先行レビュー

ASUS、5Kゲーミングモニターを日本初公開! 新製品発表会をレポート

新世代OLEDモニターは「バイオハザード レクイエム」の暗闇表現にメリットあり

【ROG Strix 5K XG27JCG】
3月下旬頃 発売予定
価格:未定
【ROG Swift OLED PG32UCDM Gen3】
4月頃 発売予定
価格:未定
【ROG Strix OLED XG27AQWMG】
4月下旬頃 発売予定
価格:未定

 ASUS JAPANは3月3日、「ASUS: Beyond Vision ― 4Kのその先へ 5Kゲーミングモニター&最新OLED体験会 ―」を開催した。‟Beyond Vision”には、「現在のモニター技術の限界や、4Kという既存のスタンダードを打ち破り、その先へとつき進む」といったメッセージが込められているという。

 ASUSのゲーミングブランド「ROG(Republic Of Gamers)」が今年で20周年を迎えたタイミングで、日本初公開の5Kゲーミングモニターや第3世代OLEDのゲーミングモニターなど、国内販売を予定している新製品の展示を行った。今回、5Kの映像美と、ASUS独自のOLEDテクノロジーを発売前に体験できたので、さっそく取材レポートをお届けしたい。

ASUS JAPANオフィスにて、「ASUS: Beyond Vision ― 4Kのその先へ 5Kゲーミングモニター&最新OLED体験会 ―」が催された

国内初公開の27インチ・5Kゲーミングモニター「ROG Strix 5K XG27JCG」

 最初に紹介するゲーミングモニターは、国内初公開となる「ROG Strix 5K XG27JCG」。本モデルはFast IPSパネルを採用する27インチゲーミングモニターで、最大解像度は5K(5120×2880ドット)、リフレッシュレートは180Hz、応答速度は0.3ms(GTG)、インターフェースはDisplayPort 1.4、HDMI×2、USB Type-C、イヤホンジャックなど。発売予定時期は2026年3月下旬頃。

5Kの解像度を採用する27インチゲーミングモニター「ROG Strix 5K XG27JCG」で、発売時期は2026年3月下旬頃。5Kの映像で、「バイオハザード レクイエム」と「プラグマタ」(無料体験版)を試遊することができた

 ROG Strix 5K XG27JCGのポイントは、4K(3840×2160ドット)よりも約77%広くなった5Kの解像度を採用していること。応答速度が向上したFast IPSパネルを採用しており、応答速度0.3ms(GTG)、218ppi(画素密度)、DCI-P3;97%の高色域を実現。4K以上の高精細かつ色彩豊かな映像を堪能できるほか、低遅延でなめらかな映像を表示できるようになったという。

 注意点は、5Kは現行のコンソールゲーム機では未対応であり、記事執筆時点では使用はPCに限定されること。今回の展示では5120×2880ドットで表示されていることが設定画面から確認できたが、ゲーミングPCの中でも4K出力以上のハイスペックさが求められる点も留意したい。

 ほかにも、残像・ゴーストを最小限に抑え、視認性を約65%向上させたというデュアルバックライト(Extreme Low Motion Blur 2)、高コントラスト・高輝度な映像を表示できるというVESA DisplayHDR 600準拠、「G-Sync」や「AMD FreeSync Premium Pro」「VESA AdaptiveSync」など可変リフレッシュレート(VRR)も特徴となっている。映像美を保ちつつ、快適なゲームプレイを体験できる機能群もポイントになっているという。

 また、解像度とリフレッシュレートを用途に応じて切り替えられるデュアルモード機能も搭載。選べるモードは、没入感重視の5K/180Hzと、リフレッシュレート重視のQHD(2560×1440ドット)/330Hzの2種類。前者は映像美にこだわったゲームタイトルで、後者は反応速度が求められる対戦系ゲームタイトルに適しているとのこと。ゲームタイトルに応じて最適な解像度・リフレッシュレートを切り替えられる点も留意すべきところだ。

5Kの解像度で「バイオハザード レクイエム」を試遊。建物のディテールやキャラクターの質感が4Kよりも鮮明になっていて、リアリティさが増しているように見えた
解像度の設定を見ると、「5120×2880」と表示されていた

 そのほかの特徴は、27インチモニターよりも面積が約30%小さくなったスタンド、高さ調整・スイーベル・チルト・ピボットが使える多機能スタンド(エルゴノミック スタンド)、モニター背面のライトが発光する機能、ウェブカメラなどを装着できる1/4インチの三脚ソケット、マウス操作だけでモニター設定ができる専用のソフトウェア「ASUS DisplayWidget Center」などとなる。

コンパクトになった平面のスタンド
HDMI、DisplayPort、USB Type-Cの端子を備えるインターフェース
高さやスイーベル、チルト、ピボットが使える多機能スタンド。スタンドの頂点には、1/4インチの三脚ソケットが搭載されている

第3世代OLEDパネル採用の4Kゲーミングモニター「ROG Swift OLED PG32UCDM Gen3」、「BlackShield フィルム」もすごい

 2台目のゲーミングモニターは、32インチの4Kゲーミングモニター「ROG Swift OLED PG32UCDM Gen3」。2024年に発売された「ROG Swift OLED PG32UCDM」の後継モデルで、32インチ・4K OLED・最大240Hzはそのままに、第3世代のOLEDパネルと、体感黒レベルが40%アップしたという「BlackShield フィルム」が搭載されているという。発売予定時期は2026年4月頃。

32インチの4K OLEDゲーミングモニター「ROG Swift OLED PG32UCDM Gen3」。発売時期は2026年4月頃

 ROG Swift OLED PG32UCDM Gen3が採用する第3世代OLEDパネルは、引き締まった黒色と色鮮やかな色彩が際立つ映像表現と、応答速度0.03msの低遅延を実現しているという。さらに、明るい場所でも”純粋な黒色”を体感できるBlackShield フィルムの影響も利点だ。実際に使ってみるとメリハリのある映像美に魅了され、明暗差が肝になるゲームタイトルと相性が良いと感じた。

 加えて、高品質な明るさ・色彩・コントラストを実現するHDR 10およびDolby Vision、なめらかな映像を維持できる可変リフレッシュレート、ゴーストやティアリングを抑えてくれる「Extreme Low Motion Blur」も利用可能。

240Hzのなめらかさと、明暗のメリハリがきいた4K OLEDの映像美に圧倒された

 ここで気になるのが、OLEDパネルの欠点である焼き付き問題だ。OLEDパネルは高品質な映像を表示できる一方で、長時間同じ映像を映すと、特定画素の劣化によって画面の一部に残像(焼き付き)が残ってしまうこともしばしば。

 しかしROG Swift OLED PG32UCDM Gen3には、OLEDパネルの寿命を延ばすための機能「ASUS OLED CARE PRO」が搭載されている。

 たとえば、ユーザーがモニターから離れると自動的に画面を暗転させる「Neo 近接センサー」や、画面の再キャリブレーション機能「Pixel cleaning」、画面のドット位置をわずかに移動させる「Screen move」、周囲の明るさを低減させるタスクバー検出など、焼き付けの原因を解消してくれる機能が盛りだくさんだ。OLEDパネルの焼き付き対策が充実している点こそ、ROG Swift OLED PG32UCDM Gen3の強みと言ってもいいだろう。

 そのほか、1280×960ドット、または1024×768ドットの4:3アスペクト比表示機能や、実践的なゲームの練習ができるASUS独自の「GamePlus」ホットキー、「Dynamic shadow boost(黒レベルと白レベルを自動調整する機能)」と「Dynamic cross hair(背景とのコントラストに応じて、クロスヘアの色を自動で変化させる機能)」を統合させたROG A.I. アシスタントテクノロジー、高さ・スイーベル・チルトの多機能スタンド、周辺機器のライティングを同期できる「ROG Aura Sync Lighting」なども特徴となっている。

背面には「ROG Aura Sync Lighting」を備える
高さ・スイーベル・チルトを調整できる多機能スタンド
インターフェースはDisplayPort 2.1(80Gbps)、HDMI 2.1×2、USB 3.2 Gen1 Type-A×3、USB Type-C(DP Alt Mode、90W給電対応)

第4世代のOLEDパネルを採用するQHDゲーミングモニター「ROG Strix OLED XG27AQWMG」

 3台目のゲーミングモニターは、27インチのQHD(2560×1440)を採用する「ROG Strix OLED XG27AQWMG」。リフレッシュレートは最大280Hz、応答速度は0.03ms(GTG)などが特徴のモデルで、発売時期は2026年4月下旬頃を予定している。

27インチのQHDゲーミングモニター「ROG Strix OLED XG27AQWMG」。発売時期は2026年4月下旬予定

 ROG Strix OLED XG27AQWMGのウリは、第4世代の「ROG Tandem OLED」テクノロジーを搭載していること。OLEDの発光層(RGB)が3層から4層に増えたことで、従来よりも輝度が約15%アップ(DisplayHDR TrueBlack 500準拠)、色域ボリュームが約25%アップ、パネル寿命が約60%延長したという。

 もうひとつのウリは、「TrueBlack Glossy フィルム」。光の反射で黒の深みが損なわれることもしばしばあるが、TrueBlack Glossy フィルムはゼロヘイズ層により、照明が強い場所であっても黒の深みを再現できるという。さらに反射防止レイヤーも特徴で、従来のGlossy WOLEDと比較すると、周囲光の反射を約38%抑えることに成功したとのこと。光の反射に邪魔されず、OLEDパネルの映像美に集中できるところがいい。

 実際にROG Strix OLED XG27AQWMGを試用したところ、黒色の表現が見事すぎてQHD以上の解像度の見えるほどの緻密さを感じられた。思わず「これ、4Kですか?」とスタッフに訊いたのだが、「いえ、QHDです」と冷静に訂正されたくらいである。

 試しに「バイオハザード レクイエム」を試遊したが、自宅のゲーミングモニターよりも明暗差がはっきりしていて、その映像を見るだけで恐怖が倍増する。なかでも暗闇の場面は純粋な黒で表現されるので、真っ暗なお化け屋敷にいるかのような感覚を抱いてしまった。

光の反射が抑えられているため、高コントラストの映像に没入できるところが◎

 そのほかの特徴は、過去のXGシリーズよりも小型になったスタンド、OLEDパネルの焼き付きを防ぐASUS OLED CARE PRO、好みの視聴位置に調整できる多機能スタンド、可変リフレッシュレート、Extreme Low Motion Blur、GamePlusホットキー、ROG A.I.アシスタントテクノロジーなど。

スタッフによると、平面スタンドのメリットはキーボードの斜め置きがしやすい点にあるという。キーボードを斜め置きにする人に刺さるのではないだろうか
OSDメニューにて、OLEDの焼き付き防止機能を利用できる
高さ・スイーベル・チルト・ピボットが使える多機能スタンド
インターフェースはHDMI 2.1×2、DisplayPort 1.4、USB 3.2 Gen1 Type-A×2
スタンドの脱着がしやすいクイックリリース機能

半透明のバックパネルがかっこいい「ROG Swift OLED PG27AQWP-W」

 4台目の「ROG Swift OLED PG27AQWP-W」は、2025年11月29日に発売された26インチのQHD OLEDゲーミングモニター。販売価格は169,920円前後。

 本モデルはシルバーのカラーリングと半透明のバックパネルを組み合わせた外観、高輝度・広色域・長寿命のROG Tandem OLED、最大540Hzのリフレッシュレート、FPSに最適なHD/720Hzへの切り替え機能、OLEDパネルの焼き付きを防止する機能などが特徴となっている。

 本モデルを触ってみたところ、リフレッシュレートの差で勝敗が決まるeスポーツ系ゲームタイトルにおいて、絶対的なアドバンテージを得られるのではないかと感じた。同時に、より多くのリフレッシュレートを稼げるHD/720Hzに切り替えられる点も評価に値するところだ。eスポーツ系ゲームタイトルで勝利を掴みたい人、極上のぬるぬる感を味わってみたい人の心を強く揺さぶる一台と言えるだろう。

2025年11月29日に発売された26インチのQHD OLEDゲーミングモニター「ROG Swift OLED PG27AQWP-W」も展示
スケルトンのカバーに覆われた背面が印象的

クリエイティブ向けモニターとモバイルモニターも展示

 本体験会は「ROG」のOLED ゲーミングモニターがメインだったが、ASUSのクリエイターブランド「ProArt」のモニターと、「ZenScreen」のポータブルモニターも展示されていた。

 まず「ProArt Display PA248QV Gen2(PA248QFV)」は、WUXGA (1920×1200ドット)解像度のIPSパネルを採用する24.1インチのクリエイター向けモニター。発売は2026年4月頃を予定している。

 MacBookなどで使われている「P3カラー」に最適化された色温度プリセットをはじめ、縦方向の作業領域を確保できる16:10のアスペクト比、色彩の信頼性が高いというCalman Verified認証の取得などが特徴となっている。MacユーザーからWindowsユーザーまで、幅広いクリエイターに打ってつけのモニターといった印象を受けた。

クリエイター向けブランド「ProArt」シリーズの新製品「ProArt Display PA248QV Gen2(PA248QFV)」

 続く「ASUS ZenScreen MB16FC」は、WUXGA(1920×1200ドット)解像度のIPSパネルを採用した16インチのポータブルモニター。約940g・最薄部約11mmの軽量薄型ボディのほか、16:10の画面比率、双方向のパワーデリバリーなどが特徴で、外出先や在宅勤務のサブモニターに最適だという。発売時期は2026年3月下旬頃予定としている。

16インチのポータブルモニター「ASUS ZenScreen MB16FC」

 以上が、本体験会に展示されていたモニター5台となる。5K解像度と次世代OLEDなど、ASUS製ゲーミングモニターの進化を体験することができた。個人的には、今回展示されていたゲーミングモニターの5K、最新OLEDの機能がとても魅力的で、その機能を活かして「バイオハザード レクイエム」をプレイしてみたいと思わされた。今回発表された製品は発売時期だけの公開で、価格などの詳細は今後案内予定。価格次第ではぜひ購入を考えたいところだ。5Kと最新OLED、なかなかに興味深い……。