」できるようになっていて、自分だけではやらないような新しい組み合わせのレースを次々に遊べるというわけだ。

 「協力プレイキャンペーン」の各レースでは最大4人のプレーヤーとAI車両が混ざってレースをすることになるが、プレーヤーがより上位でゴールすることでチームとしてのボーナススコアが得られる。このおかげで、協力プレイでは通常よりかなり多くのクレジットと経験値を獲得でき、ゲームの進行も早められる。まさに「協力プレイ」というわけだ。

 いずれのオンラインプレイモードも非常に手軽に参加でき、イベントへの参加もいやなら拒否できるなど自由度が高くセッション中のストレスも少ないので、常時オンラインモードでプレイするくらいでも問題ないくらいだ。

オンラインでも様々な遊びや、多彩なシチュエーションでのレースが展開する。協力プレイではホスト基準でイベントのアンロック状況が決まるので、自分ではアンロックしていないイベントをプレイできるのもいい

Xbox Play Anywhereタイトルとしての意義

 「Forza Horizon 3」がXbox Play Anywhere対応タイトルとして、Windos 10/Xbox Oneでシームレスに遊べるものになったことには大きな意味がある。ひとつはPCユーザーなら好みの環境にカスタマイズして本作を遊べるということ。ハイスペックPCのユーザーには非常に大きなポイントだ。

 もうひとつは上述のように、オンラインセッションをWindows 10 PC/Xbox Oneのユーザー同士が垣根なく一緒に楽しめるということだ。これはつまり、これまで別々の存在だったXbox Oneユーザーと、Windows 10 PCのユーザーがこれからは1つのコミュニティになるということで、全体のユーザー数が増加してオンライン体験がより面白く充実したものになるということを意味する。

 特に日本ではXbox Oneのコミュニティが小さいこともあり、Xbox Oneオンリーのゲームではオンラインで日本のプレーヤーとなかなか出会えないことも多い。海外プレーヤーとのマッチングでは遅延の問題でゲームプレイが大味になるとか、ボイスチャットで話がしづらいとか、フレンドになりにくいといった問題があるので、やはり国内に大きなコミュニティがあるほうが、全てのユーザーにとって利益になる。それが「Forza Horizon 3」からはWindows 10 PCユーザーが参戦できるようになったことで、より多くのライバルやフレンドに出会える機会を得られ、より充実したオンライン体験を楽しめるようになることが期待できる。

 という点も踏まえて、Xbox Play Anywhereは、Xbox Oneの普及を促進するというよりは、Windows 10 PCのゲームマシン化をより強く推進するプログラムになるのではないか、という手応えを本作から得ることができた。

 特にオンライン要素の充実した本作だ。Windows 10 PCとXbox Oneのコミュニティがひとつになって、その遊びがさらに拡張されていくことは、ゲームの本質的にも理にかなっている。いわば新しいゲームプラットフォームの誕生だ。この新しい時代を存分に味わえる本作は、カジュアルからハードコアなゲーマーまで、幅広くオススメできる1本だ。

スクリーンショット