任天堂、2008年3月期の決算を発表

過去最高の業績を記録。DSは1億台、Wiiは5,000万台を突破


5月7日 発表


2008年11月1日に発売された「ニンテンドーDSi ピンク」

 任天堂株式会社は、「平成21年3月期 決算短信」を発表した。

 この決算は2008年4月1日から今年3月31日までの1年間の決算。同期間の売上高は1兆8,386億円(前年比9.9%増)、営業利益は5,552億円(同14%増)、経常利益は4,486億円(同1.8%増)、当期純利益は2,790億円(同8.5%増)と、いずれも過去最高を記録した昨年をさらに上回る数字を記録している。

 プラットフォーム別では、当期におけるニンテンドーDSシリーズの全世界販売台数は3,118万台で、累計販売台数は1億178万台と1億の大台に到達。これは既報通り、家庭用ビデオゲーム機として最速ペースでの記録達成になるという。

 DS用ゲームソフトでは、「ポケットモンスター プラチナ」が375万本、「星のカービィ ウルトラスーパーデラックス」は236万本を販売し、「リズム天国 ゴールド」と「わがままファッション ガールズモード」も好調。さらに「脳を鍛える大人のDSトレーニング」と「もっと脳を鍛える大人のDSトレーニング」は、当期だけで731万本、累計では3,112万本に到達した。そして、累計ミリオンセラータイトル数は34本増え、91タイトルとなった。

 一方、Wiiも海外で好調に売り上げを伸ばし、全世界で2,595万台を販売。累計販売台数は5,039万台となり、最も速く5,000万台に到達したゲーム機になったという。

 Wii用ゲームソフトでは、「マリオカートWii」が1,540万本、「街へいこうよ どうぶつの森」が338万本、「Wii Music」が265万本を全世界で販売。また、当期に海外で発売した「Wii Fit」も大ヒットとなり、全世界で1,637万本を販売し、累計販売本数は1,822万本に到達した。累計ミリオンセラータイトル数は28本増え、54タイトルとなった。

 次期(2009年4月1日~2010年3月31日)の見通しについては、2009年下半期発売予定のDS「ゼルダの伝説 スピリットトラックス(仮称)」をはじめ、6月発売予定のWii「Wiiスポーツリゾート」など、さらなる新作タイトルの発売を予定。販売予測では、DSシリーズ本体が3,000万台、DS用ゲームソフトは1億8,000万本、Wii本体が2,600万台、Wii用ゲームソフトは2億2,000万本が見込まれている。


(2009年 5月 7日)

[Reported by 滝沢修]