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「FFXIVファンフェスティバル」にて「FFXIV: 蒼天のイシュガルド」の最新情報を公開
新種族「アウラ」、新ジョブ「占星術師」、「機工士」を発表。新レイドは「機工城アレキサンダー」に
(2014/12/20 13:32)
スクウェア・エニックスは、現在東京ビッグサイトで開催されているMMORPG「ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア」のオフラインイベント「ファイナルファンタジーXIV ファンフェスティバル 2014 東京」の基調講演として来春発売予定の拡張パック「ファイナルファンタジーXIV: 蒼天のイシュガルド」の最新情報を公開した。
基調講演を担当したのは、過去2回のファンフェスティバルでも基調講演を務めた「ファイナルファンタジーXIV」プロデューサー兼ディレクターの吉田直樹氏。吉田氏は「サーバーが落ちたわけじゃないんで、よしだーって言わなくてもいいと思います」と来場者を笑わせ、これまで公開された内容をまとめたダイジェストトレーラーを披露した。
吉田氏は、「蒼天のイシュガルド」について、グラフィックスに手を入れ、明るい所はより明るく、暗い場所はより暗くメリハリの効いた絵作りにこだわっていると語り、新たに新ストーリー「竜詩戦争」がスタートすること、「旧FFXIV」から数えて4年越しでレベルキャップが60に開放されること、新ダンジョンや、新レイドダンジョン、新装備、新蛮族、新蛮神、そしてフライングマウントと、これまでの発表内容を足早に語っていった。
東京ファンフェス最初の新情報は、「蒼天のイシュガルド」のメインテーマソングに「FF」シリーズコンポーザーの植松伸夫氏を起用することを発表。植松氏は、「ファイナルファンタジーXIV」のメインテーマソング「Answers」に続いての起用となり、公開されたビデオメッセージでは、歯痛で顔が腫れた植松氏が登場し、「蒼天のイシュガルド」のメインテーマソングは、「ピアノ主体のゆったりとした曲になっており、良いものに仕上げたい、期待していてください」と抱負を語った。
そしてここからは怒濤の新発表となった。まずはじめは、6つ目の種族「アウラ」をトレーラーで公開。頭部に特徴的な角を持つ種族で、皮膚の一部に硬質化した鱗を持つという。吉田氏によれば、かなりフェイスの形状が大きく異なるパターンを用意し、かなり特徴的なキャラクターを作れるという。男性ではたくましい体躯を持ち味にイケメンから力強いキャラクターが、女性は影のある美女といった印象だ。
設定的には東州オサード大陸にルーツを持っており、「新生FFXIV」のメインストーリーに登場するユウギリの種族。パッチ2.5のタイミングでユウギリがマスクを取り素性が明らかになるようだ。アウラにマッチしているジョブは、男性キャラクターはやはり暗黒騎士。体型的にもフェイスパターン的にも、かなりマッチしている。吉田氏は、暗黒騎士について「アウラだとかなりイケてる感じで使っていただける、魔力を使い暗黒の力を引き出して戦うタンク、開発はかなり進んでいる」と報告。
次に公開されたのは、パッチ2.4で終焉を迎えた「大迷宮バハムート」に続くレイドダンジョン「機工城アレキサンダー」。
「FF」シリーズではお馴染みの召喚獣アレキサンダーがレイドダンジョンになるということで、会場からはどよめきが起こった。吉田氏によれば、「蒼天のイシュガルド」のメインストーリーをクリア後にチャレンジする内容のコンテンツで、実際に行くのは少し先になりそうだが、具体的な場所は明らかにしなかったものの、フィールドからその存在が“見える”ということだ。
設定的には、ゴブリン族によって召喚された蛮神で、“機械の残骸”に憑依した蛮神という珍しい設定になっている。ユニークなのは設定だけでなく、この蛮神を覆滅するために、光の戦士が内部に侵入していくという。ゴブリン族がアレキサンダーを召喚した理由は「蒼天のイシュガルド」メインストーリーで語られるようだ。
エンドコンテンツ「機工城アレキサンダー」の基本仕様は、ノーマルとハード、2種類の難易度を用意する。ノーマルに関しては、「大迷宮バハムート」より易しくなっており、具体的には“侵攻編の超える力が掛かった状態”ぐらいがノーマルで、その分ハードは、「大迷宮バハムート」より難しくなるという。吉田氏は、「真成編でも物足りない人はハードでどうぞ。大迷宮バハムートとはフラグ管理は別で、誰でも参加できるので、わいわいとノーマルからやっていただければ」と語った。
続いて公開されたのは待望の新ジョブ。吉田氏は「タンクだけいても、パーティーは成り立たない、支える役目のジョブを公開したいと思う。こちらもいきなり映像から行く。おそらく予想していなかった展開だと思う」と語り、映像を公開した。
「蒼天のイシュガルド」第2の新ジョブはなんと「占星術師(せんせいじゅつし)」。吉田氏は“ガンナー系の新ジョブ”という予想を外したことを嬉しがりながら「どうみても銃を撃つように見えない」と語って笑わせたが、確かにこれは予想外だ。
ロールはヒーラーで、メイン武器は天球儀。星の力を駆使した魔法で味方を回復する。通常は背中にコンパクトに折りたたんで収納し、構えると大きく展開され、手元に天球儀が浮かび上がる。アビリティはカードで、「FFXI」のコルセアのように、星座カードをドローしたり、ステイしたりして、各種支援効果を戦場にもたらすジョブになるようだ。
占星術師は、影のあるアウラの女性にマッチするデザインとなっており、第3のヒーラーとして白魔道士とも学者とも異なるこだわったモーションが採用されている。暗黒騎士同様に、暗黒同様に、年明けのタイミングでアクション含めて情報公開していくという。
吉田氏は最後に、コレクターズエディションの詳細を公開した。これまでコレクターズエディションの存在は語られていたが、その内容については、どうやらフィギュアが付くらしいという程度しかわかっていなかった。
「蒼天のイシュガルド」コレクターズエディションは、天野喜孝氏描き下ろしの竜詩戦争のイラストがパッケージにあしらわれた、ゲーム本体が入りそうなほどのデカいボックスで提供される。中には、「蒼天のイシュガルド」で実装されるフライングマウント「ドラゴン」のフィギュアが入っている。
そのほか、ゲームソフト、アートブック、特典映像ディスクが同梱されている。さらに、インゲームアイテムとして、フライングマウントのグリフィンや、暗黒騎士の実装を記念して、「FFIV」のカインをモチーフにした「セシル暗黒騎士Ver」のヘルム、そして「FF」シリーズにおける竜騎士を体現する存在であるカインをモチーフにした「ミニオン マメット カイン」のコードが同梱される。コレクターズエディションでは、この巨大なパッケージ版のほかにダウンロード版も用意されており、物理的な特典が不要の場合は、ダウンロード版がオススメだということだ。
発売時期は、これまで同様、2015年春と発表。パッチ2.5シリーズとの同時平行して現在急ピッチで開発が進められているようだ。
基調講演はここで終了、と思いきや、「よしだく~ん」と馴れ馴れしい声がステージ横から聞こえてきた。“ヘッドショットおじさん”の愛称で知られるスクウェア・エニックス代表取締役社長松田洋佑氏が、右手にライフルを抱えて乱入。「お客さんの声に応えるのが吉Pですよ」と、さらなる情報の公開を“命令”。サプライズの形で第3の新ジョブが公開された。
第3のジョブはDPS「機工士(きこうし)」。武器は銃で、対応クラスはなし。「FFXI」のコルセアというよりは、SF的なガンナーといったイメージだ。バトルイメージは詩人に続く遠隔物理系のアタッカーで、銃による遠隔攻撃を軸に、銃の威力を強化する「アタッチメント」や、タレット型のフィールド設置式の「機工兵器」を操るジョブとなっている。
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