【特別企画】

歌に企画にトークありの「あおぎり高校 入学祭2026!」!”らしさ”満点で書けないことが多すぎるオフラインイベント

【入学祭&後夜祭】
5月21日 開催

 viviONが運営するVTuberグループ「あおぎり高校」は、オフラインイベント「あおぎり高校 入学祭2026! ~『好き』なことしかしたくない!~」を5月21日にLINE CUBE SHIBUYAにて開催した。

 「あおぎり高校 入学祭2026!」は音霊魂子さん、石狩あかりさん、山黒音玄さん、栗駒こまるさん、千代浦蝶美さん、我部りえるさん、エトラさん、春雨麗女さん、ぷわぷわぽぷらさん、萌実さん、そして同グループでは最も若手となる”TRIMAD”こと月赴ゐぶきさん、うる虎がーるさん、八十科むじなさんを含め、あおぎり高校の所属メンバー13名全員が出演するイベント。

 2020年にも同名のイベントの開催が予定されていたが、当時はコロナ禍真っ只中だったということもあり、検討の結果オンライン開催に切り替えられた経緯がある。そのため、今回がグループ7周年にして記念すべき初の全体オフラインイベントとなる。

 内容としては企画や歌の演出がある……ということが事前にうっすら公開されていた状況だったが、蓋を開けてみればそれらはもとより、パロディやオマージュ、悪ノリ等々てんこもり、そこにファンもガンガン声を出して絡んでいくという実にあおぎり高校らしいイベントであった。

 ちなみに本イベントは配信チケットの販売も行なわれているが、現地開演となる5月21日のみ視聴できる「入学祭オンライン配信チケット」と、6月1日より視聴可能な「入学祭規制版オンライン配信チケット」がそれぞれ用意されている。配信チケットが分かれているというのも珍しいが、そもそも「規制版」とは……?というところだったが、現地で見ているとその意味をまっすぐ叩きつけられた心持ちであった。

 本稿では(書ける範囲で)イベントの模様をお伝えする。

会場には新衣装の等身大ポップが全員分飾られていた。普段と違う髪型のメンバーが多いこともあって見どころが多い

汚いおじさんが書いた原稿をかわいい魂子さんが読み上げる

 会場ではちょうど学校でよく見る、赤の緞帳がスクリーンに映し出されており、時折緞帳が開いては開演前からタレントのアニメーションが挟まれるなどしていた。そのたびに「たまこー!」「こまるー!」とコールが飛ぶような形で、満員の会場はすでにかなりの盛り上がりを見せていた。

会場のテンションは開演前から極めて高い

 開演後、冒頭は「入学祭パート」として、開式の言葉に始まり、祝電、校歌の斉唱、在校生の言葉、閉式の言葉など、こちらもさながら学校の式典のように進行していった。入場からして静かに歩いてくる萌実さん、両手両足を振り上げて入ってくるゐぶきさん、席を間違えるこまるさん、そして悠々と中央に入ってくる魂子さん……などなど、色濃く性格が現われており、この時点ですでにお祭り感がある。そもそも全員が横並びで揃う機会というのは同グループでもなかなかなく、その光景だけでも壮観だ。ほかのメンバーの言動やリアクションに合わせて小さく笑ったり、小声でキレよく突っ込んだりするのも箱イベント感が強く、見ていて思わずニヤニヤしてしまった。

入場の姿だけですでに面白い
全員着席

 グループのリーダーでもあり最古参の音霊魂子さんは開式及び閉式の言葉を読み上げたが、挨拶そのものはあおぎり高校職員室(運営チーム)が書き上げたもの。「あおぎり高校らしさを詰め込んだ」「悪ふざけに振り切ったので怒られるのが怖い」、「イベントを定例化したいが、できるかどうかはぶっちゃけ売り上げ次第」などかなり踏み込んだ内容となっていたが、これを「汚いおじさんより声のかわいいわたし(=魂子さん)が読み上げるほうがオタクは嬉しい」という、まさしくそのとおりな建付けでも会場の笑いを誘った。なお、このパートは運営のコメントが某動画サイトよろしく画面上を流れる仕様となっており、これも古のミームやネットスラングのオンパレード、タレントをいじるコメントなども散見され、いい意味で悪ノリの極致といった感じで笑いが止まらなかった。

大分はっちゃけた感じの運営コメントが画面上を流れていく
後ろでこっそり遊んでるのも式典らしさがある

 その後は校歌斉唱なども行なわれ、一般的な校歌っぽいピアノ伴奏にあおぎりらしいメタい歌詞、合唱っぽい歌い方で合わせる一同、という情緒がバグりそうな楽曲が披露されたが、最後に現われたクレジットはなんと作詞/作曲angela。コミケの伏線がここで回収される形となった。

初お披露目のあおぎり高校校歌。歌詞もわりと攻めている
作詞作曲はなんとangela。コミケで拉致された縁……?

 そのほか入学祭パートではこの日のために用意されたフルアニメーションのOP映像や祝電などもあり、これについても言いたいことが山ほどあるのだが、今回は諸般の事情によりご紹介できない。

お馴染みの企画と本当に言えないやつ。突然のガチ恋距離に心が乱れる

 入学祭パートのあとは企画パートへ。行なわれた企画は「偽物だ~れだ?」と「2択クイズ」、「あおぎり高校 適性検査」などで、「偽物だ~れだ?」は3名が特定のタレントの姿になり、1名がポーズを指定。動きを見て”らしくない”偽物を当てるというもの。ショート動画でもお馴染みの企画であり、こちらには魂子さん、こまるさん、ぽぷらさん、がーるさんの4名が参加していた。

 各メンバーの姿1回ずつ、計4回が行われたが、絶対にそのメンバーがしなそうな動きをすることで即バレする回もあれば、初回で本当のメンバーが偽物扱いされるなど、実にエンタメしていて非常に面白かった。なお、偽物を当てるメンバーは画面左下に大写しになり、ほかのメンバーの着替えを待つというターンがあったが、今回の新衣装が大写しで画面に寄るというサービス的な側面もあり、メンバーもそれをわかっていてファンサを行なうというシーンもあった。新衣装可愛すぎるよ……。

どんな動きでほかのメンバーになりきるかというのと、当てる側がそのメンバーのことをどれだけ理解しているか、という両方の側面で面白い名企画。大画面ガチ恋距離もありました

 「2択クイズ」は回答側のライフをかけて「YES」か「NO」で質問に答え、正解すればかけたライフの分だけディーラーの体力を削れるというもの。こちらには回答役としてエトラさん、蝶美さん、萌実さん、ゐぶきさん、加えてディーラー役として音玄さんが参加。なぜか音玄さんは巨大な姿でカジノ風テーブルの奥に鎮座しており、細かな動作や表情がわかりやすく、大変可愛らしい。質問は最初こそ簡単だったものの、徐々にニッチかつ難しいものになり、会場のファンに答えを聞く場面も。日頃配信で行われているコメントのやりとりが、サイリウムを通じたリアルのやりとりになるということで、見ていても非常に新鮮な体験だった。

巨大な音玄さんが目立つ本企画、徐々に難しくなる問題に会場のファンとともに挑んだ

 「あおぎり高校 適性検査」は、事前に募集されていたファンからのアンケート回答をもとに、あおぎり高校への入学を許可するか否かをあかりさん、りえるさん、麗女さん、むじなさんが判定するというもの。出演メンバーが「一番好きなセンパイ」に上げられていると判定が激甘になるという側面もありつつ、全体的に男性には厳し目な結果となっていた。

ファンから寄せられた適正検査シートを参加メンバーで品定め
退場間際、突然いちゃつき始めるあかりさんとりえるさん、そしてそれを引き剥がしにダッシュで戻ってくる麗女さん

 そして実は企画はもう一つあったのだが、これに関してはセンシティブ過ぎてなにもコメントできない。「配信の規制版が存在するのはこのためか……!」と見た瞬間わかる代物だが、企画自体は大変面白かったし、一方で懐かしさも感じるものだった。なんとかもう一度見たいところではあるが、内容的におそらくこのさき日の目を見ることはないので、これは現地組と当日配信を見ていた熱心なファンの心にだけ残るものとなるだろう。

全員見たくて目が足りない!選曲もアツい全体ライブ

 そして最後は全員がステージに登り、ライブが行なわれた。演目は「PLAYERS『A』」、「VTuberのすべて」、「トリコロール・ステップ 2025」、「アオギリズ・エース!!!」、「いち、にの、さんっ!」の5曲。歌っているメンバーにスポットライトがあたるという、今歌っているのが誰かというのが一目でわかる演出がエモいほか、楽曲も古くから歌い継がれる「トリコロール・ステップ」はもとより、”VTuberとは”というメッセージの強いものがチョイスされているように感じた。

 また、現地では1スクリーンに全員が映し出され、歌っている最中のメンバーはもちろん、スポットライトから外れたメンバーがリズムを取っている姿や、観客席に手を振っている姿が見られるのもライブ感が強く感じられて非常に良かった。

歌っているメンバー、踊っているメンバーなど13名好きなところを見られるという意味で目が足りない!選曲もエモく、とてもいいライブだった
最後に飛びだすは銀テープ!大歓声のなかイベントは幕を閉じた

 「入学祭」は「あおぎり高校らしさを詰め込んだ」ということが繰り返し語られていたが、観客として見ていてもその狙いはまさにズバリハマっていたように思う。ファンとしてはいつものあおぎり高校の雰囲気を味わいつつ、オフライン会場という特別感もあり、いつもコメントでやっていたことがオフラインでやれるという喜びもあり、運営やメンバーの悪ノリもあり、ファンサもあり、ガチ恋視点もあり……と、極めて満足度の高いイベントであったのは間違いない。

 あおぎり高校にとって初の全体でのオフラインイベントという意味で、これが一つの大きな節目となったことは想像に難くない。実際に参加して最高に楽しかっただけに、今後のイベント展開にも強く期待したい。