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新たな力「腕覚醒」を体験!「鬼武者 Way of the Sword」最新版プレイレポート

拠点やワイドリニアのシステム、能力強化システムも判明

【鬼武者 Way of the Sword】
9月4日 発売予定
価格  通常盤:8,990円
デラックスエディション:9,990円
プレミアムデラックスエディション:10,990円

 カプコンは、プレイステーション 5/Xbox Series X|S/Nintendo Switch 2/PC用剣戟アクション「鬼武者 Way of the Sword」を9月4日に発売を予定している。

 6月に配信された体験版で基本となるシステムは触ることができるが、今回の試遊では体験版には無かった新たな覚醒やワイドリニアのシステムなどに触れることができた。

 本作の「一閃」などを含む戦闘システムなどは過去のレポートで言及しているので、今回は新たに判明した新要素をメインに、試遊版の内容をお届けしよう。なお、今回プレイしたのはプレイステーション5版である。

仕掛けとバトルの両方で活躍! 新たに判明した第二の鬼の力・腕覚醒

 今回の試遊版は、体験版のラストで戦う佐々木巌流を倒した直後から始まった。鬼の隠れ里と呼ばれる異質な空間を進んて行くことになるのだが、ここで手に入る新たな武器「鬼ノ剛弓」を使う場面が用意されていた。

 この武器は、遠くにいる敵を弓矢で射貫くというスタンダードな使い方はもちろん、宙に浮いている光る岩に矢を放ち、落石を起こして複数の敵をまとめて倒すといったギミックを使った戦い方も可能だ。

落石で敵を一網打尽に。こういった仕掛けを使った戦い方が用意されているのは面白い

 ゲームを進めるために必要なギミックでも弓が活躍する。矢で射貫くことで動き出す特殊なブロックが存在し、進行ルートを塞いでいたブロックをどかすことができたり、ブロックが浮き上がって足場にできたりと、パズルを解くような感覚で謎解きを楽しむことができる。これまでの「鬼武者」シリーズには無いタイプの謎解きなので新鮮さを感じられた。

進行ルートを塞いでいたブロックを矢で射貫くことで道が拓けた

 ゲームを進めると、本試遊では今作の武蔵の拠点となる「六道珍皇寺」も登場した。

 この場所を軸にメインのストーリーを進めるほか、ワイドリニアな京都の町を自由に探索することができる。町の中では幻魔に襲われている人たちを助けるサブイベントが発生したり、アイテムや宝箱がいたるところに隠されていたりと、探索する楽しみもしっかりありそうだ。

襲われている人を助けると、お礼にアイテムがもらえる

 メインストーリーでは、幻魔が溢れ出る「獄窓」の破壊というミッションをこなしていく。破壊するには獄窓から出現する大量の幻魔をすべて倒す必要があり、ザコ敵であっても束で来られると油断はできない。

溢れ出る幻魔を全滅させると、鬼の篭手で獄窓を吸収して消滅させることができる

 探索系のメインミッションもあり、清水坂の瘴気を晴らすために安井金比羅宮の境内に祀られている「八大力尊」の力を借りに行くのだが、幻魔たちに3つの力尊が盗まれてしまい、それらを見つけ出して8体すべてを揃えなければならない。

 京都のフィールドは結構広く、探し出すのはかなり骨が折れるかと思われたが、鬼の力である「眼覚醒」の能力を使うことでゲームの進行ルートを光で示してくれるというありがたいシステムが備わっていた。

 古のゲーマーからしたら“優しすぎる”となるかもしれないが、行き詰るというストレスをプレーヤーに与えない親切設計は、現代的で非常に好感が持てる。

3体の力尊がいなくなり、五大力尊になってしまっている
メインクエストの目的地へ誘導してくれるので迷う心配が無い

 揃えた八大力尊からは新たな鬼の力「腕覚醒」を授かることができた。この能力は、道を遮る強固な瘴気壁を剛力で破壊することができる。ゲームの進行に必要なのはもちろんだが、この能力を得ることで侵入できるエリアが広がり探索がより面白くなる。

バカでかい瘴気壁も、腕覚醒の力で軽々と粉砕

 眼覚醒とは違い、腕覚醒は戦闘でも活躍する。強力な防具や盾を身に着けている相手には腕覚醒の「打壊」と呼ばれるアクションを繰り出して破壊することができる。

 「打壊」は拳による連打で敵の防御を崩すというもので、守りの固い敵や盾を持つ相手も簡単に無力化することができる。本来相手をするのが面倒な敵であっても爽快に蹴散らすことができる。

強固な盾を一撃で破壊する、パワー型の鬼の力だ

3体の強敵ボス幻魔と対決! トライ&エラーで勝機が見えてくる絶妙なゲームバランス

 今回の試遊では、3体のボスと戦うことができた。どの幻魔も体験版に登場した佐々木巌流以上に手強く、かなりの苦戦を強いられた。

 まず1体目は鬼の隠れ里で戦う巨体の幻魔「大唾拉(だいだら)」。初代「鬼武者」のオズリックを彷彿とさせるキャラクター性とビジュアルをしており、シリーズファンならばニヤリとするだろう。

金棒を持った巨大幻魔「大唾拉」

 大唾拉戦はまさにボス戦のチュートリアルといえる相手で、パワーはあるものの基本的には攻撃動作が遅いので、敵の攻撃に合わせて発動させる「受け流し」や「見切り回避」といった重要な守りのアクションをここで慣らすことができる。

攻撃モーションが分かりやすく、序盤はかなり余裕だったが……

 はじめは余裕かと思われた大唾拉戦だったが、出現した魂を吸収して「魂強化状態」になるという特徴を持っており、攻撃力の増加や攻撃アクションが変化するという奥の手を忍ばせていた。

 後半戦は新たな攻撃パターンに翻弄され、その結果、回復アイテムのほとんどを使うことでギリギリ倒すことができた。“序盤が緩やかだからといって最後まで油断するな”というメッセージ性のようなものを感じた。

舐めてかかっていたが、魂強化状態になるとかなり凶悪な性能にパワーアップする

 2体目のボスは安井金比羅宮で戦う「羅掌願(らしょうがん)」。

 「縁切り神社」と知られるこの場所に巣食う羅掌願はかなり攻めたダークな幻魔で、三味線の稽古で叱責する女将との縁を切りたいと願う女性に、縁を切る方法として“すべての指を切り落とせば解決”という過激な願いの叶えかたをしている。

 他のカットシーンでも、清水の舞台から実の子供を投げ捨てたりと、本作がかなりダークな方向に振り切った作品なことを改めて実感した。

「鬼武者」のダークな部分を凝縮させたようなボス・「羅掌願」

 初めは何も考えずにただ真っ向からの斬り合いを仕掛けているだけだったのでパワー負けをしてしまい、何度かコンティニューを重ねることになった。数戦目で気が付いたのだが、実はこのボス戦はギミックを利用することで戦いが格段に有利になるというカラクリがあった。

 羅掌願の本体は赤い糸で結ばれており、この糸を使った強力な攻撃でこちらに襲い掛かって来る。一方で、その糸を狙って弓や刀で攻撃すれば切断することができ、羅掌願を弱体化できるのであった。

数戦はこの糸に気づかず、知らず知らずのうちに苦しい戦いを強いられていた

 糸を使って巨大な建造物を持ち上げてこちらに投擲するという厄介な攻撃を使ってくるのだが、持ち上げた瞬間に糸を切ることで、羅掌願の頭上に落下して大ダメージを与えられるといった、ボス戦ならではのユニークな戦い方が用意されている。もちろんプレーヤースキルが高ければギミックを一切利用せずとも勝てるゲームバランスにはなっているが、アクションがそれほど得意ではなくてもクリアできる手段が用意されているのは、さすがのカプコンだと感心させられた。

糸を斬ることで持ち上げた建造物の下敷きにして大ダメージを与えられた。ただ斬り合うだけではなく、攻略法を見つけだして戦うのも本作ボス戦の醍醐味だ

 試遊版の最後に戦うボスは、獄窓から生み出された幻魔「百穢(びゃくえ)」。獣の様な巨体で、巨大な斧を振り回す圧倒的な破壊力を持つボスである。百穢との戦いは、羅掌願と違いプレーヤーの腕のみの真っ向勝負で戦わなければいけない強敵だ。

 百穢が繰り出す重い一撃は通常のガードでは力動ゲージを大幅に奪われてしまい、力動ゲージが0で無防備になってしまったところを一気に畳み込まれてしまう。

素早い動きでリーチの長い斧を振り回す「百穢」。大唾拉を超えるパワーで力動ゲージを奪ってくる

 そこで、フィールドにある「破魔鏡」やコンティニュー画面からできる武蔵の強化を行った。百穢戦まではそれほど絶望的な戦いがなかったので放置していたのだが、ここで活用する。

 道中で入手した素材を使うことで、装備の強化や能力強化、さらには新アクションの解放などもでき、武蔵を成長させることで戦いが格段に有利になる。

ワープや強化ができる破魔鏡
装備の強化で体力や攻撃力をアップさせられる
必殺技の強化や新アクションの解放も可能。相手の力動ゲージを大きく奪う弾きは解放必須である

 ボス戦では力動ゲージの有無が勝敗に直結する要素であり、タイミングよく敵の攻撃をガードで発動する「受け流し」や、ガードしながら攻撃を押し返す「弾き」といった防御アクションがかなり重要であった。

 受け流しや弾きは自分の力動ゲージが減らないだけでなく、相手の力動ゲージを大きく奪うことができるという一石二鳥のテクニック。成功させるには相手の攻撃モーションやパターンを覚えないと難しいが、コンティニューを重ねることで段々と動きが見えてくる。死にゲーというほどの滅茶苦茶な難易度ではないが、本作のボス戦もある程度のトライ&エラーが必要だと感じた。

ボスの攻撃のパターンが読めてくれば、凌ぐのもそれほど難しくなくなる

 守りのテクニックで相手の力動ゲージを0にできれば崩し状態にでき、強力な「崩し一閃」を叩き込むことができる。崩し一閃は攻撃する部位の選択が可能で、赤く光る部位は大ダメージ、紫に光る部位は大量の魂が出現するという、狙う部位によって得られる効果が異なる。

 自分の体力などに余裕があればダメージ重視で、体力や必殺技に必要な鬼力を回復したいなら魂を狙うといった状況に合わせた選択も戦局を大きく左右する。

 自分の力動ゲージを守りつつ、相手の力動ゲージを削るという戦法で試遊時間ギリギリでなんとか百穢の撃破に成功した。かなり手強いボスだけに、倒せたときの達成感はとても大きかった。

 試遊版で戦った3体のボスはどれも歯応えがあり、基本的にはただ闇雲に斬っているだけでは勝つことは難しい。しかし逆に言えばしっかり相手のパターンを覚えて攻略していけば、誰でもクリアできる難易度になっている。簡単ではないものの度が過ぎるほどの難しさではなく、接戦で手に汗握る絶妙なゲームバランスになっていると感じた。

気焔状態による強化や、崩し一閃を積極的に狙っていくことで強敵の百穢を倒すことに成功した

 今回の試遊は、時間がギリギリで「鍛錬の間」で行えるボスとの再戦は少ししか触れることができなかったが、ワイドリニアのエリア探索や腕覚醒による新アクションなどの内容はしっかり体験することができた。

 過去作の「鬼武者」よりもリアルな剣戟アクションに進化しており、ヒリヒリ感のあるボスとの一騎打ちは正直やみつきになるレベルだ。

 発売日が9月4日と前倒しになり、発売までもう一ヶ月を切っている。シリーズファンも「鬼武者」シリーズに触れたことがない人も、絶対注目のタイトルである。