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MSI、Core Ultra搭載ポータブルゲーミングPC「Claw A1M」をお披露目
18型液晶搭載フラッグシップ「Titan 18 HX」などゲーミングノート新製品も
2024年2月5日 12:10
- 【Claw A1M】
- 発売時期・価格:未定
- 【Titan 18 HX】
- 2月15日 発売予定
- 価格:オープン(直販価格:683,800円より)
エムエスアイコンピュータージャパン(以下MSI)は2月2日、記者説明会を開催し、CES 2024で発表された同社初のポータブルゲーミングPC「Claw A1M」や18型液晶搭載フラッグシップゲーミングノートPC「Titan 18 HX」などの新製品を公開した。その様子をレポートする。
Core Ultra搭載で競合製品を上回る性能を誇る「Claw A1M」
まず、MSI初となるポータブルゲーミングPC「Claw A1M」を紹介する。ポータブルゲーミングPCは数年前からいくつかの中国メーカーが製品を発売していたが、2023年4月に大手PCメーカーであるASUSが「ROG Ally」を発表し、2023年9月にレノボが「Legion Go」を発表したことで、一気にメジャーな製品になった印象がある。
MSIが発売する「Claw A1M」は、CPUとしてIntelのCore Ultraを搭載していることが特徴である。競合製品のROG AllyやLegion Goは、AMDのRyzen Z1 Extremeを採用しているが、MSIによれば、3DMark TimeSpyのGPUスコアは、Ryzen Z1 Extreme搭載のポータブルゲーミングPCが2800程度、GeForce RTX 2050 Laptop搭載のゲーミングノートPCが3000程度なのに対し、Claw A1Mではバッテリー動作時で3400程度、ACアダプター接続は3500程度になるという。
現時点で、7型液晶搭載のポータブルゲーミングPCでCore Ultraを搭載した製品は、Claw A1Mのみであり、大きな差別化ポイントとなるだろう。
Core A1Mは、Core Ultra 7 155H搭載の上位モデルとCore Ultra 5 135H搭載の下位モデルがあり、メモリはどちらも16GB、ストレージは上位モデルが1TB SSD、下位モデルが512GB SSDである。
液晶は7型で、解像度は1,920×1,080ドットのフルHD。リフレッシュレートは120Hz対応で、タッチ操作もサポートしている。左右のスティックとアクションボタンにはRGB LEDが搭載されており、発光色も自由に選択できる。
背面にR1/R2/L1/L2トリガーボタンと2つのマクロキーボタンを搭載。インターフェースとして、Thunderbolt 4 Type-CやmicroSDスロット、ヘッドセット端子が用意されているほか、電源ボタンには指紋認証センサーが搭載されている。
手に馴染むエルゴノミクスデザインを採用。本体サイズは294×117×21.2mmで、重量は675gである。ROG Allyの608gに比べれば多少重いが、Legion Goの854gに比べるとかなり軽い。バッテリーは53Whと大容量であり(ROG Allyは40Wh)、ゲームプレイで最大2時間駆動を実現。JEITA 3.0バッテリー駆動時間では動画再生時最大7時間、アイドル時最大8時間となる。
画面の左側にあるMSI Center M起動ボタンを押すことで、独自のシステム管理ソフト「MSI Center M」をワンタッチで呼び出せ、ゲームプラットフォームやゲームに素早くアクセスできる。また、Androidアプリを動かせる「MSI APP Player」も搭載しており、Androidのゲームも楽しめる。
また、専用ポーチや液晶保護ガラスなどがセットになったアクセサリーパックやインターフェースを拡張してデスクトップPC感覚で使えるドッキングステーションも発売予定だ。Claw A1Mの発売時期や価格については現時点では明らかにされていないが、担当者に話を訊いたところ、発売は今年の春を予定しており、価格も上位モデルが10万円台前半(つまり15万円未満)になりそうだとのことであった。
18型液晶搭載のフラッグシップゲーミングノートPC「Titan 18 HX」
Titan 18 HXは、MSIのゲーミングノートPCの中でもフラッグシップに位置する製品で、18型液晶の搭載は6年ぶりとなる。MiniLEDパネルを採用しており、解像度は3,840×2,400ドットの4K+、DisplayHDR 1000を満たすほか、色域もDCI-P3相当と広く、クリエイターの高い要求もクリアする。リフレッシュレートは最大120Hzである。
CPUとして24コアのCore i9-14900HXを搭載。最大32スレッドの同時実行が可能だ。メモリは上位モデルが128GB、下位モデルが64GBだが、最大192GBまで増設が可能であり、多くのメモリを消費するアプリやゲームを複数起動しても余裕だ。GPUは上位モデルがGeForce RTX 4090 Laptop、下位モデルがGeForce RTX 4080 Laptopで、ストレージは上位モデルが4TB、下位モデルが2TBとなる。
インターフェースも充実しており、Thunderbolt 4 Type-C×2とUSB Type-A×3、HDMI出力、有線LAN、ヘッドセット端子、SDカードスロットが用意されている。キーボードは英語配列で、SteelSeriesのメカニカルキーボードを採用。タッチパッドにもRGB LEDが搭載されており、ハプティクス機能もある。
本体サイズは404×307×32mm、重量は3.6kgと重量級だが、大部分のゲーミングデスクトップPCに負けないパフォーマンスを誇る。こちらは2月15日から販売が開始される予定で、価格はオープンだが、同社Web直販価格は683,800円からとなっている。
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