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もう一度めくるめく赤い世界へ。任天堂「バーチャルボーイ」が本日7月21日で生誕26周年
2021年7月21日 00:00
- 【バーチャルボーイ】
- 2021年7月21日 26周年
- (発売日:1995年7月21日)
任天堂より1995年7月21日に発売された家庭用ゲーム機「バーチャルボーイ」は、本日2021年7月21日で発売より26周年を迎えた。
「バーチャルボーイ」は、任天堂初の3D立体視対応ハードとなるテーブルトップ型のゲームマシン。当時の希望小売価格は15,000円(税別)で、携帯型ゲーム機「ゲームボーイ」の生みの親として知られる横井軍平氏が開発を担当。2011年に発売され、裸眼で3Dゲームが楽しめる「ニンテンドー3DS」の登場より約16年も前に、鮮やかな完全3D立体表現を実現していた。
スタンドに据え付けられた目を引く赤い本体はゴーグル型のディスプレイとなっており、「デュアルディスプレイシステム」と呼ばれる2つの画面を左右の目でそれぞれ覗き込むことで、奥行きのある立体映像で表示されるゲームが楽しめた。また、赤色LEDを使用している関係上、画面は黒と赤の2色で表示されるという“赤い世界”も印象的。付属するコントローラーも長いグリップ部分、十字ボタンを2つ搭載する左右対称のボタン配置になっているのが斬新だった。
ローンチタイトルは、後の「マリオテニス」シリーズの原点とも呼べる「マリオズテニス」(任天堂)をはじめ、「ギャラクティックピンボール」(任天堂)、「テレロボクサー」(任天堂)、「レッドアラーム」(T&E SOFT)、「とびだせ!ぱにボン」(ハドソン)の5タイトル。
「バーチャルボーイ」は、実はスタンドアロン型のゲーム機。ゲームをプレイするには単3電池6本を用意する必要があるが、充電池が今と違って普及していなかった当時のプレーヤーたちは別売のACアダプタタップ、あるいはファミコン、スーパーファミコン共通のACアダプタを利用していたという。
任天堂の故・岩田聡氏は、「社長が訊く『ニンテンドー3DS』」にて「バーチャルボーイは、商業的にいえば、失敗したと思います」と語ったように、「バーチャルボーイ」は先進的なハードではあったものの、当時の「セガサターン」(1994年11月発売)や「プレイステーション」(1994年12月発売)といったハイスペックなライバル機を前に、残念ながら普及には至らなかった。
「PlayStation VR」や「Oculus Quest 2」など、今ではお馴染みとなった視界を覆うヘッドマウントディスプレイを使用するVRゲーム機。その先駆けともいえる“早すぎた”VRゲーム機「バーチャルボーイ」。生誕26周年を機にもう一度、任天堂のチャレンジが詰まったこの意欲作に思いを馳せてみてはいかがだろうか。
©Nintendo































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