SCEJ、playfaceダービーをスタート
お台場メディアージュでplayface撮影キャラバンを開始


9月3日~9月6日、9月19日~11月8日 開催

会場:お台場メディアージュ


9月3日から6日まではお台場のメディアージュの1階アトリウムで開催されている

 株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCEJ)は、9月3日からユーザー参加型キャンペーン「playfaceダービー」を開始した。同キャンペーンは新型プレイステーション 3が発表された8月19日に発表されたものだが、その詳細はなかなか明かされなかった。今回、「playface撮影キャラバン」がスタートすると共に、内容も明らかになった。

 「playface」の基本的なコンセプトとは、ゲームをプレイすると言うことは感情豊かな行動であり、プレイしている時のユーザーの表情の豊かさはその現われであるという点からスタートしている。しかしゲームをプレイしている時の自分の顔の表情を見たことがある人はほとんどいないだろう。そこで、今回の「playfaceダービー」ではゲームプレイ中の顔をムービーで撮影し、豊かな表情の変化を競い合うことで、ゲームの楽しさをアピールしようという狙いがある。

 一方で、こういった参加型のイベントは日本人にとって若干敷居が高いのもまた事実。そこで、今回のキャンペーンではいろいろな工夫がされている。参加者はプレイ中の表情のムービーを登録すると「playfaceダービー」に参加することができる。ちなみに顔のムービーを登録しなくても「playfaceダービー」に参加することはできるが、顔のムービーをアップした方が圧倒的に有利になる仕組みになっている。

 同サイトの「playfaceダービー」のコーナーでは2人の顔の表情が流されるので、参加者はどちらか良いと思う方の顔を選択して勝者を決定する。この時点ではどちらかというと格闘ゲームの勝者を予想しながら観戦しているようなイメージに近い。勝者となった顔にはポイントが付加される他、顔を選んだ参加者にもポイントが与えられる。ただ、選ばれた顔の方に与えられるポイントの方が圧倒的に多いため、前述の通り顔のムービーを登録して参加した方が有利となるわけだ。顔のムービーは勝手にどんどん戦いに参加しているので、自分の知らないうちにポイントが稼がれていることになる。

 ではポイントをためるとどうなるかというと、最終的な優勝者には250万円分のプレイステーションのポイントがプレゼントされる。ちなみに2位には100万円分のポイント、3位には50万円分のポイントがプレゼントされる。250万円分のゲームを遊ぶとなるとかなり大変だ。優勝できればうれしい悲鳴というしかないだろう。

 「playfaceダービー」の優勝者は1度で決定されるわけではない。1st stageで前述のようにポイントの獲得合戦が繰り広げられることとなる。2nd stageでトップ30が決定し、自分のポイントをかけて1位から3位までを予想することになる。そしてfinal stageでいよいよ1位のplayfaceが決定することとなる。優勝者が決まるのは12月24日を予定している。ちなみに2nd stageに進出できるトップ30のplayfaceにはPSP goがプレゼントされ、playfaceの再撮影が行なわれる。このあたりの細かな決まりは同キャンペーンサイトにアップされているので確認していただきたい。

 本日からスタートしたplayface撮影キャラバンを取材したが、思ったより多くの人が参加している印象だった。11時からスタートし18時までで72名の参加者の撮影が行なわれたという。会場には5台の撮影ブースが設置されており、この他にゲームを練習するための試遊台も設置されていた。撮影用のタイトルとして用意されていたのは「リトルビッグプラネット」、「ラストガイ」、「機動戦士ガンダム戦記」、「LocoRoco2」、「みんなのGOLF 5」、「ぼくのなつやすみ4」。女性に人気が高かいのは圧倒的に「リトルビッグプラネット」で、サラリーマンには癒しの効果があるのか「AFRICA」が人気、このほか「みんなのGOLF 5」や「ラストガイ」も人気が高いという。この他にも「キルゾーン2」や「SIREN: New Translation」といった感情が表われやすいタイトルも用意されている。

 撮影にあたっては参加者にまず細かな説明が行なわれた後、ブース内の椅子に座ってもらい高さの調節を行ない、ブースの扉を閉めてゲームのプレイがスタートとなる。プレイ中の様子はブースの外にいるスタッフがチェックし、任意のタイミングで録画スタート。プレイしている参加者はどの表情が録画されるかはプレイ中はわからない仕組みになっている。

 場所柄かカップルや子供の参加者が多数見られた。今後週末に向けどういった展開になるか楽しみなところ。今後、撮影キャラバンは東京ゲームショウ2009の会場やSHIBUYA 109スクエア、ヨドバシAkiba第1エントランス前、大阪なんばパークス、大阪・ビッグマン ビッグマン前広場など計9カ所での実施が予定となっている。1位の250万円分のポイントを目指して参加してみてはいかがだろうか。


playfaceの撮影ブースの中。狭い空間の中にゲームのモニターとその下側にはには顔を照らすためのライトが置かれている。ちなみに机の下の扇風機はプレイステーション 3用に用意されているようだディスプレイの上にはプレーヤーを囲むようにくるりとカメラが設置されている。その数、18台
別のブースの入り口付近から撮影。ブースの外にあるマシンでプレーヤーの顔のムービーをモニタリングしながらこれぞと言うところで録画を行なう。ちなみにブース内のプレーヤーはどの場面で録画されているかはわからないカメラはプレーヤーをぐるりと取り囲むように設置されている……ということで、背後にあたる入り口のドア側にも用意されている。ちなみにブースの壁はかなり厚い。カメラが仕込んであると言うことを考えれば当然なのだが
メディアージュの1階アトリウムとは、いわゆるシネコンのロビーに当たる位置で、エスカレーターで降りてきた中央の場所に試遊台が多数置かれている3階のエスカレーター前には「playface」をアピールするポスターが掲げられている

試遊台に設置されているプレイステーション 3は全て新型プレイステーション 3プレイステーション 3用タイトルだけでなくPSPタイトルも一部楽しむことができる。写真は発売されたばかりの「みんなのなつやすみ4」ステージも用意されていて、一定時間ごとに新型プレイステーション 3のアピールや、「playface」のイベントの概要説明などが行なわれていた
場所柄なのかカップルが圧倒的に多かったが、参加している子供も多数見受けられた。初日の3日は18時までで72枚の撮影が行なわれたという。週末も行なわれるので、どこまで参加人数が伸びるのかが興味深いところ

(2009年 9月 3日)

[Reported by 船津稔]